朝までハシゴの旅的な出会いと頂き物

これらは山形の名産のお漬物。
左から赤カブの乱切りの漬物。
真ん中が青菜メインで大根人参しその実の入ったおみ漬。
右が梅肉と鰹節に漬かったもりあざみの梅山ごぼう。



裏がこう。

赤カブは漬け汁がピンクだけど本当に赤カブなのかな？
でもこれの薄っぺらい奴よく弁当買うと入ってたりするでしょ？
あれの塊。でもあれよりも汁の味が凄いウマい。
芯まで染みててビールにもご飯にも凄く合う。
置賜郡高畠町で製造だって。

おみ漬けはこの通りに納豆に入れるのが凄くいい。
チャーハンもやったけがウマいけどバカウマまでではなかった。
これも良くお弁当買うと付いてるよね？
あれなんだけど、やっぱ味は全然違ってそれは凄くウマいよ。
市内の旅篭町で製造だって。

梅山ごぼうはすももとかさくら大根が好きな人は
おやつに酒のつまみにご飯のお供に最高。
カリカリコリコリの食感も心地いいんだよね。
これは寒河江での製造だって。
みんなそれぞれ違う。山形の土地土地のいいとこ取り。

で、これをどうしたかと言うと貰ったの。
誰に？というと知らん人。
知らん人から貰うわけ無いとか、
貰ったとしても危なくて食いたくないってなるけど、
不思議なことにこんなことがあったのだ。

ある日かみさんの職場の仲間が誕生日祝いを開催した。
そんなのはただのかこつけで、飲み会開催の無理やりな理由付け。
どうせいつもの夕食におめでとうって言うだけな違いでしょと
同僚が言って、だったら祝ってあげるから行こうとなったらしい。

まぁそれはそれでこういうことにはならないのだが、
普通に中年のオバちゃんたちが何人も集まって
ワイワイガヤガヤと楽しそうに飲みまくってる。
その隣のテーブルには20代の若者男子グループ数名が
これまた若さで盛り上がって飲んでた。

オバちゃんのパワーに引く事も無く、
あまりに楽しそうで何の集まりで何が楽しいんですか？と
相当気になったので聞いてきたらしい。
そこでこういう職場のこういう同僚でカクカクシカジカ…。

で、え！？本当に今日誕生日なんですか！？
それはおめでとうございます！！と
その若者たちも何故かその輪に入ってきた。
男も女も今は年上のおっさんおばさんがもてるので
もしかしてナンパかとも思ったようだが
そういうことはまるで無かったらしい。
（残念だったなババアども！あっはっは！）

そこで今日山形の実家から東京に戻った男が
（冠婚葬祭とかだったとか？）
会社や仲間内にと沢山買ってきたお土産から
何も無いのでせめてこれをってくれたのだそうな。
最初は1個だけだったが、誰かが「けち臭い！まだあるだろ！」と
けしかけたらもう1つ出て来て、さらに本人が
どうせならこれもウマいんですよと3つ目もくれたらしいのだ。
家じゃないのでその場で分けられないから
誕生日で貰ったので本人であるかみさんが全部持って帰ってきた。
それを私と娘もウマいウマいと散々食ったのだよ。

こういう感じで出てきたものだから全然安全。
怪しい感じに貰ったのじゃないからね。
それにしても気持ちのいい若者たちだったけど、
予定している人たちへのお土産は足りたのかね？
足りなくなって、なんだよ！とか言われたときに、
誕生日の知らないオバハンにくれてやったんですよ！とか言って
そんなワケ解んない事してんなよ！！と突っ込まれてそう。



そしたらこんなのもあって、
けち臭いと2個目を出せと言った彼が、
お前は言うだけ番長だと面白く責め立てられ、
グーの根が出なくなったときに、
せめてこれを使って下さいと、
財布の中だかから出してきた商品券3000円分。
そんな意外な副賞も付いてきたのだった。

袖摺りあうも他生の縁って言うけど、
ハシゴの旅もテレビだからあんな感じなんだろうし、
普通知らぬ同士がもめてケンカなんてこともある酒の席で
その知らぬ同士がせつな的に仲良くなってその一時を共有し
互いにいい気分でそれまで以上に楽しく盛り上がれるって
なかなかそうそう無い素晴らしいことだよ。

まぁノリのいいのが互いに居て触れ合うことがあったら
そういうことになりがちでもあるけど、そんなに無いこと。
物よりもそんな場所と時間をかみさんが楽しく過ごせたことが
誕生日やお祝いや貰い物以上に良かったなって嬉しく感じた。