青い海、青い空。
視界に入るは青一色。
所々に白い雲が浮かび、白い海鳥が舞う。
もうここに立ち始めてから何年が経っただろう。
人々の、何かを祈るような声。
木々のざわめき。
それもいつしか薄れた。
ただ風と、波と、鳥の声が響くだけの日々。
突然の、招かれざる客。
大勢の人間。私を見て大騒ぎをする。
私が、かつて人間によって造られたモノであり、私に似たモノが、他にいくつもあるのを、この時知った。
私は、自分では動けないのだから、それは当然だろう。
そして、さらに大勢の人間。
私の前に並んで、何やらポーズを取る人間。
私の存在理由について、勝手な議論をする人間。
私の躰を削り、持ち去る人間。
実にたくさんの人間が、私にかかわり、たくさんの時間が流れた。
もはや、自分がなぜここに立ち続けているのか、忘れてしまった。
何かを祈っていたのか。
何かを待っていたのか。
それとも……。
いずれにしても、私は立ち続ける。
かつて私を造った者達のため。
視界に入るは青一色。
所々に白い雲が浮かび、白い海鳥が舞う。
もうここに立ち始めてから何年が経っただろう。
人々の、何かを祈るような声。
木々のざわめき。
それもいつしか薄れた。
ただ風と、波と、鳥の声が響くだけの日々。
突然の、招かれざる客。
大勢の人間。私を見て大騒ぎをする。
私が、かつて人間によって造られたモノであり、私に似たモノが、他にいくつもあるのを、この時知った。
私は、自分では動けないのだから、それは当然だろう。
そして、さらに大勢の人間。
私の前に並んで、何やらポーズを取る人間。
私の存在理由について、勝手な議論をする人間。
私の躰を削り、持ち去る人間。
実にたくさんの人間が、私にかかわり、たくさんの時間が流れた。
もはや、自分がなぜここに立ち続けているのか、忘れてしまった。
何かを祈っていたのか。
何かを待っていたのか。
それとも……。
いずれにしても、私は立ち続ける。
かつて私を造った者達のため。