
昨日の夕食のときのことだ。
隣に住む息子夫婦もいっしょだった。
嫁が妊娠中なので、いっしょに夕食を摂ることが多くなっている。
息子とボクシングの話をしていた。
彼は、どちらかというとぼそぼそ喋りなので、聞きづらいことが間々ある。
昨日は食事をしていたせいもあり、ほとんど聞き取れないことがあった。
「え、今なんて言った?」わたしは聞き返した。
妻が続けた。「今のは、誰も聞き取れなかったよ」
嫁も「よく聞こえなかった」と笑いながら応じた。
問題はそのあとだ。
「でも、言ってることは何となく分かったよ」とのことだった。
そして、それはちゃんと内容を把握していた。
彼女は、なんとか聞き取れた一つの単語から、類推して言っていることを理解していたのだ。
いやはや、いい嫁さんをもらったものだ。
後は、生まれてくる子が健やかであることを祈るばかりだ。
写真とはまったく関係ない話になってしまった。

昨日、14時頃に自宅の最寄の駅で見かけた。
「ふとん乾燥車」なる存在をはじめて知った。
この車の後ろでは、係りの人がふとんを車から降ろし、
折りたたみ式のボンボンベットに移す作業中だった。
荷台には「ハウスクリーニング」の文字が見えるので、
家の掃除をやるプロの仕事の一環として、
ふとんの乾燥も含まれていることは想像できないことはない。
では、なぜ駅の階段の下で作業をしているのであろう。
近くに商業施設はあるが、ふとんがあるような住居は見当たらない。
そんなことを考えているうちに、あることが思い浮かんだ。
1970年初頭、JR、当時の国鉄が春闘時に
ストライキをやっていたときがあった。
今では、想像できないかもしれないが、
電車がまったく止まって動かなくなってしまうのだ。
そんなとき、通勤できない社員のために、
ふとんを借りて、会社内に宿泊させるという対策をとった会社もあった。
それと同じように、なにかの理由で、
駅の近くの商業施設で、事務所に多量の従業員が、
宿泊しなければならないことでもあったのであろうか。
悪いことでなかったことを祈るばかりだ。