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「見慣れぬ遊戯」亭

ゲームが趣味のテキトー人間が綴る備忘録+駄文。
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紹介/カードゲーム/「トイレの香夜子さん」

2018年09月04日 02時01分16秒 | アナログゲーム紹介
 なんで親子連れで心霊スポットツアーなんて参加するんだろうねぇ…
 「トイレの香夜子」のご紹介です。


 原題: トイレの香夜子さん
 日本語タイトル: 同上
 デザイナー: 宇賀神 雅史
 発売: 2018(日)
 可能人数: 2~4人
 プレイ時間: 20分程度
 ボックスサイズ: 124×96×28(mm)
 カードサイズ: 88×58(mm)

 「協力型」「周回型すごろく」「学校の怪談」


 

 …そういえば今年って夏にホラー系の紹介ってしてなかったような…
 とまぁそんな事を思ったので、手元にあったカードゲームをご紹介です。
 いやぁ、メッチャ怖い箱絵ですねぇ…

 背景としては某所にある「奥彼岸村」にある廃校に「香夜子さん」という大怨霊が棲んでいるという話を真に受けて心霊ツアーが開催。4組の親子連れがのこのこと廃校に侵入したらトイレに全員が閉じ込められました…というお話。
 いろいろとツッコミは入るでしょうけど…何より「親子連れ」ってなんやねん(笑)

 協力型なので全員で脱出したいところですが…誰か1人でも脱出すれば勝ちらしいです。
 
 

 こちらが香夜子さん。人を追いかけてワープして魂を彼岸に連れ去ってとこんなナリでも結構アクティブに動きますが自分の姿を気にするなど女の子っぽい所も持ち合わせていましてただ人を殺す化物というわけではありません。

 

 セットアップはこんな感じ。学校のトイレなのでメッチャ広い…というか時空が歪んでるっぽいです。プレイヤー達のスタート地点が道具部屋ということなんですが…掃除用具入れでか過ぎでしょ(笑)
 なお、個室は9個、後は1箇所に洗面台で鏡があります。横の両側がスタート地点の道具部屋と出口のドア。
 個室にはそれぞれカードが数枚ずつ山札になってます。あとはアイテムカードとか。

 プレイヤー達の勝利条件は誰が1人でも出口から脱出すること。助けを呼んでもらうそうです…二重遭難になりかねないし、香夜子さんのコトを知ってる村人が助けに来てくれるとは思えませんけど。
 で、敗北条件は心霊ツアー参加者が全員香夜子さんに捕まること。

 ゲームは手番制で勝利条件もしくは敗北条件が満たされるまで続きますよ。

 

 手番になったらまずはサイコロを振りまして…

 

 出目の分だけ自分のコマを1つ選んで動かします。この時の移動は1方向のみその都度移動可能で「戻る」という選択肢はないそうです。
 あ、廊下に書かれている赤い矢印はプレイヤー側には関係ありませんので大丈夫です。
 そして移動先のマスにトイレのドアがある場合はそのドアを開ける(山札を1枚公開)せねばなりません。
 なんでかって?
 お約束だからです(笑)

 

 誰もいないトイレカードですね。この時にこのコマは個室に隠れることが出来ます。
 何から?
 香夜子さんです。

 

 なお、先客としてはーちゃんが個室に入ってたり(←事案発生)

 

 女の子が入ってたり……って香夜子さんじゃねーか!
 普通はドアを開けてアイテム使ったりすれば手番は終わるんですが、香夜子さんが出た時は話はもうちょっと処理があります。まぁすぐ終わりますからね。

 

 まずは香夜子さんコマを出現した個室に置きます。さらに「時間」が1時間進みます。
 ……あ、言ってませんでしたけどこのゲーム時間制限付きです。

 

 次に、どこかにある香夜子さんコマを今出現した香夜子さんのトコにワープさせます。誰かを追っていても構わずワープです。

 

 そして、逃げないと殺されるので香夜子さんを見たコマがもう1度サイコロを振って移動しましょう。早くしないと追い付かれます。
 とりあえずこの2つの処理が追加されます。簡単ですね。

 ところでこの香夜子さんコマ。
 当たり前ですが、追ってきます(笑)

 

 プレイヤーが手番の最初に2か5…赤い塗料が塗してある面が出た場合にプレイヤーの手番終了後に出目分だけ香夜子さんも移動します。ただ、香夜子さんの移動は反時計回りで確定しています。廊下の赤い矢印はこの香夜子さんルートを示しています。 

 

 また、鏡(洗面台)の前に来ると必ず停止します。身だしなみは大事です。

 

 あと、移動中にツアー参加者がいても停止しまして…

 

 そこにいたツアー参加者全員を「死者の淵」まぁ三途の川みたいなトコに送りこんで憑り殺します。
 ちなみに9つある個室全て1枚ずつ香夜子さんカードは仕込まれています…逆にいえば1回香夜子さんが出現した個室にはもう香夜子さんは出てきませんので安心して探索しましょう。

 なんで探索せなアカンかというと…

 

 脱出に挑戦するのに鍵が必要だからです。 

 

 この脱出のドアがあるマスはそもそも「鍵」を持っていないと侵入することが出来ない場所だったりしますし、ここでぴったり止まらないと鍵開けに挑戦できないという仕様。なかなか挑戦するのも難しいです。
 要は左下のマスから移動する場合「鍵を持っていて移動のサイコロが2のとき」だけ出口のドアがあるマスに入ることが出来まして(赤い矢印)、その他の場合は出口マスに入ることも出来ず廊下を彷徨います(緑の矢印)

  

 鍵を1つ置き場所に戻し、5枚の鍵穴カードから1枚を選び、引きます。

 

 5枚の内1枚が「脱出成功」というカードで、このカードが出た瞬間にプレイヤー達の勝利となります。

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 他のカードには「鍵が合わない」というカードが入っており、この鍵では脱出できなかったということになります。再び鍵を求めてトイレのドアを開けていくことになります。
 …なお、鍵穴のカードは使ったものを元のカード束に戻すので、何回鍵開けにチャレンジしようかも「脱出成功」を引くのは2割です。

 なお、さっきの婆さんだけではなく、トイレにはいろんな霊が入ってます。見るからに怨霊だったり、子供だったり…前に入りこんで殺された子供の霊なのか、脱出に挑戦するのに必要な鍵を1つくれる子供までいます。
 こういうのがあるからドアを開けなきゃいけなくなって香夜子さんが暴れることになるんですがね…これも香夜子さんの目論見か。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 何回も言ってるはずですが繰り返します。
 ウチはホラー映画とかキライです(笑)
 ビジュアル関係で苦手なので、どっちかってーとこれとかハコオンナとかは苦手です…出来ないって程じゃないけどさー。

 ボードゲームの世界でも和モノのホラーと洋モノのホラーって似たような違いがありますな。洋モノだとクリーチャーわらわら系と、暴力的なクリーチャー1匹が延々と障害物をなぎ倒しつつ追ってくるのを最終的には倒すとかですけど…和モノって数はクリーチャーの数が多くなく多くても数匹、ふと消えては突然現れて人間のSAN値を削り…ついでに怨念が晴れない限り呪いが溶けることもないつーか映画1本程度じゃ倒せないし(笑)

 …ひでーな日本の幽霊。

 ところで気になることがひとつ。

 


 箱絵の香夜子さんが細い(笑)


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