おはようがんす
百樹園の破れ傘が傘を開き始めた
破れ傘」、古人は本当に面白い名前や不思議な名前やそっくりの名前を付ける
破れ傘はそのそっくりの名前の部類だ
確かに発芽し始めたときは唐傘を畳んである状態で出て来る、そして霜除けの白髪がびっしりと附いて出て来る
ニ三日ひっそりと、或いはしょんぼりと出てきて成長する
まるっきし、夏の幽霊の様だ
国境の方では「幽霊婆」というところもある、見たなりだ、然も色が暗い色だ、真っ白な白髪を被った姿はあまりきれい
とわ言えない、其れが刻々と緑色に変身しだんだん裾を開いてくる
暫らくたたんだままで使わなかった当に傘なのだ、皺を伸ばして少しずつ広がる
そして此れだ。当に破れ傘だが、本当の破れ傘よりぴんと張って居る処が良い
之からの雨期に向かって破れたなりに強く逞しく大きくなって先端から花を咲かせる
目立たない地味な花だが其れなりに大きく育ってやくめを果たす、こうして一年を逞しく生きて又永い眠りにつく
毎年毎年再生出来る草花たちは毎年新たなきもちであたらしいからだで青春を謳歌する
これは矢張り良い事なのだろう。
そんじゃあまたはなすべえ
遊童子
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