今年棚田を訪ねたのは
彼岸花祭りも終わった静かな平日でした。
ここは福岡県八女市の「黒木町ヨシビの棚田」。
彼岸花が田んぼのあぜ道でなく
のり面に咲いているので
群生地として有名なところです。
早朝には雲海が見えることもあるという
山あいの小さな棚田です。
刈り取りが終わっているところもあります。
稲架掛けの作業の途中のようです。
訪ねたのはちょうどお昼をまわった頃でした。
農家の方が家に昼食に戻ってあるのかなぁ・・・
稲架掛けが終わった風景がみたいなぁ・・・
なんて勝手なことを思いながら
辺りを散歩していると
トラックの音が田んぼの下で止まりました♪
田んぼの持ち主の方が戻られたようです(^^♪
さぁ、午後のお仕事の開始です。
手際の良い動きに見惚れるばかり。
一面に咲く彼岸花
時折涼しい風が吹いて心地良い
秋の午後のひと時です。
気さくな方で お話も弾みます。
これまで台風の被害に合ったことがないと聞いて
なんだか嬉しくなりました。
「ここの棚田の稲架掛けの風景を見に
やってくる人がたくさんだから
大変だけど止められない」って
気持ちのいい笑顔で答えてくれました。
みるみる出来上がっていく稲架掛け
この日に来ることができて幸せでした。
撮影も投稿も快く承諾してくださって
ありがとうございます。
額の汗と笑顔がとても素敵な方でした。
きっとおいしいお米でしょうね^^
次に訪ねたのは「星野村鹿里(ろくり)の棚田」
日本の原風景が広がっていました。
上の方に見えるのは八女市の名産のお茶の畑です。
刈り取りが終わった田んぼを秋の日が照らします。
綺麗に仕上げられた稲架掛け。
登ったり下りたりの棚田の仕事の大変さを
たった一日で実感しました。
「一滴の水にも天地の恵みがあります。
一粒の米にも万人の力が加わっています。
有難く感謝していただきましょう。
いただきます。」
小さいころ田舎の祖父母に教えてもらった食前の言葉を
これからも大切にしていこうって
思った秋の一日でした。