日々草創

「清く、楽しく、気持ち良く」、、、アホのままでもいいんです。

オナニー事情

2010-01-26 | 日記
先日、知り合いのカフェで食事をしていた時、以前にも同席して知り合いになった小悪魔風の小娘が、突然変な話題を切り出した。

「そーいえば私、昨日ヘンな夢をみたんだー」
「ふ~ん・・・どんな?? もぐもぐ。。」

どうせファンタジーなストーリーだと高を括った僕は、食事を続けながら片耳で聞いていた。

「夢の中でユタカ君が出てきたんだぁ。しかも何故か私が寝てるベッドの横に」
「まじ?俺?。ベッドの横ってちょっとエロな香りじゃん。。もぐもぐ。。」
「うん。ユタカ君、エロ本みながらオナニーしてた」
「!!・・・俺が!?、寝てる横でオナニーしてたって事??」
「うん」
「変態だな。。俺・・・」
「だね。なんか朝から興奮しちゃった」
「興奮すんのかよ。俺のオナニー姿で」
「だって、なんかエロいんだもん」
「じゃ、見せてやろうか、ほんとに」
「や~ん。興奮しちゃうかもっ」
「じゃ、今から静かな所へ行って・・・」
「死ね」

確かに僕はオナニーが大好きだ。
恐らく毎週ぐらいコンスタントに行なっているだろう。
しかし、人の夢の中でオナニーするほど図々しくはないハズだ。
それにもし女の子が寝ている横だったとするならば、オナニーする前に襲っていたに違いない。
何故そこまでオナニー好きだと思われてしまうのだ・・・。

まぁ、それは本当だから仕方が無いとして、最近そのオナニーに関して女の子からとても興味深い言葉を耳にした。

それは「実はバイブレーター持ってるよ 」である。

しかも立て続けに2人も出会った。
そしてなんと、2人共かなり頻繁に使っているらしい。
それから彼女達は、こうも言った。

「結構友達で持ってる人、多いよ」

おじさんは許しません。

ちなみに、バイブレーターという物が解らない人の為に説明すると、勃起したおちんちんの形状をした玩具で、主に女の子がムラムラしたときなど、タイプの男性の性器と見立て自分のアソコにあてがったり入れてみたりして、欲求を満たす為の道具である 。・・・たぶん。

そんなエロい物を結構な人数が持っているというのだ。
おい、なんだ??我ら男達はバイブに負けているのか?

“男がオナニーをする”
これは古代から受け継がれた神聖なる儀式の一つである。
しかしながら“女の子がオナニーをする”という行為は、もしあったとしても表に出してはいけない門外不出の秘密の花園。
もし表へ出てしまえば打ち首御免の村八分。
間違いなく変態扱いされていただろう。
それが現代において、男女平等や言論の自由と共に堂々と解き放たれてしまったというのだ。
う~ん・・・なやましい。。
自由最高。

なにはともあれ、こうも男女共にオナニーに耽っていては人類の未来も見通しが暗い。
そりゃ少子化にもなる。
そして温暖化にもなるだろう。

世界平和の為、そして人類の為にも、オナニーは程々にしなければならない。
と、思う今日この頃である。

クリスマスプレゼント

2009-12-27 | 日記
祝日という訳でもなく、それほど特別な行事がある訳でもないが、何日も前から皆が浮かれたり何かと騒がれたり、その割に大抵これといってスゴい事など何も起こらないまま過ぎ去って行くクリスマス。
そして翌日には何も無かったかのように話題にも上らない。

クリスマスとは、おおよそそんなものだろう。

そんなクリスマスの朝。
寝起き姿のまま、ラジオから流れる山下達郎のクリスマスソングでステップを踏む僕に対し、妻が一喝した。

「病院へ行きなさい!」

ここ最近、僕は知らず知らず寝返りする度に「イテテテテ・・・」と声をあげていた。
確かに胸のあたりが痛い。
でも放っておけばそのうち治るだろう。
しかし今日はクリスマス。
妻を安心させるべく何も無い事を証明してもらう為、近くの整形外科へと行ってみる事とした。

とりあえず男が病院へ行く一番の楽しみは、何と言ってもナースを見学する事。
その華麗な姿を見るだけで心が癒されるってものだ。

まずは一番かわいいナースが待つ受付へ。

「すいません、、ちょっと診察して欲しいのですが。。」
「はーい、どうなされましたぁ??」

かわいいナースの後ろにいたオバチャンが対応をした。

「あ、金返せ・・・いや、胸のあたりが痛いので・・・」
「じゃ、この問診票に症状を書いて待合室に行ってねー」

その整形外科は異様なまでに手際がよく、受付して間もなく診察は始まった。

「えーと、どうしましたぁ?」
「このあたりが痛いので診てもらおうかと・・・」
「じゃ、とりあえずレントゲン撮ってみようかぁ」

1分にも満たない程のやりとりを経て、レントゲン室へ。
その先生も異様に手際が良く、ものの5分程度で終了して診察室へと促された。

診察室へ戻って椅子へ座ると、すでにレントゲン写真が先生の前に掲げられている。
そして写真をみながら口頭一番、僕にこう言った。

「いち、にぃ、さん、しぃ・・・第4肋骨の骨折ですねぇ」
「・・・・へ?」
「骨折ですよ」
「あばらが折れてる・・・って事ですか?」
「はい、ポッキリと。 ほら、ここ、折れてるでしょ?」
「・・・ほんとだ。。」
「とりあえず手術って事でもないし、下手に痛み止めとかで痛みを消しちゃうと無理して悪化するといけないので、このままで無理させないようにして下さいね」

昔の人はよく「病は気から」と言ったもので、たとえ同じ症状であってもちょっとした気持ちの違いで病気や怪我になってしまうという例えだ。

そんな例え通り、僕は「骨折」と聞いた瞬間から「へたれ」になった。

「イ・・・イテテテテ・・・あばらが痛い。。」

想い返せば2週間ほど前、僕はゴルフの練習場でドライバーの練習をしていた。
思い掛けず真っ直ぐに打てるようになり、楽しくなって230ヤード、250ヤード、280ヤードと、どこまで飛距離を伸ばせるか超ハイテンションになっていた。
そして目指せ300ヤード!。と、意気込んでいた時、痛みが走ったような・・・。

「たぶんスイングで折れたんでしょうねぇ。笑」

不慮の事故などで肋骨骨折だとか、そりゃ仕方ない。
格闘技中に相手の攻撃でやられた。とか、かっこいいじゃん。

ゴルフのスイングでポッキリ?

しかも折れてる事に10日以上も気付かなかった・・・
そして今は、、非常に痛い。。

非常に残念な結果である。

人は生活をする中で、事の事実をしっかりと把握するというのはとても重要な事だ。
しかし時には、知らなかった方が幸せな事も多く存在する。

そんな事実を握ってしまった今年のクリスマスである。

ブロードバンド化に伴うPC環境の変化

2009-12-23 | 日記
近年、急速に推移するネットワーク回線の高速化、いわゆるブロードバンド化により日々進化を続けている家庭用PCのコンピューティング能力。

そんなPCの環境変化に伴い業務で使用するアプリケーションが変化をしている中、旧バージョンのままではデータの使用ができないといったケースが発生するなど、様々な弊害が生まれたりもしている。

僕のようなローテクな人にとっては、ついていくだけで必死だ。
何とかならない物なのだろうか。。。

そんな愚痴を零しても仕方ない事ではあるのだが、ここ最近このブログを更新できていなかったのも、ちょっとしたPC環境の変化によってもたらされた弊害の一つなのかもしれない。

ここ最近の寒さにより、僕はPCの場所を自分の部屋からリビングの薪ストーブ横に移動をした。
そんなPC環境の変化により、暖かい場所での快適なインターネット生活を手に入れる事ができたのに引替え、常日頃となりのソファーに座っている妻の存在によってこのブログが非常に書きにくくなってしまったのだ。

内容が内容だけに、堂々と見せる事など出来ない。

先程も玄関からトイレまで「うんこ、うんこーっ!」と叫びながら走り抜ける妻によって、この入稿の中断を余儀なくされた。
快適なインターネット環境ではあるものの、このブログを書くには非常に環境が悪いのである。

という事で、しばらく更新が鈍くなるのも致し方ないだろう。
しかし、何故かこんなアホアホブログにも関わらず評判が良いようなので、何とか続けていこうとも思っている。
誰も求めてないかもしれないが・・・


なにはともあれ、誰でもPCの環境変化によって快適になる反面、様々な弊害も体験している事に違いない。
その人それぞれに、自分に合った環境を充分に考え、様々な対処法も用意しておく必要があるのだろう。

僕みたくならないように。。

夏の終わりのハーモニー

2009-10-27 | 日記
「きみが すき!」

それだけで いい?

蒼い空

髪を揺らす そよ風

少し 冷えた指先

愛しいもの すべて 心に焼き付けたくて

触れ合うココロ

大切なものは すべて 君の愛するもの


これは去年の春頃、僕が出会った詩の一つである。
一人の女の子がストーカー直前な程に愛した男の子を想い、ノートの片隅に綴ったものだ。
そんな前置きを述べると、誰もが非常に重く感じる事だろう。
そして、そんな痛い詩が何編もに渡り書き綴られていたら、皆はどう思うだろうか。

僕は詩に詳しい訳ではないのだが、このように心に響くものは無条件に「素晴らしい」と感じてしまう癖がある。
早い話、それらの詩に深い感銘をうけてしまったのである。
もともと和歌や詩を詠むということは、誰かに心情を表現する手段であり、上手いか下手かを競うものではない。
誰だって詠む事は出来るし、伝わらなくたっていい。
ただ、想いが強ければ強いほど、人に衝撃を与えるっていうだけだと思う。

このブログを読んでいた人なら覚えていると思うが、前に書いた詩達は一つの本にまとめられ、去年の夏に文芸社から出版された。
コラボと云うのも何だが、Phot by トーノユタカとして写真は僕が撮っている。
ようするに、これでも僕は有名出版社から詩集を出版している身なのだ。

という事で、詩の世界を知るべく少しは勉強のために詩を書いてみようと思う。
夜の肌寒さを感じて心の中に様々な気持ちが宿った今、キーボードを叩きながら想いの全てを詠ってみる。


遊び疲れた秋の夜。

暑さと共に過ごす日が

想い出となり駆け巡る。


残暑を感じぬ秋風が

ハジけた心を落ち着かせ

少しばかりの哀愁が

乾いた心を包み込む。


そんな気持ちに背を向けて

新たな空気を引き入れようと

ネットの世界を覗き込み

映し出される異空の中で

癒しの言葉を拾い集めた。


心を癒す優しい言葉

乾きを潤す奇麗な映像

過去の自分に背を向けて

新たな自分を探し出す。


夏の終わりの哀愁が

秋への飛躍と変わるとき

画像の癒しに恋こがされて

オナニーしすぎてチンコが痛い・・・


「詩」とは、誰かに心情を表現する手段であり、上手いか下手かを競うものではない。
しかし時には、表現力の貧しさを露呈してしまうこともある。

詩を詠むのはその人それぞれに自由なのだが、他人に見せて良いかは客観的な視野に委ねる必要があるのだろう。。

キャッチコピー

2009-10-17 | 日記
僕は普段、店舗・ビル・テナントなどの看板や野外広告、表示板などをはじめ、カッティングシートによる装飾やスタジオセットなどなど、とにかく僕自身でクリエイトできる様々なデザイン、創作活動を糧とし生活を送っている。

そんな中で、どうしても自分では出来ない行程に関しては、それぞれの専門職の方々に依頼し制作などをして頂いているのだが、特別に注文をする程でもない小物や道具などはホームセンターなどで売られている既製品を流用する事が多い。
僕にとってホームセンターは、大切な仕事のパートナーなのである。

そんなホームセンターへ、今日もちょっとした金具を購入する為に出向いた。

かなりの頻度で行っているにも関わらず不思議と毎回のように新しい発見があるホームセンターは、僕にとって楽しい遊び場にもなってしまう。
そんな店内を目を輝かせながら周り、目的の商品が置いてあるコーナーへと向う。
そして無事に商品をゲット。

キャッシャーへ向かう途中、愛猫「しんのすけ」のエサが底を尽きそうだった事を思い出した僕は、ついでとばかりにペットコーナーに寄り道をした。

山積みにされた様々な種類のキャットフードを前に優柔不断な僕が顔を出し、どれにしようか迷っていた時、隣から気になる会話が聞こえてきた。

「栄養がある方がええに決まっておるじゃろ」
「いーや、おいしい方がええ」

いかにも元気そうな老夫婦が、ちょっとした言い争いをしていたのだ。

そこはキャットフードのコーナー。
恐らく愛する飼い猫ちゃんのために、少しでも喜んでくれそうなエサを選ぼうと真剣に討論していたのだろう。
それにしても何を基準にして栄養価や味を選別対象にしていたかが気になった僕は、さりげなくその老夫婦に近付いてみた。

見る限りでは、裏側に書いてある成分表などを見比べている訳ではない。
どうやら袋表に書かれているキャッチフレーズで決め込んでいるようだ。

「豊富な栄養」
「最後の一粒までおいしい」

なるほど、栄養が豊富な方と、おいしい方って事か・・・

ちょっと待て。

栄養価に重点を置いて開発した商品として「豊富な栄養」というキャッチフレーズを付けたのなら何となく解らなくも無い。

おいしい?

こんな大胆なボケに今までツッコむ事もなく、気付かずに素通りをしていた自分が恥ずかしい。
いや、待て、ひょっとしたら鉄人フレンチシェフ坂井宏行が手掛けたキャットフードかもしれない。

んな訳ない。

たとえそうだったとしても猫ちゃんが「美味しい」などとは言葉にしないだろう。

僕は考えれば考える程このキャッチフレーズに感銘を覚えた。
大胆すぎて誰にも疑いを持たせない軽快さと、手に余る程のインパクト。
気付いてもどのようにツッコめば良いかすら解らない程の不敵さだ。
きっとこのキャッチコピーを考えたコピーライターは、かなりの凄腕なのだろう。
僕は瞬時にそう捉えた。

そして同時に、そのコピーを疑う事もなく選別対象としている老夫婦を可愛くも思った。

僕は一つのカルカンを握りしめながら、そんな老夫婦に思わずアドバイスを送りたくなった。
いや、言わずにはいられなかったので老夫婦の後ろを通りがかった時、余計なお節介にならぬよう、二人に聞こえない程の小さな声で話しかけてみた。

「これにすると『猫まっしぐら』になりますよ」


ペットコーナーには、人間のエゴイズムを剥き出させるキャッチフレーズが多く存在する。
それに気付いた時、それまで気付かなかった自分に、誰もが赤面する事だろう。
そして、さらにペットを愛おしく思うのである。

How to GOLF

2009-10-06 | 日記
先月、僕はゴルフを始めた。

きっかけは、ここ最近になって周りにいる多くの友人が始め、とても楽しいそうにゴルフ談議に花を咲かせている事が一番の理由と言ってよいだろう。

話についていけなくなる。
そしてひとりぼっちになる。
そりゃイカン。
という事だ。

そんな経緯のもと、僕はゴルフバカのオヤジにそんな軽い思いを話してみた。
するとさっそく翌日、仕事場に僕用のゴルフクラブが用意されていたのである。

久々に感じた父親の優しさに心を打たれつつ、僕は練習場へと出向いた。
初めて手にしたゴルフクラブ。
当然ながら握り方さえ解らない。
まずは少しでも教えてもらう為、恐らく父の友人がいるだろう近所のゴルフ練習場へ行ってみる。

ゴルフと云えば紳士のスポーツとして格式高いイメージがあったのだが、そこは僕の想像と違い、受付のオバチャンはまるで駄菓子屋の店主のように気さくなノリだ。

「あら、トーノさんとこの息子さんじゃない」
「えぇ、このゴルフクラブを父から貰ったんで、始めようかと・・・」
「まぁ、松本さんのゴルフセットじゃない」

やられた。
一瞬でも心を打たれた自分に腹が立つ。
どうやらその練習場に放置されていたセットを勝手に持ち出したもののようだ。

なにはともあれ、その事は周りの方々の快諾を受けつつ練習開始。
まずは練習場の片隅でタバコを吹かしていた父の知り合いにレッスンを受ける。
なんでも噂によると、知多半島一の賞金稼ぎという異名を持つ人だ。
最近ではプラズマテレビを十数台ゲットしているのだという。

「まずはこう握って~、こう構えて~、こう振りかぶる。そして良く玉を見て撃つ!」
「こうですか?」
「そう!ばっちり! そのまま打ってれば、そのうち飛ぶようになる」

わずか5分ほどのレッスンは終了し、彼は仲間がいるミニコースへと姿を消した。

次の週、僕はゴルフコンペに参加した。
18ホール、パー72。
はっきり言って、その意味さえ解らない状態だ。

一緒になった方々やキャディーさんからマナーやルールを教えてもらいつつ、必死で回った初ゴルフ。
結果から言えば、116打というスコアである。
これは初めてにしては結構良いスコアなのだそうだ。

なにはともあれ楽しかった初ゴルフを経験し、ゴルフのルールなども改めて勉強し始めた今日この頃。
「初めてにしちゃスゴイじゃない」というお世辞にも乗り、すっかりゴルファー気取りだ。

折角なので、今までに感じたゴルフというスポーツについて、僕なりに書き綴ってみる。

まずルールはこうだ。

「穴にボールを入れる」
穴に入らないと終われないルールだ。
前回のゴルフコンペでは、4人もしくは3人程で一組になり競い合った。
ようするに、4人がかりで一つの穴に入れていくというもの。
早く入れた方が勝ちである。

余談ではあるが、ゴルフ経験者いわく雨の日などのプレイでは、穴の周りがグッショリ濡れて非常に滑りやすいのだそうだ。
僕はまだ経験していないので解らないのだが、聞く限りではとても穴に入りやすそうである。

あと一つ教わったマナーとして、OBやロストボールなどというルールに備え、ポケットに予備の玉を入れておく必要があるという。
ゴルフクラブと二つのボールを常に持ち歩いてプレイするという事だ。
簡単に言えば「硬い棒と二つの玉」それをフルに活用し、小さな穴に入れるという、そんな男のロマン溢れるスポーツなのである。

近年そんなゴルフ界で、名実共にスーパースターへの道を駆け上がった石川遼という選手がいる。
その功績は、誰もが知っている事だろう。
ここまでの話の経緯からすれば、今こそ彼の事を「ゴルフ界の加藤鷹」と呼んでも良いのではないだろうか。

何はともあれこれでゴルフというスポーツが、何故に世のオジサン達を魅了しているかが理解できただろう。

「ゴルフ」
それは、間違いなく男心をくすぐり続けるスポーツなのである。

一期一会

2009-09-27 | 日記
世の中とは狭いもので、ある日突然、意外な場所で意外な人物と予期せぬ出会いをする事がある。
場合によってはそれが運命の出会いへと変わり、またある時は歓迎されぬ出会いともなる。
いずれにしても、色々な想いが交錯する出来事になるだろう。

しかしそんな予期せぬ出会いは、いつ、どこで起きても不思議ではなく、誰にでも訪れる可能性を秘めている。
どんな出会いがいつ訪れても良い様、常に冷静を保てる精神力を身に付け、それらが少しでもプラスになるよう準備しておくと良いのかもしれない。

ちょっと前の話だが、後輩からのお誘いでコンパへ行った時の事。

基本的には人数合わせで呼ばれているのだと思うのだが、彼ら曰く、僕が入ると普段のコンパじゃ出来ないくらいのディープな下ネタやアホアホゲームで盛り上がれるからと重宝されているようだ。
こんな純粋な男の子を捕まえて失礼な話である。

なにとも、そのコンパにて、僕は世間の狭さを痛感させられるような意外な人物と遭遇をした。

コンパ会場へ着いて周りを見渡した時だった。
僕は一人の女の子に目がとまる。
明かに見た事がある顔。
しかし、恐らく名前は知らない。
そして、どこで会ったかも思い出せない。

しばらくの時間、脳をフル回転させて記憶を辿っていった先に、その答えはあった。

それ以前に友達のクラブイベントへ行った時、酔っぱらいながら出向いたトイレで一緒になり、一つのトイレへ入ってツレションした女の子。
なにがどうしてそうなったかは「お酒に聞いてくれ」という不思議な出来事だ。

「あれ?会った事ありますよね?」
「うん。俺もそう思って考えてたんだけど、Rockイベントで会ってるよね」
「あ~!そーいわれてみれば!・・・でもあの時は飲み過ぎてあまり覚えていないんですよ・・・」
「そ・・・そーだよね。スゲー酔ってたもん」

どうやら彼女の記憶の中に僕の顔はあるものの、あの出来事は覚えていないようだ。
なんせ結構な酔っぱらいだったから無理はない。
とりあえずあの時の出来事は僕自身クチにするのも恥ずかしいし、なにより女子メンバーが引いてしまう恐れがあるので言わない事とした。

しかし、しばらく時間が経ってみんなが酔い始めた頃、お酒が弱くて誰よりも早く酔っ払ってしまった僕は、勢い余ってその事を口走ってしまったのだった。

「そーいえばイベントの時、一緒にトイレ入ったの覚えてない?」
「え~!全っ然、覚えてないよぉ!」
「やっぱりね~。お前さぁ、俺の目の前で堂々とおしっこしてたし、そのあと俺のチンチンまじまじ見てたぞ」

かなり離れた席に座っているその子との会話は皆の耳に入り、コンパ会場が異様な盛り上がりをみせた。

「え~!!きゃ~!マジ~?!」

そして、その直後に発した彼女の一言が、まるでスマトラ沖地震の津波前兆の様に会場を静かにした。


「私、しゃぶった?」


会場 「・・・・・・・・・・・・・・・」


そして津波第一波。

「きゃー!!なに~!ヤッたの~?!」
「いや!やってない!フェラチオもされていないし触られてもいない!」


そして彼女は、次ぎなる余波を引き起こす台詞を発した。


「わたしの穴、見た?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「きゃ~!変態!さわらないでっ!」
「いや!みてない!!しかも穴って言うな!下品でもおまんこって言え!」

その後この下品な押し問答はしばらく続き、会場は異様なまでに盛り上がった。
そして切り出すんじゃなかったと後悔。


なにはともあれその日のコンパは、僕が起点となったディープな下ネタで異様な盛り上がりをみせ、幕を閉じた。
そしてまた、下ネタキングとしての伝説を残す事となってしまったのである。

世間とは狭いもので、こんなに沢山あるトイレの中で、よりによってあの場所、あの時間に、しかも一緒に入るという普通じゃないシュツエーションを体験した相手と、全く関係のない場面で遭遇するという偶然が、僕の株をグッと下げてくれた。
お酒って恐い飲み物である。

このように、どんな予期せぬ出会いにも事前の心構えを身に付けていなかった事で、プラスにするどころかマイナスに転じてしまう事もある。
予期せぬ出会いは、いつ、どこで起きても不思議ではなく、誰にでも訪れる可能性を秘めているということを、常に考えておく必要があるのだろう。

マルボロマン

2009-09-09 | 日記


休日の昼頃、タバコを買うために立ち寄ったコンビニで偶然マックに出会った。

マックは以前僕がボーカルを務めていたバンドのメンバーで、ゴツイ体格に無精髭、黒の革ジャン、ダメージジーンズにエンジニアブーツという出で立ちで愛車ハーレーを乗り回しているワイルドな男だ。
普段は無口なのだが、ライブの時になると自慢のレスポールをヘビーな音でかき鳴らし、客席の男達を狂乱の世界へと導いてしまうという男の中の男である。
そんなマックがバイクチームの友人と2台の悪そうなハーレーでバッチリ決め、爆音を響かせならが現れた。

「ユタカさん。お久しぶりッス」
「お、久しぶりだねぇ。元気?」
「ぼちぼちッス。それより、いつになったらバンド再開するんですか?」
「ごめん、ごめん。ここのところDJの方にハマってたからさー」
「だめっすよ!そんなナンパじゃ。もっとヘビーな事しましょうよ」
「だな。そろそろガツンといかないとね」

マックは以前から僕の事をHard Rockのボーカリストとして一目置いてくれているらしく、会う度にバンドへ誘ってくる。
しかしそれを始めるには、僕自身もそのアウトローな世界を突っ走らなければいけなくなる為か、なかなか重い腰が上がらないのだ。

「まぁ、気が向いたらいつでも連絡して下さいよ。ユタカさんとだったら、いつでも集合しますから」

そんな台詞を吐きながら、黒いメットと細めのサングラスを掛け直したマックは、愛車のハーレーにまたがりながら笑みを浮かべ軽く会釈をした。

形はどうあれ慕ってくれる後輩の気持ちは、心から嬉しく思うものだ。
僕はそんな別れ際に、彼に対して挨拶代わりにと何気ない質問を投げかけた。

「また連絡するよ。ところでマック、今からどこ行くの?」

マックは力強いキックでエンジンに火を入れ、軽くアクセルを噴かしながら鋭い目つきで、こう答えた。

「わんわん動物園」

さすがマックだ。実に男らしい。

トラウマ

2009-08-23 | 日記
僕は現在、歯の矯正をしているのだが、それも想い返せば2年という月日が経とうとしている。

始めた当初は金具の違和感と痛みとの戦いで、食事もままならない状態だった。
しかし流石にこれだけの年月が経過すると、それらの苦悩もすっかり薄まり、今では体の一部として定着しつつある。

そんな矯正生活なのだが、ここのところ同窓会などによって過去の友人に会う機会が多く、そんな久しぶりに会った友人などから「矯正する程でもなかったんじゃない?」と訊かれる事が多い。
確かに見た目だけで考えると、こんな大金を叩いてまで受けるほどの醜さではなかったと思う。
しかしこの矯正には、僕なりにいくつかの目的があるのだ。

まずは見た目。
これは良いに越した事はない。
しかし僕が最も治したかったのは、噛み合わせ。
僕は幼い頃から「歯ぎしり」が多く、歯の噛み合わせを治す事により改善されるかもしれない。
そしてもう一つ。
噛み合わせが良くなる事により、胃腸の働きが良くなるかもしれないという事だ。

僕は幼い頃から胃腸が弱く、ちびまる子ちゃんに出てくる山根君のように何かある毎にお腹が痛くなるという体質で、それにより常にお腹の具合を気遣いながら生活をしている。
そして、そんな体質からくる一つの苦い経験がトラウマとなり、未だに僕を苦しみ続けているのだ。

中学校3年生の時だったか、僕が初めて女子の家へと招かれた時だった。
両親は仕事で帰りが遅く、姉妹は親戚の家へ出掛けて不在。
誰が聞いても、大人の階段を登る最高のシチュエーションと云えるだろう。

そんな鼻血も飛び出す局面で、僕は鼻を突くほど香水を付け過ぎて2度もシャワーを浴びなければいけないくなるほど心が高揚しつつ、自転車に乗って彼女の家へ。

浮かれ気分で彼女宅に到着すると、家へ遊びに行くだけの約束にも関わらず、それまで観た事もないような渾身のオシャレで玄関前にたたずむ彼女。
これほど何かを予感させる場面は滅多にないだろう。

そして僕らはぎこちない笑顔で挨拶を交し、会話も少なく彼女の家へと入っていった。

誰も居ない彼女宅の玄関へ上がると、不自然なほど女性らしい動作をする彼女が僕の脱いだ靴を丁寧に整えている。
そして何故かそんな彼女の後ろ姿をかしこまって見つめる僕。
その光景は、まるで世界陸上の100m決勝に匹敵する程の緊張感に包まれていた。

彼女は僕を部屋へと誘導すると、コーヒーを入れる為にキッチンへ。
僕は誘導されて座ったベッドの隅から身動き一つせず、初めて入る女子の部屋をキョロキョロと見渡していた。
テレビもオーディオも無い彼女の部屋は、勉強する為の机と本棚、あとはベッドだけというシンプルな部屋で、時計の針の音だけがハッキリと聞こえる程に静まり返っている。
そして部屋へと戻ってきた彼女に、なぜかビックリする僕。
そんな固くなった自分に気付き我に返った僕は、とにかくその雰囲気を脱する為にと、意を結して世間話を始めた。

「き・・・昨日、バスケ部の伊藤がさぁー・・・」

その言葉をキッカケに僕らはどれだけ話しただろうか。
気付けば重苦しい雰囲気は消え去り、少し不自然ではあるものの和やかな空気に包まれていた。
そしてそのまま時間が経ち、会話が尽き始めた頃だった。

知らぬ間に縮まっている二人の距離。

会話の合間に訪れる沈黙。

額を流れる脂汗。

そう、僕はおなかが痛くなっていたのだ。

度重なるシャワーでお腹が冷えたのか、それともまだ飲み慣れていなかったコーヒーでお腹を下してしまったのか、とにかく僕のお腹が限界に達しようとしていたのである。
まだウブなチェリーボーイだった僕は、初めて訪れた彼女の家で「うんこがしたい」という一言が口に出来ず、必至で我慢する。
しかしその生理現象は、残酷なまでに僕へと襲いかかった。

僕は、一つの作戦を企てた。
“まるでオシッコへ行くかの如く振舞おう!”

「ごめん、少しだけトイレ借りていいかな・・・」

勇気を振り絞って口にした「トイレ」というワードに、彼女は特別なリアクションもなく、僕の心は少し救われた。
しかしその後、想定外な事実が僕を襲ったのだ。

うなずく彼女に案内されて行ったトイレは、あろうことか彼女の部屋の真横。

だからといって、そんな緊急事態に他の打開策など皆無だ。
僕は「音楽でも聞いててよ」と、無計画な言葉を発してトイレへ入り、急いでズボンを裾まで降ろして便座へと座ったのだった。

僕と彼女しかいない静まり返った彼女の家。
考えてみれば彼女の部屋にはテレビもオーディオもない。
恐ろしいほどの静寂が僕を襲う。
しかし僕のダムは決壊寸前だ。
もしそのダムを解放したら、轟音と共に大量のものが溢れ出すだろう。
当然そんな轟音、許される訳がない。
僕は全身全霊で全ての神経をダムへと集中させ、ゆっくりと開閉を繰り返す。
しかし強烈な腹痛とは裏腹に、少し緩める程度ではなかなか放水はされなかった。
そんな経過を考慮し、僕は少しずつ閉める力を緩めていく。
しかしまだ放水されない。
もう少し力を緩め、少し踏んばったその時だった。

「だっぽ~ん!!!!」

非情にもその轟音は、家中に響き渡った。
それと共に、僕の心も一緒になって放水される。
僕の目の前は、まるであの世の如く白い世界が広がったのだった。

少し心を落ち着かせてトイレから出た後、先程までとは打って変わった気まずさが二人の間には流れていた。
当然まだウブな彼女は「ちょっと~っ」などとツッコミを入れる程の器量もなく、やはり僕にもそのような空気を打開する程のテクニックなどは全く無かったのだ。

そんな恥ずかしさに耐えきれなくなった僕は、彼女の家を飛び出した。

そして涙で溢れる目頭を一生懸命拭いながら自転車を漕ぎ、家へと戻ったのだった。


それ以来、僕はデートの度にお腹の違和感を覚え、トイレへ駆け込む事が多々有る。
きっとあの時のトラウマが「デート」という言葉に反応してしまうのだろう。

しかしそんなトラウマも、この歯の矯正によって癒されるに違いない。
そう、噛み合わせを良くする事で、憧れの「強い胃腸」を手に入れるのだ。

強い胃腸。

いい言葉だ・・・

武勇伝

2009-08-03 | 日記
人間は予想だにできないような出来事に遭遇すると、多かれ少なかれパニックに陥ってしまうものである。
例えば近年のニュースなどで頻繁に報道されている「熊の出没」を例に挙げるとすれば、狩人もしくは熊の調教師じゃない限り、間違いなく誰でも出会った瞬間にビックリして慌てふためくに違いない。
それはきっと熊との遭遇はニュースの中の出来事であって、自分とは縁がない世界だ。という思い込みや、予想外の迫力、大きさ、スピードに圧倒されてのパニックなのだろう。
なににしても、想定外な出来事に遭遇するということは、誰の身に襲いかかってもオカシくは無いのである。


少し前のこと。
一人でドライブをしていた僕は、全くひと気の無い海辺に車を停め、ボケーっと波打ち際を眺めながらタバコを吸っていた。

前方には見渡す限りの海が広がり、後方は断崖絶壁の山。
なんだか自然に包み込まれてしまいそうな場所である。
そんな場所で数十分ほど時間を潰し、おもむろに腰を上げた時だった。

左前方、僕の車が停めてある方角の岩場付近から、黒く、大きな動物が走り出してきたのだ。

僕は慌てて近くの堤防に身を潜めた。
その堤防から100mは離れていただろうか。
逆光で遠目でしか確認できないが、明らかに大きく、動きも速い。

突然の出来事に、僕は体験した事もないような恐怖に包まれた。
今まで僕は、イノシシやサル、ウサギなどの野生動物は見た事がある。
しかしその辺りで“熊に遭遇した”などという報道や噂など聞いた事もない。
けど、あんなデカい野生の動物に遭遇した事など恐らく初めてだ。
しかもこんな所で、よりによって一人ぼっちの時に・・・

僕は目が合うのが恐くて堤防から顔をだす事も出来ないでいた。
しかしこのままでは見つけられてしまうかもしれない。
なんと言っても野生の動物の臭覚は、人間の数百倍だと聞いた事がある。
とにかく僕は最悪な状況を避ける為に、ゆっくり深呼吸し、冷静になるよう努めた。

人間、パニックの状態から無理矢理に冷静になろうとすると、時々おかしか思考回路が働く事がある。
大衆の面前でスッコロんだ時に、何故か大笑いしてしまうのもその一つだろう。
僕もその時、そのおかしな思考回路が働き始めていた。

“熊と戦う”

こともあろうに、武勇伝を創る絶好のチャンスと考えてしまったのだ。

もしヤツを倒せば、永遠に語れる武勇伝となるだろう。
年老いた僕が自慢げに、孫へと語る姿が目に浮かぶ。
しかし、やはり恐い。
でもこんなチャンスは今後生きて行く中で2度とないだろう。
こんな武勇伝、誰にも真似が出来ないハズだ。

僕は間違えた勇気に包まれた。

そして呼吸を整え、意を決して堤防を乗り越えた。

すると僕の目前には、セントバーナードと楽しげにじゃれ合う飼い主さんが目に飛び込んできたのである。

人は慌ててパニックに陥ると、普通ではない思考回路が働き、普段では考えられないような失態を犯してしまう事がある。
この間違えだらけの精神状態で、もしあの時ホントに熊さんだったら、僕はかなりの高い確率であの世に逝ってしまっていたに違いない。
ちゃんと確認する前に妄想してしまい、現実より妄想が勝ってしまったが故に起きた失態だったのだ。

どんな時も、まず冷静になる事。

これは普段から、訓練しておく必要があるのかもしれない。