電池式の腕時計で電池が切れた後、数年放置していたものがあるのですが
良好な状態で置いておきたいので中のボタン型電池が液漏れして
大変なことになるまえにボタン型電池を取り外すこととしました。
その時計の裏蓋はスクリュー式で、治具で回すための溝が付いています。
それを外すには、それなりの専用治具で5000円以上、安いもので500~1000円程度で
ありますが、頻繁に使うものでもないので自分で作ることにしました。
(100円ショップであったらしい治具を探したが見当たらずということもあり)
自分の時計の裏蓋にあったものを作れば良いので…
手持ちにあった2mmのSUS板で作るしました。工具はサンダー(切断砥石と研磨用砥石)使用。
(爪にする面は、板のシャーリング切断された面だと角に丸みがついてしまうので
丸みが消えるところまで削るか切断砥石で切断した面を使ったほうが良いです)
SUS板に寸法をケガキして、爪の部分の内側に切断砥石で切り込みを入れます。
(狙いの寸法より少し小さめのところにして、そこから寸法確認しながら幅を
調整(広げていく)しました。
爪の内~内の部分は3mm程度逃がしを作りました。
爪の幅は、溝の長さ+αで今回の場合は4mmとしました。
高さは手で持ちやすいよう考えて40mmにしました。
爪の部分はバリを取る程度とし、角は落とさないようにしました、
爪の面以外は怪我しないよう軽い面取りと角はRを付けました。
治具が出来たのでいよいよ裏蓋の取り外し作業です。
この治具の爪の部分にセロテープを貼って時計の裏蓋に出来るだけ傷が付かないよう養生します。
爪は裏蓋の2箇所にぴったりフィットしています。
外そうと治具を手で持って回そうとしますが… 固くて外れない…。
治具の上(爪の反対側)の中央付近に上からモンキーレンチで治具をはさみ
モンキーレンチの頭ごと持って回したら「ぬわ~っ」という感じで緩みました。
45°くらい緩んだら後は手でも回ります。
無事、時計の裏蓋が外れました。
電池も幸い液漏れしておらず、電池を外したあとに手で軽く締まる程度で
裏蓋を閉じておきました。
これで作業完了です。
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