暴落その2 利上げしません

日本の株が「暴落」したら、日本銀行のお偉いさんが、株が値下がりしてる間は「利上げ」はしない、みたいなこと言ったそうだよ。利上げしないってことは円高に「ならない」ってことだから、輸出企業はまた前みたいに儲けられるぞ、って話になって、株が値上がりに戻ってるみたいで。

ところで。日本の株って、今まで何回か「暴騰」、ものすごい値上がりしたことあるんだけど。そういうときに、日銀のお偉いさんが、株が暴騰してる、市場が不安定な間は利下げはしない、なんてコメントしたことあったっけ？　そんなことないよね。

つまり、日銀、株が値下がりしてる時、そのせいで企業とか富裕層とかが「損」してるときは利上げしないとか素早くコメントするけど、株が値上がりしてるとき、それで企業とか富裕層とかが「儲けてる」ときはこれ以上利下げしないみたいなコメントはしない、ということ。この話、利下げ利上げじゃなくて「円高、円安」で言えば、円安で富裕層とかが儲けてるときはもう利下げしない、これ以上円安にはしないなんて言わないけど、円高で富裕層とかが損してるときはもう利上げしない、これ以上の円高はしないって即座にコメントして富裕層がまた儲けられるように「忖度」してる、ってこと。そのせいで、円高円安で損得が富裕層とは「反対」になる一般庶民が物価高の生活苦になるのはスルー。

このくらい露骨に企業とか富裕層とかが儲けることばかり気配りするのに、一般庶民の物価高、生活苦には全然配慮しない日銀のお偉いさん。別に本人たちが立候補して日銀のお偉いさんになったわけじゃなくて，政府が選んだわけだけど、その政府をやってるのが旧態依然で企業とか富裕層とかが大好きなダメダメ自民党なんだから、ま、当然のこと。だから、自民党が政府与党をやってる限り、同じことが続くのも、ま、当然だろうな、と。

暴落その1 原因は円高

日本の株が「暴落」したよ。その後いくらか値上がりしたみたいだけど。なんで暴落したんだ、って犯人探しで、日銀が利上げして「円高」になったせいだ、って意見があるようで。

で。円高になると、円安の方が儲かる自動車メーカーとか日本の輸出企業が儲けられなくなる、損をする、ってことで株が値下がりした、って話らしいんだけど。

でも、逆に円安だと、輸出企業は儲かるかもしれんけど、一般庶民は輸入食料品とか石油とかが高くなるから、損だよね。てことは、輸出企業とかは、円安で一般庶民に損させながら自分たちは儲けてる、ってことだよね。株だって、輸出企業が儲けられなくなるから値下がりするんなら、一般庶民の生活を苦しめて株が値上がりしてた、ってことだよね。

一般庶民が苦しまなきゃ値上がりしない株って、一体。一般庶民、日本人が「全員」株を持ってるとか言うんならともかく、一握りの富裕層ばかり大量に株を持ってて、株の値上がりで儲かるのはその富裕層ばかりなら、一般庶民にしてみたら円高になって日常生活の物価が安くなってくれた方がいい、ってことになるでしょに。