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「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/ボードゲーム/「Improvement of the POLIS」(2)

2020年01月28日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 久々に分割紹介するタイトル。理由的には「単に紹介するルールが多い」もしくは「1回で紹介を終わらせるのが惜しい」のどちらかです。
 「Improvement of the POLIS」のご紹介です。


 原題: Improvement of the POLIS
 日本語タイトル: 同上
 デザイナー: -
 発売: 2017(日)
 可能人数: 2~4人
 プレイ時間: 90分程度
 ボックスサイズ: 295×295×55(mm)
 カードサイズ: 88×63(mm)

 「拡大再生産」「都市国家運営&発展」「古代ギリシャ」


 

 前編の後には後編が来るわけです。前編ではゲームの基本的な流れをやったわけですが、このゲームのメイン行動って「ダイスフェイズ」+「アクションフェイズ」と「発展フェイズ」の2つしかプレイヤーが頭を捻るところってないんです。あまり考える必要がないというか他の葉ルーチンワーク出もなんとかなるっていうか…ウチが初回プレイした時はそんな感じだったし(ボソリ)

 というわけで、後編では「ダイスフェイズ」+「アクションフェイズ」の肝となるアクションカードと、ボードのいろんなパラメータの絡みを紹介出来ればなぁ…と。

 

 アクションカードは「ダイスフェイズ」で使用する2~3枚を伏せ、「アクションフェイズ」で番号が呼ばれたら公開して行動を行うというのは前編でやりました。番号は6面ダイスに合わせ1~6、カードの枚数は7枚で1が2枚あります。
 ではその行動内容を確認しましょう。

 [1/立法]
 番号が1なのでどのダイスを使っても大丈夫という立法と哲学。  
 立法は「市民」パラメータを+3した後に政治カードを2枚引いて1枚を手札に、もう1枚は政治カードの山札の一番下に戻します…政治カードは40枚だったと思いますので、4人プレイなら初期手札で20枚(4人×5枚)が渡っているため山札は20枚。ゲーム中に同じカードは2回くらい見ることが出来るかもしれません。
 政治カードは[5/政治]のアクションで使用することが出来ます。
 前編で触れましたが、「市民」パラメータはアクションフェイズでのダイス目ブーストを行う役割があります。

 

 [1/哲学]
 もう1つの1番のカードは「哲学」。
 これの効果はたった1つ。哲学トークンを1つゲット出来ます…それだけです。
 このトークンは3つの使い道がありまして…

 「税収フェイズ」で1枚使うと「市民」パラメータ+3。
 「発展フェイズ」で1枚使うと追加で「文化」「経済」「軍事」パラメータを1つ上げることが出来る(ちゃんとコストは払いましょう)
 「アクションフェイズ」で2枚使うとそのフェイズの間だけ任意の知識トークンとして使用できます。

 という使い方になります。どれも強いです。「市民」パラメータ3つはダイス目のブーストに。「文化」「経済」「軍事」の追加上昇効果は基本的に9回(ラウンド1回)しか出来なかったものを上げられます…正直、後のアクションカードの効果に直結するパラメータなので伸ばしておいて損はありません。
 そして知識トークンの代わりにするとその時点で使用できない政治カードや進歩を行うことが出来る…特に序盤ラウンドにあるととても重宝します…まぁこの為に2つのトークンを貯めるよりは他の行動した方が良いかもしれませんけどね…

 [2/文化]
 この効果は自分のボードの「文化」パラメータと同値の勝利点を得ることが出来ます。以上(笑)
 ゲーム中に勝利点を稼ぐ方法で全てのプレイヤーが行うことが出来る方法ってこれしかありません。他の方法は政治カードの効果だったり、ポリスの能力をアンロックされるモノだったりします。なお、「文化」パラメータを5まで上げるとダイスフェイズで振ることが出来るダイスが3つになるので、かなりのプレイヤーがそこまでは伸ばそうとします(笑)
 
 --- →  → 

 [3/交易]
 お金を稼ぐ効果と消費する効果の2つがあります。知識トークンの獲得方法その1。
 まず【「経済」パラメータ+1】のDpを獲得します。「経済」が3なら4Dpですね。
 その後、任意ですが5Dpを支払う事で好きな知識トークンを1つ獲得できます。

 

 知識トークンってのは中央ボードの右側に置いてあったあれと同種のモノです。ボードに置かれていない知識トークンがいくつもサプライとして置かれているのでそこから1枚入手しましょう。ただしこのサプライには「特殊な知識トークン」は存在しません。
 で、知識トークンって何だという話ですが…[5/政治][6/進歩]で参照しますし、能力によっては勝利点に換算されることもあります。

 

 [4/軍拡]
 先程の[3/交易]はDp(要はお金)で知識トークンを獲得したわけですが、こちらでは兵力を消費して知識トークンを獲得していきます…かんじとしては周辺国を併呑してその国の技術や文化を取りこんでいくというところですか。ドラゴンボールのセルみたいなヤツです(ぉぃ)

 

 アクションの効果としては2つ。1つは「軍事」パラメータ分の「兵力」を得るというもの。
 もう1つは先程増強した「兵力」で獲得できる知識トークンを1つ選び、獲得するというもの…こちらは任意効果です。
 [3/交易]も[4/軍拡]も獲得したリソースをすぐに消費するのが楽です(笑)
 まぁ1つ目の効果は簡単ですが、2つ目はもう少し詳しく。

 

 こちらがセットアップの時に触れた中央ボードの「植民」欄。
 見るのはこの辺りに書かれている「0/3」の部分。
 これは「0兵力を消費する/3兵力以上でこのトークンの獲得を選択できる」という意味です。同じように下の方では「2-5」とか「3/6」とかありますが数値が違うだけで同じ意味です。あと2段目に「2Dp」と書いてあるのがありますが、これはおまけで貰える(略奪してきた?)金額や勝利点などです(笑)
 なお、知識トークンは3種類ありますが色と種類が違うだけで名前は知識トークンとしてひとまとめにされてます。

 

 この植民欄のトークンは早い者勝ちです。このボードの上に余ってる知識トークンが一杯あるんですが補充などは一切されません。あと、特殊な知識トークンとして月桂樹の装飾があるトークンが入ってるのがあるんですが…それはこの植民欄にしか存在しません。

 

 [5/政治]
 知識トークンの使いどころ、その1。
 手元にある政治カードを場に出して、その効果を適用することが出来ます。
 必要なのは[3/交易]や[4/軍拡]で獲得した知識トークン。必要な知識トークンはカードの左側に縦列で描かれています。ついでにDpが必要な場合もあります。
 あと、カードに描かれているのも次の[6/進歩]で表示されているコストも「必要な知識トークン」として描かれているので消費はしないそうです…まぁDpは消費するんですが。

 この政治カードですがカードの色と左上のアイコンによって「即時型」「持続型」「ゲーム終了型」の3つに別れてます。
 黄色カードで折れ線矢印のアイコンが「即時型」。「兵力」を2得るとか2Dpを得るとか、即物的なパラメータ上昇やトークン獲得などの効果が主になります。
 青カードでωの形をしたアイコンが「持続型」。配置している間は自分だけそのカードの内容が追加で適用されます。「Xを行ったらYの効果を受ける」という書き方が多いです。
 紫カードで月桂樹のアイコンが「ゲーム終了型」。これは「条件を満たしている場合に勝利点を得る」もしくは「ゲーム終了時にパラメータXの数値によってY勝利点を得る」という書き方になります。このゲームでの基本的な最終得点計算で扱われる得点源の1つですが、別に2つ3つ出していても構いません。
 それぞれが結構強めのテキストが書かれていますが、もともと持っているポリス能力とのシナジーが絡むと凶悪なまでの効果を発揮します(笑)

 

 [6/進歩]
 知識トークンの使いどころ、その2。
 こちらはポリスのボード右下のエリアにある4つの能力を上から順番にアンロックする効果になります。アンロックには効果の上に示されりているアイコンを同種同数持って居ることが必要となります。これもそれまでに獲得していれば条件を満たし、アンロックしたからといって消費されるというものではありません。

 ポリスの能力は各ポリスボードで別個のものになり、そのポリスの方向性が顕著に表れています。「アテナ」というポリスでは[5/政治]のアクションを行うと追加で貰えるものが増えたり、ゲーム最後の最終得点計算で自分の前に出した政治カードの枚数に応じて勝利点が入ってきます。

 ということで、アクションカードの詳細はこんな感じです。
 ……ここまでやっといてなんですが、初めてやるゲームって「勝利点の稼ぎ方」までの経路がぼやけているといろいろと試してみるだけでゲームが終わってしまったりしますよね…少なくともウチはそうです(笑)


 まず「勝利点を得る」という最終目標から逆引きしてみましょう。ウチが忘れそうなので(笑)

 〇勝利点獲得
  ・「名誉」×「特殊な知識トークン」点。
   →「名誉」は「軍事」パラメータレベル上昇のおまけとか、マイルストーンの達成などで上がります(笑)
    「特殊な知識トークン」は[4/軍拡]で手に入りますが早い者勝ちです。 
  ・政治カードの「ゲーム終了時効果」
  ・ポリス能力の「ゲーム終了時効果」
  ・ゲーム中に政治カードやポリス能力で得た「持続型効果」
   →知識トークンを獲得しましょう。「特殊な知識トークン」も通常の知識トークンとして扱うことが出来ます。
  ・[2/文化]アクションで「文化」パラメータと同値の勝利点を獲得できます。

 …と、こんな感じで勝利点を獲得する手がかりを書きだしてみると「名誉」パラメータ絡み以外は政治カードと知識トークンが重要です。政治カードを場に出すにも知識トークンは必要になります。あ、あとお金も必要か(笑)

 Q:知識トークンを得るには?
 A:[3/交易]や[4/軍拡]のアクションを行うことで入手できます。それぞれDpや「兵力」パラメータがコストとして必要となります。

 ↓

 Q:Dpや「兵力」はどこから調達?
 A1:[3/交易]や[4/軍拡]のアクションを行うことで入手できます。それぞれ「経済」「軍事」のパラメータが高いと効率が良くなります。
 A2:政治カードの持続型効果にDpや「兵力」パラメータを得る効果があるのでそれを利用するのも良いでしょう。
 A3:「税収」パラメータを上げるとラウンド開始時に相応のDpが支給されます。「税収」は文化パラメータのレベル上昇やマイルストーンの達成などで上昇します。

 ↓

 Q:「経済」「軍事」のパラメータはどうやって上げる?
 A:「発展フェイズ」にDPを消費して1ラウンドに1種1レベル分上げることが出来ます。哲学トークンを消費するともう同じラウンドにもう1回上げることも出来ます。

 ↓

 Q:そんなに手を広げたらそもそもアクション数が足りないんだが?
 A:「文化」レベル5達成のおまけが「ダイス1個追加」になっていますので達成したラウンド以降、アクションを3つ選択することが出来ます。

 ↓

 Q:ダイス目の平均値って2だよね?
 A:「立法」のアクションでダイス目のブーストが出来る「市民」が入手できます。


 えーっと…あとはなんだろう(笑)まぁこんな所で良いですかね…

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 前後編にして長い事書いてますが、自分で選択するところは「ダイスフェイズ」「アクションフェイズ」「発展フェイズ」の3つだけですし、「アクションフェイズ」以外は全員が同時行動してるのでそこまで時間はかかりません。9ラウンドって結構長い時間のように感じますがインストから含めても2時間あれば終わりそうですね、これ。
 1回お試しプレイして感覚を掴んでもらってから政治カードとかを眺めて「ぼくのかんがえたさいきょうのとしこっか」を夢想するとかしてから本番プレイをすると盛り上がる…かもしれない(笑)
 とはいえポリスボード7種、政治カード40枚、イベントカード…忘れた(笑)で紡ぎだされるゲームの流れは分岐するので毎回違う感覚で遊べそう。不思議のダンジョンシリーズのキャッチコピーではないですが「1000回遊べる」までのレベルに達するかもしれません。

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