悠の食虫植物 ネペンテス普及委員会 (和名 ウツボカヅラを世に広める会)

食虫植物のネペンテスを広めていくためのブログ。

ネペンテス栽培記 139 ベラボン到着! その2

2015年04月12日 00時55分14秒 | 悠のネペンテス栽培記
前回、

途中で寝てしまったので、

続きをば。



え~、

簡単におさらいしますと、




ヒャッハー!



荷物が届いたぜ~








これがベラボンってやつか







Sサイズと、





Mサイズを注文





サイズの違いは、



Sが粉砕




Mがブロック状




だと言うこと。



なぜ異なるサイズをそれぞれ注文したかと言うと、

色々な条件の元で実験をしたかったから。





と、

ここまでがだいたいの前回の流れでしたね。





ベラボンというとあまり聞きなれないですが、

簡単に言うと、

ヤシの実で作った植物用土だということです。



意外と一部の植物栽培ではメジャーな素材らしく、

類似品がけっこう出回っていたのですが、

今回購入したこのアクぬきベラボンがブランドということで、

信頼性を重視してチョイスしました。



アクぬきとあるように、

特に処理の必要もなく使えるのがいいですね。





なんでヤシの実で用土を作ったかと言うと、

ヤシの実は中心部分に水があり、

飲料として利用されたり、

油を精製してオイルを作ったり、

加工して食品にしたりと、

幅広い用途で活用されているらしんですね。



で、

外皮と言うか、

殻の部分から内側にかけての部分は、

利用法はあるっちゃあったらしんですが、

けっこう捨てたりしてたらしんですよ。



ま、

捨てると言っても、

そのまま土に還って肥料となるのでしょうが、

それを利用できないかってことで出来たのが、

このベラボンであると、

まぁそんな感じの認識で大丈夫だと思います。



元々そんな経緯で出来た用土なので、

どうもリサイクル品的なイメージがついてきますが、

いや私の勝手な偏見ですが、

そんなヤシの実で作った用土が、

近年の環境保全の一環として、

かなり注目されているらしんですよ。



なぜ環境にいいのか。


これはまぁ、

土に還る用土だからと言えばそれまでですが、

でも土で出来た用土だって、

土に戻るわけでしょ。



他にもピートモスとかミズゴケとか、

有機系の用土があるじゃないかって話しですが、

どうやらそれらは、

現地の生態系を崩しかねない勢いで採取され、

さらに復元には相当な年月がかかるらしく、

環境破壊につながってるのではないかと言う話もあるんですね。


実際はわかりませんが。


じゃあヤシの実はどうなのって話しですが、

ヤシの木の寿命は数十年で、

年に数回実をつけるらしく、

実なのでほっといても落ちてくるわけで、

しかも木を切る必要もないわけですから、

これだけでも十分エコなわけですね。



さらに元々廃棄してたものを利用するわけですから、

特に生態系にも影響はないわけです。



まぁもしかしたら、

原生林を切り開いて、

ヤシの木農園を造って本末転倒になってるとか、

実際のとこそんな感じなのかもしれませんが、

いやわかりませんけどね、

聞いた限りでは環境に良さそうなわけです。



じゃあ自然環境に考慮して、

ベラボン導入をしたのかと言うと、

これがまったく関係ないんだなこれが。




普及委員会では、

自然を守るとか大それたことはできず、

あくまでネペンテスの普及が目的なので、

導入を決めた訳は実用性を考慮してのことです。



もちろん、

貴重な原種が次々と乱獲されてるとなれば、

非常に由々しき事態ですが、

普及委員会では交配種、

俗に言う園芸品種を推奨しているため、

原種には基本的にタッチしない主義なんですね。


原種もまぁありますが、

実生や増殖に限定して購入しますので、

現地採取と判明した場合は、

極力こちらからお断りする次第であります。



いや、

高くて買えないのが一番の理由でありますが。







長くなりましたが、

ベラボン導入の決め手、

それがこちら





そう!

長持ち!


これが大事。



いや困ってたんですよね。


今はミズゴケオンリーで栽培しているのですが、

どうも劣化が早いというか、

根のダメージが大きすぎるというか。



ミズゴケって、

基本用土の中ではかなりの高級品の部類になるのですが、

私の見立てでは、

耐久力が半年~10ヶ月くらいで、

一年もたないんじゃないかって思ってるんですよ。



で、

一鉢二鉢くらいならいいですが、

軽く50鉢以上ありますので、

金額的にも植替え作業概算時間的に見ても、

え、

ちょっと待って、

え、

みたいな感じになっちゃうわけですよ。



じゃあ、

耐久力だけなら、

通常用土の鹿沼土とかでいいじゃんって話しですが、

導入の理由その2がこちら





水を吸収すると膨らみ、

乾くと縮む。


この伸縮運動が土中に動きを作り、

空気の流れが出来やすくなる可能性がある。


植物がわざわざ大量に根を張らなくても、

土中の環境が整いやすくなるわけです。


そう!

酸素を好むと言われてる、

乾燥に弱い貧弱な根を持つネペンテスにぴったりの案件なのです!



土中の空気を増やしたかったら、

基本用土に、

大粒の赤玉土か軽石でも混ぜとけよって話しですが、

導入の理由その3がこちら




そう!

これ!



実は普及委員会では、

女性もターゲットにしており、

簡単で清潔、

しかも軽くて見栄えもいい用土を探していたんですよ。


土のブレンドは私的には楽しいですが、

実際は土の袋が重いし、

手には土がいっぱいついて汚れるし、

室内で行うのも現実的じゃないですよね。


そもそも土は自分でブレンドして作るってことすら、

意外と知らない方も多いわけですよ。



でもベラボンは違うみたいです




さらにこれ





これ超大事。


土を捨てる場所に困るとこで植替えなんて、

誰もしないですからね。





食虫植物は、

男が好むアンダーグラウンド的な楽しさはあるのですが、

やはりどうせなら、

メジャーな活躍もさせてあげたいと思う訳ですね。

そうなると、

流行やファッションに敏感な女性の心を掴めば、

あっと言う間にメジャーデビューも夢じゃないわけですよ。



以上をひっくるめると、

ベラボンはかなりの可能性を秘めていると、

そう判断した次第です。



ちなみに、

長持ちの証拠がこちら




注目していただきたいのが、

炭素率。


簡単に言うと、

数字が大きいほど分解されにくいわけです。


どれぐらい分解されにくいかと言うと、

じつはこのヤシの繊維、

あの亀の子タワシに使われてるくらい、

水などの分解に強いんですね。



しかも微妙に栄養分も含んでるようです。

かなり微妙に





ほとんどすべての植物に使えるみたいなので、

汎用性も高そうです




ただ、

懸案事項がまったくないわけじゃありません。


まず一つがこちら。





きっとこれなんですよね、

ベラボンが流行らなかった理由が。


一時間って。


そのまま待ってる人はほぼいないでしょうから、

実質、

前日に仕込んで翌日使うってパターンになるのでしょうが、

実際、

植替えに二日かかりますって言ったら誰もやりませんよきっと。



取り合えず私は無理。



一度始めたら最後までやりたいし、

即取り掛かりたい派なので、

水に浸けて、

はい明日なんて発想は微塵もありません。



これはなんとか考える予定です。



で、

次がこちら






植替えマニアの私から言わせてもらいますと、

かなり難易度の高いことを簡単に言ってくれちゃってる感じです。



おそらく、

かなり根の活着率が悪いのではないでしょうか。


植替えの9割は、

植込みの出来で決まると思ってますから、

これはかなり痛いことですよ。


まぁそれを解決するために、

実験をするわけですが。




長くなってしまったので、

今日はこの辺で。



ベラボン使用編を楽しみにお待ちください。








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2 コメント

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Unknown (パト)
2015-04-12 20:50:38
ベラポンきましたか!しかも単用で行かれるそうで。
軽いのはいいですよね。水ごけは止めとこうと思っているので植え替えするときの参考にさせてもらいます~。
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パトさんへ ()
2015-04-12 23:28:37
こんばんは!


ミズゴケは今のところ好成績なので、

正直このまま使い続けたいところなのですが、

やっぱり管理というか維持の面で、

大量栽培には難しいかなぁと(^^;)



もう少ししたら暖かくなってくるので、

一気にやる予定です。


失敗しても一応参考になるように頑張ります(笑)

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