歯科医物語

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「サル痘」

2022-06-09 23:04:38 | ☆医療・歯科(口腔外科)医療について
サル痘
さるとう
monkeypox
サルの天然痘。サルポックス症ともよばれていた。牛痘ウイルス、天然痘ウイルスと同じポックスウイルス科のサル痘ウイルスが病原体で、ウイルスは1958年にヨーロッパのサルから発見された。その後、アフリカのサルの間で流行していることや、コンゴ民主共和国などアフリカ中・西部で多数の人の患者がでていることがわかった。症状は天然痘に非常に似ており、発熱し、顔や全身に発疹(はっしん)がでる。天然痘ワクチン以外にはとくに有効な治療法はない。アフリカでは死亡率が10%程度で、天然痘より低い。2003年6月、アメリカ疾病対策センター(CDC)がアメリカ中西部のウィスコンシン、イリノイなど3州で患者19人が発生したことを発表し、注目を集めた。7月には6州81人に広がったが、ペットのプレーリードッグ(リス科)が感染源とみられること、さらにプレーリードッグのウイルスは、テキサス州の輸入業者の施設でいっしょに飼育されていたガーナ産のペット用ガンビアネズミなどから感染した疑いが強いことがわかった。プレーリードッグに関して、日本では厚生労働省が03年(平成15)3月、ペストの国内への侵入防止を目的として輸入を禁止している。

 
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