「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/カードゲームゲーム/「PEPPER」

2015年09月03日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 トリックテイキングの名作が今年リメイクされました。「PEPPER」のご紹介です。 


 原題: PEPPER
 日本語タイトル: 同上(日本語版:テンデイズゲームズ)
 デザイナー: Wolfgang Kramer & Michael Kiesling
 発売: 1988(独)
 可能人数: 3~9人
 プレイ時間: 30分程度
 ボックスサイズ: 169×127×37(mm)
 カードサイズ: 87×56(mm)

 「トリックテイキング」「失点方式」「大切なのは『1』の在処」

 

 そういえば唐辛子をネタにしたゲームっていくつかあるなぁ…と思った(笑)
 過去にブロックアウトさんのボードゲームゲーム会で遊ばせてもらったことのあるタイトル。その時は古いタイトルである事を聞いて入手は無理だなーと思ってたんですが…
 今年(2015年)の春ゲムマでテンデイズゲームズさんが日本語版リメイクして発売してくれました。
 その情報を知ったのは4月も終わり頃でして…2秒悩んだ末に後に回る予定だったのを最初に回るように変更してたりもしました(実際行った時にはたまたま直進したとこにあった枯山水の列に飛び込んじゃったんですが…)  
 
 

 カードは6色、1だけが唐辛子ユルキャラが描かれていて他は数字とエンブレムだけというシンブルなデザイン。プレイ人数に応じて使わない数字カードがあったり、1色を丸ごと使わなかったりします。

 


 1色は12までありますね。

 


 セットアップは…4人分で。7人用とか9人用のディスプレイとか出来ない(笑)なお、配られた手札に「1」があれば自分の場に出しておきます。「1」は特別なカードですから。
 …さて、このゲームはいわゆるトリックテイキングという部類です。このゲームに関して簡単に言えば「最初に出したカードと同じ色を出していき、全員が1枚出したら一番大きい数字を出した人が全員の出したカードを受け取る」という感じ。

 


 例えば、こんな感じで「茶色の12」を最初に出してみましょう。これによってこのトリック(カードを出す1回の場)では「茶色のカード」を優先して出さなければなりません。手札にあったら他の色を出さないでそちらを出しましょう。

 ただし、隣のプレイヤーのように…

 


 こんな手札で「茶色」が無かった場合はどの色でも出して構いません。優先順位としては

 「最初に出されたカードと同じ色のカードを出す」→「ないんだったら何でもいいからカードを出す」です。

 なので茶色のない隣のプレイヤーは場に出していた「紫の1」を出してきました。この「1」のカードだけは自分の場から直接出すカードです…というか最初に「場に出しておいて」って言ってあるので手札にはないはずです(笑)

 

 全員がカードを出したら誰がこのトリックを取るのかが決まります。「最初に出したカードと同じ色で一番数字の大きいカード」を出したプレイヤーがこれらのカードを全部受け取ります。

 

 最大の数はウチの「12」なのでこんな感じになります。受け取った「1」のカードは自分の場に出しておき、その他のカードはまとめて横に放り出しておきましょう。
 注意するのは、自分場から出せるカードは「1」のみということです。その他の数字カードはどんなにあってもラウンド中、再び場に出ることはありません。「1」のカードだけは受取っても別のトリック中に可能であれば(ルール違反が無ければ)出すことが出来ます。

 で、これを繰り返し、誰かの手札がなくなったらラウンド終了です。最初の手札は全員同じ枚数でも「1」のカードを出すことで手札が減らない人がいるわけですね。一番早いのは1回も「1」のカードを出さなかった人ということになります。
 ラウンド最後に行われるのは得点計算…いえ、失点計算です。

 このゲーム…失点しかありませんので失点が一番少ない人が勝者です。
 失点の計算方法は慣れれば簡単。
 
 ・「自分の持つ1のカード」は-2点。
 ・「自分の持つ1のカードと同じ色のカード」は1枚-1点。
 なお、場に置かれた全てのカードと残った手札が対象になります。
 特徴としては2つ目。「1」のカードを持っていなければその色のカードをどんなに持っていても失点はないということ。

 …解り辛い?
 そういう時は完封勝利を目指しましょう。0点でドヤ顔出来ます(笑)

 これを1ラウンド、5ラウンド行って合計失点の少ないプレイヤーが勝者となります。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 トリックテイキングには大きく分けて2つありまして…「カードを集めるゲーム」と「カードを押し付けるゲーム」の2つ、このタイトルは「押し付ける」タイプの古典名作と言われています。
 ウチとしてはリメイクが出てホントに嬉しい(笑)
 対応人数も多い分、ゲーム会などで重宝します。インストの内容もあまり多くはないし1~2ラウンド見ててもらうとなんとなく「1のカードはヤバイ」「数字が大きければみんなの出したカードを受取る」「出来るだけカードは受け取らない」くらいはつかめますね。
 上の3つのうち、「出来るだけカードは受け取らない」は半分間違ってます(1のカードを持たなければどれだけ持ってても0点扱い)なので、ウチはその辺を重点的にインストします。失点計算の仕方を間違えてて失点が無慈悲に増えるのは不誠実ですからね。


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