不出馬その2 看板掛け替えても同じ

自民党の総裁選に現職のうらなり岸田が立候補「しない」ってことで、総裁が変わる、「看板」が変わる、ってことは確定したんだけどさ。

でもさ。岸田が支持率ガタ落ち、人気ゼロになった原因の一つは、パー券裏金事件だよね。じゃあ、総裁選に立候補しそうな人、立候補するって言われてる人の中に、「自分から」パー券裏金問題を公表したり、内部告発したり、裏金はおかしいって声を上げたりした人間がいるか、といったら、誰もいないよね。

もしも、次の自民党総裁候補が、パー券裏金を知ってたのに黙ってたとしたら、岸田や裏金を何億円ももらってた連中と「同罪」。パー券裏金問題を全然知らなかったってことなら、あのくらい自民党の中で広まってて大勢が裏金もらってたのに、それに気づかない、気づけない「鈍感」。どっちにしても、たいした政治家じゃない、ってこと。

自民党、総裁が変われば雰囲気も変わるし問題も「リセット」ってことにしたいんだろけど、新しい総裁も裏金とかにドップリ浸かってて、裏金があるのが当たり前だと思ってて、問題だと感じることもできない、っていうんじゃリセットも何もあったもんじゃない、と。自民党が本当にリセットできて、生まれ変われるとしたら、総裁が変わるだけじゃなく議員が「全員」変わる、パー券裏金時代の議員は誰もいなくなる、みんな新人、ってくらいの全とっかえにならなきゃダメでしょ。

不出馬その1 話が違う

旧態依然のダメダメ自民党の総裁をやってるうらなり岸田、9月にある自民党総裁選挙に「出馬しない」ってことで、そこそこ騒ぎになってるよ。テレビやらネットやらじゃ、さっそく「次の総裁」は誰か、とか、総裁選に立候補しそうな人がやりそうなこと、とかああだこうだ言ってるんだけどさ。

で。そうやって騒いでる人たちはみんな、総裁選で当選した人が、自動的に「次の総理大臣」になるって想定でいろいろ言ってるようなんだけど。それでいいのかなあ。

だって、自民党が勝った一番最近の衆院選のときは、うらなり岸田が自民党総裁だったわけで。衆院選で勝ったら、自民党総裁の岸田が総理大臣になる、って想定だったわけで。そこが理由で自民党に投票した人に言わせれば、岸田じゃない人が総理大臣になるのは「話が違う」ってなるんじゃないか、と。

自民党が政府、与党でいるのは当然、って顔して、総裁選で勝てば「自動的」に総理大臣になるっていうのは、おかしくないかい？　現職の総理大臣が総裁選に立候補しない、自民党総裁じゃなくなるのが「確定」っていうのは、見方によっちゃ総理大臣の「辞職」と同じことでしょ。だったら、解散総選挙でもやって、新しい総裁が率いる自民党として選挙を戦えばいいんちゃうの。