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どうも
腐女子の ゆゆ
です(`・∀・´)

主に他サイトssを貼るだけです。
たまーに投稿したりします。

勇太「六花のパンツがほしい」森夏「は?」その2

2013-03-16 20:20:31 | 中二病でも恋がしたい
63 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 21:29:34.79 ID:AFEpeFbE0
【公園】
森夏「とりあえず安心ね」

凸守「じゃあ思う存分戦えるデスね」

森夏「………」

凸守「どうしたデスか?ニセサマー」

森夏「あんた妙に慣れた感じがしたんだけど」

凸守「なんの話デスか」

森夏「あんた……まあいいわ
人には言えない秘密くらいあるものね」

森夏(富樫くんか小鳥遊さんのパンツでも取ってるのね)

凸守「果てしなく遠い勘違いをしている気がするデス」

森夏「あんたがどういう行動をとろうと私に咎める権利はないわけだし
強いていうなら見つからないようにするのね」

凸守「凸守は今絶対にばれない確証を得たデス」

64 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 21:34:50.66 ID:AFEpeFbE0
森夏「今日はあんたがいてくれて助かったわ」

森夏「ありがと」

凸守「べ、別に貴様のためにやった訳じゃないデス」

森夏「私に借りを作るためじゃなかったの?」

凸守「そうデス!つまり自分のためにやったのデース」

森夏「でもありがと」なでなで

凸守「な//頭を撫でるなデス//」

森夏「胸を揉んできた仕返しよ」なでなで

凸守「うぅ……」

65 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 21:40:05.05 ID:AFEpeFbE0
森夏「気を付けて帰りなさいよ」

凸守「わかってるデス」

森夏「ちゃんと帰り道わかる?」

凸守「わかってるデス」

森夏「やっぱ不安ね 送っていくわ」

凸守「貴様は過保護デスか」

森夏「あんたが誘拐されそうな顔してるのよ」

凸守「どんな顔デスか」

森夏「大丈夫よ 送り狼にはならないように気を付けるから」

凸守「送り狼?」

森夏「意味は知らなくていいからねー」

凸守「?」

66 : ◆OLAmzEmROE [saga ]:2013/02/07(木) 21:41:08.22 ID:AFEpeFbE0

【その夜】

森夏「よしブリーフを一色の机にいれたし任務完了ね」

森夏「まさか富樫くんのパンツを一色の机にいれることになるなんて……
腐女子の妄想は恐ろしいわ」

森夏「ふふっ 社会的に死になさい一色」

森夏「休み明けが楽しみね」

71 : ◆OLAmzEmROE [saga ]:2013/02/11(月) 07:29:27.46 ID:CYc0QbqF0
【日曜日】
森夏「休みの日だっってのに小鳥遊さんに呼び出されたわ」

森夏「またパンツのことだったらどうしよう……」

森夏「ま、そんなことないわよね」

森夏「最近パンツのことしか聞いてない気がするけど」

森夏「小鳥遊さんちはここよね」

?「動くな」

森夏「!」

72 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 07:34:27.07 ID:CYc0QbqF0
「お前が丹生谷森夏だな?」

森夏「だ、誰ですか?」

十花「六花の姉の十花だ」

森夏「小鳥遊さんのお姉さんってたしかフランスに行ったんじゃ……」

十花「イタリアだ」

森夏「そこはどうでもいいです」

十花「私は休みの日にはこうして六花の様子を見に来ている」

森夏「イタリアから!?」

73 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 07:42:49.61 ID:CYc0QbqF0

十花「毎週帰ってきては六花がなにか不健全なものをもっていないか確かめている」

十花「エロ本とかコンドームとか」

森夏「小鳥遊さんはそんなもの持ってないと思いますけど」

十花「しかしそれ以上に大変なものを見つけてしまった」

森夏(ま、まさか陽性の妊娠検査薬とか!?)

十花「男物のパンツだ!!」

森夏「……」

森夏(あのへたれ二人がやってるわけないわよね)

74 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 07:50:20.38 ID:CYc0QbqF0
十花「そういうわけでお前を呼び出したわけだ」

十花「六花の携帯を借りてな」

森夏(つまり小鳥遊さんからの呼び出しじゃないってことか)

十花「立ち話もなんだし入るか」

森夏「そうですね」

森夏(手に持ってたのってお玉だったんだ)

森夏「小鳥遊さんは何処か行ってるんですか?」

十花「富樫勇太とデートに行っている」

森夏「そうですか」

森夏(うまくいっててよかった……)

75 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 08:00:19.09 ID:CYc0QbqF0
十花「ところで普通持っているものなのか?(男物の)パンツは」

森夏「(好きな人の)パンツくらい誰でも持ってると思いますよ」

十花「(男物のパンツを持っていることは)ふつうなのか?」

森夏「私ももってます」

十花「なん……だと?」

森夏「今時の女の子では常識ですよ」

十花「そ、そうなのか」

十花「最近の子の考えていることが分からない……」

十花「な、なぜ(男物の)パンツを持っているんだ?」

森夏「用途なんてひとつしかないと思いますけど」

十花「まさか……」

森夏「それです」

十花(男装!?)

森夏(自慰以外ないわよね)

76 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 08:10:18.21 ID:CYc0QbqF0
十花「その……り、六花も(男装)するのか?」

森夏「(自慰は)してますね」

十花「丹生谷森夏は(六花の男装)見たことがあるのか?」

森夏「(実際の自慰は)無いですけど人に見られるものでもないですよね」

森夏(だから隠しカメラしかみれないし)

十花「人に見せるものではないのか……」

森夏(変態なんだろうか)

十花「私は六花の(男装)がみたいな」

森夏「……」

森夏(妹の自慰を見たいとかかなりの変態だ)

77 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 08:14:55.73 ID:CYc0QbqF0
十花「君は(六花の男装を)見たくないのか?」

森夏「(小鳥遊さんの自慰は)見たくないです」

森夏(凸ちゃんのならみたい。っていうかみてるけど、カメラ越しに)

十花「そうか 似合うと思うのだが」

森夏(自慰が似合う女子ってなんなんだろう……)

十花「丹生谷森夏、手伝ってくれないか」

森夏「自分一人で頑張ってください」

十花「まあそうだな 人に頼むことではないだろう」

十花「ところで富樫勇太は(男装を)見たことあるんだろうか」

森夏「(変態がばれてないって互いに思ってたし)ないんじゃないですか」

十花「そうか では見たら奴より一歩先を進んだことになるんだな」

森夏(パンツを盗むのと自慰を見るのとどっちが変態なんだろう)

78 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 08:20:10.68 ID:CYc0QbqF0
十花「ではどうしたら見れるかどうかアドバイスをくれるとありがたい」

森夏「部屋に隠しカメラでも付けておいたらどうですか」

十花「君も使っているのか」

森夏「私も(凸ちゃんの部屋に)使ってます」

十花(相手は六花……ではないな)

十花(部屋を探したがそれらしきものはなかった)

十花(まさか……富樫勇太!?)

十花「(富樫勇太の部屋に)付けているのか……」

十花(ということは女装をしているのか!?)

十花「とんだ変態じゃないか」

森夏(自分のことを言っているんだろうか?)

79 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 08:22:17.93 ID:CYc0QbqF0
十花「今日は助かった」

森夏「いえ なにもしてないですよ」

十花「その……六花は(女装癖のある)富樫勇太と付き合っていて大丈夫だろうか?」

森夏「あの子達はいい(バ)カップルですよ」

十花「……君も(彼の事が)好きなのか?」

森夏「(二人の事は)好きですよ」

森夏「だから幸せになってほしいんです」

十花「……そうか」

森夏「では失礼します」

十花「富樫勇太、六花を幸せにしないと許さないぞ」ボソッ

80 : ◆OLAmzEmROE [saga]:2013/02/11(月) 09:37:38.42 ID:CYc0QbqF0
森夏「はぁ……緊張したー」

森夏「あの小鳥遊さんの姉だから変態だと思ってたけど想像以上だったわ」

森夏「休み毎にイタリアから妹の様子を見に来るとか自慰を見たいとか正気の沙汰とは思えないわ」

森夏「今から暇だし凸ちゃんの所でも行こうかな」

「丹生谷さんですか?」

森夏「!」

81 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 09:44:33.08 ID:CYc0QbqF0
「その憎たらしいほどの胸、あなたは丹生谷さんですね」

森夏「今度は誰よ……」

樟葉「富樫勇太の妹の樟葉です」

森夏「何か用?」

樟葉「兄のクラスメートを見たので声をかけたまでです」

樟葉「どうですか?兄の話をしながらお茶でもしませんか?」

森夏「休みの日まで富樫くんの話はしたくないわ」

樟葉「……やはり話に聞いていた通りロリコンのレズビアンなんですね」

森夏「なっ」

82 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 09:50:42.12 ID:CYc0QbqF0
森夏「ロリコンじゃないしレズビアンじゃないわよっ」

樟葉「年下の女の子の下着を盗んでおいてですか?」

森夏「うっ」

樟葉「パンツマスター丹生谷 私の尊敬している人です」

森夏「誰か私を殺して……」

樟葉「中に入ります?」

森夏「私は帰りたい……」

樟葉「ではPMNの良いところをここでいうのでいいですか?」

森夏「超中に入りたい気分よ」

83 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:02:00.32 ID:CYc0QbqF0

樟葉「こちらに座ってくださいパンツマスター」

森夏「そのパンツマスターってやめてくれない?」

樟葉「ダメですか?」

森夏「安直すぎるわ」

樟葉「ですが兄も小鳥遊さんもパンツマスターって呼んでますし」

森夏(あとで呪っておこう)

樟葉「森様?」

森夏「モリサマーいうな」

樟葉「表記が違うので大丈夫です」

84 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:10:32.85 ID:CYc0QbqF0
樟葉「私悩みがあるんです」

森夏「そう」

樟葉「実は兄のパンツにブリーフがあったんです、大量に」

森夏「へえ」

森夏(絶対小鳥遊さんのせいよね)

樟葉「数日前まではなかったはずなのにおかしいですよね」

樟葉「やはり小鳥遊さんがプレゼントしたんでしょうか?」

森夏(ブリーフプレゼントする彼女とか嫌よ)

樟葉「それも使った形跡があるんです」

樟葉「私のプレゼントしたふんどしは使ってくれないのに酷い話だと思いません?」

森夏「ふんどしをプレゼントする妹なんて嫌よ」

85 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:18:37.56 ID:CYc0QbqF0
樟葉「森様、私は小鳥遊さんと兄を別れさせた方がいいんでしょうか?」

森夏「やめとけば?」

樟葉「そんな適当な……」

森夏「あの二人は幸せなんだから別れさせるべきではないわ」

森夏「どうしても別れさせたいなら人に同意を求めるんじゃなくて自分自身の心で決めるべきよ」

樟葉「森様……」

樟葉「そうですね 確かにそうだと思います」

森夏「自分で決めれない人間が人を別れさすなんて百万年早いのよ」

樟葉「別れさせるのはやめようと思います」

86 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:21:26.94 ID:CYc0QbqF0

森夏「兄妹なんて結婚できないんだから早めに諦めておきなさい」

樟葉「女同士も結婚できませんよ」

森夏「外国いけばできるわ」

樟葉「手続きを踏めば兄妹も結婚できます」

森夏「それは義理の時だけでしょ」

87 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:28:06.41 ID:CYc0QbqF0
【数時間後】
樟葉「今日はありがとうございました」

森夏「こちらこそありがとう」

森夏「昼御飯もごちそうになったし」

樟葉「あれはほとんど森様が作ってくださったじゃないですか」

森夏「樟葉ちゃんも手伝ってくれたじゃない」

樟葉「……兄が森様みたいな人と付き合ってくれたらよかったのに」

樟葉「ガチレズロリコンで家事ができる人」

森夏「年下って言っても一つだけなんだけど」

88 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:32:39.22 ID:CYc0QbqF0
樟葉「今日のお礼に兄の特別ショット(盗撮)を差し上げます」

森夏「だから富樫くんは見たくないんだって」

樟葉「では小鳥遊さんの写真(裸)はどうですか?」

森夏「なんで持ってるのよ……」

樟葉「相手を奪うにはまず敵を知ることですから」

森夏「だからって裸……」ピコーン

森夏「これもらえるかしら?」

樟葉「さすがガチレズロリコンですね」

樟葉「小鳥遊さんまで守備範囲とは……」

森夏「だから違うって」

89 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:34:41.93 ID:CYc0QbqF0
【その夜】
デイナバヨッテマーサリモ-
森夏「もしもし」

勇太『どうしてお前が六花の裸写真を持っているんだよ!?』

森夏「とある筋から手にいれたのよ」

勇太『……まだ持っているのか?』

森夏「あと4枚あるわ」

勇太『くれっ』

森夏「まさかタダで、何て言わないわよね?」

勇太『五枚で五万円でどうだ?』

森夏「売った!」

勇太『買った!』

勇太『明日持ってきてくれ』

森夏「わかったわ ちゃんと五万円用意しといてね」


森夏「まさかそんなに取れるとは思わなかったわ……」

90 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:44:18.48 ID:CYc0QbqF0
【次の日】
森夏「財布が潤ったわね」

森夏「盗撮用のカメラ買おうかしら?」

森夏「それとも――ん?」

森夏「なにやってるのよ中坊」

凸守「に、偽サマー!?」

森夏「ニセサマ言うな」

91 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:47:56.04 ID:CYc0QbqF0
凸守「なぜここにいるデスか偽サマー」

森夏「ここ私の家だし」

凸守「……知らなかったでぇす」

森夏「しょっちゅう来てるくせによく言うわよ」

凸守「べ、別に誰もいないからって侵入しようとした訳じゃないデス」

森夏「はいはい」

92 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:51:09.52 ID:CYc0QbqF0
森夏「あんた昼御飯食べた?」

凸守「まだデスけど」

森夏「なら食べてく?臨時収入入ったし豪華に作るわよ」

凸守「し、仕方ないデスね」

凸守「食べてやるデス」

森夏「そう、よかったわ」

森夏「ちなみにこれで貸し借りなしだから」

凸守「こんなことで凸守の貸しがなくなるデスか!?」

森夏「嫌なら別に食べなくていいのよ?」

凸守「うぅ……」

93 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:54:36.72 ID:CYc0QbqF0
森夏「ご飯どうだった?」

凸守「ま、不味くはなかったデス」

森夏「あっそ そういうこという奴にはもう作らないから」

凸守「う、うまかったデス……」ボソッ

森夏「え?聞こえない」

凸守「美味しかったデス!!」

森夏「よろしい」

凸守「うぅ 屈辱デス」

94 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 10:58:44.83 ID:CYc0QbqF0
【数時間後】

凸守「明日は部活来るデスか?」

森夏「行くつもりよ」

凸守「そうデスか では明日こそ決着をつけるデス!」

森夏「今じゃなくていいんだ?」

凸守「今は……そういう気分じゃないデス」

森夏「そうね」

凸守「では明日デス 偽サマー」

森夏「ニセサマいうな!」

96 : ◆OLAmzEmROE [saga]:2013/02/11(月) 17:46:24.83 ID:CYc0QbqF0
【休み明け】

一色「俺はホモじゃない!!」

森夏「?一色君どうしたの?」

女子1「あのハゲが自分の机に富樫くんのパンツ入れてたんだって」

森夏「へえ 飛んだ変態ね」

女子2「ホントだよ しかも富樫くんもブリーフとか無いわー」

森夏「そうね」

女子3「一色×富樫来たー」

森夏「腐女子乙」

森夏(やっべ あれ私が入れたやつじゃん)

97 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 17:53:07.27 ID:CYc0QbqF0
六花「一色、まさかそんなことするやつだとは思わなかった」

勇太「俺の半径30メートル以内に近づかないでくれ」

一色「俺はやってないぞ!俺は女子しか興味ないんだ!」

女子1「うわー 守備範囲広いー」

女子2「やっぱ一色キモいわ」

女子3「おおうwww これは富樫×一色フラグか!?」

森夏「関わらないでおこう 今回関係ないし」

98 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 17:57:45.98 ID:CYc0QbqF0
一色「なんで勇太にだってわかるんだよ」

六花「ゆうたの匂いがする」

一色「そんなのしねえよ!」

勇太「パンツを嗅ぐな変態!あと俺の名前も呼ぶな」

一色「勇太ぁ信じてくれよ」

勇太「近づくな変態!!」

一色「俺じゃないって」

勇太「お前以外に誰がそんなことするんだよ……」

女子2「ってか普通好きだからってパンツ盗んだりする?普通」

女子1「え?なに言ってんの」

女子3「するっしょ」

女子2「え?私が間違ってるの?」

99 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:01:51.34 ID:CYc0QbqF0
女子2「丹生谷さんならわかってくれるよね?」

森夏「まあ盗むのは犯罪よね」

女子2「よかったー私が間違ってるのかと思った」

森夏「パンツは譲ってもらうものよ」

女子2「……え?」

女子3「丹生谷さんは譲渡派かー」

女子1「私は盗難派だよ」

女子3「私は妄想派」

女子2「……なにいってるのかさっぱり分からない」

くみん「モリサマちゃん盗んでるくせに」

森夏「いま不審な声が聞こえなかった?」

女子1「なにも聞こえなかったよ」

100 : ◆OLAmzEmROE [saga]:2013/02/11(月) 18:11:41.22 ID:CYc0QbqF0
一色「あ!丹生谷!よく来た」

森夏「……何か用かしら一色くん?」

一色「う……だが俺の名誉が……
丹生谷なら俺がやってないって分かってくれるよな?」

六花「一色の名誉などこのクラスではゴキブリの名誉より少ない」

勇太「女子のスカートめくりは日常茶飯事だからな」

一色「なあ丹生谷!俺の汚名を晴らしてくれ!」

森夏「一色誠って名前自体汚名だと思うけど?」ニコッ

勇太「さすが委員長丹生谷! 笑顔で返してるぜ!!」

六花「ゆうた 落ち着いて」

勇太「……友人だと思っていた奴にパンツを盗まれた気持ちも考えてくれ」

六花「ごめん」

101 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:17:43.45 ID:CYc0QbqF0
森夏「だいたいなんで私なの?」

一色「分かってくれるってPMNなら!」

勇太「!」

六花「!?」

一色(俺がくみん先輩の下着をとったことを知っている丹生谷なら分かってくれるはず!)

森夏(まさか一色はここで庇わなかったら凸ちゃんにバラすという脅し!?)

勇太(パンツのことに関しては右にでるものはいないパンツマスターに対するSOSか?ここで丹生谷が同意したら確かに一色は無罪だ
だかパンツマスターっていったら呪われるぞ!)

六花(なぜ一色がパンツマスターのことを知っている?
まさかゆうたに盗聴器をつけて聞いていた!?)

森夏「……」

勇太(どう返す?パンツマスター!?)

102 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:23:00.87 ID:CYc0QbqF0
森夏「分からないわね あんたが盗んだんじゃないの?」

一色「な、なぜだ丹生谷ー!!」

森夏(凸ちゃんに机で自慰してたことがバレる方がやばいわ)

勇太「丹生谷がそう言ったってことは本当に一色の仕業なのか……」クラッ

六花「ゆうたっ」

勇太「す、すまない六花」

六花「ん? 金髪が……」

103 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:27:58.36 ID:CYc0QbqF0
森夏「正直に話したら?一色くん
女子に相手にされないから富樫くんに手を出そうとしましたって」

一色「そんなこと……まさか俺は本当にそんなことをしていたんじゃないだろうか?
女子にキモがられて一番近い丹生谷ですら五メートル離れてるしな
そんな中いつも通りの距離で接してくれる勇太に心が動かされたのかもしれない
勇太なら俺のことを受け入れてくれるんじゃないかって
そんな気持ちがこのブリーフを引き寄せたのかもしれない」

勇太「純粋に気持ちが悪いです」

一色「敬語!?」

女子1「なんで私一色のことなんて好きになってたんだろう」ボソッ

女子2「好きな人のパンツを盗むのが普通なんておかしいよっ」

女子3「ここからの勇誠に期待か……」

森夏(女子って怖い……)

104 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:32:26.41 ID:CYc0QbqF0
【放課後】
森夏「やっと放課後ね」

森夏「そういえば小鳥遊さんから絶対に部室に来るように言われてたけどなにかしら?」


ガラッ
六花「よく来た丹生谷 そこの椅子に座って」

樟葉「どうも」

くみん「………」Zzz…

凸守「……」グスッ

森夏「な、なんで樟葉ちゃんが?」

六花「私が呼び出した」

森夏「なんで?」

六花「それはいまから話す
ちなみに勇太は一色の件で辛そうだったので返した」

105 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:38:46.12 ID:CYc0QbqF0
六花「では異端審問会を始める」

六花「被告人は前へ」

凸守「……」グスッ 

森夏「中坊またなにかやったの?」

六花「丹生谷はしゃべらないで」

六花「罪状はゆうたの部屋への不法侵入」

森夏「!!」

六花「樟葉 説明を」

樟葉「昨日部屋に侵入したところ見慣れない髪の毛が見つかりました」

六花「証拠は持ってきてる?」

樟葉「これです」

森夏(まさか富樫くんの部屋に入ったときに落としたものじゃ……)

六花「これは確かに凸守のもの どこにあった?」

樟葉「ベットの下です」

森夏「それは――」

六花「丹生谷は黙って」

106 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:44:21.39 ID:CYc0QbqF0
六花「それと同じものがゆうたの制服についていた」

六花「凸守 なにか反論は?」

凸守「……ないデス」

森夏「ちょっと――」

凸守「凸守一人がダークフレイムマスターの部屋に入ったデス」

森夏「違うでしょ!」

凸守「偽サマーは黙れデス」

森夏「なに言ってるのよ!私も一緒に入ったでしょ」

凸守「侵入先に証拠を残したのは凸守の落ち度デス それを釈明する余地はないデス」

森夏「あれは私が巻き込んだことでしょ あんたの責任じゃないわよ」

六花「どういうこと?」

樟葉「さぁ?」

くみん「凸ちゃんとモリサマちゃんで富樫くんの部屋に入ったんだよ」

107 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:48:59.91 ID:CYc0QbqF0
森夏「小鳥遊さん 富樫くんの部屋に入ったのは私なの だから怒るなら私を――」

凸守「貴様は引っ込んでろデス」

森夏「私の責任でしょ 私が一緒に入らせたから小鳥遊さんに誤解を受けてるんだし」

凸守「凸守の落ち度を庇ってもらう必要はないデス」

森夏「私も富樫くんの部屋に不法侵入したのは事実よ」

凸守「それはそうデスが」

森夏「なら私も罰を受けるべきよ」

凸守「……」

六花「えっと、どういうこと?」

樟葉「とにかく、あなたは兄のことが好きなんですか?」

凸守「誰があのような男――」

六花「………」ゴゴゴゴゴゴ

樟葉「………」ゴゴゴゴゴゴ

凸守「ダークフレイムマスターはいい男ですか好きではないデス」

108 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:54:09.09 ID:CYc0QbqF0
樟葉「それなら別に咎める必要はないと思います」

六花「右に同じ」

森夏「ってことはお咎めなしってことでいいの?」

六花「構わない」

樟葉「兄に興味がないなら捌いても意味がありませんし」

六花「というわけで閉廷」カンッ

森夏「よかったわね」

凸守「べ、別にどちらでもよかったデス」

六花「ちなみに錘をつけて沈め浮き上がってきたら有罪とする予定だった」

森夏「魔女裁判!?」

凸守「助かったデス 礼を言うデス」ブルブル

六花「今日はこれで解散する」

くみん「みんなそろってるしもう一つ異端審問会を開けばいいんじゃないかな?」

六花「勇太は休み」

森夏「あんた起きてたの」

くみん「凸ちゃんのパンツを盗んだのは誰か」

全員「!!」

109 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 18:58:53.27 ID:CYc0QbqF0
六花(まさかくみんはここで丹生谷がやったと言う気!?)

樟葉(絶対ガチレズロリコンの森様のせいに決まってるよね)

くみん「ね?モリサマちゃん」

森夏「な、なんで私に言うのよ……」

森夏(言うな言うな言うな言うな言うな言うな言うな言うな
言うな言うな言うな言うな言うな言うな言うな言うな)

くみん「それはモリサマちゃんが犯人だからだよ」

六花(言っただと?)

森夏「」

凸守「なっ///」

110 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 19:03:07.23 ID:CYc0QbqF0
凸守「ま、まさか本当デスか?ニセサマー」

森夏「な、なに言ってるのよそんなわけないでしょ!」

くみん「銭湯でパンツ盗んだりしてたし盗撮したりしてたよ」

凸守「へ、変態デスか!?」

森夏「違うわよっ!」

くみん「凸ちゃんのパンツでオナニーしてたよね?」

森夏「あんたは黙ってなさいよ!」

111 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 19:10:01.19 ID:CYc0QbqF0
凸守「まさか本当に変態だとは思わなかったデース」

森夏「違うの、つい出来心で」

凸守「貴様は出来心で人のパンツを盗む変態なのデスか」

森夏「そうだけど違うのよ……」

凸守「どう違うのデスか変態サマー」

森夏「もはや原型を留めてないわよぉ……」

くみん「そんなこといって凸ちゃんもモリサマちゃんの下着盗んでるよね」

森夏「!?」

凸守「な!?」

112 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 19:16:15.80 ID:CYc0QbqF0
くみん「最近よくモリサマちゃんの家にいくのは下着を貰いに行ってるんだよね」

凸守「なんで知ってるデスか!!」

森夏「へぇ……そうなの」

凸守「う……」

森夏「さんざん人に変態って言っておいてあんたも同じじゃない」

凸守「黙れ変態!」

森夏「あんたも変態でしょ」

113 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 19:21:14.00 ID:CYc0QbqF0
凸守「で、凸守はパンツを盗むだけデース しかし貴様は盗撮までしてるデスから変態度は上デス」

森夏「パンツ盗んでるだけで変態でしょ」

凸守「好きな人のパンツを盗むのは当たり前のことだとパンツマスターも言っていたデス」

森夏「パンツマスター言うな、ってなんで知ってるのよ!」

凸守「凸守の情報網を舐めないでほしいデス」

森夏「まさか盗聴してるんじゃ」

凸守「ぎくっ」

森夏「口に出してるわよ」

凸守「そそそんなことしてないデス」

森夏「動揺が丸見えよ」

凸守「偽サマーのほうが遥かに変態デス
銭湯で盗んでパンツなしで帰らせるなど変態の極みデス!」

森夏「下着ってことはブラジャーまで盗んでるんじゃないでしょうね?」

凸守「はっ そんなでかいもの凸守に合わないデス!」

六花「凸守が壊れてきている」

樟葉「森様大きそうですしね」

114 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 19:26:56.48 ID:CYc0QbqF0
凸守「貴様は凸守のパンツでオナニーしてたデス!」

森夏「オナニーの意味がわかってるの?」

凸守「好きな人を思い浮かべながら股間をまさぐることデス」

森夏「言ってて恥ずかしくないのそれ」

凸守「凸守は誇りをもってしているのデス」

森夏「変態ぃ!」

凸守「だったらなんデスか!」

六花「凸守が開き直った」

樟葉「いつまで見なきゃいけないんですか?これ」

くみん「………」Zzz……

115 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 19:31:59.64 ID:CYc0QbqF0
六花「痴話喧嘩なんて聞きたくないので帰る」

凸森「痴話じゃない(デス)!」

樟葉「お幸せに」

くみん「じゃあね」

凸守「帰ったデスか」

森夏「はぁ……もういいわよ」

116 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/11(月) 19:38:59.25 ID:CYc0QbqF0
森夏「あんた私のことが好きなの?」

凸守「だ、誰が偽サマーのことなんか――」

森夏「私は好きよ」

凸守「なっ」

森夏「今さら隠しても意味ないし 私は凸ちゃんが好き」

凸守「血迷ったデスか偽サマー」

森夏「これが私の正直な気持ちよ」

凸守「うぅ……///」

森夏「あんたの気持ちを聞かせて」

凸守「凸守は、凸守は――」

117 : ◆OLAmzEmROE [saga]:2013/02/11(月) 19:43:45.46 ID:CYc0QbqF0
【次の日】

勇太「昨日は災難だった」

六花「ゆうた、生きていればいいことがある」

勇太「だといいけどな」

勇太「で?あれはなんなんだ?」

森夏「ちょっとやめなさいよ早苗!」

凸守「森夏のおっぱいは気持ちいいデス」

六花「二人は付き合い始めた」

勇太「なんだと?」

六花「ゆうたも一色と付き合いたい?」

勇太「絶対嫌だ」

終わり

119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/12(火) 08:22:13.95 ID:V56M5n3Wo
面白かった
また気が向いたら書いてくれ~!

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/13(水) 23:06:08.11 ID:lWRIXfMJo
乙乙

勇太「六花のパンツがほしい」森夏「は?」その1

2013-03-16 20:15:14 | 中二病でも恋がしたい

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/03(日) 20:41:57.12 ID:Lzv+YiMY0
森夏「冨樫くん頭おかしくなったの?」

勇太「俺は富樫だ」

森夏「そんな些細なこと気にしてると禿げるわよ」

勇太「大丈夫だ 一色を見てからハゲ対策はしている」

森夏「それはよかったわ」



2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 20:43:25.90 ID:Lzv+YiMY0
森夏「で?部室に来て早々変態なこと聞かされなきゃいけないの?」

勇太「好きな子のパンツを欲しがるのは自然の理だろ」

森夏「百歩譲ってそれが真実だとしてもなんで私に言ったのよ」

勇太「一色はリア充爆発しろしかしゃべれないし、凸守にはレベル高すぎるし
くみん先輩はくみん先輩だしな」

勇太「煮豚になら相談乗ってくれるかなと思って」

森夏「なんで豚って言うやつの相談なんて受けなきゃいけないのよ」

勇太「にぶたにって打っても漢字が出てこないんだよ」

森夏「……まあ私も間違えたしおあいこね」

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 20:49:03.21 ID:Lzv+YiMY0
森夏「話を元に戻すけど相談とパンツって何か関係があるわけ?」

勇太「実は六花のパンツをいただくのに協力してほしいんだ」

森夏「なんで協力がいるわけ?小鳥遊さんに直接言えば?」

勇太「六花には変態に思われたくないんだ」

森夏「……十分ばれてると思うけど」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 20:58:57.01 ID:Lzv+YiMY0
森夏「私が小鳥遊さんにパンツくれって言えばいいわけ?」

勇太「そんな下品なこと言うなよ!パンツだぞ!」

森夏「富樫くんの中でパンツの優先順位は高いのね」

勇太「作戦はこうだ」

勇太「まず俺と丹生谷で六花の家を訪れる」

勇太「少ししたら丹生谷と六花でお茶を入れに行き台所へ向かう」

勇太「その隙に俺は六花のパンツをいただく」

森夏「それ犯罪だから」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:03:49.62 ID:Lzv+YiMY0
森夏「確かに今まであなたたちの協力はしてきたわ」

森夏「でも犯罪はお断りよ」

勇太「……そうか」

森夏「ほしいなら直接言えばいいのよ」

勇太「本当に?」

森夏「当たり前でしょ」

勇太「話は変わるけどな、丹生谷」

森夏「なに?」

勇太「昨日凸守とパンツの話をしてたんだ」

森夏「中学生の女の子に……セクハラで捕まればいいのに」

勇太「そのときに聞いたんだがお気に入りのパンツがなくなったらしい」

森夏「」ピクッ

勇太「よく見ると似たようなやつがあったんだと」

森夏「」ダラダラ

勇太「どこいったんだろうなぁ 凸守のパンツ」

森夏(富樫くんは私がしょっちゅう中坊のパンツ盗んで、もとい拝借しているのに気づいている!?)

森夏「……わかったわよ」ボソッ

勇太「ん?なんかいったか?」

森夏「犯罪に協力してやるっていってるの」

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:08:05.48 ID:Lzv+YiMY0
【小鳥遊家前】

森夏「なんで私がこんなこと……」

勇太「何いってるんだ 丹生谷が快く引き受けてくれたんだろ?」

森夏「……ええそうね」

森夏「ところで富樫くん」

勇太「なんだ?」

森夏「ほしいパンツの目星はついてるの?」

勇太「は?」

森夏「え?」

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:13:38.65 ID:Lzv+YiMY0
森夏「つまり富樫くんは何の計画もないままパンツを盗もうとしているわけね」

勇太「盗むんじゃなくていただく」

森夏「どっちでも同じことよ」

森夏「いい?パンツを盗む、富樫くんの言い方にすれば戴くときにはまずよく似たパンツを用意する必要があるわ」

森夏「だから常日頃から対象のパンツを見る必要があるの」

勇太「つまり丹生谷は凸守のパンツを――」

森夏「は?」

勇太「すいませんなんでもないです」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:26:51.36 ID:Lzv+YiMY0
森夏「とにかく替えのパンツがない限りこの作戦はやらないほうがいいわね」

勇太「大丈夫 夢葉のパンツが代用できる」ぺらっ

森夏「それなら安心ね」

勇太「でも自分のじゃないってばれないか?普通」

森夏「小鳥遊さんはバカだから気づかないわ」

勇太「それには大いに同意だが人の彼女を馬鹿にするのはやめてもらおう」

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:32:27.85 ID:Lzv+YiMY0

森夏「じゃあチャイム鳴らすわよ」

勇太「おう」

六花「ゆうたと丹生谷」

勇太「うおっ チャイムならしてないのに出てきたっ」

森夏「これは富樫くんの愛の力で呼び寄せたのねっ」

勇太「そうに違いないなっ」

六花「家の前が騒がしかったから」

森夏「……」

勇太「……」

六花「入って」

勇森「……はい」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:38:50.71 ID:Lzv+YiMY0
森夏「ここが小鳥遊さんの部屋?」

六花「そう」

森夏「富樫くんはよく来るの?」

勇太「時々な いつも六花がうちにくるし」

六花「ではコーヒーでも入れてくる」

森夏「あ 私も手伝うわ」

六花「ゆうたはここにいて」

勇太「りょーかい」

森夏「……」コクッ

勇太「……」こくっ



森夏「そういえば今日なんで部活に来なかったの?」

六花「今日は休みだと聞いた」

森夏「だれから?」

六花「ゆうた」

森夏「……そ、そう(最初から脅す、もとい相談するために?)」

六花「ゆうたから聞いてない?」

森夏「いま初めて知ったわ」

六花「丹生谷に聞きたいことがある」

森夏「なにかしら」

六花「丹生谷はゆうたのことどう思ってるの?」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:45:31.12 ID:Lzv+YiMY0
六花「ゆうたは丹生谷に特別な感情を抱いている」

森夏「気のせいなんじゃないかしら」

六花「邪王真眼で分からないことはない」

六花「最近部屋に入れてくれないし小指も繋いでくれない」

森夏(パンツ欲しがってるのに……)

六花「それに今日も丹生谷と二人になるために部活を休みにしたに決まっている」

森夏(それはパンツの相談をしたいだけだと思う)

六花「丹生谷にそういう感情がなくてもゆうたは突然丹生谷を襲うかもしれない」

六花「ゆうたは変態だから」

森夏(思いっきりばれてるわよ富樫くん)

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:46:57.64 ID:Lzv+YiMY0
六花「どうすればいい丹生谷?」

六花「ゆうたを信じていいのかわからない」

六花「……」(;_;)

森夏「……今日ね、富樫くんに相談されたの」

森夏「六花ともっと仲を深めたいって」

森夏(一切そんなこと言ってなかったけど)

森夏「富樫くんは小鳥遊さんのこと一番大事に思ってるはずなんだから」

森夏「彼女が彼氏のこと信じなくてどうするのよ」

六花「丹生谷……」

六花「わかった ゆうたのことを信じる」

森夏「それじゃあ早くコーヒー持っていきましょ」

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga sage]:2013/02/03(日) 21:54:02.01 ID:Lzv+YiMY0
六花「淹れてきた」

勇太「おおサンキュー」

森夏「……!」

森夏(何か異様な臭いがする……まさか……)

六花「ゆうたの部屋の匂いがする」

勇太「そうか?」

森夏(こいつ抜きやがった!?小鳥遊さんが不安がってるのにオナニーしやがった!?)

15 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/03(日) 21:57:22.77 ID:Lzv+YiMY0
森夏「私はそろそろ帰るわ」

勇太「そうか」

六花「ゆうた、送ってあげて」

勇太「おう」

森夏「…いいの?小鳥遊さん」

六花「丹生谷は結社の仲間だから」

森夏「……そう」

六花「あと明日相談がある」

森夏「ええ わかったわ」

勇太「なにしてんだ丹生谷 いくぞ」

17 : ◆OLAmzEmROE [saga ]:2013/02/04(月) 18:41:38.22 ID:sT0x+A/P0
勇太「今日はありがとな」

森夏「礼を言われるようなことはしてないわ」

勇太「ちゃんと丹生谷に言われた通り替えのパンツもいれておいたしな」

勇太「六花も気づかないだろう」

森夏「小鳥遊さんは気付かないでしょうね」

勇太「やっぱり丹生谷はパンツマスターの称号にふさわしいな」

森夏「……は?」

勇太「パンツのことにくわしいじゃないか」

勇太「だからパンツマスター」

森夏「く、詳しいって少しアドバイスしたくらいでしょ!?」

森夏「なんでそんな称号もらわなきゃいけないのよ!!」

勇太「丹生谷以外にパンツマスターにふさわしいやつはいないだろ」

森夏「いやよそんな不名誉な称号」

勇太「モリサマーとどっちがまし?」

森夏「……………パンツマスター、かな」

18 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 18:49:15.48 ID:sT0x+A/P0
勇太「よし、決まりだなパンツマスター丹生谷!」

森夏「そんな大声出さないでよ」

勇太「PMN?」

森夏「略すな」

勇太「モリサマー?」

森夏「モリサマー言うな」

森夏「あ、ここまででいいわよ」

勇太「そうか じゃ明日な、パンツマスター」

森夏「パンツマスター言うな!」

19 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 18:54:00.51 ID:sT0x+A/P0
【次の日】
森夏「今日は小鳥遊さんだけ?」

六花「勇太と凸守には帰ってもらった」

森夏「そうなの」

六花「このことは丹生谷以外の耳には入れたくない」

森夏「昨日いってた相談のこと?」

六花「そう」

森夏「いいわよ 今ならどんな無理難題でもいけるはずよ」

六花「実はゆうたのパンツがほしい」

森夏「パンツねパンツ………え?」

六花「私は今ゆうたのパンツがほしい」

森夏(予想斜め上ね まさか二日続けてパンツの相談受けるなんて…)

六花「そこで丹生谷にも協力してほしい」

森夏「一応聞くけど直接富樫くんから貰うことはできないの?」

六花「ゆうたには変態だとばれたくない」

森夏「もうばれてるんじゃない?」

20 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:02:23.90 ID:sT0x+A/P0
六花「お願い こんなことを頼めるのは丹生谷しかいない」

森夏「無理よ 犯罪に手を貸すほどお人好しじゃないわ」

六花「パンツマスターなのに?」

森夏「パンツマスター言うな」

森夏「ってなんで知ってるのよ!?」

六花「よくゆうたと話してるから」

森夏「カップルで話すことじゃないでしょ……」

21 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:05:22.99 ID:sT0x+A/P0
六花「どうしてもだめ?」

森夏「だ、だめよ あきらめなさい」

六花「そういえばこの間凸守から電話がかかってきた」

森夏「めずらしいことなの?」

六花「いつもはメール」

六花「そのときに銭湯へいったらパンツが無くなった話を聞いた」

森夏「」ぴくっ

六花「丹生谷と二人で探しても見つからなかったこともパンツなしで家に帰ったことも聞いた」

森夏「そ、そうだったわね」ダラダラ

六花「犯人に心当たりができたので凸守に連絡する」

森夏「ま、まって!!」

六花「待たない」

森夏「協力するからっ」

六花「……本当?」

森夏 「ほんとほんと」

六花「やっぱり犯人に心当たりはない」

森夏「ほっ」

22 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:12:35.79 ID:sT0x+A/P0
森夏「私は何をすればいいの?」

六花「ゆうたのパンツ改めトレジャーを奪還するための作戦を説明する」

六花「作戦名シークレット・ジハード」

森夏「そんなことどうでもいいから」

六花「秘密裏に行う聖戦とかいてシークレット・ジハード」

森夏「はいはい」

六花「ゆうたと丹生谷が何処か行っている間に私がトレジャーを奪還する」

森夏「何処かで聞いたことある作戦ね」

六花「今日作戦が行えるように替えのパンツも用意しておいた」

森夏「富樫くんよりはできるみたいね」

六花「しかし似たものがなかったのでブリーフで代用」

森夏「もう少し頑張りなさいよ」

六花「ゆうたはバカだから大丈夫」

森夏「いくらなんでも気付くでしょ……」

六花「以前私服をダークフレイム仕様にしてもバレなかったので問題ない」

森夏「富樫くんの頭取り換えた方がいいんじゃない?」

23 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:16:17.24 ID:sT0x+A/P0
六花「パンツマスターからなにか意見は?」

森夏「パンツマスター言うな」

六花「では今から実行しに行く」

森夏「拒否はできないのよね」

六花「拒否したら凸守に協力して貰う」

六花「その時にうっかり口が滑るかもしれないけど」

森夏「今なら脅迫罪で訴えられる気がする」

24 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:22:04.05 ID:sT0x+A/P0
【富樫家】

六花「では幸運を祈る」

森夏「祈られることはしないけどね」

六花「ではバニッシュメントディスワールド!!」ピンポーン

森夏「チャイムもまともに押せんのか」

勇太「はーい……って六花か」

六花「丹生谷もいる」

勇太「いたのか」

森夏「露骨に嫌そうな顔やめてよ」

25 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:26:09.67 ID:sT0x+A/P0
勇太「通りで上から来ずに玄関から来たんだな」

六花「ではおじゃまする」

森夏「あ、少し話があるんだけど富樫くん」

勇太「ん?」

森夏「外に出てきて」



森夏「あなたたち会話ないの?」

勇太「なにを急に訳の分からないこと言い出すんだ」

森夏「二人でいるときにパンツマスターの話したでしょ?」

勇太「……ああ、あれか」

勇太「ちょうど凸守から電話かかってきたんだ」

森夏「いいわ だいたいわかった」

勇太「凸守のパンツ盗んだのは――」

森夏「富樫ぃ!!」バキッ

勇太「いって!」

森夏「全部言ったら殴る」

勇太「思いっきり殴ってるから」

26 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:32:06.25 ID:sT0x+A/P0
森夏「話はそれだけよ」

勇太「それだけのために呼び出したのか」

森夏「あとパンツマスターって言ったら呪うから」

勇太「殴られないだけましだな」

森夏「そういってられるのも今のうちよ」

勇太「六花が待ってるだろうし部屋にいくか」

森夏「そうね」

27 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:41:11.61 ID:sT0x+A/P0
森夏「富樫くんの部屋ってここだったわよね」

勇太「おう」

六花『………ん…』

森夏「?」

勇太「どうした?」

森夏「!」

森夏「と、富樫くぅん」

勇太「どうした?気持ち悪いぞ丹生谷」

森夏「お手洗いってどこだったかしら?」

勇太「トイレはそこだな」

森夏「えー?私バカだからわかんないなぁ」

森夏「つれてって」

【トイレ】

森夏(小鳥遊さんオナニーしてた……)

28 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:48:35.85 ID:sT0x+A/P0
森夏「で、ちゃんとパンツ採れたわけ?」

六花「トレジャーは奪還できた」

六花「作戦は成功 協力感謝する」

森夏「よかったわ」

森夏「………よかったの?」


【2日後】

六花「ゆうたが風邪を引いた」

森夏「当然の報いよ」

29 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 19:53:12.88 ID:sT0x+A/P0
【結社】
一色「待ってたぞ丹生谷」

森夏「今度はあんたなわけ?」

一色「今度って?」

森夏「富樫くんと小鳥遊さんにも相談されたから」

一色「別に俺は相談って訳じゃない」

一色「俺はくみん先輩の下着がほしい」

森夏「帰れ」

30 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:00:01.29 ID:sT0x+A/P0

一色「なんだよー 丹生谷はこういうこと協力してくれるって聞いたぞ」

森夏「そのために富樫くんは風邪を引いたんだからね」

一色「パンツマ「それ以上言ったら呪うわよ」……すいません」

森夏「私は協力しないわよ」

一色「勇太には協力したのに?」

森夏「あれはしょうがなくよ」

一色「?」

森夏「とにかく犯罪に協力しないから」

一色「頼むよ 簡単なことでいいんだ」

森夏「絶対嫌」

一色「仕方ない この手を使いたくはなかったんだが」

森夏(ま、まさか一色も私が凸ちゃんのパンツ盗んだり銭湯で視姦してたり
その他犯罪行為もとい本能が思うままにやっていることを知ってる!?)

一色「クラスでお前の本性ばらすぞ!」

森夏「勝手にしなさいよ」

31 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:03:20.03 ID:sT0x+A/P0
森夏「心配して損したわ」

一色「い、いいのか?本性ばらすんだぞ?俺は本気だぞ?」

森夏「たとえあんたがばらしたとしても一色の妄言だって言えば乗りきる自信あるもの」

一色「くそうくそう!」

森夏「今のあんたの信頼度は雀の涙もないしね」

一色「何がいけなかったと言うんだ!」

森夏「クラスパイ揉みツアーじゃない?」

一色「それかぁー!」

森夏「あの事件から半径五メートル以内に近づく女子はいなくなったわね」

一色「今も丹生谷は五メートル離れてるしな」

森夏「あんたにさわられたくないし」

32 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:13:59.17 ID:sT0x+A/P0
一色「で、なんで丹生谷はパンツマスターなんだ?」

森夏「中坊のパンツ盗んでるからでしょ」

一色「へぇ……」

一色「ん?」

森夏「今日は帰るわ 小鳥遊さんは富樫くんのお見舞いだし中坊も来なさそうだし」

一色「おい丹生谷」

森夏「なによ」

一色「お前中学生のパンツ盗んでるのか」

森夏「」

33 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:28:28.92 ID:sT0x+A/P0
森夏「そそそそんなわけないでしょ!」

一色「動揺しまくりだな」

森夏「しょ、証拠はあるわけ?」

一色「別に証拠はなくても中学生に直接聞けば一発だろ」

森夏「くそぅくそぅ!!」

34 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:32:03.86 ID:sT0x+A/P0
森夏「しかたないから協力してあげるわ」

一色(こいつ本当に盗んだのか……)

森夏「で、どうやって盗るつもり?」

一色「そこで寝ているくみん先輩からもらう」

くみん「………」スースー

森夏「いたのね」

35 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:36:24.83 ID:sT0x+A/P0
一色「まず丹生谷がくみん先輩から下着を脱がせる」

一色「それを俺に渡したら完璧だ」

森夏「あんた少し前の記憶吹っ飛んでるでしょ」

一色「パンツマスター丹生谷にしか出来ないことだ」

森夏「簡単なことって言ったでしょ?」

一色「PMNには朝飯前だろ?」

森夏「略すな」

森夏(確かに以前凸ちゃんの寝ている隙にパンツを
はきかえさせたことがあるけどそれとこれとは話が別よ)

36 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:44:00.44 ID:sT0x+A/P0
森夏「いい?パンツを取るということはその過程も大事なのよ」

森夏「盗むと言う背徳感込みでの行為なの」

森夏「誰かに取ってもらったパンツなんてものはそれだけで価値が激減してしまう」

森夏「取った後の達成感!!そして背徳感こそが思い出を形成しそのパンツに魂が宿るのよ!!」

一色「おお!!さすがパンツマスター」

一色「俺も自分で下着をもらいます!」

森夏「そうよ!その意気よ」

森夏(なんで犯罪を後押ししてるんだろう……)

一色「じゃあ丹生谷は廊下で誰か来ないか見張っててくれ」

森夏「分かったわ」

38 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 20:53:02.79 ID:sT0x+A/P0
【廊下】
森夏「はぁ……一生の不覚ね」

森夏「まさか口が滑るとは思わなかったわ」

森夏「これも富樫くんと小鳥遊さんのせいよ」

森夏「富樫くんに至っては一色にばらして呪いにかかったし」

森夏「まったく なんでみんな私を頼るのよ」

森夏「自分一人でやることこそ遣り甲斐があるのに」

森夏「みんなその事が分かってないのよ」

一色『くみん先輩ぃぃぃぃぃぃぃ!!』ドピュッ

森夏「あ、終わったかしら」

39 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/04(月) 21:00:24.84 ID:sT0x+A/P0
森夏「一色 入るわよ」

一色「入っていいぞ」

森夏「あんたねぇ――ってイカ臭っ」

一色「仕方ないだろ 抜いたんだから」

森夏「うわぁ 精液まみれじゃない」

一色「勢い余ってくみん先輩にかけちまった」

森夏「ってこれだけやられても起きないってある意味天才ね」

一色「俺はもう少し抜いて帰るから先帰っていいぞ」

森夏「……言われなくても帰るわよ」

42 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/06(水) 09:43:38.71 ID:VHFyadGl0
【次の日】

くみん「あ モリサマちゃんだ おはよー」

森夏「もう放課後よ」

くみん「大丈夫だよ 私今起きたとこだから」

森夏「全然大丈夫じゃないわよ」

くみん「最近皆集まらないね」

森夏「……ん?」

森夏「あんたもいなかったでしょ?」

くみん「毎日きてるよぉ」

43 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/06(水) 09:50:44.02 ID:VHFyadGl0
森夏「まさか富樫くんと小鳥遊さんとの話聞いてないわよね?」

くみん「モリサマちゃんが凸ちゃんのパンツ盗んだ話のこと?」

森夏「しっかり聞いてるじゃないっ」

くみん「大丈夫だよ 知ってたから」

森夏「」

くみん「パンツ盗んだことはもちろん盗撮したり不法侵入したりしたことも知ってるよ」

森夏「なんで知ってるのよ!」

くみん「それはいろいろあるんだよ」

44 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/06(水) 09:58:23.87 ID:VHFyadGl0
くみん「ところで聞きたいことがあるんだけど」

森夏「なによ」

くみん「昨日穿いてたパンツがなくなったんだけど知らない?」

森夏「私は中坊のものしか盗まないわよ」

森夏(さすがにこいつでも穿いてたパンツがなくなれば気付くわよね)

くみん「お風呂にはいる前に気づいてよかったよぉ」

森夏「さっきの感心返しなさいよ」

45 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/06(水) 10:06:24.28 ID:VHFyadGl0
くみん「モリサマちゃん昨日来てたでしょ?」

くみん「それらしき人見てないかなって」

森夏「さあ?見てないわ」

森夏(いくら一色とはいえどパンツの同志を売るわけにはいかない)

くみん「ところでここに凸ちゃんの写真があるんだけど」 ペラッ

森夏「犯人は一色よ」キリッ

くみん「一色くんかぁ……」

森夏「はっ」

46 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/06(水) 10:16:03.09 ID:VHFyadGl0

くみん「一色くんかぁ……」

森夏(ついうっかり口を滑らせてしまったわ)

くみん「教えてくれてありがと?」

森夏「一色になにかするつもり?」

くみん「うーん どうしようかな?」

森夏「あいつだって反省してるだろうし許してやったら?」

くみん「あ、これ凸ちゃんの写真ね」

森夏「べ、別に欲しい訳じゃないけど貰っておくわ」

くみん「一色くんのことだけど」

森夏「一色なんてどうでもいいわ」

くみん「そっかぁ」

47 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/06(水) 10:41:26.86 ID:VHFyadGl0
くみん「もうモリサマちゃん帰っちゃうの?」

森夏「誰も来ないしね」

くみん「わたしがいるよ」

森夏「あんたもかえれば?」

くみん「ひどいよモリサマちゃん」

森夏「モリサマ言うな」

くみん「じゃあ凸ちゃんに明日は来てねって連絡しておいてね」

森夏「なんで私が……」

くみん「モリサマちゃんが一番の適任だし」

森夏「しょ、しょうがないわね
   やっといてあげるわよ」

48 : ◆OLAmzEmROE [saga ]:2013/02/07(木) 19:57:53.72 ID:AFEpeFbE0
【次の日】

森夏(先生に呼び出されたわ)

森夏(昨日は遅くまで凸ちゃんとメールしてたから早く家帰って寝たいのに)

森夏「失礼します」

七瀬「丹生谷さんごめんね 職員室まで来てもらって」

森夏「用事ってなんですか?」

七瀬「実は富樫くんに頼もうと思ってたことなんだけどね」

森夏「富樫くん休んでますもんね」

七瀬「そうなのよ? あの子も休んでるし
えーっと……ハゲ…じゃなくて坊主の……」

森夏「一色くんですか?」

七瀬「そう、その子も休んでるし」

森夏「……」

七瀬「坊主君と富樫くんが一緒に休むと言うことはやっぱりああいうことなのかしら?」

森夏「はい?」

七瀬「やっぱり富樫くん×ハゲ君かしら?それともハゲ君×富樫くん?」

森夏「……いってる意味はわかりませんがハゲじゃなくて一色です」

七瀬「丹生谷さんは腐ってると思ったのに……」ボソッ

森夏「何か言いました?」

七瀬「な、何もいってないわよ」

49 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:04:49.26 ID:AFEpeFbE0
森夏「用ってなんなんですか?」

森夏(早く帰って寝たいのに……)

七瀬「あ そうそう忘れてたわ」

森夏(忘れるなよ)

七瀬「丹生谷さんってパンツマスターらしいわね」

森夏「は?」

七瀬「富樫くんとハゲの話しているとこ聞いちゃった」

森夏「」

50 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:07:44.20 ID:AFEpeFbE0

七瀬「あの二人妙に距離が近いでしょ ほら物理的な意味で」

森夏「男なんてどうでもいいです」

七瀬「前から怪しいと思ってたのよ
小鳥遊さんと付き合ってることは実はフェイクでハゲ……一色くんと付き合ってるんじゃないかって」

森夏「……」

七瀬「やっぱり一色くん×富樫くんよね
一色くんがせまって富樫くんは最初は嫌がるんだけど徐々に心許していくっていうか…」

森夏「その腐った目線はどうでもいいのでさっさと用件を」

七瀬「パンツマスターにとある男の人の下着を盗んできてほしいの」

森夏「生徒に犯罪をさせるつもりですか?」

七瀬「あなただって犯罪おかしてるでしょ?」

森夏「……」

七瀬「……」ニコニコ

森夏(どこまでわかってるの?)

51 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:10:31.95 ID:AFEpeFbE0
森夏「とにかくお断りします」

七瀬「そっかぁ」

七瀬「話は変わるんだけど一週間くらい前に中等部で侵入者がいたらしいの」

森夏「あぶないですね」

七瀬「深夜だったし何も盗まれてないからよかったらしいんだけど 一枚写真が残っててね」

森夏「……」

七瀬「見せてもらったんだけどどこかでみたシルエットなの」

森夏(まさか……)

七瀬「入っていったのが三年生の教室で――」

森夏「わーーー」

七瀬「ど、どうしたの丹生谷さん」

森夏「わかりました 下着とってきますから」

七瀬「ありがと?
これ地図と替えのパンツね」

森夏「わっかりましたー」

森夏(出来心で中等部に入って凸ちゃんの机で自慰したときの写真だった……)

52 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:14:49.01 ID:AFEpeFbE0
森夏「生徒に犯罪を強要するとかおかしいでしょ」

森夏「しかもとあるって富樫くんだし」

森夏「なんで私が富樫くんの部屋に入ってパンツなんか盗まなくちゃいけないのよ」

森夏「嫌な予感しかしないし」

森夏「まさか一色に……」

森夏「いえ 一色の事は考えないようにしましょう」

ボコッ

森夏「いたっ」

凸守「相変わらず背中が隙だらけデスよニセサマー」

森夏「出たわね中坊……って久しぶりに会った気がするんだけど」

凸守「マスターやDFMが休みにしてばかりだからデス」

森夏「ああそうだったわね」

凸守「ここであったが百年目
今日こそ決着をつけるデース」ブンブン

森夏「今日は無理ね」

凸守「ふっ そうやって凸守から逃げるのデスね」

森夏「あーもうそういうことでいいわよ じゃあね」

凸守「え?結社はどうするデスか」

森夏「今日は行けないわ」

凸守「昨日メールで来るっていってたじゃないデスか」

森夏「担任に頼まれ事をされたのよ」

凸守「どんなデスか?」

森夏「パンツを盗んでくるっていう」

凸守「変態デスか」

森夏「腐った変態ね」

凸守「腐った?」

53 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:20:32.16 ID:AFEpeFbE0
森夏「とにかく今日は無理よ」

凸守「そんな犯罪まがいのこと断ればいいじゃないデスか」

森夏「弱み握られてるから無理なのよ」

凸守「まさか偽サマーも同じようなことを……」

森夏「ち、違うわよっ その事じゃないわ」

森夏(今回はその事じゃないわ)

凸守「そうデスか……」

森夏「なに残念そうな顔してるのよ」

凸守「べ、別にそんな顔してないデス」

森夏「じゃ私急ぐから」

森夏(早く帰って寝たいし)

凸守「帰るデスか?」

森夏「そうよ」

凸守「そ、そうですか」

森夏「あーあ どこかに手伝ってくれる人がいたらなぁ」

凸守「!」

凸守「し、仕方ないデスね」

凸守「この凸守が手伝ってやるデス」

森夏「え?ほんと?」

凸守「偽サマーに借りを作っておくデス」

森夏「ありがと凸ちゃーん」ダキッ

凸守「なっ くっつくなdeath!!」

54 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:25:45.45 ID:AFEpeFbE0
【富樫家】
森夏「えっと……ここね」

凸守「ってここダークフレイムマスターの家じゃないデスか」

森夏「そうよ」

凸守「まさかニセサマーはダークフレイムマスターの事が……」

森夏「そんなわけないでしょ」

凸守「即答デスか」

森夏「富樫くんには小鳥遊さんがいるし」

凸守「ならマスターがいなかったらどうなのデスか?」

森夏「まあ富樫くんはないわ(変態だし)」

凸守「そうデスか」ホッ

森夏「あっ家から誰か出てきたわよ」

凸守「隠れるデス」

森夏「あれは妹?」

凸守「そうみたいデスね」

森夏「鍵かけてるけどでかけるのかしら?」

凸守「なら侵入するチャンスデス」

森夏「富樫くん休みだったから家にいるんじゃない?」

凸守「大丈夫デース マスターの家にいるらしいデス」

森夏「小鳥遊さんに連絡とるなんてぬかりないわね」

55 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:31:28.52 ID:AFEpeFbE0
凸守「鍵はどうするデスか?」

森夏「えっまさか針金で開けれないの?」

凸守「えっ?」

森夏「まさか中坊は針金でドアを開けれないの?」

凸守「あ、開けれるに決まってるデス!!」

森夏「ならはい」つ針金

凸守「……」

ガチャガチャ

森夏(ピッキング出来なくて涙目になる凸ちゃんかわいい)

56 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:36:51.96 ID:AFEpeFbE0

森夏「ほら貸しなさい」

凸守「うぅ……」

森夏「……」ガチャガチャ

森夏「ほらできた」

凸守「なぜできるデスか 犯罪者デスか」

森夏「中学生の時にできるようになったのよ
忌々しい思い出だから思い出したくないけど」

凸守「そうですか……」

森夏「ほら入るわよ」ガチャ

凸守「偽サマーに負けたみたいで嫌デス」

森夏「なら開けれるようになりなさいよ」

凸守「いつもは合鍵を使うデス」

森夏「あっそ」

森夏(ん?いつも?)

57 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:50:14.67 ID:AFEpeFbE0
森夏「富樫くんのパンツはこれね」

凸守「ブリーフデスか……ダサいデス」

森夏「っていうか全部ブリーフなんだけど」

森夏(まさか小鳥遊さんが全部取ったんじゃ……)

凸守「こんな変態と付き合ってるなんて……
いますぐマスターに別れるように言ってくるデス」

森夏「やめなさいよ
入ってパンツ替えたことばれるでしょ」

凸守「うぅ……この思いを伝えれないのが無念デース」

森夏「ほらさっさとおいとまするわよ」

凸守「わかったデス」

ガチャッ

森凸「」びくっ

凸守「誰か帰ってきたようですね」

森夏「どこかに隠れましょ」

凸守「DFMのベットの下に隠れるデス」

森夏「そうね」

58 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 20:55:09.42 ID:AFEpeFbE0
六花「ゆうたのパジャマはどこ?」

勇太「俺の部屋のタンスの中だ」

六花「わかった」

勇太「他のとこ勝手に触るなよ」

六花「心得ている」

森夏「そっち詰めなさいよ」コソコソ

凸守「せ、狭いデス」コソコソ

森夏「仕方ないでしょベットの下なんだから」

凸守「こっち寄るなデス//」

森夏「寄らなきゃ隠れられないのよ
って胸さわるな///」

凸守「はっ こんなものをぶら下げてるのが悪いデス」モミモミ

六花「何か声が聞こえる」

勇太「気のせいだろ」

森夏「揉むな 声が聞こえちゃうでしょ」

凸守「貴様が声を出さなければいい話デス」

森夏「うっ」

ガチャ ゴソゴソ

六花「ミッション遂行!」

六花「ゆうたのパジャマ……」ゴクリ  

森夏「頼むからこのままでてって………」

凸守「まさかここでやるデスかマスター」モミモミ

森夏「…ぁっ」

勇太「はやくしろー」

六花「う、うん」

六花「……またの機会にしよう」

森凸(よかったぁ)

59 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 21:04:23.34 ID:AFEpeFbE0
森夏「出ていったみたいね」

凸守「間一髪だったデス」

森夏(二つの意味でね)

森夏「で、いつまで触ってるのよ」

凸守「飽きるまでデス」モミモミ

森夏「やめなさいよ」

凸守「喘いでたくせによく言えるデスね」

森夏「あ、喘いでなんかないわよっ」

凸守「そんなこと言って体は正直デスよ」

森夏「やめろっ」ゴツッ

60 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 21:13:16.29 ID:AFEpeFbE0
凸守「痛いデス……」

森夏「当然の報いよ」

凸守「胸揉んだだけじゃないデスか」

森夏「それが問題なのよ」

凸守「普通女同士で胸を揉み合うのは常識デース」

森夏「どこの常識よそれ」

凸守「よく凸守も揉まれるデス」

森夏「おでこを?」

凸守「凸守をけなしているのデスか」

森夏「だいたいそんな言葉どこで覚えたのよ」

凸守「一般人が持ってた漫画に書いてあったデス」

森夏「一色は死刑」

61 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 21:19:59.51 ID:AFEpeFbE0
凸守「揉ませてくれないなら即刻に退散するデス」

森夏「そうね ってどういう選択肢よ」

凸守「揉ませてくれるデスか?」

森夏「揉ませないわよ」

凸守「ちっ」

森夏「聞こえてるわよ舌打ち」

凸守「今度機会があったら揉むデス」

森夏「機会なんてないわよ」

62 : ◆OLAmzEmROE [saga sage]:2013/02/07(木) 21:24:44.22 ID:AFEpeFbE0
ガチャガチャ

森夏「よし閉まった」

森夏(久々にやったけど腕は衰えてないものね)

凸守「……かっこいい」

森夏「何かいった?」

凸守「な、何も言ってないデス」

森夏「とにかく誰にも会わないところまで行くわよ」

凸守「アイアイサー」

その2

桐乃「うざっ」京介「あーキレたぶちギレたねもう我慢の限界だ」

2013-03-16 20:13:36 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:35:28.34 ID:MFaeckvQ0

桐乃「…はあ?あんた何言ってんの?」

京介「お前最近調子乗りすぎだよな」

桐乃「きもっ。どっちがだっての」

京介「うるせーんだよボケ!!!」ドカッ



4:>>1です。もしもしからですまん:2011/10/13(木) 00:38:05.86 ID:VLsyjXD3O

桐乃「なっ……あんたついに頭おかしくなっちゃった?」

京介「頭おかしいのはどっちだよ」

桐乃「はあ?」

京介「お前は普段からそんな性格だから分からねーだろうけどな、それが兄貴に対する妹の態度かよ」

桐乃「うっざ。つーか何?あんたあたしに説教したいわけ?」

京介「それだよ。何だよその口の聞き方は」

桐乃「別にいつも通りなんだけど」

京介「開き直ってんじゃねーよクソアマ!!!」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:38:51.42 ID:Zmi5/iz30

これは切れて良い
リアル妹なんて所詮こんなもん



14:>>1です。もしもしからですまん:2011/10/13(木) 00:43:45.03 ID:VLsyjXD3O

桐乃「はあ…?」

京介「大体なぁ、兄貴に暴力振るうとか普通の妹ならあり得ねーんだよ」

桐乃「…」

京介「なのにテメーは俺が文句言わないことを良いことにつけあがりやがって」

京介「いい加減こっちにも我慢の限界ってもんがあるだろーが」

桐乃「……あんた…」

京介「あ?」

桐乃「…あんた本当に京介…?」

京介「呼び捨てにすんじゃねーボケェ!」ドカッ

桐乃「いたっ!」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:47:32.50 ID:VLsyjXD3O

京介「兄貴を呼び捨てにするなんてテメェは一体何様なんだよ!ああ!?」

桐乃「んなっ!あんた妹に手あげるとか!」

京介「お前が俺に散々やってきたことだろうが!!」

桐乃「っ…!」

京介「どうだ?痛いだろ?痛いよなぁ?殴られるのは誰だって痛いんだよ」

桐乃「…」

京介「だけど俺はずっと我慢してきた。それで良いと思ってた時期もあったさ」

桐乃「……」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:48:49.05 ID:aBm09w6CO

兄貴を呼び捨てって珍しくもないような



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:50:32.24 ID:PEaD9ioM0

むしろお兄ちゃんとか呼ばせてると思春期こえて「おい」になる可能性大



412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 08:19:56.15 ID:HI9h9i2L0

>>22
鹿児島乙



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:52:29.22 ID:VLsyjXD3O

京介「なのにテメェは最近俺のことを呼び捨てで呼び始めるし、調子にのる一方だ」

桐乃「そ、それは…!」

京介「あ?なんだよ?」

桐乃「それは…」

京介「まだ文句あるのか?」

桐乃「…」

京介「用がすんだらさっさと俺の部屋から出てけ。お前なんかもう妹だと思ってねーからよ」

桐乃「ぁ…」



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:55:24.34 ID:LjDFObQc0

つまりお兄ちゃんと呼ばれたいわけだ…



34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 00:57:10.88 ID:VLsyjXD3O

京介「さっさと出ていけっつってんだろ!!!」

桐乃「……」

桐乃「……あんたの言いたいことはよーく分かった。あたしだって元からあんたのこと兄貴だと思ってなかったし」

京介「そりゃ良かった」

桐乃「言われなくても出ていくっての!」バタン!



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:01:32.19 ID:VLsyjXD3O

京介「…二度と来んなよ」


京介「…」


京介「……」



京介「はあ…」ドサッ



京介「これで…」










京介「これで……良かったんだよな…………あやせ……」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:03:02.30 ID:LjDFObQc0

あれ…なんか…あれ?



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:06:49.39 ID:VLsyjXD3O

~数時間前~



京介「……はい?」

あやせ「ですから、桐乃に嫌われてくださいお兄さん」

京介「い、言ってる意味が分からないんだが…」

あやせ「このままだと取り返しのつかないことになりますよ?」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:11:09.19 ID:VLsyjXD3O

京介「だからちょっと待ってくれって!
いきなり呼び出されたかと思ったら「桐乃に嫌われろ」だなんて意味が分からなすぎるだろ
俺に分かるよう説明してくれよ」

あやせ「まったく…お兄さんは理解能力が低いんですね」

京介「ほっとけ」

あやせ「まあ冗談は置いておいて、私がこんなことを言い出すきっかけになったものが…」ゴソゴソ

京介「?」

あやせ「これです」スッ



64:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:13:14.91 ID:VLsyjXD3O

京介「ん…?こ、これ…エロゲー…か…?」

あやせ「ええ、そうです」

京介「ヨスガ…?」

あやせ「ヨスガノソラです」

京介「……ま~た桐乃に勧められたのか…」

あやせ「いえ、これは私が自分で買ったものです」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:13:54.30 ID:LjDFObQc0

なん…だと…?



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:18:35.07 ID:VLsyjXD3O

京介「お、お前!ついにエロゲーに目覚めて」

あやせ「やめて下さい。気持ち悪いです」

京介「お、おお…悪い」

あやせ「これは桐乃とゲームをやってる時に桐乃が頑なに私に見せることを拒否してたものなんです」

京介「桐乃が…?珍しいな…」

あやせ「ですよね?だから私はこれは怪しいと思ったんですよ」

京介「ふーん。それで面白かったのか?そのゲーム」

あやせ「…」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:21:47.66 ID:VLsyjXD3O

京介「あやせ?」

あやせ「……悪い…」

京介「え?」

あやせ「気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い」

京介「あ、あやせ!?ひとまず落ち着け!」

あやせ「思い出すだけで吐き気がします」

京介「そ、そんなにひどかったのか…」



90:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:32:21.64 ID:VLsyjXD3O

京介「い、いや…別にいいんじゃねーか?た、たかがゲームなんだし…」

あやせ「たかが…?ゲーム…?」

京介「ああ…現実世界とごっちゃにはしないって桐乃も言ってたし、心配しなくても」

あやせ「…」カキカキ

京介「あやせ?お前地面に何書いてるんだ?」

あやせ「お兄さんと桐乃の関係図です」

京介「なんだこれ…?『←桐乃 ←京介』?」



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:39:55.66 ID:VLsyjXD3O

あやせ「突然ですけど、お兄さんは以前から桐乃のことが好きですよね?」

京介「本当に突然だな」

あやせ「いいから答えてください」

京介「まあ…そりゃなんだかんだ妹だし…兄貴が妹を好きなのは当然だろ?」

あやせ「ですよね?それなら桐乃がお兄さんのことを好きになったらどうなると思います?」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:43:57.42 ID:VLsyjXD3O

京介「は?」

あやせ「どうなると思います?」

京介「何を言い出すかと思えば…それは絶対にありえないだろ」


あやせ「なぜですか?」



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:48:14.31 ID:VLsyjXD3O

京介「なぜって…あいつは俺のこと大嫌いだからだよ。お前だって知ってるだ」

あやせ「お兄さん。最近いつ桐乃に殴られました?」

京介「そんなの毎日だよ。昨日だって…あ、あれ?」

あやせ「…いつですか?」

京介「一昨日…いやその前か…?えっ?あれ?」



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:52:25.41 ID:VLsyjXD3O

あやせ「思った通りです」

京介「俺、最近…桐乃に…殴られて…ない…?」

あやせ「桐乃は以前より明らかにお兄さんのことを好きになってます」

京介「なっ!それはない!断じてない!」

あやせ「まだいいますか」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 01:56:34.02 ID:VLsyjXD3O

京介「ほらっ!あいつ最近俺のこと呼び捨てにしてるしな!俺のことナメてる証拠だろ?」

あやせ「それがお兄さんをお兄さんとしてではなく異性として見ていたとしたらどうですか?」

京介「!!!」

あやせ「異性として見た瞬間に呼び捨てなんてものは途端に意味を持たなくなります」



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:00:31.34 ID:VLsyjXD3O

あやせ「いえ…むしろ…異性として見ることの意味合いがより強くなりますよね…」

京介「あ、あやせ…お前…」

あやせ「…」

京介「何が言いたい…?」

あやせ「今まではお兄さんが桐乃に対して一方通行な愛情を注いでいただけですので、まだ救いがありました」



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:06:25.82 ID:VLsyjXD3O

京介「ああ…」

あやせ「ですが、桐乃がお兄さんに異性としての感情を持ってしまったらどうなるでしょう?」

京介「それは…」

あやせ「つまりこの『←桐乃 ←京介』は今までの愛情ベクトルを表しているんですよ」

京介「…」



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:12:26.22 ID:VLsyjXD3O

あやせ「しかし現在はベクトル変換が発生しました」カキカキ

京介「!」

あやせ「よって桐乃の愛情ベクトルは逆転…『桐乃→←京介』」

京介「こ、これは…」

あやせ「これが!一体!何を意味するのか!!!」バキッ

京介「あ、あやせ!?」



123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:17:52.52 ID:VLsyjXD3O

あやせ「そう!愛情ベクトルの衝突!
これ!即ち!!!
近!親!相!姦!!!」

京介「なっ…」

あやせ「それだけは!それだけはあああああ!絶対に避けないとおおおおおおおおお!!」

京介「おおお落ち着けあやせ!」

あやせ「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:18:57.40 ID:LjDFObQc0

なにこれこわい



126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:23:21.19 ID:VLsyjXD3O

京介「あやせ!正気に戻れ!!!」

あやせ「はあ、はあ、はあ…」

京介「大丈夫か?」

あやせ「…事の重大さがわかっていただけましたか?」

京介「あ、ああ…少し大袈裟すぎる気もするが…」

あやせ「大袈裟ぁ!?この変態はまだそんなことを言うんですかぁ!?」ガクガク

京介「わ、分かった分かった!よーく分かりました!」



129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:26:53.98 ID:VLsyjXD3O

あやせ「そうですか、それならいいんです」

京介「ほっ…」

あやせ「それじゃ協力してくれますよね?」

京介「あ、ああ…桐乃に嫌われればいいんだろ?適当に無視でもしてりゃ…」

あやせ「それじゃ駄目なんですよぉぉぉぉ!!!!!」ガッ



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:30:31.07 ID:VLsyjXD3O

京介「うおっ!?」

あやせ「大切なのはお兄さんが桐乃を嫌いになるだけでなく、桐乃がお兄さんを嫌いにならないといけないということです」

京介「なんでそこまで…」

あやせ「お兄さんが桐乃を嫌いになっただけでは『桐乃→←京介』の関係図は『桐乃→ 京介→』にしかなりません」

京介「それじゃ駄目なのか?」



135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:36:52.86 ID:VLsyjXD3O

あやせ「お兄さんが桐乃のことを本気で嫌いになれるはずありませんから」

京介「ぐっ…」

あやせ「ですから『桐乃→ 京介→』を『←桐乃  京介→』に変えないといけません」

京介「つまり…?」

あやせ「桐乃を殴って下さい」

京介「なっ!?そんなこと出来るわけ…」

あやせ「できないというなら無理にやらせる気はありません。
妹を汚した兄として世間から追放され一生その罪を背負いながら後悔の中で生きていくというなら…」



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:43:20.37 ID:VLsyjXD3O

京介「わ、わかった!わかりました!やりますやらせてください」

あやせ「最初からそう言えばいいんです」

京介「ちきしょう…」

あやせ「一度『←桐乃  京介→』ベクトルが完成してしまえばしばらくは安心です。
仮にお兄さんが桐乃を好きになったとしても、一度お兄さんを嫌った桐乃はそう簡単に元には戻りません」

京介「そのための暴力…か」



138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:46:34.22 ID:VLsyjXD3O

あやせ「そうです」

京介「そうか…。桐乃が俺を好きなんて絶対ないとは思うが、念には念をいれとかないとな」

あやせ「こうなったのは全てお兄さんの行き過ぎた優しさが原因です。自分で責任をとってください」

京介「…分かったよ」


あやせ「その調子です。桐乃の目を覚ましてやりましょう」

京介「ああ、ここまで来たらやるしかないな」

あやせ「…やってやるです」



143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:51:21.52 ID:VLsyjXD3O

~京介の部屋~

京介「……とは言ったものの…やっぱりマジで妹を殴れるわけねーよな…」


京介「手加減したつもりだったけど…」


京介「あいつ…痛がってたな…」


京介「ああくそ…しっかりしろ俺…桐乃に嫌われなきゃならないんだろ…」



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 02:55:42.99 ID:VLsyjXD3O

桐乃の部屋


桐乃「ムカつく!!!」

桐乃「ムカつくムカつくムカつく~~~~~!!!」

桐乃「なに突然あいつ調子に乗っちゃってんの?ああもうイライラする」

桐乃「…」


桐乃「……チッ」ドガッ!



151:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:02:11.62 ID:VLsyjXD3O

桐乃「壁殴っときゃあいつも少しはおとなしくなんでしょ」フッ


ッッドガアアアアアアアアアアアア!!!!



桐乃「っ!」ビクッ



桐乃「…」シーン


桐乃「な…」



桐乃「なによ…」







桐乃「あいつ…そんなに怒ってるわけ…?」



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:06:38.59 ID:VLsyjXD3O

~翌日~

京介「ふわぁ~よく寝た~」ガチャ

桐乃「あっ」ガチャ

京介「…」スタスタ

桐乃「…」



159:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:09:31.49 ID:VLsyjXD3O

桐乃「な、なに?あんたも少しは反省した?これに懲りたら二度と」

京介「あー今日テストかー麻奈美に教えてもらわないとなー」スタスタ

桐乃「…」

桐乃「ちっ…無視…ね。上等じゃん。もう謝っても絶対にゆるしてやんない」



165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:16:07.58 ID:VLsyjXD3O

~学校~

あやせ「あっ、おはよう!桐乃」

桐乃「ああ、あやせ…うん、おはよ」

あやせ「どうしたの?なんか桐乃元気ないよ?」

桐乃「そう見える?」

あやせ「…うん」



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:20:53.98 ID:VLsyjXD3O

桐乃「いや、昨日京介と喧嘩しちゃってさ…」

あやせ「そっか…」

桐乃「あいつ…今までにないくらい…怒ってた…」

あやせ「…」

桐乃「やっぱり…あたしが悪いのかもしれな」

あやせ「負けちゃ駄目だよ桐乃!」

桐乃「!」



173:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:25:54.59 ID:VLsyjXD3O

あやせ「それはお兄さんが桐乃のこと気に入らないってだけだと思うよ」

桐乃「そ…」

あやせ「桐乃は何にも悪くない」

桐乃「そ、そうだよね!あたし悪くないよね!ああ~思い出したら腹立ってきた!」

あやせ「それでこそ桐乃だよ!頑張ってね!」



179:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:29:39.51 ID:VLsyjXD3O

桐乃「ありがとあやせ!家帰ったらとりあえず一発殴っとく」

あやせ「あはは~それじゃあね!桐乃!」

桐乃「うん。ばいばい!あやせ!」タッタッタッ


あやせ「…」





あやせ「さて…」








あやせ「おかげ様で全てが順調ですよお兄さん」



183:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:35:32.53 ID:VLsyjXD3O

~自宅~

京介「ただいまーっと」ガチャ

桐乃「あんた何平気な顔して帰ってきてんの?なんかあたしに言うことないわけ?」

京介「…」スタスタ

桐乃「ちょっと!」

京介「ああやべーな、麦茶あと半分しかねーや」



187:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:41:53.06 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あんたいい加減に…」イラッ


バッシャアアアア

京介「ああくそ…俺としたことが…」

桐乃「ぁ………」

京介「手が滑っちまったよ」



190:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:45:26.43 ID:VLsyjXD3O

桐乃「………」

京介「まあ半分しかなかったし、どうせ麦茶だからこのまま放っといても勝手に蒸発すんだろ」

桐乃「…ぅ………」

京介「片付けんのめんどくせー」スタスタ

桐乃「……」

ドガッ!

桐乃「いたっ!」

京介「ん?今何か足に当たったか?」



193:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:48:56.43 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あ………」ビクッ

京介「……なんだ気のせいかよ。この家幽霊でもいるんじゃねーだろうな…」スタスタ


桐乃「……」

京介「うわあ怖え怖え」ガチャン



桐乃「…………」





桐乃「シャワー……浴びなきゃ………」



195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:51:06.74 ID:ETkwoZ3B0

なんかかわいそうになってきた



199:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:54:11.19 ID:VLsyjXD3O

~その夜~


母「あら?どこか出かけるの?」

京介「ああ…ちょっと友達と会ってくる」

母「ふ~ん。もしかして彼女~?」ニヤニヤ

京介「まあそんなとこかな」


桐乃「!」ピクッ



204:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 03:59:20.66 ID:VLsyjXD3O

母「あらあら~…あんまり遅くならないうちに帰ってきなさいよ~?」

京介「分かってるって」チラッ

桐乃(彼女…?)


京介「…それじゃ行ってきます」ガチャ

母「いってらっしゃ~い」

桐乃「…」ゴソゴソ



209:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:04:03.72 ID:VLsyjXD3O

母「あら?桐乃も出かけるの?」

桐乃「あ…うん。ちょっとコンビニに…」

母「そう?桐乃も遅くならないようにね」


桐乃「うん…いってきます…」
母「いってらっしゃ~い」



211:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:08:16.34 ID:VLsyjXD3O

~公園~


京介「もう限界だ!止めさせてくれ!」

あやせ「今更何言ってるんですか?もう後には引けないんですよ」

京介「お前は桐乃のあの顔を見てないからそんなことが言えるんだよ!」

あやせ「私はそんなことに興味ありませんから」



212:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:12:48.75 ID:VLsyjXD3O

京介「お前…!」

あやせ「それに今日学校で桐乃の顔見ましたけど…まだまだ元気そうでしたよ?」

京介「それは…」

あやせ「ちょっと手がぬるすぎるんじゃないですか?」

京介「!…こ、の……」



214:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:19:06.85 ID:VLsyjXD3O

あやせ「今日改めて分かりました。間違いなく桐乃はお兄さんのことが大好きです」

京介「……」

あやせ「もちろんお兄さんとしてではなく…異性として」

京介「これ以外に…方法はないのか」

あやせ「ありません。あったらとっくにそっちの方をやりますから」



216:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:25:12.29 ID:VLsyjXD3O

京介「……」

あやせ「お兄さんはしばらく私の言うことだけを聞いていればいいんです」

京介「…分かったよ」


あやせ「そんなことより例の件はきちんと実行してくれましたか?」

京介「…ああ。ちゃんと桐乃のいる前で彼女に会ってくるって言ったよ」



217:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:30:38.61 ID:VLsyjXD3O

あやせ「そうですか。ならそろそろ来る頃ですかね…」


京介「…」


ガタガタッ

京介「!」

あやせ「おや…噂をすれば…」ニヤリ



218:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:31:49.23 ID:VSYSikrC0

あやせ怖い



220:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:33:42.70 ID:VLsyjXD3O

桐乃「え……?」


あやせ「こんばんわ…桐乃?」
桐乃「な…なんで…?」

京介「…」


桐乃「なんであんたが…あやせと一緒にいるのよ…?」

京介「……」


桐乃「答えて!!」



222:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:37:45.57 ID:VLsyjXD3O

あやせ「まあまあ桐乃。そんなに京介さんを責めないであげて?」

桐乃「…はあ…?京介…さん…?」

あやせ「私の彼氏に、何か用かな?」クスッ


桐乃「なっ……!か、彼氏…?」


京介「あやせ…もうその辺で…」



224:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:39:02.91 ID:qQwY5WlF0

病んでまいりました



227:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:41:09.08 ID:VLsyjXD3O

あやせ「どうして?桐乃にも私達の仲を説明しておくべきでしょう?」

京介「……」

桐乃「ど、どういうこと…?」

あやせ「私達付き合ってるの。だからこれからもよろしくね。桐乃?」

桐乃「!!!」



229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:48:30.36 ID:VLsyjXD3O

京介(これがお前の言う切り札ってやつかよ…あやせ…)

桐乃「な、なんで…」

あやせ「京介さん、優しいんですよ?こないだも一緒にゲームしたんですけど」

桐乃「あんた…なに人の兄貴に手出してんのよ…!」ギリッ

あやせ「あれ?おかしいな?京介さんは桐乃の持ち物じゃないはずだけど…」



231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:54:13.25 ID:VLsyjXD3O

桐乃「っ…」

あやせ「それに京介さんも言ってましたよね?『最近妹がうざい。どっか行ってくれねーかなー』って」

桐乃「!」

京介「あやせ!!」

あやせ「京介さんは黙ってて下さい。私は事実を述べているわけですから」



237:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 04:58:31.47 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あやせ…あんた…こんなことしてただで済むと思ってんじゃ」

あやせ「まあ怖い。でも大丈夫。京介さんが私のことを守ってくれるから」

京介(おいおい…)


桐乃「…そう。……そういうわけね…」

京介「…」



240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:00:59.40 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あんた達が裏で口裏合わせてたってわけか…」


あやせ「これもあなたのためよ?桐乃」

桐乃「分かった。もう全部分かったから。あやせ、あんたとはもう友達としてやっていけない」

あやせ「私は桐乃と友達でいる気だったのに…」



241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:05:11.31 ID:VLsyjXD3O

桐乃「っざけんな!あたしの兄貴取っておいてそんな都合のいいこと…」

あやせ「まあいいか。私には京介さんがいるし」クスッ

桐乃「~~~~っ!!!」ダッ

京介「お、おい!桐…」

あやせ「やめて下さいお兄さん。ここまでの苦労が水の泡になります」



243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:12:58.91 ID:VLsyjXD3O

京介「で、でも…」

あやせ「それに全力で走ってる桐乃にお兄さんが追いつけるはずないでしょう?」

京介「それは…」

あやせ「常識的に考えて下さいよ全く」


京介「あやせ…お前…変わっちまったよ…」



244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:15:57.27 ID:VLsyjXD3O

あやせ「私は何も変わっていません。変わったのはあなたですよ、お兄さん?」

京介「……」

あやせ「とりあえず今日中にこちらでプランEは済ませておきます。
お兄さんは明日プランKの実行をお願いしますね?」


京介「……」

あやせ「お願いしますね?」


京介「……ああ…分かった」

京介(こんなんで本当に桐乃が救われるのかよ…)



245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:15:58.34 ID:GhSzrw8V0

あやせ…



247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:20:01.06 ID:VLsyjXD3O

~帰り道~


桐乃「はあっはあっ」タッタッタッ


桐乃「はぁっ…はあ…」


桐乃「はあっ、ムカつく…ムカつく…!」


桐乃「信じてたのに…」



248:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:23:34.94 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あいつだけは…あたしの味方だって…信じてたのに…」

桐乃「なんで…変わっちゃったのよ……」


桐乃「……」





桐乃「それとも…一番変わったのは…あたし…なのかな…」



250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:26:45.51 ID:VLsyjXD3O

~翌日の学校~


桐乃「…あの、加奈子…一緒にかえ…」

加奈子「おーい!あやせー!一緒に帰ろーぜー」

桐乃「ぁ……」

あやせ「うん!加奈子、帰りにマック寄っていかない?」


桐乃「……」



255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:31:42.05 ID:VLsyjXD3O

加奈子「おっいいねー!今日は加奈子、ちゃんと金持ってきてるしー!」スタスタ

あやせ「あははー偉い偉い」スタスタ


桐乃「…」

桐乃「そっか……そうだよね……」

桐乃「……」




桐乃「……帰ろ」



257:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:34:22.83 ID:VLsyjXD3O

~帰路~



桐乃「そういえば…最近黒いのとデカいのから連絡来ないな…」

桐乃「し、仕方ないからあたしからかけてあげる」ピッ


桐乃「…」プルルルル


ガチャ



258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:37:31.30 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あ!もしもし?あんた、あたしと会えなくて寂しかったんじゃ」

「おかけになった電話番号は、現在使われておりません。もう一度~」


桐乃「……」

桐乃「携帯…変えたのかな…。そうだ、デカいのに聞けば…」ピッ

桐乃「……」プルルルル

ガチャ



262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:41:03.81 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あ、あのさ、黒いのって携帯変えた…」

「おかけになった電話番号は、現在使われて~」


桐乃「…」ツーツーツー


桐乃「……」

桐乃「そっか…2人で一緒に変えたのかな…」



265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:47:17.59 ID:VLsyjXD3O

~自宅~


桐乃「ただいま…喉乾いちゃった…」ガチャ

京介「それで俺がそう言ったらあいつアホみてぇな顔してさあ…」

桐乃(京介…電話してる…)ガチャ


京介「なんだよそれ?馬鹿みたいだな。あはは」



267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:52:44.62 ID:VLsyjXD3O

桐乃(あやせと…かな…)


京介「…」チラッ

桐乃「あ…」ビクッ

京介「……」

桐乃「た、ただいま…」


京介「それでよー!こないだ行ったところでさー」

桐乃(無視か…そりゃそうだよね…)コポコポ

桐乃「んっ…」ゴクゴク



271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:54:51.90 ID:VLsyjXD3O

桐乃(麦茶…美味しい…)ゴクン

京介「だからこないだ一緒に行ったとこだって~」


桐乃(なんか気まずい…早く部屋に行こ…)ガチャ

京介「ん?今から…か…。ちょっと待ってろ…今から荷物持っていくから」ゴソゴソ


桐乃(はあ…なんか疲れたな…)テクテク



272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 05:58:57.51 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あ…」

桐乃(麦茶出しっぱなしだ)クルッ


京介「よっと」ガチャ

桐乃「わわ……!」

京介「へ……?」


ゴツンッッ!!!

ドサッ!!!



276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:01:26.19 ID:VLsyjXD3O

桐乃「きゃ…!」

京介「いってて……あっ荷物…」ゴソゴソ

桐乃「ご、ごめん……手伝う…」

パシン!


桐乃「なっ…」

京介「触んな!!!!!」


桐乃「っ………」



278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:03:55.23 ID:VLsyjXD3O

京介「…」ゴソゴソ

京介「……」ガチャン!



桐乃「…」

桐乃「なによ…」


桐乃「…あんなに怒らなくったって……」


桐乃「……ぁ…」




桐乃「これ…『あの日』とおんなじだ…」



281:ちょっと朝飯食ってくる:2011/10/13(木) 06:07:55.97 ID:VLsyjXD3O

桐乃「…あたしがあいつに初めて人生相談した日」

桐乃「……最低だ…あたし…」

桐乃「あいつの気持ちも考えずに自分のことばっかり…」


桐乃「あいつも…こんなに…辛かった…のかな…」


桐乃「もう一度…前みたいにやり直したいよ……兄貴…」



288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:21:17.17 ID:vOlDj7quO

朝飯はやいな



299:すまん。あと2時間くらいで終わると思う:2011/10/13(木) 06:42:58.63 ID:VLsyjXD3O

~数時間後自宅~


京介「ふう…すっかり遅くなっちまったぜ…」ガチャ

桐乃「あ…」

京介「…」スタスタ

桐乃「お、おかえり…」


京介(なんでこんな日に限って親父もお袋もいねーんだよ…)



302:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:47:22.63 ID:VLsyjXD3O

桐乃「お、お父さんは残業で職場に泊まりだってさ!お母さんは近所の人達と旅行に行ったみたい」

京介(そういやそんなこと言ってたっけなぁ…)

桐乃「そ、それでさ!もし良かったら…こ、これ…」スッ

京介「…?」

桐乃「き、今日さ…か、家庭科の授業でクッキー作ったの!」



304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:49:37.46 ID:VLsyjXD3O

京介「…」

桐乃「お、美味しく作れた自信はないけどさ…その、あんたのために一生懸命作ったから」

京介「なんだこれ…また怪奇現象か…気味悪ぃな…」

桐乃「っ…!」

京介「幽霊の作ったお菓子なんざ怖くて食えねーわ」ポイッ

桐乃「あ…そ、そうだよね…ご、ごめん…」



305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:51:39.72 ID:VLsyjXD3O

京介「さーてと…コンビニ行ってくるかー」

桐乃「ま、待って!」

京介「…」ピタッ

桐乃「その、さ…幽霊でもいいから…相槌なんて打たなくていいから…少しの間だけでも、あたしの話、聞いて欲しいの」

京介「…」

桐乃「あたしさ…やっぱり、あんたがいないと…駄目みたい…」



309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:53:58.40 ID:VLsyjXD3O

京介「……」

桐乃「やっと気づいたんだ。あんたには遅すぎるって思われてるかもしれないけど」

桐乃「あやせと仲直りできたのも、黒いのとデカいのと友達になれたのも、アメリカから…帰ってこれたのも…全部…あんたのおかげ…」

京介「……」



312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 06:56:59.52 ID:VLsyjXD3O

桐乃「だからさ、あんたがあたしの所からいなくなるってことはさ…
あんたがあたしにくれたものが…全部無くなっちゃうってことなんだよね…」

京介「……」

桐乃「あたしさ…本当は兄貴のこと…好き…なんだと思う。
ううん、…好きなの。
大好き。」

京介「っ…!」



319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:01:06.74 ID:VLsyjXD3O

桐乃「でもさ…ほら…おかしいじゃん?
あたし達兄妹なんだよ?
だから…自分の気持ち抑えこんでた」

桐乃「あんたが優しすぎるから…どんな風に接していいか分からなかった…
いつも…素直になれなかった…」

京介「っ…!」

桐乃「昔はこんなんじゃなかったのにね…
ちゃんとお兄ちゃんって言えて…甘えられて…いつだって一緒にいられた」



322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:04:12.98 ID:VLsyjXD3O

桐乃「でもさ…やっぱり成長すると変わっちゃうんだよ…
変わるのは自分自身じゃない…周りが変わるの…」

京介「……」

桐乃「中学生にもなって兄貴にベタベタしてるとさ、友達に笑われる。
親にも不審に思われる。
世間から…白い目で見られる…
なんで?昔は周りの人達…そんなんじゃなかったのに…」


京介「……」



325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:07:59.71 ID:VLsyjXD3O

桐乃「だから自分自身も変わる。ううん、変わらなくちゃいけないの。
例え死ぬほど変わることが嫌でも…
そうしないと、この世界では…社会では生きていけないから…」

京介「……」

桐乃「長々とつまらないこと語ってごめんね?
あんたがもうあたしのこと嫌いでも、あたしはあんたが好き。これからも、ずっと…」

京介「……」



331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:11:34.85 ID:VLsyjXD3O

桐乃「あたし達、なんで兄妹なんだろうね…?
……兄妹じゃなければこんな想い…しなくて済んだのかな…?」

京介「……」



桐乃「……生まれ変われば…また…京介に…会えるかな…?」

京介「なっ…!?」



337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:15:08.52 ID:VLsyjXD3O

桐乃「今までごめんね、京介。ありがとね。こんなあたしの…兄貴でいてくれて…!」ダッ

京介「お、おい!桐乃!?ちょっと待てって…」

桐乃「じゃあね、京介…また…会えるって信じてる…」ガチャン

京介「桐乃!ちっ!クソッ!」ダッ

ガチャン!



341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:17:56.16 ID:VLsyjXD3O

京介「桐乃ぉぉぉおおおおおおお!」

京介(くそっ!見失った!
だがまだ遠くには行ってねぇはずだ!!!!
それなら!!!)

京介「俺も…!!!
桐乃のことが…!!!
大っ好きだああああああああああああああああ!!!」


桐乃「っ…!!!」



348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:20:51.42 ID:VLsyjXD3O

京介「全部嘘だったんだよ!
あやせと付き合ってることも!
お前を嫌いになったってことも!」

京介「全部お前に俺を嫌いにさせるための嘘だったんだ!」

桐乃「……」



351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:24:07.83 ID:VLsyjXD3O

京介「俺だって…本当はお前のことが大好きだ!
親父やお袋よりも!
黒猫よりも!!
麻奈美よりも!!!
あやせよりも!!!!
どんなエロゲーの妹よりも!!!
現実の妹の桐乃が一番だああああい好きだあああああああ!!!!!!!!」


桐乃「…ぁ……」



354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:27:18.23 ID:VLsyjXD3O

京介「き、桐乃…!!!!」


桐乃「……や、やめてよ…その…は、恥ずかしいから…」

京介「桐乃ぉぉおおおおおおおおお」ギュウウウ

桐乃「ちょっ…苦し…」

京介「もう絶対離さないからな!!!!」

桐乃「……うん…。あたしも…絶対離してやんない…」ギュッ

京介「桐乃…」



361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:32:15.39 ID:VLsyjXD3O

桐乃「……」

桐乃「…ねえ」

京介「ん?どうした?」

桐乃「…さっき言ってたこと……本当?」

京介「はい?」

桐乃「だ、だから…その…あたしのこと…一番…す、すすすき…だって…」



363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:35:52.14 ID:VLsyjXD3O

京介「当たり前だろ」

桐乃「……そっか…えへへー」


京介(ああ…くそ…)


桐乃「ま、まあ…あ、あたしの方が京介のこと…す、す好きだけどねっ!」


京介(俺の妹が…)


桐乃「ちょ、ちょっと…ちゃんと聞いてる?」



京介(……こんなに可愛いわけがない!!!!!!!!)





~fin~



379:エピローグ:2011/10/13(木) 07:43:10.37 ID:VLsyjXD3O

京介「結局…全部お前の計画通りってわけか……あやせ…」


あやせ「どうでしたかお兄さん。私のこと、見直したでしょう?」

京介「本当、お前にはかなわねーよ」

あやせ「私は桐乃のためならどんなことでもやりますから!」

京介「ああ…そうなんですか…」



384:エピローグ:2011/10/13(木) 07:47:07.93 ID:VLsyjXD3O

あやせ「そんなことより今度ヨスガやりませんか?神ゲーですよ!」

京介「何年前のゲームだよ…」
あやせ「私の中では一番の名作です!」

京介「まさかそれに影響されて俺達をくっつけたわけじゃないだろうな?」

あやせ「まさか…そんなハズあるわけないじゃないですか…」

京介「分からねー…」



388:エピローグ:2011/10/13(木) 07:51:23.24 ID:VLsyjXD3O

あやせ「ほらっさっさと行ってください!今日は晴れ舞台なんですから!」

京介「おう!」ガチャ

桐乃「あ…」

京介「き、桐乃…か…?」

桐乃「ど、どうかな…?」

京介「すげえ可愛い…」

桐乃「あ、ありがと…」



393:エピローグ:2011/10/13(木) 07:55:06.14 ID:VLsyjXD3O

京介「桐乃…好きだ」

桐乃「は、はあ!?なんでそんな恥ずかしいこと平気で…」

京介「お前は…?」

桐乃「……ぁ…ぅ……そりゃ、す…好き…だよ?」

あやせ「見せつけてくれちゃってー」

加奈子「やっぱ桐乃にはかなわねーぜ」

黒猫「人間風情のあなたには普通のドレスがお似合いよ」

沙織「2人ともお似合いでござるよー」

麻奈美「京ちゃーん?そろそれ式始まっちゃうよー?」



394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 07:56:45.99 ID:lD7PshWm0

すげえ
表紙に繋がった





400:エピローグ:2011/10/13(木) 08:00:06.55 ID:VLsyjXD3O

京介「おわっ!?やっべ…
行くぞ桐乃!」グイッ

桐乃「ふえ…?」フワッ

全員(お姫様抱っこぉぉおおお!?)

桐乃「なっ…ななっ…」

京介「お前らこのまま式場に行くぞぉおおおお!!!」

全員「おー!」

桐乃「あんたどこ触ってんのよおおおおおお!!!」

京介「うおおおおおお!!!」






エピローグ ~fin~



403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 08:01:12.50 ID:lD7PshWm0

素晴らしかった
桐乃ちゃん幸せになってね



406:これで本当に終了です:2011/10/13(木) 08:02:09.55 ID:VLsyjXD3O

なんか途中からgdgdになってしまいましたが
見てくれた人達は本当にありがとうございました



431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/13(木) 11:38:30.03 ID:JDcWJ8R50

おつ

京介「俺のオ●ホールがこんな所にあるわけがない」

2013-03-16 20:08:27 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない
1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 21:52:33.25 ID:IxFTZpF/0

京介「な、なんてこった…」

京介「見つけられたエ●本が机の上に積んであるってのはよく聞く話だが…」

京介「そんなチャチなもんじゃねぇ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わってるぜ」ゴクリ

    ・
    ・
    ・

京介「俺のオ●ホールがこんな所にあるわけがない」





2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 21:54:07.31 ID:IxFTZpF/0

京介「さっき帰って来た時、やけにお袋がニヤニヤしてたのはコレかよ!」

京介「ちきしょー、机の上とかカンベンしてくれよ・・・」

京介「男子高校生のやわなハートを何だと思ってやがる」

京介「・・・」

京介「まーバレちまったのはしゃーない、ちょっと挿入して落ち着くか」カチャカチャ

京介「えーっと、ローションローションっと」タラー

京介「うっし」

ズニュ

京介「ん?」



3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 21:54:11.78 ID:AAYc/qJ+0

初々しいアレか



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 21:55:42.44 ID:IxFTZpF/0

ズッチャズッチャ

京介「見た目は俺の@15にそっくりだが、この膣内の感触…」

ズッチャズッチャ

京介「明らかにヒダじゃない刺激…もしかしてコレってR20か!?」

京介「って事はまさか…」ゴソゴソ

京介「!! ベット下のオ●ホールボックスに俺の@15が!?」

ズッチャズッチャズッチャズッチャ

京介「うっ!」

ドピュピュッドピュルルルル!

京介「ふぅ…じゃあこのオ●ホールは一体誰のなんだ?」



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 21:57:40.98 ID:IxFTZpF/0

京介「机の上に置いたのは明らかにお袋だよな」

京介「つーことはオヤジか桐乃?」

京介「いや、どう考えても両方ありえねーだろ…」

京介「うーん…わからん!」

京介「とりあえずオ●ホールを洗いに行くか」ガチャ

ドンッ

桐乃「きゃっ」

京介「うぉ、桐乃?」



6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 21:59:15.44 ID:IxFTZpF/0

京介「わ、わりぃ」

桐乃「チッ!気をつけてよね」ギロッ

京介(相変わらず態度デケーな…)

桐乃「たくっ…ちょ、ちょっとアンタそれ!」プルプル

京介「んあ?」

桐乃「なんであんたがあたしのオ●ホール持ってんのよ!?」

京介「ちょっこれお前の!?」



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:00:55.10 ID:IxFTZpF/0

桐乃「しかもなんで使用済みなワケ?ありえないんですけど?」

桐乃「妹のオ●ホールに手を出すなんてどんだけシスコンこじらせてんのよあんた」

京介「ちげーって!帰ってきたら俺の机の上に置いてあったの!」

京介「自分のだと思ってつい使っちゃったんだよ…」

桐乃「はぁ?なんであんたの机の上にあたしのオ●ホールがあるのよ?」

京介「知らねーよ…置いたのはお袋みたいだけど」

桐乃「お母さん? …あ」

京介「なんか心当たりあるのか?」

桐乃「そういえばお風呂で陰干ししたまま忘れてたかも…」

京介「なにしてくれてんの!?」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:02:35.13 ID:IxFTZpF/0

桐乃「うっさいなー、いいでしょ別に」

京介「よかねーよ!俺のだと思われてんだぞ!?」

桐乃「ふんっ、そんな事よりいつまで人のオ●ホール握ってるのよ」バシッ

京介「うお、そんな奪うように持ってくなよ」

京介「使っちまったのは俺だし、ちゃんと洗ってから返すからよ」

桐乃「は?あんたが使ったオ●ホールなんて洗ったって使えるわけないでしょ?」

桐乃「こんなキモイオ●ホール捨てるに決まってるじゃない」

京介「スゲー言われよう…じゃあ俺が捨てとくからホラ、貸せよ」

桐乃「うっさい!あたしのオ●ホールに触んな!シネ!」バタバタバタ

京介「持って行っちまいやがった…。ったくなんなんだあいつ」



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:04:18.00 ID:IxFTZpF/0

- 翌日 -

京介「だたいま~っと」ガチャ

京介「ん、誰も居ない?お袋と桐乃はまだ帰ってねーのか」

京介「ふいー、麦茶でも飲むかね」ガコ

京介「…」ゴクゴク

桐乃「…」

京介「ゴフゥッ!!ゲホ…ゲホ…」

京介「おまえ暗い部屋でなに佇んでんだよ!ビックリすんだろ!?」

桐乃「…」

京介「桐乃?」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:05:56.15 ID:IxFTZpF/0

京介「おい、どうしたんだよ。なんか顔色悪いぞ?」

桐乃「うっさいなー…なんでも無いわよ…」

京介「それが何でも無いって顔かよ…」

京介「俺で出来ることなら手ぇ貸してやっから話してみろよ」

桐乃「………」

桐乃「あや……に……ナ………レた…」ゴニョゴニョ

京介「ああ?聞こえねーよ。なんだって?」

桐乃「あやせにオ●ホール持ってるのバレたの!!」

京介「うぉい!なにやってんのおまえ!?」



18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:07:32.33 ID:IxFTZpF/0

京介「大体なんでそんなのがバレんだよ!」

桐乃「今日、あやせと一緒に帰ってたんだけど…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あやせ「でねー、その時…」クンクン

桐乃「どうしたのあやせ?」

あやせ「なんか変な臭いしない?なんか栗の花みたいな…」クンクン

桐乃「そ、そう?あたしはそんな事ないかなーあは、あはは」

あやせ「なんか桐乃のほうからするような…」クンクン

桐乃「!!ッ」ドキッ



20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:09:26.77 ID:IxFTZpF/0

桐乃「そ、そうだ!あたし今日用事があったんだっけ!」

桐乃「ごめんあやせ、あたし先に帰るね!!」ダッ

あやせ「待って桐乃…」ガシッ

桐乃「ど、どうしたのあやせ?離してくれないかな?急がないと…」

あやせ「どうしたのはこっちの台詞だよ?」

あやせ「桐乃なんか変…わたしに何か隠し事してない?」

桐乃「そんな訳ないじゃん。ちょ、あやせ…?目が怖…」

あやせ「やっぱり… 桐乃の鞄から臭いがする」クンクン

あやせ「ごめん桐乃。中見せて貰うね」ガバ



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:11:08.93 ID:IxFTZpF/0

-------
----
--

あやせ「ねぇ桐乃。これ何かな?」プラーン

桐乃「な、なんだろね?誰か間違えてあたしの鞄に入れたのかな?」ダラダラ

あやせ「桐乃、わたしがウソ嫌いなの知ってるよね?」

桐乃「オ、オ●ホールです…」

あやせ「そう、オ●ホールよね」

あやせ「なんで桐乃がこんなものを持ってるのかな?」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:12:42.51 ID:IxFTZpF/0

桐乃「えーっと、それは…えっと…」

あやせ「答えられないんだ?」

あやせ「わかった。なんで桐乃がオ●ホールを持ってるかは聞かない」

桐乃「あやせ…」ホッ

あやせ「間違いは誰にだってあるものだもの」

桐乃「ちょ、間違いって…」

あやせ「桐乃はちょっと黙ってて」

桐乃「…」ウグ



26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:13:37.10 ID:IxFTZpF/0

あやせ「いい桐乃?オ●ホールは桐乃が持ってていいものじゃないの」

あやせ「私のお母さんの知り合が言うにはオ●ホールは人を堕落させちゃうものなんだって」

あやせ「目先の快楽に目が眩んじゃって時間も体力も無駄にしちゃう人が多いって言ってた」

あやせ「勉強も陸上もモデルの仕事も頑張ってる桐乃がそんな無駄な事してちゃ駄目」

あやせ「桐乃なら分かってくれるよね?」

あやせ「だからこれは捨てて、もうオ●ホールを使うのなんてやめよ?」

桐乃「…てない」

あやせ「え?」



29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:14:35.32 ID:IxFTZpF/0

桐乃「このオ●ホールを捨てたりなんか絶対しない!」

あやせ「ちょ、桐乃、何言ってる…」

桐乃「うるさい!うるさいっ!!」

桐乃「さっきから聞いてればオ●ホールも使った事無いくせに勝手な事ばっかり!!」

桐乃「返せ!あたしのオ●ホールを返せ!」ガシッ

タッタッタッタ....

あやせ「桐乃!待って!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:15:43.85 ID:IxFTZpF/0

京介「……おまえ学校にオ●ホール持ってってんの?」

桐乃「ち、ちがっ!」カァ///

桐乃「たまたま偶然入っちゃってただけに決まってんじゃん!!」

京介「たまたまっておまえ、これ昨日俺が使っちまったオ●ホールだろ?」

京介「捨てるっつてたのが何でゴミ箱じゃなくておまえの鞄に入るんだよ」

桐乃「し、知らないわよ!ゴミ箱に入れたと思ってたのが、間違えて鞄に入っちゃってたんじゃないの?」フンッ

京介「んなことあるもんかねー…」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:16:57.34 ID:IxFTZpF/0

桐乃「そんなのどーでもいいでしょ!今はあやせの事が大事なの!」

京介「んなこと言ったって…電話で話し合ってみたら?」

桐乃「さっきから掛けてるけど出てくれない。メールも・・・」

京介(怒ってんだろうなーあやせ。こういうの嫌いそうだし・・・)

京介「つーか、ソレ元々捨てる予定だったオ●ホールだったんだろ?」

京介「だったらあやせの前でちゃっちゃと捨てちゃえば丸く収まったんじゃねーの?」

桐乃「うっさい!」ドガシッ

京介「イテェ!?何で俺蹴られてんの!?」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:17:41.81 ID:FZsi2Etz0

どうやってつかうんだぜ?



39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:18:41.64 ID:zojO/akG0

>>35
使い方は無限大だ



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:18:10.89 ID:IxFTZpF/0

桐乃「そ、それはアレよ…」

桐乃「オ、オ●ホールのこと酷く言われたから頭にきちゃってつい言っちゃったの!」

桐乃「ったくさっきから過ぎた細かい事をウダウダ・・・」

桐乃「何とかするって言ったんだからさっさと何とかしなさいよね!」

京介(無茶苦茶だなコイツ・・・)

桐乃「大体あたしがオ●ホールを使い始めたのも、元はと言えばあんたのせいなんだし」

京介「おい!なんでそれが俺のせいなんだよ!」

桐乃「あんた、あたしのノーパソでオ●ホール物色してたでしょ」

京介「~っ!!」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:19:25.12 ID:IxFTZpF/0

京介「な、なんの事だ?」ドキドキ

京介(なんでバレてんだ!?前回の失敗を糧に履歴・キャッシュ・cookieまで削除する俺に死角は無いはず…)

桐乃「いつもご丁寧に履歴とか消してるけど、amazonにはそんなもん通用しないから」

京介「な、なんだと・・・」

桐乃「あんたに貸したノーパソでamazon開くと、おすすめ商品がオ●ホール一色なのよ!」

桐乃「ったく、人のアカウントでなんてもん見てんだっつーの」

桐乃「あんなに毎日毎日オ●ホールをおすすめられたら買うに決まってんじゃん」

京介「うぐっ・・・サービス過剰すぎるぜamazon先生・・・」



44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:20:29.60 ID:IxFTZpF/0

桐乃「でも流石にエネマグラはちょっと引い…」

京介「よっし!!桐乃!俺に全部任せとけ!!」

京介「すーぐあやせと仲直りさせてやっからな!!!」

桐乃「どうするつもりなのよ?」

京介「とりあえず、あやせにオ●ホールの良さを認めさせればいいんだろ?」

京介「だったら一回使ったら虜になるようなオ●ホールを見つけてくっからよ!」

京介「それをあやせに使わせて、考えを変えて貰おうぜ!」

桐乃「フンッ、早くしなさいよね」

京介「オーケーオーケー!大船に乗った気持ちで待ってろよ!」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:22:06.46 ID:IxFTZpF/0

- 秋葉原 喫茶店 -

京介「ってな訳なんだが…」

京介「なんか良いオ●ホールない?」

沙織「それを妹の友達の女子高生に訊くでござるか」

黒猫「マジキチね…ここまで重症だとは思わなかったわ」

京介「ひどくね!?そりゃーちっとは躊躇ったけどよぉ」

京介「俺にオ●ホールのこと教えてくれたのはお前らだろ?」

黒猫「そうだったからしら?」

沙織「そうだったでござるか?」

京介「うぉい!」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:23:52.72 ID:IxFTZpF/0

沙織「ハッハッハー、冗談でござるよ~」

沙織「他ならぬ京介氏の頼みでござる、協力させてもらうでござるよ」

黒猫「スィーツ1号と2号の仲なんてどうでもいいけど…」

黒猫「スィーツ2号のオ●ホールを軽視する発言は万死に値するわね」

黒猫「そういう事なら私も手を貸すわ」

京介「沙織…黒猫も・・・」

京介「サンキューな、恩にきるぜ」

沙織「いえいえ、気にせんで下され」

沙織「早速オススメのオ●ホールを試して頂きたいでござるが…」

沙織「ここではちょっと人目が多いですので、拙者の借りてるレンタルスペースへ行きましょうぞ!」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:25:11.32 ID:IxFTZpF/0

- レンタルスペース -

沙織「ぬふふ、まずは拙者のおすすめからでござる」

京介「おう!スゲーの頼むぜ!」

沙織「お任せあれ…」ゴソゴソ

沙織「ジャーン!これでござる!!」

京介「?? これ・・・オ●ホール?」

沙織「これはA10サイクロンといって最先端の電動オ●ホールでござる」

京介「で、電動?普通のオ●ホールとなんか違うのか?」

黒猫「沙織、説明するより体験させたほうが早いわ」

沙織「ぬっふっふ♪そうでござるな~、さあパンツを脱ぐでござるよ京介氏~」

京介「ちょ、おまっまって」



51:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:26:06.07 ID:IxFTZpF/0

ウィィィィィィン ウィィィィィィン

京介「おふぅ…」

沙織「どうでござるか?京介氏」

京介「こいつ・・・動くぞ!」

沙織「うれしい台詞を言って下さる」

沙織「そう、電動オ●ホールは自分で動かさなくても自動で動く優れものなのでござる!」

ウィィィィィィン ウィィィィィィン

京介「ぬふぅ…」



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:26:58.79 ID:IxFTZpF/0

沙織「しかもこのA10サイクロンは付属のリモコンR-1で強弱はおろか回転方向まで変えられるでござる」

京介「回転方向?」

沙織「今はずっと左回転してるでござるが、このボタンを押すと」ピッ

ウィィィィィィン ウィィィィィィン ウィィィィィィン 

京介「ぬぉお!急に右回転に!」

沙織「驚くのはまだ早いでござる。ちょちょいとな」ピッ ピッ

ウィィン ウィィン ウィィン ウィィン

京介「おおぉぉお、右に回ったと思ったらすぐ左…左に行ったと思ったらすぐ右に」

ウィィィィィィン ウィィィィィィン! ウィィィィィィン!!! 

京介「なにぃ!今度はゆるい回転から速い回転に変化するだと!?」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:28:30.37 ID:IxFTZpF/0

ヌポッ

京介「おいおいなんだよ沙織、いい所なんだから抜くなよ」

沙織「まぁまぁ、待つでござるよ」

沙織「このA10サイクロンは先っぽのホール部分がアタッチメント方式になっておりましてなぁ」

沙織「このように、手軽にホール部分の切り替えが出来るのでござる」

京介「おおー!」

沙織「ちなみに、今つけたコレは拙者一押しのローリングフ●ラというホールでござる」

沙織「これを、90度づつの左右回転モードで使うと…」

ウィィン ウィィン ウィィン ウィィン

京介「ぬおおおおお」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:29:34.56 ID:IxFTZpF/0

京介「スゲーぜ沙織!リアル過ぎて本当にフェラをされてるような気分だぜ!」

ウィィン ウィィン ウィィン ウィィン

黒猫「クスッ まるで経験が有るかの様な台詞ね」

京介「う、うるせーな、こういうのは経験無くても大体わかんだよ!!」

沙織「そろそろスパートをかけるでござるよ、京介氏」ピッピッ

ウィィン! ウィィン! ウィィン! ウィィン!

京介「おふっ!おい!急に強くすん…」

沙織「まだまだいくでござる~♪」ピッピッ

ウィィン!! ウィィン!! ウィィン!!! ウィィン!!!

京介「のおおお、駄目だ!出る!」

ドピュゥゥルルルル!



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:30:47.57 ID:IxFTZpF/0

京介「ふう…」

沙織「如何でござったか?」

京介「ああ、スゲー気持ちよかった…」

沙織「それは良かったでござる」ウンウン

黒猫「休んでる暇は無いわよ先輩」

黒猫「次は私のおすすめオ●ホールを試させてあげるわ」

京介「おう、黒猫のはどんなのなんだ?」

黒猫「これよ」コト



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:30:56.82 ID:FuI9N+5O0

名前欄でいいから、女がどうやってオ●ホしようするのかkwsk
寝たばれになるんならいいわ



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:32:05.14 ID:IxFTZpF/0

京介「なんか黒くね?」

黒猫「この漆黒のボディ…フフフ、どう?美しいでしょう?」

黒猫「オ●ホールの真名はオーガ。鬼と書いてオーガと呼ぶの」

黒猫「ホットパワーズの力作オジリナルホールよ」

京介「なんか嫌な予感すんだけど…」

黒猫「さぁ…いくわよ先輩」

ゾワッ

京介(なんだ!?俺の本能が逃げろと警告を出している!)



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:35:25.56 ID:d1oL0O0A0

オーガとかマジキチwwww



66:>>60 普通におち●ちんで:2011/11/26(土) 22:33:38.77 ID:IxFTZpF/0

京介「いや、今日はこの辺で…それはまたの機会に…な?」

黒猫「沙織!」

沙織「はいな」ガシッ

京介「おい沙織!なんすんだ離せっ」ジタバタ

沙織「大人しくするでござるよ京介氏~♪なぁに天井のシミを数えてるうちに終わるでござる」

京介「やめて!?つーかシミねーしこの天井!」

黒猫「だらしない雄ね。いくわよ」

京介「ちょ、待っ」

ズニュ



68:>>60 普通におち●ちんで:2011/11/26(土) 22:35:08.04 ID:IxFTZpF/0

京介「んぎゃああああああ!!」

京介「いてえええ!ちょっなにそれ硬っ?え、硬?いてぇぇぇえ!!」

黒猫「なによ全然入っていかないじゃない。もっと頑張りなさいな」グイグイ

京介「んががが!押すな押すな!」

京介「ちょっ折れる折れる!それ以上やったら折れるから!!」

京介「やめてお願い黒猫さん!もう俺の息子のライフは0よ!?」

黒猫「おかしいわね…程よいキツさなはずだけど」グイグイ

京介「ヒッヒッフー…ヒッヒッフー…」

沙織「やめるでござるよ黒猫氏。どうやら京介氏が限界のようでござる」



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:36:31.28 ID:IxFTZpF/0

京介「酷い目にあった…」

沙織「なはは、オーガのキツさは中々でござるからなー」

沙織「あれを使いこなせるのは黒猫氏くらいでござろう」

京介「中々ってレベルじゃねーだろ…車のタイヤで出来てんじゃねーのあれ?」

沙織「あっはっは、うまい例えでござるな~京介氏」

京介「笑い事じゃねぇよ!!」

黒猫「これだから脆弱な人間は…」ブツブツ



76:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:37:50.15 ID:IxFTZpF/0

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沙織「さて、拙者らのおすすめオ●ホールはあやせ氏に使えそうですかの?」

京介「うーん」

京介「黒猫のは論外として…」

黒猫「…」フンッ

京介「沙織のA10サイクロンは中々…いやスゲー良かった」

沙織「おお!では!?」

京介「いや、沙織には悪いがこいつは無しだな…」

沙織「なんと」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:39:27.77 ID:IxFTZpF/0

沙織「どうしてでござる?」

京介「んーなんつって良いのかよくわかんねーんだけど」

京介「このA10サイクロンはインパクトは有るし、実際気持ちも良い」

京介「だけどこの1本で『これがオ●ホールだ!』っていうのが伝えきれない気がするんだ」

沙織「!!」

京介「電動もいいけどよ、それはあくまで自分の手でコントロールするのオ●ホールの気持ち良さを知ってからだと思う」

沙織「その通りでござるな…拙者の配慮が足りなかったでござる」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:40:47.02 ID:IxFTZpF/0

京介「いやいや、沙織は良くやってくれたよ!」

京介「実際気持ち良かったし、気に入ったぜ」

京介「次の小遣いで俺もA10サイクロン買う予定だからさ、後でもっと詳しく教えてくれよ」

沙織「了解でござる!」

京介「黒猫も…」

黒猫「な、なにかしら」フン

京介「今日はせっかく用意してくれたオ●ホールが使えなくて悪かったな」

京介「ちゃんと使えるように鍛えておくからさ、また頼むよ」

京介「お前のおすすめなんだし、是非挿れておかないとな」

黒猫「ふ、ふん。人間風情にそう簡単に使えるもんですか」///



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:42:15.47 ID:IxFTZpF/0

- 学校・部室 -

京介「うーん、結局これだっていうオ●ホールが見つからねーな」

真壁「難しいですよね、相手が未経験者ならなおさらです」

京介「んだよなぁ~」

真壁「部長はオ●ホールにハマるキッカケになったオ●ホールってどんなのでした?」

三浦「俺か?俺はもちろんTOKYO名器物語だな」

三浦「今でも現役で活躍中だぜ!」

真壁「あ~、あれは名品ですもんね」



86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:43:35.02 ID:IxFTZpF/0

三浦「どうだ兄弟、TOKYO名器物語マジオススメだぜ?」

京介「いや、あれクセーし」

真壁「確かに…あの臭いはちょっと初心者向けじゃないですね」

三浦「おいおい、そんな臭うか??」

真壁「部長は自分が臭いから気にならないんじゃないですか?」

三浦「うぐっ…相変わらず冷めてーツッコミだぜ…」

バタンッ!

瀬菜「オ●ホールせんぱい居ますか!?」



88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:45:20.47 ID:IxFTZpF/0

京介「………」

京介「もしかして、それ俺のこと言ってんの?」

瀬菜「あたりまえじゃないですか!最近有名ですよ、オ●ホールのこと所構わず聞きまくってくるって」

京介「そうなの!?」

瀬菜「だからオ●ホールせんぱいです」

京介「次、その名で読んだらお前の事おっぱいアイちゃんって呼ぶからな」

瀬菜「あー、それってセクハラですよぉ~?」

京介「うるさいよ!」



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:46:57.89 ID:IxFTZpF/0

瀬菜「まぁそれは置いといてっと」

瀬菜「せんぱいったら水臭いじゃないですか!オ●ホールの事ならこのあたし、赤城瀬菜に任せて下さいよ!」

京介「いや、なんかロクなの出てこなそうだし…」

瀬菜「ひどっ!じゃあコレを見てくださいよ!」ジャーン!

京介「お、以外に普通のオ●ホール」

瀬菜「でしょうでしょう。ちょっと挿れてみて下さいよ」

京介「おっしやってみるか」

ズニュゥ



94:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:48:53.22 ID:IxFTZpF/0

京介「おぉおう、入口はかなりキツいけど中はゆるめ…このギャップが中々」

ズッチャ ズッチャ

京介「刺激弱めのマッタリホールだな、ここんところ色物系が多かったから落ち着くぜ」

ズッチャ ズッチャ ズッチャ ズッチャ

京介「お、そろそろイキそうだ」

瀬菜「イキそうですかせんぱい?じゃあ是非このオ●ホールのパッケージイラストを見て発射して下さい!」

京介「マジ!?イラストがあんのか!オ●ホールのパッケージって妙なエロさがあるよな!」

ズッチャ ズッチャ ズッチャ ズッチャ

京介「くぅっ!出る!」

瀬菜「はい、せんぱい!」サッ

京介「んげえぇぇえぇ!!」

ドピュゥルルルルル



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:51:24.44 ID:IxFTZpF/0

京介「なんてもん見せんのおまえ!?」

瀬菜「なにって、このオ●ホールのパケイラストですけど…?」

京介「え…じ、じゃあ、このオ●ホールの名前なんていうの…?」

瀬菜「スーパー最高級な佐藤のア●ル 狂い咲きポテンシャルです!!」ドヤァ

京介「なんで男のア●ルホールなんてもんがあんだよ!」ビュン

瀬菜「きゃ、精液入ったままのオ●ホール投げないで下さいよ」

瀬菜「まったく…ホットパワーズの名作オリジナルホールなのに」

京介「またホットパワーズかよ!なに?ホットパワーズはなんか俺に恨みでもあんの!?」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:53:20.47 ID:IxFTZpF/0

真壁「いやいや、ちゃんとしたオ●ホールの方が多いですからね」

三浦「うむうむ。最高級のお嬢様ポテンシャルとかなんて、かなりの出来だぜ」

京介「本当かよ…もうホットパワーズって名前がトラウマになりそうだぜ…」

瀬菜「お兄ちゃんは毎日喜んで使ってくれるのに…」

京介(赤城…哀れな奴め…)

瀬菜「むー、やっぱりおち●ちん付きのオ●ホール『ボクだよ』のほうが良かったかな」ブツブツ

京介「いやもーいいから…」



103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:54:30.12 ID:IxFTZpF/0

真壁「うーん」

京介「どうした真壁くん?」

真壁「いや、さっきから思ってたんですが」

真壁「そのあやせさんって方はオ●ホールにあまり良くない感情を持っているんですよね?」

京介「まぁそうだな」

真壁「そんな人にいくら気持ちの良いオ●ホールだからって持っていっても使ってくれるんでしょうか?」

京介「ハッ!たしかに!そ、その発想はなかったぜ…」



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:56:38.62 ID:IxFTZpF/0

- 翌日 学校・放課後 -

京介「はぁ…計画を最初っから作りなおさないとな」

京介「くそー、どーすりゃいいんだ」

赤城「よー!高坂!なにブルーになってんだよ」

赤城「そんな高坂にいいもんやるよ、ほれ田村さんには内緒だぞ?」コソ

京介「おい…これ佐藤のア●ルじゃねーか…」

赤城「こ、高坂、これを知ってるのか…まさかそんな趣味に目覚めた」

京介「んなわけあるか!お前の妹に騙されて使わされたんだよ!」ドガッ



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:58:00.35 ID:IxFTZpF/0

赤城「イテテテ…」

赤城「そうだったのか。俺も瀬菜ちゃんに渡されててよぉ」

赤城「1日3個は使用済みにしとかないと瀬菜ちゃんの機嫌が悪くなるんだよ…」

赤城「俺を助けると思って…頼む!使ってくれ!」

京介「頑張れよ、今度エビオス錠でも差し入れてやるよ」ポンポン

京介「おーい、麻奈実。帰ろうぜ」

麻奈実「はーい」

赤城「高坂ぁ~!この裏切り者~!」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 22:59:52.56 ID:IxFTZpF/0

京介「ハァー」

麻奈実「さっきから溜息ばっかりだね、きょうちゃん」

京介「そうか?」

麻奈実「うん。桐乃ちゃんとあやせちゃんの仲直り、やっぱり難しそう?」

京介「そうなんだよなぁ、あやせにオ●ホール使わせる手段が思いつかなくてなぁ」

麻奈実「そっかー」

麻奈実「…ねぇきょうちゃん」

京介「ん?」

麻奈実「えっと、わたしはおなほーるの事よく知らないんだけど」

麻奈実「それって自分でも作れるものなのかな?」

京介「自分で?」



113:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:01:29.06 ID:IxFTZpF/0

麻奈実「うん。もし作れるならね?きょうちゃんや桐乃ちゃんが作ってあやせちゃんにあげるの」

麻奈実「あやせちゃんも、きょうちゃんや桐乃ちゃんが心を込めて作ったものなら無下にはしないと思うんだ」

麻奈実「お菓子とかでもそうでしょ?」

京介「そうか…!それだよ!!」

京介「サンキューな麻奈実!」

京介「俺、ちょっと図書館でオ●ホールの作り方調べてくるから先帰っててくれ!」

麻奈実「うん、がんばってね!おにいちゃん」

京介「おう!」



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:03:19.28 ID:IxFTZpF/0

- 高坂家 キッチン-

桐乃「んで、なんでここに黒いのがいるわけ?」

京介「だからさっきも説明しただろ?」

京介「俺もおまえもオ●ホールを作った経験なんてねーだろ」

京介「だから作ったことあるっつー黒猫に教師役として俺が頼んだんだよ」

黒猫「そういう事よ。どうせあなただけで作ったんじゃ碌なものにならないわ」

桐乃「はぁ?そんなの作ってみなきゃ分かんないでしょ!」



116:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:04:45.31 ID:IxFTZpF/0

桐乃「大体あんたの自作なんてあれでしょ?どうせタイヤでも溶かして作るんじゃないの?」

桐乃「あのくっそ硬い不良品オ●ホールみたいなさぁ!」

黒猫「な、なんですって…オーガを不良品…」ワナワナ

黒猫「はっ!ガバガバユルホールばっかり使ってるあなたに言われたくないわね」

黒猫「流石ビッチなだけあってガバガバの穴に親近感でもあるのかしら?」

桐乃「なんですって、こんの糞猫がぁ!」

京介「おいコラ、お前ら喧嘩すんなよ」

京介(こいつ桐乃にもあのオ●ホールすすめてたのか…マジでお気に入りだったんだな)



117:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:06:54.08 ID:IxFTZpF/0

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黒猫「じゃあ不本意ながらオ●ホール作りを始めるわ」

桐乃「フン!」

京介「あ、ああ、頼むよ」

黒猫「本当は複数のオ●ホールを切り刻んで溶かし、再形成する溶解作りがいいのだけど」

黒猫「素材のブレンド具合や火加減のコントロールなど初心者にはすこしハードルが高いの」

黒猫「なので今回は定番の片栗粉を使うわ」

京介「片栗粉ってあの片栗粉?そんなんでオ●ホールが出来んのかよ?」

黒猫「フフフ、まあ見てなさい。最初に私が作って見せるわ」



121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:09:19.36 ID:IxFTZpF/0

黒猫「まずは片栗粉と水を混ぜるの。この時の比率でオ●ホールの固さが決まるわ」

黒猫「一般的には片栗粉1:水3と言われているけど、私は1:1位のほうがいいわね」

黒猫「柔らかいのが好きな場合は水を多めにするのだけれど、あまり多すぎると固まらずに崩れてしまうの」

黒猫「そういう場合は砂糖を少々添加すると保水性がアップするのでおすすめよ」

京介「なかなか奥が深いんだなぁ」

黒猫「さあ、混ぜ終わったらこれを電子レンジに入れて加熱よ」

ブィィィィィィン



122:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:10:39.71 ID:IxFTZpF/0

黒猫「そろそろね」ガチャ

黒猫「見てご覧なさい、これ位の透明度になったら一旦取り出して棒を刺すわ」

黒猫「当然この時に刺す棒の形状でオ●ホールの膣内形状が決まるのだけれど…」

黒猫「全ネジ、ドレンホース、ぷっちょグミの容器などその可能性は無限大よ」

黒猫「これには私が自分で手彫りして作ったオ●ホール棒を入れるわ」

京介「そこも手作りかよ!?」

桐乃「へ、へぇー…なかなかやるじゃない」

黒猫「後は冷蔵庫に入れて冷却するだけよ」



124:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:11:47.92 ID:IxFTZpF/0

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黒猫「完成よ」

京介「おおー!本当に片栗粉がオ●ホールになってるじゃねーか!」

桐乃「本当だ…結構凄いかも」

京介「おおー、指を入れてみたけど気持ち良さそうだ」ズボズボ

黒猫「フフ、どうかしら兄さん。"ソレ" 私のを模って作ってあるのよ?」

京介「ゴホッゴホッ!ちょ、おまえ何言ってんの」///

黒猫「冗談よ」

桐乃「チッ、なにキョドってんのよ。キモッ!」ゲシッ! ゲシッ!

京介「痛てーって!おい蹴るなよ!」



127:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:12:54.77 ID:IxFTZpF/0

京介「なぁ黒猫、これ使ってみてもいいか?」

黒猫「え、ええいいけど…」

黒猫「フフ、でもこんな所で使ったら、またどこかの誰かさんに使用済を持っていかれちゃうんじゃないかしら?」

桐乃「なっ!」カァ///

京介「はぁ?なんの話だ?」

黒猫「片時も離さずクンカクンカしちゃうのかしらー」

桐乃「ちょ、黙れこの糞猫!」ゲシゲシ

黒猫「何を怒っているの?私は別にあなたの事なんか何も言ってないわよ?」

桐乃「~~っ!!」



131:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:14:41.70 ID:IxFTZpF/0

京介「おい二人とも!いい加減にしとけよ!?」バンッ!

桐乃・黒猫「!?」ビクッ

京介「大体桐乃、なに怒ってんのか知らねーけどよ」

京介「お前の為に皆やってるの忘れんなよ?あやせと仲直りしてーんだろ?」

桐乃「うっ」

京介「黒猫も…あんまりからかってやんなよ」

黒猫「悪かったわよ」

京介「うっし!んじゃあ、気を取り直してあやせに渡すオ●ホール作ろうぜ!」



132:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:16:59.33 ID:IxFTZpF/0

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- 公園 -

あやせ「それで?用ってなんですかお兄さん?」

あやせ「忙しいので手短にお願いします」ギロッ

京介(うわぁー機嫌わりぃー)

京介(言いたくねぇー…でも桐乃の為だし…あーくそっ!どうにでもなれ!)

京介「なあ、あやせ」

あやせ「はい」

京介「パンツ脱いでくれないか?」

あやせ「死ね変態!!」シュッ

京介「んぎゃああああああ」ゴロゴロゴロゴロ



134:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:19:03.04 ID:IxFTZpF/0

京介「違う!誤解だ!落ち着け!!」

京介(なに俺、今殴られたの?蹴られたの?何も見えなかったんですけど!?)

あやせ「さっきの台詞のどこに誤解する要素があるんですか!!」

京介「コレ!コレを見ろ!!」

あやせ「これは…オ●ホール?」

あやせ「なるほど、そういう事ですか。桐乃の事ですね」

京介「ああ、そーだよ」

あやせ「桐乃にも言いましたが、わたしはこんなもの認める気はありませんから」



136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:21:31.34 ID:IxFTZpF/0

京介「そりゃ万人向けするもんじゃねーけどよぉ」

京介「一回くらい使ってみてから判断して貰えないか?」

あやせ「これを使えですって!?正気ですか?穢らわしい!!」

京介「穢らわしいってこたーねーだろ」ピク

京介「そのオ●ホールはなぁ、桐乃がお前の為に一生懸命作ったやつなんだ!」

京介「何回も何回も失敗しては作り直してよ…」

京介「やっとお前に使って貰えそうなオ●ホールが出来たって嬉しそうにしてたんだよ!」

あやせ「桐乃がわたしの為に…」



137:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:23:03.08 ID:IxFTZpF/0

京介「だからよ、そのオ●ホールだけは使ってやってくれよ…」

京介「頼む!それでもあやせがオ●ホールを認められないっていうならしょうがねえ!」

京介「俺も桐乃もオ●ホールを使うのを止めるよ!」

あやせ「・・・」

あやせ「わかりました…そのオ●ホールだけは使ってみます」

京介「おお、本当か!?」

あやせ「でも、今言った事を忘れないで下さいね」

あやせ「使った後でもわたしの考えが変わらない場合、オ●ホールを止めてもらいます」

京介「ああ、約束する」ゴクッ



140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:24:40.77 ID:IxFTZpF/0

京介「あやせ初めてだろ?最初は俺が持っててやるからな」

あやせ「へ、変な所触ったらブチ殺しますからね!」

京介「へいへい」

京介「それじゃ、いくぞ」

あやせ「はい。お願いします」

京介(くードキドキするぜ…これであやせに気に入られなかったら…)

京介(えーい、ままよ!)

ズニュ

あやせ「ひゃんっ!」



142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:25:48.02 ID:IxFTZpF/0

京介「大丈夫か?」

あやせ「な、なにがですか?わたしは何も感じてなんかいません!」

京介「そっか、じゃあ動かすぞ」

ズッチャ ズッチャ ズッチャ

あやせ「~~~っっ!!」プルプル

京介「どうだあやせ、わかるか?こうやって指の力で締め付けをコントロールするんだ」

ズッチャ ズッチャズッチャズッチャ ズッチャ ズッチャ

京介「こうやって緩急織り交ぜるのもいいんだぞ」

あやせ「くはっ…っ!」ガクガクガク



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:27:23.27 ID:IxFTZpF/0

京介「気持ち良いかあやせ?」

ズッチャ ズッチャ ズッチャ

あやせ「フー!フー!」カタカタカタ

京介「あやせ?」

京介(くそっ、あやせの反応が無い…このオ●ホールじゃ駄目なのか!)

京介(いや、桐乃のオ●ホールが良く無い訳ねぇんだ!諦めるな!もっと腕を加速させろ!)

京介「うおおおおお!!」

ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!

あやせ「ヒィィイイイ!」



149:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:28:57.59 ID:IxFTZpF/0

京介「おお!やっとあやせから反応が!」

ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!ズッチャ!

あやせ「ひぃぃっ!お兄さん!もうわたし…かはぁっ!」

ドピュッドピュルルルゥゥゥゥル!!

京介(うおっ!射精の衝撃でオ●ホールの底がやぶれちまった)

あやせ「はぁ・・・はぁ…  ふぅ・・・」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:30:54.98 ID:IxFTZpF/0

京介「で、どうだった?」

あやせ「フ、フン!まぁ言うほど悪いものじゃないのは分かりました」

あやせ「ちょっとは歩み寄ってもいいかなって思いますが・・・」

京介「そうか!いやぁーよかったぜ」

あやせ「ちょっとですよ!ちょっと!まだ完全に認めた訳じゃありませんからね!」

京介「ああ、それでいいよ。これからも桐乃の事よろしく頼むな?」

あやせ「言われなくてもそのつもりです!」フン!



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:32:06.31 ID:IxFTZpF/0

京介「んじゃ、俺は帰るわ。じゃあまたな、あやせ」

あやせ「お、お兄さん!」

京介「あん?」

あやせ「あの…その…あ、ありがとう…御座いました」

京介「あいよ」

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158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:33:27.38 ID:IxFTZpF/0

- 高坂家 -

京介「ただいまー」

桐乃「そ・・・ん・・・へぇー・・・」

京介「桐乃?リビングか?」ガチャ

桐乃「うんうん、そうなんだ~」

桐乃「あはは、そっかーあやせらしいね」

京介「ふぅ…早速仲直りのTELってわけですか」



160:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:34:46.42 ID:IxFTZpF/0

佳乃「あ、京介おかえりー」

京介「ん、ただいま。お袋」

佳乃「あんた、彼女が部屋で待ってるわよ」ニヤニヤ

京介「はぁ!?なんだそれ?」

ガタガタバタバタ

京介(麻奈実?黒猫?いやまて、玄関に靴有ったか?)

ガチャ

京介「!!」



162:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:35:34.00 ID:IxFTZpF/0

京介「俺のオ●ホールがこんな所にあるわけがない」







京介(風呂で陰干ししたまま忘れてたぁぁぁ……)




            お わ り



165:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:36:40.39 ID:6RM6a8J50

ぶっ飛んでるけど面白かった乙



168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/26(土) 23:36:57.07 ID:P6763iyU0

乙 最後うめぇwww


夏奈「藤岡、お前小さいほうが好みなのか?」藤岡「小さい……?」

2013-03-16 20:05:37 | みなみけ
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:07:04.27 ID:nNjKallX0
冬馬「ふじおかぁー、今度の日曜だけどさぁ」

藤岡「ああ。心配しなくてもスペシャルメニューを考えてきてるからな」

冬馬「お、おう……」

千秋「おい、冬馬。こら、冬馬。私の指定席を取るんじゃないっていつもいってんだろ」

冬馬「なんだよ。いいだろ別に」

千秋「よくないよ! よくないよ!」

藤岡「まぁまぁ、二人とも」

夏奈「お前ら、よく飽きないな」

千秋「うぎぎぎ……!! はなれろぉ……末っ子がぁ……!!」グググッ

冬馬「やめろぉぉ……!! 千秋も末っ子だろぉ……!!」

夏奈「ふわぁ……。ねよっと」

藤岡「み、南。二人を止めてくれよ……」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:11:45.34 ID:nNjKallX0
別の日

内田「ねぇねぇ、藤岡くん」

藤岡「え? なにかな?」

内田「千秋が来るまでの間でいいから膝の上に座らせてくれない?」

藤岡「ど、どうして?」

内田「だって、いつも千秋と冬馬が取り合ってるんだもん。そこまで座り心地がいいなら、私も座ってみたいなーって」

藤岡「べ、別に構わないよ」

内田「わぁーい。ありがとー」ギュッ

藤岡「あははは」

吉野「内田、千秋が見たらきっと怒るから5分だけにしようね」

内田「うん!」

夏奈「ふわぁ……」

内田「……なんか、普通」

藤岡「ご、ごめん……」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:14:49.96 ID:nNjKallX0
別の日

夏奈「ケイコー、ここ教えてー」

ケイコ「自分で考えて」

夏奈「えー?」

リコ「……」モジモジ

藤岡「うーん……」

ミユキ「うーん……!! 藤岡くん!!」

藤岡「な、なに?」

ミユキ「ここ!! ここ分かる!?」

藤岡「ああ、ここはね。この公式を当てはめて……」

ミユキ「うん、うん。おー、なるほどー」

夏奈「……」

ケイコ「夏奈、手が止まってるよ?」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:19:27.79 ID:nNjKallX0
別の日

藤岡「お邪魔します」

春香「いらっしゃい、藤岡くん。座って、座って」

夏奈「よー、藤岡」

アツコ「……」ペコッ

マキ「おー、藤岡くん!!」

藤岡「どうも」

マキ「まー。こっちにいらっしゃいな」

藤岡「は、はい」

夏奈(藤岡の奴。春香でもアツコでもなく、マキちゃんの隣に座ったか)

マキ「最近はどうなのぉ?」

藤岡「な、なにがですか?」

マキ「何がって一つしかないでしょーが。カマトトぶらないのー」

アツコ「マ、マキ……あまり困らせるようなことは……」オロオロ

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:24:10.17 ID:nNjKallX0
別の日

夏奈「……」

マコ「夏奈ー、今日はなにするんだ?」

内田「どうかしたの?」

千秋「どーせ、何も考えてないよ」

夏奈「最近、思うんだけど。藤岡のやつ、小さい奴に優しくないか?」

マコ「へ?」

内田「小さい?」

夏奈「あいつ、小さい奴ばかりを贔屓している」

千秋「なにいってんだ?」

夏奈「なぁ、千秋よ。藤岡の寵愛を受けているお前ならそれがよくわかると思うんだが」

千秋「藤岡が小さいやつを贔屓にしているって、どんな風にだ?」

夏奈「いや、もう態度が全然違うだろ」

マコ「そーなのか?」

内田「しらない」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:28:46.92 ID:nNjKallX0
夏奈「いいだろう。分からないのなら、実演するまでだ」

千秋「どうするつもりだよ」

夏奈「慌てるな。既に藤岡をきちんと呼んである」

千秋「また、馬鹿なことを……。藤岡も可哀相だな」

ピンポーン

夏奈「……よーし。主賓の登場だ」テテテッ

内田「なんだろね?」

マコ「さぁ?」

藤岡「お邪魔します」

夏奈「よし。藤岡。ちょっと、そこに立ってろ」

藤岡「う、うん」

夏奈「――よいしょっと。よし、いいぞ、藤岡。誰の隣に座る?」

藤岡「え……?」

千秋「……」

内田「藤岡くん、こんにちはー」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:34:50.04 ID:nNjKallX0
マコ「どういうことだよ、夏奈?」

夏奈「まーまー、どこに座るかで全部分かる」

藤岡「えっと……」

千秋「ん」ポンポン

藤岡(千秋ちゃんがこれ見よがしにさりげなくこっちに来いって言ってる気がする……)

内田「私の隣、あいてるよー」

藤岡「……」

マコ「ど、どうも」

藤岡(勿論、俺は南の隣がいいけど……)

夏奈「むー……」ジーッ

藤岡(なんか、睨んでる。これはどうしろっていうんだ……)

藤岡(もしかして、いつも千秋ちゃんと一緒に座っているから何か変な誤解を……。うん。そうかもしれない)

藤岡(なら、ここは……)

藤岡「マ、マコちゃんの隣に座ろうかな」

夏奈「……!!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:39:46.77 ID:nNjKallX0
マコ「ど、どうぞ」

藤岡「うん。ごめんね」

千秋「……」

夏奈「ほら、見ろ!!! 千秋!!! ざまぁーみろ!!!」

千秋「何がだよ! うるさいよ!」

内田「夏奈ちゃん、どうしたの?」

夏奈「藤岡はご覧のように小さい子が好みなんだ」

藤岡「え……」

マコ「俺はちっちゃくないぞ!!!」

千秋「そーだな。少なくともマコちゃんは私よりも大きい。つまり、席替えを要求する!!」

マコ「よし。臨むところだ」

千秋「うむ。――ふぅ」

藤岡「い、いらっしゃい、千秋ちゃん」

千秋「くるしゅうない」

夏奈「おいおい、これ以上の実証は不要だぞ」

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:45:24.88 ID:nNjKallX0
藤岡「えっと、南。これはどういう……」

夏奈「まぁ、マコちゃんは確かに大きいところもあるからなぁ……。マコちゃんを選んだからといって完璧な証拠とは言い難い」

マコ「ああ。俺には山よりも大きな男気溢れる心があるからな」

千秋「あ……。ちょっと」

藤岡「うん」

千秋(トイレ、トイレ)タタタッ

夏奈「よし、内田」

内田「なぁに?」

夏奈「藤岡に甘えてもいいぞ」

藤岡「え!? なんで!?」

内田「でも、今は千秋がいるしぃ」

夏奈「姉の私が許可を下したんだ。できるだけ甘ったるそうにしてほしい」

内田「……」

藤岡「あの……」

内田「夏奈ちゃんがそこまでいうなら……」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:51:09.24 ID:nNjKallX0
藤岡「南、説明してほしいんだけど……」

夏奈「いいから。お前は内田から溢れ出る義妹オーラをかみ締めろ」

藤岡「ど、どうして……」

内田「ふじおかくーん」ギュッ

藤岡「ああ、うん」

内田「ふふっ」スリスリ

藤岡(南は一体、何を考えているんだ……。まさか、俺を試しているのか)

夏奈「……」

藤岡(そうか。夏奈はよくみんなの面倒を見ているし、きっと年下が好きなんだ)

藤岡(だからこそ俺が年下好きなのかどうか、或いは年下の扱いがうまいかどうかを見ているのかもしれない)

藤岡(もしかして、南は俺のことを……俺のことを……。それなら、俺がどれだけ年下好きかどうか見せてやる)

夏奈「うーん……」

内田「ふじおかくぅん」

藤岡「よしよし」ナデナデ

夏奈「おぉ……!!」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 11:57:40.17 ID:nNjKallX0
マコ「内田ぁ、あんまり調子に乗らないほうがよくないか?」

藤岡「マコちゃんもおいで」

マコ「えぇ?」

夏奈「お、おい……藤岡……」

藤岡「後輩の面倒見はいいほうなんだ、俺」

マコ「ああ、そうなんですか」

夏奈(やっぱり……藤岡は……)

千秋「あー!!! おーい!! 内田ぁ!! お前、なにやってんだぁ、コノヤロー!!」

内田「あ、千秋」

千秋「離れなさいよ!! 私の憩いの場から出ていきなさいよぉ!!」

内田「う、うん……」

藤岡「千秋ちゃん、そんなこと言わないで場所は譲り合うべきだよ」

千秋「でも……私はそこがいいんだ……」

内田「わ、私は藤岡くんの隣でいいから……」

藤岡「そ、そう?」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:03:38.83 ID:nNjKallX0
内田「はい、千秋。どーぞ」

千秋「……い、いや。いい。内田、藤岡を半分で割ろう」

内田「え? どーいうこと?」

千秋「藤岡の半分は私のものだ。残り半分は内田にやろう」

内田「いいの?!」

千秋「わ、私が大人気ないみたいな空気は嫌だ」

藤岡「半分って、どうするつもり?」

内田「じゃあ、私、藤岡くんの下半分もらうねー!!」ギュッ

千秋「な!? そう分けるつもりはなかったが……。なら、私は上半分だな」ギュッ

藤岡「あの……」

内田「藤岡くんのひざまくらー」

千秋「お、おい!! 内田!! やっぱり下は私がもらう!!」

内田「やだよー!! くれるっていったじゃない!!」

藤岡「ふ、二人とも落ち着いて……」

夏奈「む……」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:16:15.30 ID:nNjKallX0
マコ「で、結局どうなったんだ?」

千秋「私が右半身を貰った」

内田「私は左だよー」

藤岡「よかった、決着がついて」

夏奈「……」

千秋「うむ。悪くない寝心地だ」

内田「ふわぁぁ……。藤岡くんの匂いは眠くなるねぇ……」スリスリ

マコ「そ、そんなに寝心地がいいのか?」

内田「うん、マコちゃんもどう? 真ん中あいてるよ」

藤岡「真ん中って……!?」

マコ「そこはちょっと……。でも、匂いだけでも……いいですか?」

藤岡「うん、構わないよ」

マコ「どれどれ」

夏奈「待て。藤岡、お前そこまで小さいほうが好きなのか?」

藤岡「え……。ま、まぁ、嫌いじゃないよ。い、いや、寧ろ、好きだ」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:21:26.89 ID:nNjKallX0
夏奈「好きなのか……」

藤岡「ああ……」

夏奈「そうか……」

藤岡(もしかして、今南の中で俺の好感度が上がってる!? よし!! イエス!!)

マコ「ふんふん……。確かに落ち着く匂いだ」ギュッ

千秋「だろう?」

内田「すぅ……すぅ……」

夏奈「……藤岡」

藤岡「なにかな?」キリッ

夏奈「お前、小さければ何でもいいのか?」

藤岡「そんなことはないよ」

夏奈「つまり、多少大きくてもいいのか?」

藤岡「え? まぁ、うん」

夏奈「よーし。なら、私が藤岡の真ん中を陣取るとするか」

藤岡「な、なにを言ってるんだ、南ぃ!?」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:26:06.92 ID:nNjKallX0
夏奈「な……」

内田「ふぇ? なにぃ? おやつぅ?」

千秋「どうした、藤岡?」

マコ「あ、首筋あたりが……」クンクン

藤岡(し、しまった……!! いきなりすぎて、余計なことを……!!)

夏奈「ふっ。やはり、そういうことか……。藤岡……」

藤岡「み、みなみ?」

夏奈「お前なんか千秋や内田と仲良くしてろ!!」

藤岡「えぇ!?」

夏奈「お前にはおやつはやらん!!」

藤岡「南、どうして……」

夏奈「ふんっ」

内田「夏奈ちゃん!! 私には!?」

夏奈「内田にもやらん!!」

内田「うぇーん!! なんでぇー?!」

92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:32:00.54 ID:nNjKallX0
夏奈「内田と藤岡の分は私が食べる!! ついでに千秋とマコちゃんの分もだ!!」

千秋「お前、おやつを独り占めしたいだけだろ、このばかやろう」

夏奈「うるさい!! 私はえこ贔屓するやつが大嫌いなんだ!!!」

藤岡「そんな……。俺は……」ガクッ

千秋「泣くな、藤岡。私がいる」

内田「そーだよ、私もいるよ!!」

マコ「かなぁー、おやつわけてくれよー」

夏奈「やなこった!!」

千秋「藤岡が可哀想だろ!」

内田「そーだ! そーだ!!」

マコ「夏奈、大人気ないぞ」

夏奈「なんだおまえらぁ!!! 全員で藤岡の味方をしやがってぇ!! 益々ゆるさぁん!!!」

千秋「そりゃ、10割お前に非があるからだろ」

夏奈「しるかぁー!! 小さいもの贔屓する藤岡がわるいんだぁー!!!」

藤岡「南……」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:37:50.64 ID:nNjKallX0
夏奈「全部食べてやる!!」バクッ

千秋「やめろー!!」

マコ「貴重な食糧がぁー!!」

内田「藤岡くぅーん」ギュッ

藤岡「え?」

内田「夏奈ちゃんをとめてよぉ」

藤岡「で、でも……」

千秋「ふじおかぁー。私たちじゃ夏奈をとめられない」ギュッ

藤岡「それは俺にだって……」

マコ「おねがいしますぅ」ギュッ

藤岡「……わかった」

夏奈「なんだ? やる気か?」シュッシュッ

藤岡「南。南だって、年下の面倒見はいいほうじゃないか。俺が南と同じ事をしてなにが悪いんだ?」

夏奈「私とお前は違う」

藤岡「一緒だよ。南は年下にはすごく優しいじゃないか。そんな南が素敵だって、俺は思う」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:43:16.00 ID:nNjKallX0
夏奈「なに……」

藤岡「みんなもそう思うでしょ?」

千秋「え? まぁ……」

内田「どうかな……」

マコ「……どうだろう」

夏奈「おやおや、こんなところで後輩どもの本音を聞けちゃうとはお姉さんびっくりだよ」

藤岡「みんな照れているだけだって」

夏奈「ふんっ。藤岡は私といるより千秋や内田、冬馬や吉野と一緒にいるほうがいいんだろ?」

藤岡「そ、そんなことないって」

夏奈「見え透いた嘘はいい。おい、千秋」

千秋「なんだ?」

夏奈「おやつやるから冬馬と吉野を呼んでくれ」

千秋「お安い御用だ」

藤岡「南……なにを……」

夏奈「お前にとってこの南家を楽園に変えてやるぅ。それではっきりするだろうね」

111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:48:54.95 ID:nNjKallX0
藤岡「南は何か誤解をしている」

夏奈「してないね。ずっと思ってたんだ。藤岡は小さい奴にだけ、やけに優しかったから」

藤岡「え?」

夏奈「無自覚か……。うんうん、そんな気もしてたよ」

藤岡(小さい奴って……。確かに千秋ちゃんや冬馬とはよく話すし、冬馬に至ってた外でも頻繁に会うけど……)

夏奈「ふんっ」

藤岡(南……俺の何が気に入らないんだ……)

千秋「夏奈。すぐ行くって」

夏奈「そうか。よかったな、藤岡。小さい奴がいっぱいいて」

藤岡「だから……」

千秋「藤岡、おやつを取り戻したぞ」

内田「一緒にたべよ、たべよ」

マコ「わぁーい」

藤岡「あ、ああ。うん、そうだね」

夏奈「……」

116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:53:08.88 ID:nNjKallX0
吉野「お邪魔します」

冬馬「きたぞー」

夏奈「来たか。どうぞ、お二人さん。テーブルの向こう側へ」

吉野「え?」

冬馬「向こう側って……」

千秋「藤岡、次は私の番だ」

藤岡「はいはい」

内田「千秋ばっかりずるーい!! 私もたべさせてー」

藤岡「ちょっと待ってね」

マコ「はむっ……うまいっ! あ、冬馬! 吉野!!」

吉野「楽しそうだね。何してるの?」

冬馬「あ!! 藤岡!! 俺にもくれよ、それ!!」

藤岡「ああ、冬馬まで!! 順番だから!!」

吉野「……私もください」

藤岡「えぇ……」

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 12:57:47.42 ID:nNjKallX0
夏奈「おーおー、藤岡。どーだ? まさにパラダイスだろ?」

藤岡「えっと……」

内田「あー……」

千秋「あー……」

冬馬「何、大口あけてんだ?」

マコ「食べさせてほしいんだって」

冬馬「なに? 藤岡がおやつを配ってるのか?! よーし!!」

吉野「ふふっ」

藤岡「まってよ。みんな、もういいでしょ?」

千秋「なんだと? 面倒見がいいんじゃなかったのか?」

藤岡「いや、そうだけど」

千秋「なら、最後まで面倒見ろ」

藤岡「南」

夏奈「しらん」

藤岡(どうして……なにを間違えたんだ……)

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:03:29.59 ID:nNjKallX0
内田「――でねでね」

千秋「こら、内田。私の陣地にはいってくるんじゃないよ」

内田「小指がはみ出しただけでしょー?」

千秋「それでも駄目だ」

内田「けちー」

藤岡「南、機嫌を直して欲しいんだけど」

夏奈「……」

マコ「やっぱり、いい匂いの発生源は首筋だと思うんだ」

冬馬「そうか? 耳の裏って感じもするけどな」

吉野「くんくん……。なんか、落ち着くね」

藤岡(どうしよう……。どうして南が不機嫌なのかわからないし……。今日はもう諦めたほうがいいかな……)

夏奈「なぁ、藤岡」

藤岡「な、なに!?」

夏奈「その中で誰が一番好みなんだ? 冬馬込みで」

藤岡「え……」

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:11:10.38 ID:nNjKallX0
夏奈「全員好きなのは分かった。だけど、お前にも好みぐらいあるだろう?」

藤岡「それは……」

千秋「何を言っている、夏奈?」

内田「様子が変だよ、夏奈ちゃん」

冬馬「いつも変だけどなぁ」

マコ「な、吉野!! やっぱり首筋だよな!!」

吉野「うん。そうかもね」

夏奈「ほら、答えなさいよ」

藤岡(もしかして……南は……。千秋ちゃんたちに嫉妬を……?)

夏奈「うぅー……」

藤岡(そんな……南に限って……。そもそも南から面倒を見てみろって言ってきたわけだし……)

藤岡(だけど……。ここで千秋ちゃんたちの中から一人を選ぶのは、間違っている気もする)

夏奈「ほら、藤岡。答えなさいよぉ、はやくぅ」

藤岡「お、俺は、みな……夏奈が一番好みだ……」

夏奈「……え?」

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:15:19.15 ID:nNjKallX0
内田「わぁ……」

吉野「……」ニコニコ

千秋「そうなのか?」

冬馬「まぁ、そうだろ」

藤岡「夏奈が一番、好みだ」

夏奈「……なるほど。それで世間体を保とういう魂胆か」

藤岡「南?」

夏奈「私はそんなことで篭絡される女じゃない!!!」

藤岡「ちょっと待ってくれ!!」

夏奈「私はそんなに甘くないぞ!! 藤岡ごときにだまされるかぁ!!!」ダダダッ

藤岡「みなみー!!」

冬馬「かなぁー!! どこいくんだよぉー!!」

千秋「変なやつ」

内田「そだね」

吉野「夏奈ちゃん……」

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:20:09.88 ID:nNjKallX0
マコ「それじゃ、またくるよー」

千秋「ああ。碌なお持て成しもできずにすまなかった」

マコ「そんなことないって」

内田「それにしてもあれから夏奈ちゃん、出てこなかったね」

吉野「そーだね」

冬馬「なんかあったのか?」

藤岡「俺にもわからない……」

内田「藤岡くぅん、元気だしてー。途中まで一緒にかえろっ」

千秋「もう暗いし、藤岡に送ってもらえ」

内田「え!? いいの?!」

藤岡「うん。危ないからね」

内田「わぁーい、ありがとー!!」ギュッ

吉野「よろしくお願いします」

夏奈「――小さいやつが好きなやつは二度と南家の敷居は跨がせないからなー」

藤岡「えぇ……」

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:28:56.98 ID:nNjKallX0
千秋「おい、夏奈。藤岡がお前に何をしたというんだ?」

夏奈「あいつは駄目だ。千秋とかマコちゃんしか目に入ってないらしい」

千秋「そうなのか?」

夏奈「お前が馬鹿を無意識に視界に入れないようにしているのと同様に、あいつも一定以上の大きさの奴は視界に入らないんだ」

千秋「ふぅーん。その割には夏奈ばかり見ていたような気もするが」

夏奈「ないね。もうあいつは千秋以下にしか興味がない。今日、それがわかった」

千秋「まて。お前の言い分には決定的な欠陥がある」

夏奈「なに?」

千秋「今日、何人がこの家にきた?」

夏奈「えーと、内田にマコちゃんに、冬馬でしょ、吉野……あと、小さいやつが好きなやつで5人だ」

千秋「そこに私とお前を含めると7人いたことになる」

夏奈「それがどうした?」

千秋「わからないのか? その7人の内、実に半数以上が小学生だったんだぞ。目に入る比率が多くなるのは当然じゃないか」

夏奈「な……」

千秋「藤岡だけじゃなく春香姉さまだって、私たちばかりを見ていただろう。何故なら、圧倒的に小学生の人数が多いから」

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:35:23.72 ID:nNjKallX0
夏奈「なな……」

千秋「初めから検証するための条件が整っていないんだよ、バカヤロー」

夏奈「そ、そうなのか……」

千秋「あれだな。きちんと人数比を同じにしなければならない。それで小学生ばかりを見ていたのなら、それは藤岡にも問題はあるかもしれない」

夏奈「なるほどな……」

千秋「な。徹頭徹尾お前が悪いんだ。謝りなさいよ」

夏奈「……いや、でも、まだ藤岡がおかしいという可能性もなくはないわけでしょ!?」

千秋「お前、反省する気ゼロか」

夏奈「ふふ……。なら、セカンドステージを用意するまでだ」

千秋「なんだと」

夏奈「今度こそ、藤岡の化けの皮を剥いでやる……。ふっふっふっふっふ……」

千秋「どうするつもりだ?」

夏奈「そんなの決まってるだろ?」

春香「――ただいまー。遅くなってごめんねー」

夏奈「はるかぁー!!おかえりぃー!!」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:41:52.91 ID:nNjKallX0
別の日

アツコ「お邪魔します」

マキ「やっほー、春香ー」

春香「上がって、上がって」

夏奈「来ましたか、マキちゃん、アツコ」

アツコ「今日はどうしたの?」

マキ「なんか、私たちに会いたいっていうから来ちゃったけど」

夏奈「藤岡のことで協力してほしいんだ」

マキ「藤岡くん? いいよ、いいよ。お姉さんに何でもいいなさい」

アツコ「マキ……。あまりテキトーなことは言わないほうが……」

夏奈「まぁ、主役が来るまで待っててよ。他の連中も呼んであるし」

マキ「他?」

内田「おじゃましまぁーす」

冬馬「きたぞー」

夏奈「おー、入れ入れ」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:47:00.37 ID:nNjKallX0
春香「夏奈? 今日は何人来るの?」

夏奈「藤岡込みであと3人」

春香「もう。藤岡君、困るんじゃない?」

マキ「この女だらけの空間に少年を一人放り込むとは、まさに地獄だねぇ」

アツコ「わ、私たちお邪魔じゃあ……」

夏奈「いーの、いーの。これは藤岡のことを調べるためだから」

マキ「えー? どういうこと?」

夏奈「マキ先生、実は藤岡のやつ小さい奴が好きなのかもしれないんですよ」

マキ「なんですと?」

アツコ「ち、ちいさい……?」

春香「それ、夏奈の勝手な思い込みでしょ?」

夏奈「いーや!! もうね、藤岡の目は完全に焦点がそこにしかあってない!!!」

マキ「マジ? それはきっついね。まだ中学生なのに」

アツコ「……小さいほうが可愛いから」

マキ「なにそれ、嫌味?」

162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:51:00.01 ID:nNjKallX0
アツコ「嫌味じゃないよぉ……」

マキ「つまり、小学生にしか興味がないと」

夏奈「そーなんですよぉ!!」

マキ「それは参ったね」

内田「別にいいと思うけど」

冬馬「何が問題あるのかわかんねーよな」

内田「ねー?」

マキ「ダメダメ。それって期間限定でしか愛してくれないってことなんだよ?」

アツコ「マ、マキ……勝手なこといわないほうが……」オロオロ

マキ「私を小学生扱いするなら絶対に許さん!!!」

アツコ「あぁ……」

春香「マキ。落ち着きなさい」

ピンポーン

夏奈「お? きたきた」

春香(藤岡君……大丈夫かしら……)

163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 13:55:09.91 ID:nNjKallX0
ケイコ「急にどうしたの?」

リコ「あああ、あの……ふ、藤岡君もくるんでしょ!?」

夏奈「まぁ、上がってよ。時間はとらせないから」

ケイコ「随分、お客さんが多いようだけど……」

夏奈「気にしないでいいよ。ささ、どうぞ」

リコ「お、おじゃまします……」

ケイコ(塾があるから早く帰りたいんだけど)

千秋「なんだ、今日は賑やかだな」

夏奈「千秋。これで文句ないな」

千秋「あ?」

夏奈「高校生3人。中学生3人。小学生3人だ。人数比はばっちり!!」

千秋「あぁ……」

夏奈「これで藤岡に逃げ場はない」

千秋「お前、必死だな。どうした」

夏奈「危険人物なら早めに対処しておかないとだめだろ?」

169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:01:00.84 ID:nNjKallX0
藤岡(ふぅー……。まさか、南に絶対に来て欲しいなんて言われるとは思わなかった)

藤岡(前回のことがあったから、もう誘われることなんてないって思ってたけど……)

藤岡(でも、嫌われてないってことでいいんだよな……これは……)

藤岡「……よし」

夏奈「――よぉ、藤岡」ガチャ

藤岡「うわぁ!? 南!?」

夏奈「中に入れよ。みんな待ってるぞ」

藤岡「み、みんな?」

夏奈「ああ。お前を待つ9人がな」

藤岡「な、なに? どういうこと?」

夏奈「いいか! 前回は人数比の偏りがあったから言い訳もできたが、今回はそうはいかないぞ!!」

夏奈「年下だけでなく年上もいるんだ。その中で視線を一点に集中させていれば、もう弁解はできない!! いいか!! そういうことだ!!」

藤岡「う、うん……。よくわからないけど、わかったよ」

夏奈「よーし、入れ」

藤岡「お、お邪魔します」

174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:07:28.73 ID:nNjKallX0
藤岡「な……!?」

マキ「おーす、藤岡くん」

春香「ごめんね、藤岡君。賑やかだけど、許してね。夏奈ったら考えなしに呼ぶから……」

藤岡「い、いえ……」

リコ「ケイコ……ケイコ……ふ、ふ、ふふ、藤岡くん……キター……」ギュゥゥゥ

ケイコ「う、うん……きたね……。スカート掴むの……やめて……」

内田「ふじおかくーん!!」

冬馬「で、藤岡をどうするんだよ、夏奈?」

夏奈「さぁ、藤岡。誰の隣に座る?」

藤岡「ま、また……?」

夏奈「当然だろ?」

アツコ「あ、どうぞ。座布団、あるから」

藤岡「すいません」

夏奈「おいおいおいおいおい!!!! なんだよぉ!!! でかいのもいいのかぁ!?」

藤岡「え? いや、勧められたから……つい……」

178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:14:10.86 ID:nNjKallX0
アツコ「デカイ……」

夏奈「アツコも勝手なことしないでよぉ!! ちゃんとしたデータが欲しいんだから!!」

アツコ「ご、ごめんなさい……」

春香「もう。夏奈、藤岡くんが困るだけじゃない」

夏奈「春香、これは重要なことなんだ。口出ししないでくれ」

春香「何言ってるの。これだけ女の子がいるのに、誰かを選んで隣に座るなんてできるわけないでしょ? ね、藤岡くん?」

藤岡「え、ええ……」

夏奈「駄目だ。これはこれから藤岡を家に入れていいかどうかを試すためなんだから」

ケイコ「どうしたら藤岡くんは夏奈の家に自由に来ることができるの?」

夏奈「それを言ったらテストにならないでしょ」

ケイコ「そ、そう……」

リコ「わ、わたしの隣はいいのかなぁ……ね? いいとおもう?」ギュゥゥゥ

ケイコ「さぁ……」

内田「藤岡くーん。こっち、あいてるよー」

冬馬「藤岡も大変だなぁ」

184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:21:10.20 ID:nNjKallX0
藤岡(これは南が俺に課した試練なのか……!!)

藤岡(誰だ……!! 誰が正解なんだ……!!)

夏奈「さぁ!! 選べ!!」

藤岡(南の隣か……。いや、南は俺を警戒しているわけだし、南本人を選ぶのはリスクが大きすぎる……)

内田「こっち、こっちー」グイッグイッ

千秋「まぁ、折角来たんだ。こっちに座れ」グイッ

藤岡(だからといって、千秋ちゃんたちもまずい。この前は小さい子……年下と遊ぶ俺を見て南は機嫌を損ねたようにも見えたし……)

ケイコ(藤岡くん……とりあえず、夏奈の隣に座ろう……。それで私はすぐに帰ることができると思う)

リコ(藤岡くんのレア顔……!!)

藤岡(あの二人の間に行くのはもっと危ない。となれば……)

マキ「こっちには来るなぁ……」

アツコ「マキ……。失礼だよ」

春香「そうよ」

マキ「こっちに来たら私は小学生ってことになるじゃない!! そんなのいやー!!!」ジタバタ

藤岡(春香さんの隣ぐらいしかない気がする……!!!)

191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:29:43.38 ID:nNjKallX0
冬馬「ふじおかぁ、しゃきっとしろよ」

藤岡「え?」

冬馬「座りたい奴の隣にいけばいいだけだろ?」

藤岡「冬馬!! 簡単に言うけどな!!」

冬馬「藤岡の中ではもう決まってるんじゃないのか?」

藤岡「冬馬……」

冬馬「堂々といけよ」

藤岡「……ありがとう、冬馬。そうだな。うじうじ悩むほどのことじゃなかったんだ」

ケイコ「藤岡くん、かっこいい」

リコ(藤岡君、かっこいい!!!)

藤岡「よし」スタスタ

夏奈「ん?」

春香「あ……」

藤岡「――俺は、ここに座る!!!」

マキ「ほほう、夏奈ちゃんと春香の間かぁ……。良い線いくじゃない、藤岡君」

196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:35:59.07 ID:nNjKallX0
春香「えーと……」モジモジ

夏奈「なんだ、おまえ!!! 世間体保持と家主につけいることを同時にするなんて最低だな!!!」

藤岡「ええ!? い、いや、違う!!」

春香「夏奈。藤岡くんは夏奈のとな――」

リコ「……」ウルウル

春香「あー……」

ケイコ(すいません! それ以上は言わないであげてください、春香さん!!)

春香「ああ、そうね。藤岡くん、わざわざ私に気を遣ってくれたのね、嬉しいわ!!」

藤岡「は、春香さん?!」

春香「今日は晩御飯食べて行ってね」ナデナデ

藤岡「えーと……」

夏奈「はるかぁー!! こんな危ない奴に食わせる晩御飯なんてないだろぉー!!!」

春香「ありますぅ!」

千秋「なんだ、藤岡。お前、春香姉様のことが好きだったのか。まぁ、春香姉様の美しさと優しさに惹かれるのは人間である以上は避けられないことだが」

藤岡「あ……うん……」

203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:43:26.32 ID:nNjKallX0
春香「藤岡くんのために腕によりをかけるからねっ」

藤岡「は、はい」

リコ「流石、藤岡くん。気遣いも完璧なんて……」

ケイコ(流石、春香さん……。よかった)

内田「私も春香ちゃんの腕によりをかけたりょーり、たべたーい!!」

冬馬「おれもー!!」

マキ「わたしもー」

アツコ「マキ……」

夏奈「なんだよ、なんだよぉ!! ちゃんとした検証ができないだろぉ!!」

ケイコ「夏奈、結局藤岡君の何を調べたかったの?」

夏奈「ん? 私の中で藤岡は小さな奴が好きという仮説が出来上がってるんだ」

ケイコ「小さい?」

夏奈「ああ」

ケイコ「それはえっと……年齢のこと? それとも身体的なこと?」

夏奈「残念だけどどっちもなんだ、ケイコ」

207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:50:17.30 ID:nNjKallX0
リコ「えぇ!? そ、そうなの?!」

藤岡「南!!」

リコ「ねえ!! ケイコ!! この胸を引っ込めるいい方法ない!?」ギュゥゥゥ

ケイコ「……スカート引っ張るのやめて……」

マキ「だからって、私を狙うのはNGだからね!!」

アツコ「……もういや……」ウルウル

藤岡「南!! 誤解だよ!!」

夏奈「誤解だとぉ!? ここ最近、お前のえこ贔屓っぷりは目に余るぞ!!」

ケイコ「夏奈。具体的に藤岡くんはどういうことをしていたの?」

夏奈「千秋の友達が来たときはいつもそっちばかりにかまけてるし、千秋と冬馬に体を許している」

リコ「な……!?」

ケイコ「それ、すごく面倒見のいいお兄さんじゃない」

夏奈「それだけじゃない!! この前、ケイコたちと勉強会したときだって、藤岡はずっと千秋と同体型のミユキちゃんに付きっ切りだったし!!」

ケイコ「いや、あのとき夏奈が教えてって言えば藤岡くんは丁寧に教えてくれたよ? 夏奈が私ばかりに訊くからミユキちゃんは藤岡君に訊いていただけで」

夏奈「……」

213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 14:57:20.93 ID:nNjKallX0
ケイコ「夏奈……」

夏奈「ま、まて!! 前にマキちゃんたちが来たとき、藤岡は迷わず一番小柄なマキちゃんの隣に座ったぞ!!」

ケイコ「そのとき、藤岡くんは自分から座ったの?」

夏奈「え?」

ケイコ「さっきみたいに誘われたから自然とそこに座っただけじゃないの?」

夏奈「う……うーん……」

アツコ「そういえば、マキが隣に座れって言ってたよね」

マキ「そうだっけ? 覚えてないや」

ケイコ「はい。別に藤岡くんは小さい子が特別好きってわけじゃない。ってことでいい?」

夏奈「えーと……」

ケイコ「いいよね?」

夏奈「……うん」

ケイコ「なら、藤岡君に言うことは?」

夏奈「……藤岡。騒いで、ごめん」

藤岡「う、ううん……。き、気にしてないから……」

218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:02:35.04 ID:nNjKallX0
ケイコ「ごめんね、藤岡君。これにめげずに夏奈のことお願い」

藤岡「え!? いや、俺は……!!」

ケイコ「リコ、かえろ」

リコ「え? もう?」

ケイコ「用事は済んだみたいだし。いいよね?」

夏奈「うん、なんか、ごめん」

ケイコ「それじゃ、また。お邪魔しました」

ケイコ(やっと帰れる……。疲れたぁ……)

リコ「また明日ね!! 藤岡くん!!」

藤岡「う、うん」

マキ「なんだー、そういうことかぁー」

アツコ「よかったね、誤解がとけて」

藤岡「は、はい」

内田「え? 藤岡くんの何がまずかったの?」

冬馬「よくわかんないけど、俺たちはこれからも藤岡と遊んでもいいってことだよな!」

221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:08:59.98 ID:nNjKallX0
夏奈「ごめんよ、藤岡。変に疑って」

藤岡「いや、何を疑われていたのかピンとはきてないけど」

マキ「要は、藤岡くんが千秋ちゃんたちしか見てないのが嫌だったんでしょ?」

夏奈「な、なにぃ!? そんなことあるかぁ!!」

マキ「分かる、分かる。下手に仲良くなりすぎると、他の子と話しているだけでなんかつまんなく感じちゃうのよねー」

夏奈「マキ先生、私の分析なんてどーでもいいでしょう?!」

千秋「なんだ、夏奈。お前も藤岡の膝の上に座りたいのか?」

藤岡「えぇぇ!?」

夏奈「誰が!! 私は千秋みたいに幼稚じゃない!!」

内田「あー。そっか。千秋、私と千秋だけで藤岡くんを半分っこしちゃったのがまずかったんだよぉ」

千秋「なら、三等分だな」

内田「右、左、中! だね!」

冬馬「お前ら、俺にもくれよ」

千秋「四等分か? それなら横に分けないと面倒だな」

藤岡「あの……」

226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:15:35.82 ID:nNjKallX0
アツコ「よ、よこに……?」

マキ「春香の分もいるでしょーに」

千秋「そうか。五等分にしなきゃいけないな」

内田「えー? それなら頭、胸、腕、お腹、足でいいかな?」

冬馬「俺は足を貰うぞ。サッカーするのに大事だからな!!」

マキ「つまり、冬馬は下半身を頂くと……」

アツコ「はるかぁー……たすけてぇー……」テテテッ

内田「じゃあ、私は腕ー!! 藤岡君にお姫様だっこしてもらうんだぁ……」

千秋「なら、私は胸だ! 胸に座る!!」

藤岡「千秋ちゃん、どういうことかな?」

マキ「夏奈ちゃんは頭かお腹、どっちにするぅ?」

夏奈「ど、どっちでもいい!!」

マキ「頭のほうが色々できることありますよ」

夏奈「うるさいって!!」

マキ「藤岡くんも夏奈ちゃんが頭を選んだほうがうれしいよね?」

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:21:03.17 ID:nNjKallX0
藤岡「え?」

マキ「ほら、キ――」

春香「マ~キ~」

マキ「はるか……?」

春香「料理、手伝ってくれる?」

マキ「……ぁぃ」

夏奈「ふぅ……。これで一件落着だね」

内田「ふじおかくぅーん」ギュッ

藤岡「わぁ!?」

内田「お姫様だっこしてほしぃなぁ」スリスリ

千秋「お前、強欲だな!!」

冬馬「おい、内田。藤岡はお前だけのものじゃないぞ」

内田「えー? 甘えるのもだめー?」

藤岡「あー……別に……」

夏奈「藤岡……やっぱりお前は……小さいほうが……!!!」

236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:25:54.82 ID:nNjKallX0
藤岡「南!! これは!!」

夏奈「……」

藤岡「ごめん!! お姫様だっこはまた今度で!!」

内田「え~? なんでぇ~?」

夏奈「お前らも!! 必要以上に藤岡に近づくな!!」

千秋「なんだと? おやつだけでは飽き足らず、藤岡まで独り占めか、コノヤロー」

内田「夏奈ちゃんばっかりずるぃ~!!」

冬馬「夏奈、大人気ないぞ」

夏奈「そんなんじゃない!! お前らが藤岡にスキンシップを働くとあらぬ誤解を生むからだ!!」

千秋「それはお前だけじゃないのか?」

夏奈「違う!!」

内田「夏奈ちゃんだけだよ」

夏奈「あー!! もう!! 藤岡!! こっちこい!!」ギュッ

藤岡「わわ、南?!」

千秋「こら、夏奈。藤岡をどこにつれていくぅ」

240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:29:32.35 ID:nNjKallX0
夏奈の部屋

夏奈「全く、あいつらは。これまでの惨劇を見て、何一つ反省しないんだな」

藤岡「南……」

夏奈「なんだ?」

藤岡「いや……。俺はどうしたらいいかなって……」

夏奈「む……」

藤岡「……」

夏奈「……お前、さっきはどっちの隣に座ったんだ?」

藤岡「え?」

夏奈「春香か? 私か?」

藤岡「……夏奈に決まってるだろ」

夏奈「……ホントか」

藤岡「うん」

夏奈「そうか……。春香より、私なのか?」

藤岡「そうだ。夏奈のほうだ」

242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:34:42.13 ID:nNjKallX0
夏奈「藤岡……」

藤岡「夏奈……」

藤岡(この雰囲気は……もしかして……いや……でも……!!!)

夏奈「……結局、小さいほうか」

藤岡「え?」

夏奈「ああ!! そうだよ!! 私の胸はちっちゃいよ!! うるさいなぁ!!!」

藤岡「え……あの……」

夏奈「これでも気にしてるんだ!! ほっといてよぉ!!!」

藤岡「えぇ……?」

夏奈「うぇぇぇん……!! 春香みたいになりたいよぉぉ……!!!」

藤岡「……俺は、夏奈が好きだ」

夏奈「……ふぇ?」

藤岡「小さくても大きくても関係なく、夏奈が好きだ」

夏奈「……お前、顔真っ赤だぞ」

藤岡「それは仕方ないじゃないか……」

249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:39:36.03 ID:nNjKallX0
夏奈「分かった。つまり、お前は小さい私が好きなんだな」

藤岡「う、うん」

夏奈「そうかそうか」

藤岡「だから、落ち込むことは……」

夏奈「私ぐらいのが理想なのか?」

藤岡「え」

夏奈「どうなんだ?」

藤岡「そ、そうだ!!」

夏奈「千秋よりは私なんだな!?」

藤岡「そうだ!!」

夏奈「……よし、そこまでいうなら。床に座れ」

藤岡「なんで?」

夏奈「そこまで私のことが好きなら仕方ない、私がお前の膝の上に乗ってやろう」

藤岡「南……!! ちょっと、それは……!!」

夏奈「千秋や冬馬は座らせて、私は座らせないなんておかしな話はないはずだ!!」

253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:43:47.87 ID:nNjKallX0
夏奈「よっと」ギュッ

藤岡「おぉ……」

夏奈「ふーん……。なんだか、普通」

藤岡「ごめん……」

夏奈「何をモゾモゾしてるんだ?」

藤岡「だ、だって……南の……匂いが……」

夏奈「ん? 藤岡もいい匂いだぞ?」

藤岡「い、いや……」

夏奈「まさか、私、臭うのか?!」

藤岡「そんなことないよ!!」

夏奈「なんだ、やっぱり花から生まれただけのことはあるな、私」

藤岡「……」

夏奈「つっこめよ」ゴスッ

藤岡「ご、ごめん……緊張して……それどころじゃない……」

夏奈「情けないなぁ、藤岡は」

262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:51:08.79 ID:nNjKallX0
藤岡「……」

夏奈「……」

藤岡「あ、あの……いつまでこうしてれば……」

夏奈「すぅ……すぅ……」

藤岡「南……?」

夏奈「うぅん……やめてぇ……はるかぁ……」

藤岡「はぁ……。緊張して損した」

藤岡(南はまだ俺のことそこまで意識してくれてないんだろうか……)

藤岡(まだ付き合ってるってわけじゃないのに、こうして居眠りするってことは、異性っていうより家族なんだろうか)

藤岡(それなら、南に恋愛感情は……)

夏奈「う……ぅん……」ギュッ

藤岡「……!」ピクッ

藤岡(まぁ、いいか。今のままでも……)

夏奈「うにゃ……」

藤岡(南の寝顔をこんな間近で見れたんだ。もう十分すぎるぐらい俺は幸せだから!!!!)

269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 15:56:56.83 ID:nNjKallX0
『夏奈ー、藤岡くーん。ごはんできたわよー』

夏奈「できたか!!!」ガバッ

藤岡「うわぁ!?」

夏奈「どうした、小さいほうが好きな藤岡」

藤岡「急に南が起きるから」

夏奈「……」

藤岡「なに?」

夏奈「別に。ほら、いくぞ」

藤岡「うん。ごめん、いつも夕飯まで……」

夏奈「そうだな。ついでだ、朝まで私を膝の上に乗せておくか?」

藤岡「何言ってるんだよ!!」

夏奈「さっきよりチャンスは増えるぞ?」

藤岡「南!! 俺はそんなやましいことは考えてないから!!」

夏奈「はいはい。おまえは凄くいい奴だよ。全く」

藤岡「あ、ありがとう」

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:06:54.66 ID:nNjKallX0
夏奈「おー、おいしそうだねー」

藤岡「ホントだね」

冬馬「やっと出てきたか」

内田「藤岡くんのとーなり!」

千秋「私だ、ばかやろう」

冬馬「待てって。夏奈と春香も含めて相談をだな」

夏奈「いいよ。体はお前らにくれてやる」

藤岡「え?! みなみぃ!?」

夏奈「そのかわり、心だけは譲らないからな。お前たち」

藤岡「え……」

マキ「ひゅー」

春香「ちょっと、おかしな話はやめてよぉ」

千秋「藤岡、どういうことだ?」

藤岡「えっと……」

夏奈「藤岡の好みは私ってことだよ。な、藤岡?」
                                おしまい

278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:07:50.19 ID:5dxAawlQ0
めっちゃ乙!

279: 忍法帖【Lv=2,xxxP】(1+0:15) 2013/02/13(水) 16:08:14.37 ID:xijIdr2M0
乙!
よかったよ

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:09:31.53 ID:UBMVDH1U0
お疲れさまです。
結局ラブラブですやん。

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:09:46.83 ID:d99s4cv6O

この分かってそうで分かってなさそうで、実は分かってそうな雰囲気が、実に夏奈だった

285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:10:47.17 ID:DEYZjX410
至極ハッピーエンドだった

おつおつ

287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:12:04.07 ID:sVEC/joJ0
乙 面白かった

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:12:37.60 ID:N41nkjo10

これはいいニヤニヤss

289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:13:44.01 ID:2InlsBJb0
面白かった乙

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:16:58.09 ID:vYfowe1i0
藤岡はヒロインとくっつくことが許される希有な存在

293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 16:23:12.77 ID:G6IIMVH70

キャラが崩れない良いSSだった

303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 17:21:41.76 ID:H4PemeQb0
藤岡回の夏奈っていつもより可愛く見える

305: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/02/13(水) 17:34:48.81 ID:0Pj9tjsY0
ちくしょう!お疲れさまだよコノヤロー!
末永く爆発しやがれ下さいよちくしょう!!

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