☆映画人生に乾杯☆

~映画好きによる未完成映画ノート~
現在細々とリニューアル中!!

エビータ (ミュージカル/伝記)

2006-12-28 | ●オススメ!
A+ クラス

1997年/アメリカ
製作:アラン・パーカー
監督:アラン・パーカー
脚本:アラン・パーカー 、オリバー・ストーン
撮影:ダリウス・コンジ
音楽:アンドリュー・ロイド・ウェッバー
出演者:マドンナ 、アントニオ・バンデラス 、ジョナサン・プライス 、ジミー・ネイル 、ヴィクトリア・サス

何度観ることを諦めたか…(笑)
レンタルしちゃ出だしで断念。もう一回だけ借りてみようと思い、頑張って再生したのに10分見て断念。なぜだ!なぜこんなにも『ミュージカル』なのだ!!
高校生だった私には無謀な挑戦だったのかもです。
そして!!数年ぶりにレンタルし、今度こそ全部観ました!!!!
すばらしい!!!
長かったけど感動しました!
歌が長いからといって早送りにしていれば、間違いなく最低の評価をつけていたと思います。でもちゃんと俳優の表情を見て、歌詞を聴いてメロディを心に刻めばこの映画の魅力に気付かされることでしょう。

田舎育ちで父親は妻帯者の中流階級。貧しい暮らしを余儀なくされてきたエヴァに贈られたもの、それが美貌だった。エヴァはその美貌で男達を虜にし、コネを掴んで上流階級の仲間入りをする。そんな彼女の姿を皮肉をこめて歌うのがアントニオ・バンデラス演じる「チェ」である。
このチェは劇中いたるところに現れる。ある時は街の青年、ある時は華やかなるパーティのウェイター。エヴァの居るところにいつでも現れては、彼女の生き方を批判的に歌う。しかし彼の言葉からは本当の批判を感じ取れない。どこかにエヴァを崇拝している核のようなものがあって、その上で「エビータ」という人物を客観的に捉えようとしているような気がする。
さて、この映画はエヴァという一人の娘が後に大統領となる男と出会い、その地位に絶大なる貢献をしていく様が描かれています。実際の彼女については「ウィキペディア」さんの方で確認していただければと思います。映画もだいたいこれに沿ったストーリー展開です。
ドラマチックな彼女の生き方を語り手として綴る「チェ」。以前モーターサイクル・ダイアリーズの所で触れましたが、この「チェ」というのはアルゼンチンで英雄的な人気を誇るチェ・ゲバラの事です。


しかし想像以上に歌が良くてびっくりしました。全編通して歌が耳に残ります。
Don't cry for me Argentina:『You Tube』よりは中盤と終盤で歌われます(リンク先の動画は中盤の方です)。マドンナの表情の違いに注目です。中盤の彼女は自信と希望に満ち溢れた歌声。終盤のほうは、喉から搾り出すような悲しい歌声。

それにしても、エビータという人物に魅了されて作られた作品であるはずなのに、冒頭からバンデラスは皮肉ってばかりです。そこが変に気に入ってます♪






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