なんのために、誰のために、生きていけばいいのか分からなくなってしまいました。
好きな人から「自分のことは忘れてほしい」と言われました。
誰よりも大切で、誰よりも愛しかった人から「忘れてくれ」と言われるのは、自分のことを忘れられるよりも、辛く、痛いものでした。
俺は、彼女にとって、ただ辛い過去を思い出させる存在に過ぎなかったそうです。一緒にいるだけで、俺は彼女を傷つけていたのです。それに気づかず、ただ将来を夢想していた自分が恥ずかしくなります。
でも、それならいっそ、「大嫌いだ」と罵声を浴びせられた方がどんなに楽だったか……。
もし、過去に戻れるなら、あの頃の自分に喝を入れてやりたい。なぜあの時、彼女を抱きしめられなかったのか。なぜあの時、もっと自分に素直になれなかったのか。
あるのは後悔と、痛みと、空ろになってしまった心だけ。
さようなら、愛しい人。今までありがとう。
願わくば、あなたに幸せが訪れることを。
どうやら俺は、好きになった人のことを、尽く傷つけてしまう、どうしようもない奴みたいです。
もう、誰も愛せない。二十歳そこらで言うセリフじゃないかもしれないけど、それが今の気持ち。
好きな人から「自分のことは忘れてほしい」と言われました。
誰よりも大切で、誰よりも愛しかった人から「忘れてくれ」と言われるのは、自分のことを忘れられるよりも、辛く、痛いものでした。
俺は、彼女にとって、ただ辛い過去を思い出させる存在に過ぎなかったそうです。一緒にいるだけで、俺は彼女を傷つけていたのです。それに気づかず、ただ将来を夢想していた自分が恥ずかしくなります。
でも、それならいっそ、「大嫌いだ」と罵声を浴びせられた方がどんなに楽だったか……。
もし、過去に戻れるなら、あの頃の自分に喝を入れてやりたい。なぜあの時、彼女を抱きしめられなかったのか。なぜあの時、もっと自分に素直になれなかったのか。
あるのは後悔と、痛みと、空ろになってしまった心だけ。
さようなら、愛しい人。今までありがとう。
願わくば、あなたに幸せが訪れることを。
どうやら俺は、好きになった人のことを、尽く傷つけてしまう、どうしようもない奴みたいです。
もう、誰も愛せない。二十歳そこらで言うセリフじゃないかもしれないけど、それが今の気持ち。