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「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/カードゲーム/「宵は短し決せよ乙女」

2021年03月23日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 以前に紹介したことがある「ラストダンスは私に」と製作が同じ青春工房白百合さんのタイトル。イケメンをゲットする為の令嬢達による代理決闘者バトル(笑)
 「宵は短し決せよ乙女」のご紹介です。


 原題: 宵は短し決せよ乙女
 日本語タイトル: 同上
 デザイナー: ジーノ
 発売: 2018(日)
 可能人数: 2~5人
 プレイ時間: 20分程度
 ボックスサイズ: 102×75×26(mm)
 カードサイズ: 88×63(mm)

 「ハンドマネジメント」「デュエル」「大勝浪漫」←誤字にあらず


 時は大勝12年。物語の主役は帝都に暮らす令嬢の姉妹。
 令嬢達が獲物(笑)として狙うのはイケメンの侯爵。
 風の噂ではそのイケメン侯爵は今度主催する舞踏会にて花嫁を決めるとのこと。令嬢たちはイケメンにアピールする為に舞踏会に入りこみたいけど…参加には限られた者にしか渡されていない招待状が必要。何故か令嬢たちに招待状はまだ届いておりません…届いている者達もいるというのに!
 こうなったら招待状を持っている者から奪う譲っていただくしかないんです。とある家で開催される晩餐会にその方が参加されるという情報は掴みました。幸運にも令嬢たちもその晩餐会には参加します。

 まぁ、問題が2つありまして「誰が招待状を持っているか解らない」こと。
 もう1つの問題は「イケメンを狙う令嬢の人数>手に入る可能性のある招待状の数」というとても簡単な数式。
 ここから導き出される答えは……

 戦え!奪え!イケメンを捕獲する為に!!

 というわけで令嬢達が栄光への第一関門「舞踏会の招待状」をゲットするための戦いが行われます。

 

 晩餐会の最中に自分の放つ使者が参加者の誰かが持つ招待状を取ったら勝ちの椅子取りゲーム…よくわかんねーな(笑)
 「宵は短し決せよ乙女」です。
 ……確かこのサークルさんって「ラストダンスは仮面のあなたと」ってのもリリースされてるはずなんですがまだ買えてないんですよね。店で売ってるのは見た気がするんですが…ぐぬぬ。

 

 コンポーネントはカードのみ。プレイ用の「人物カード」と勝利条件になる「招待状カード」になります。人物カードは3色に分かれ、各色は0~9の数字を1つずつ持つ10枚になります。

 ゲームの勝利条件は山札の中に紛れ込んでいる招待状カードを引いたプレイヤーは勝ち抜け。最後まで招待状カードを獲得出来なかったプレイヤーの1人負けでゲーム終了となります。

 

  → 

 セットアップは簡単。人物カードを山札にして、各プレイヤーに4枚ずつ手札として配ります。その後に招待状カードを山札に紛れさせてもう1度シャッフルして完全体の山札にします。
 全員に手札が行きわたったら各自が手札の中から1枚を選び自分の場に伏せ…全員一斉に表にしましょう。この自分の場に出しているカードを「使者」と呼びます。
 これでセットアップは完了です。

 ゲームの流れは手番制で。ゲーム終了まで手番順の変更はなくゲーム終了のトリガーが引かれるまでぐるぐると手番が行われます。
 で、手番で行うのは」6ステップになります。

 1「対戦相手の指名」(とある船内での名称:チェック)

 

 手番プレイヤーがその手番で決闘を仕掛ける相手を1人指名します。指名された相手は指名拒否が出来ないので指名される前に威圧しましょう(笑)

 2「助っ人の選択」(とある船内での名称:セット)

 

 決闘を行う2人は手札から助っ人として人物カードを1枚を伏せます。 

 3「デュエル」(とある船内での名称:オープン)

 

 さきほど伏せた助っ人を両者オープンします。

 4「勝敗判定」
 決闘の勝敗を判定します。勝敗は次の順で処理を行います。

 1/助っ人の処理
 両者共に表にした助っ人カードの「効果」を適用します。特にどちらかが先に処理を行うということはなく便宜上同時に処理をすると思われます。双方が使用した効果によっては能力が打ち消されたりもします。

 2/色での勝負
 助っ人の効果を適用したらいよいよ勝敗決定。まずは「色」で勝負をかけます。
 人物カードはコンポーネントの時にも触れましたが3色に分かれていて赤、青、緑になります。これがじゃんけんと同様に三竦みを形成します。人物カード右上の三つ巴になっているアイコンで色による勝ち負けが解るようになっています。

 

 赤は緑に勝ちます、緑は青に勝ちます、そして青は赤に勝ちます。ここで勝敗が決定した場合は以降の「数字での勝負」はスキップします。
 ここで勝敗がつかない場合は同じ色のカードで決闘を行っているとか、助っ人効果で色が無効になっているの2つが殆どでしょう…まぁわざわざ負けるような色の使者に決闘を仕掛けたりしないと思いますが…あ、勝てる色がいなかったらそれもあるのか。
 上の写真では「赤が緑に勝つ」という基本ルールによって勝負がつくと思われたのですが…

 

 緑側がこの効果を使用している為「緑→赤」となり、同色の為勝負がつきませんでした。
 そんなわけで色で勝負がつかなかったときにのみ「数字での勝負」に進みます。

 3/数字での勝負

 

 見るべきは使者の左上にある漢数字。基本的に数字が大きい方が勝者となります。
 ただし使者カードの数字が同じだったりする場合は引き分けとなります。

 5「デュエル後処理」
 勝った場合、負けた場合、引き分けの場合の3つの処理があります。
 まずは一番簡単な引き分けの場合。これは双方の使者カードはそのまま場に残し、助っ人カードは手札に戻します。カードのやり取りや山札引きなどは発生しません。

 ①負けた場合

  →  → 
 解り易いので先に負けた場合の処理を紹介。
 まず、敗者が勝者の出している使者カード、もしくは助っ人カードのどちらかを譲り受け、自分の出している使者カード、助っ人カードと共に手札に加えます。
 その後、それらすべての手札から1枚を選び、自分の場に出します。これが敗者が新しく設定する使者カードとなります。
 最後に再び手札から1枚を選択し、そのカードはゲームから除外します。このゲーム、山札が尽きるまで続けると必ずゲームが終わるシステムなので捨て札加えて山札リシャッフルというシステムないんですよね。
 と、まぁ…これが負けた時の処理。
、 
 ②勝った場合

 

 勝った場合はというと…まず自分の使者カードと助っ人カードのうち、敗者が選択して持っていった以外の方のカード新しい使者カードとして扱います。手札に戻す必要もないです。

  or 

 その後、山札からカードを1枚引きます。
 この引いたカードが招待状カードだった場合、即座にゲームから勝ち抜けとなります。喜びましょう。
 人物カードだった場合はそのカードを手札に加えてゲームへの参加を続行。
 以上が勝った時の処理。

 6「ターン終了と手番の推移」
 ここまで来ればあとやることは多くないです。
 まずは手番プレイヤーの移行。先程の決闘で「指名をした側のプレイヤー」が手番プレイヤーだったわけなので、その左隣(時計回りとも言います)のプレイヤーが次の手番プレイヤーです。手番プレイヤーが後退したことを確認し、あとは手番プレイヤ―になった者がさっきまでのステップをこなしていくだけです。

 ゲームは招待状カードを持っていないプレイヤーが最後の1人になるまで続き…さいごまで招待状カードを山札から引かなかったプレイヤー1人だけが負けという状態で終了となります。

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 ……晩餐会の最中に招待状を持っている方と接触するって、前室とかで歓談されている時ならともかく晩餐会会場って毎年ノーベル賞の時に映像が出てくる「なっっがいテーブルがずららららっっと並んでるヤツ」ですよ。…席次決まってますよね?
 あ、あとウチの持ってる版だと「ストーリー」中に1箇所「舞踏会」となるべきトコが「晩餐会」になってました。

 さういう雰囲気系統のコトはともかくゲームの流れですが…相手の使者をぶちのめして(政治的・経済的・肉体言語)自分の使者が多くの晩餐会参加者と繋ぎを取り…誰かが持ってるだろう招待状を譲っていただくという結構な不可能ミッション(笑)
 てか舞踏会の招待状って譲ってもらったら自分が行けるもんなんだろうか…主催側だって誰に送ったかはリストくらい作ってますよね…あぁ、顔と名前が一致しなければいいのか(笑)

 で、他プレイヤーの使者をしばき倒すわけですが。
 このゲームでは使者カードは表向きで公開されているので基本的に勝てる相手に対して攻撃を仕掛けることになります。「数字」が高かろうと最初に判定が起こるのは「色」ですから倒すことは可能…倒せる色があれば(笑)
 なので重要になるのは助っ人カード。
 助っ人としての効果はいろいろあり、「自分の使者カードの数字を増強する」「自分の使者カードの色を変更する」「色を無効」等その他にも種類はありますし、なんだったら効果が2つあり両方が発動するカードもあります。
 
 ただ、何回決闘して勝っても招待状が手に入らないとゲームには勝てないというのが仕様ですので、たった1回だけ勝ったら招待状引いて勝ち抜けということもありえるのが凄いトコ。
 ゲームの流れは…えーと…三竦みって混乱しませんか?(笑)
 その辺りを理解出来ればやることは少ないし読み合いもあるし、なによりそんなに時間はかからない(笑)
 中々に楽しいゲームです。

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