日々草創

「清く、楽しく、気持ち良く」、、、アホのままでもいいんです。

知的雑学

2009-03-25 | 日記
まんこ(漫湖)という湖をご存じだろうか。

漫湖は、沖縄県那覇市と豊見城市にまたがる干潟で、ラムサール条約の登録湿地であり、国設鳥獣保護区にも指定されている国際的にも貴重な湿地帯である。

まぁ、べつに特別な興味がある訳ではないのだが、仕事中にこの「漫湖」という存在を名古屋ローカルのAMラジオで耳にしたので、なんとなく気になってインターネットで検索してみたところ、なかなか興味をもたらす情報が多くて結構面白かったので「漫湖」について簡単にまとめてみた。


●漫湖(まんこ)とは、
国場川と、のは川の合流地域となる広大な河口湖で、干潟の底生生物、マングローブをはじめ、貴重な熱帯・亜熱帯植物群が生息し、毎年飛来するシギ・チドリ類や、絶滅危機に瀕しているクロツラヘサギなど、20科70種の渡り鳥が羽を休める国内有数の飛来地でもある。
これらの貴重な環境を保護する為、1999年の5月に開かれたラムサール条約の第7回締結会議で、那覇市と豊見城市の境界にある漫湖を同条約の登録湿地とした。


上記の紹介文からも、とても素晴らしい場所である事がよくわかる。
さらに調べをすすめてみると、様々な「漫湖」にまつわる歴史が綴られていた。


1980年頃から生活排水の流入や土砂の堆積などが問題となり、1999年の漫湖の水質はBOD(生物科学的酸素要求量)15以上、つまりほとんどの生物が生きられない程の深刻な水質悪化に陥っていた。この事から地元新聞では

「まんこから異臭が!」
「汚れていくまんこ!」

などという見出しで連日掲載されるなど、その問題が懸念され続けていた。
そのため、水質悪化をを食い止めるべく水質浄化キャンペーンが各地で張られ、

「まんこをキレイにしましょう!」

と、ラジオをはじめとした各メディアで呼びかけるようになり、以降地域による浄化活動の一環として漫湖ほとりに公園を設置し、熱帯植物や亜熱帯植物の花々が咲き乱れる市民の癒しの場として、

「小学生らによる写生大会」

を開催したり、漫湖公園に蝶々ガーデンを作って大型の蝶(オオゴマダラ)を、

「無料で見られる」

ようにするなど、近隣住民のボランティアを中心とした様々な努力によって、近年になって水質改善がみられるようになった。


以上、漫湖にまつわる簡単な説明である。
沖縄へ行った際には、この資料を参考に漫湖を訪れると良いだろう。

ちなみに、以前「MAX」のメンバーがメディア上で
「子供の頃、漫湖でよく遊びました」
と、発言した事が大きな波紋を呼んだらしい。

ん?
どーでもいい?

別にイイじゃないか・・・

星の奇麗な夜

2009-03-24 | 日記
一時期の寒さは和らいだものの、夜にもなると春を待ち遠しく思わせる冷たい風が頬を突き刺す。
一分咲きの桜も、まるで足留めを食らっているかのように暖かくなるのを待っているかのようだ。
そんな桜を眺めながら、新たな飛躍に意気込みながらも同じように足留めを食らっているかの様な錯覚さえ覚え、ネガティブな自分が顔を覗かせる。
先々日の夜、僕はそんな孤独な帰り道を味わっていた。

自宅から少し離れた駐車場に車を停めて夜道を独り寂しく歩いていると、深夜の住宅街の静けさの中に、一つの自動販売機が眩しく目に飛び込んできた。
僕はさりげなく、その自販機の前に立ち止まる。
ちょっぴりセンチな気分の時は、いつも決まって暖かい缶コーヒーで心を潤す事にしているのだ。

深夜の冷たい風に手がかじかんで、パンツのポケットから小銭を出すのに手間どり、早く暖かい缶コーヒーをすすりたい気持ちと風の寒さが、僕の心に少しばかりのストレスを感じさせる。

そしてようやくポケットから取り出した小銭を急いで自販機へ投入し、はやる気持ちで暖かい缶コーヒーのボタンを押した。

取り出し口に落ちる缶コーヒーが“ガツン”と大きな音を響かせ、僕の心を踊らせる 。
僕は少しでも早くそのセンチな気分から自分を解放すべく、急いで取り出し口に手を突っ込んだ。
そして、浮かれた気持ちでその缶コーヒーを取り出したのだった。

「・・・・・・・冷たい。。」

なんという事だろうか・・・。
はやる気持ちを押さえられなかったのか、僕が押したと思っていた“あたたか~い” のボタンは上の列。
僕が押したボタンは下の列の“つめた~い”。
そう、不覚にも間違えたのだ。

僕は天を仰いだ。


「あぁ・・・星が綺麗だ・・・」


いつもならその時点で諦める所なのだが、その時ばかりは何故か強気だった。

“よし! もう一本買おう!”

僕は慌ててポケットを弄った。
しかし小銭はもう無い。
僕は躊躇せず財布から札を抜き取った。
札は3枚。3万円もある。


・・・・買えないのだ。

何故だ!
なぜ3万円もあって、缶コーヒー1本買えないのだ!
この社会は何て理不尽なんだ!
きっと、この社会の理不尽さが世界中で犯罪を生むのだろう。
犯罪だけじゃない。政治家の汚職問題も北朝鮮のロケット発射問題も、きっとそんな社会の理不尽さが生み出しているに違いない。

次の瞬間、僕は走り出した。

悔しさと切なさで、とにかく走った。

そしてコンビニで暖かい缶コーヒーを買った。

しかし、息を切らして火照った体は、あつあつの缶コーヒーを受け付けなかった。

・・・・・・。

冷たい缶コーヒーが、僕を慰めてくれるかのように体の隅まで澄み渡る。


「あぁ・・・星が奇麗だ・・・」


その夜、僕は缶コーヒーという癒しのアイテムに、星の美しさを教わったのだった。

男達の戦い

2009-03-10 | 日記
日常には様々な戦いがある。

それは人間として生まれたからには誰もが持ってしまう宿命であり、特に男達はあらゆる物を守るため、常に戦い続けねばならない。

家族や友人を守る為、そして未来への自分を創造する為に、己が持つ全てのプライドを賭けて戦う。

時には敗れ、全てを失い、プライドをズタズタにされてしまう事もあるだろう。

勝者がいれば敗者がいるのも当たり前。

しかし休む事も許されず、すぐに次への戦いに挑まなければならない。

生きていく為に、そして幸せを掴み取る為に、そして全てを守り続ける為に命を賭けて戦う。

それが男達の宿命なのだ。


先日、公的な仕事に関する入札受付け手続きを済ませてきた。
これらはとても面倒な事なのだが、少しでも仕事を増やしていく為にはとても重要な事である。
仕事をしていく上で下準備はとても大切な事で、これらを疎かにすれば戦いの土俵にさえ立つ事が出来なくなってしまう。
ようは戦う為のエントリーをしてきたのだ。


朝から何も食べずに必要書類を揃えて面倒な手続きを済ました僕は、その空腹を満たす為に近所の行列が出来るラーメン屋さんに立ち寄った。

“腹が減っては戦が出来ぬ”である。

その店はチャーシューの大きさで有名な店なのだが、10席にも満たない席数のため、どうしても行列が出来てしまう。
しかしその時は行列といえど5人しかおらず、普段は行列が大嫌いな僕なのだが、すぐ入れるだろうと見込んで最後尾についたのだった。


しばらくすると運良く5人組の仲間が店から出てきた。
当然、僕の前にいた5人の客が一気に席へと誘導される。

“これは早く食べれそうだ”

しかし店の入り口付近まできて中を見渡すと、ほとんどの人がまだ注文を終えたばかり。
一番早そうな人でも“これから食べます”状態。

ちょっぴりガッカリしながらも壁にもたれ掛かった時、片隅に“もうすぐ食べ終わります”状態の オッサンを一人発見。
とーぜん僕の目線は、そのオッサンにロック・オンされたのだった 。

麺を食べ終えたかに見えたオッサンは、ドンブリの底を箸でかき混ぜながら残りの短くなった麺を卑しそうに探している。

“早くしろよ!貧乏オヤジ!”

そんな光景に空腹の僕はイラついた。

オッサンはそのような仕草をしばらく続け、ほとんど具が箸で掴めなくなってきた頃に、やっとドンブリをテーブルに置いて箸を伏せた。

僕は“やっと食える”と心が踊る。

しかし次の瞬間、またドンブリを持ち上げてスープをすすったのだ。

“なんだよオッサン!フェイントかよ!”

しばらく旨そうに汁をすすって、ドンブリをテーブルに置く。
そんな仕草を何度も繰り返すオッサン。

イライラがMAXに達した僕は、わざと聴こえるように柱でカツカツ指を鳴らした。

そんな嫌味な行動に僕の存在を気にかけたのだろう、オッサンの目線が一瞬僕の方へと向いた。

“よし、気付いた。待ってる人がいるんだぞ。早くしろよ”

次の瞬間だった。

そんな僕を無視して、またドンブリの底を探り始めたのだ。

明らかに嫌がらせだ。
どう見てもオッサンは既に食い終えている。
待っているのは僕一人だし、他のみんなは食べ始めたばかり。
自分が店を出れば最後の客を入れる事が出来るのは明白だ。
なぜ食い終えているのに席をどこうとしない!
ひょっとしたら僕が知らぬ間にメンチを切ってしまい、オッサンを挑発してしまったのか?

そうか!これは僕への挑戦状なのか!

よし!意地でもオッサンが出てくるまで僕は席へつかん!


オッサンはもう一度ドンブリをテーブルへ置き、こちらへチラリと目線を送ってから、また汁をすすり始める。
これは間違いなく僕を挑発している。
こんな時は冷静さが必要だ。
動かざること山の如し。
冷静な態度でじっくり腰を据える事が勝利への架け橋となる事もある。
そう思い、僕が呼吸を整えたその瞬間だった。

オッサンが胸のポケットから煙草を取り出したのだ。

僕は一瞬“会計済まして外で吸えよ!”と心の中でツッコミをいれたのだが、それと 同時に大きなチャンスを見いだした。
店内の壁に「禁煙」という大きな文字がマジックで書かれていたのだ。

僕はすかさず咳き込んだ。

「ゲホッ!ゲホッ!」

周りのみんなが僕に目を向けた。
それと同時に僕が目線をオッサンの方へ向けると、みんなの目線もオッサンの方へ。

その光景を目にしたみんなは一斉にオッサンに対して非難の眼差し。

そしてトドメとばかりに店員のオバちゃんもそれに気付いた。


「あんた!ここ禁煙って書いてあるでしょ!外で吸いなよ!」


勝利の瞬間だった。

居場所を無くしたオッサンは、そそくさと身支度を済ませてお金を払い僕の横をすり抜ける。

戦いに敗北し、肩を丸めて歩くオッサンに僕は心の中で声をかけた。

“いい戦いだったぞ”


男として生まれてきた以上、戦いは常に身の周りで起きている。
しかしそれは、決して避けて通れない。
それが「男」という生き物なのである。

セレブ犬

2009-03-08 | 日記
現在日本では5世帯に1世帯の割合で、犬が飼われていると言われている。
計算すると随分の数になる事だろう。

実際に僕の実家でもシーズー犬が飼われていて、両親の可愛がり様には目を覆いたくなる程に溺愛しているのだが、昔に比べるとペットとしての家庭内での地位は随分と変わってきたようにも思えるのは僕だけではないだろう。
しかし、そんな度を過ぎた愛犬家が、時に他人を大変困らせる事がある。

先日僕が天気のイイお昼頃に公園でのんびりしていた時、その“大変困る”ような出来事に遭遇したのである。

ハードな仕事を一段落し、一旦休憩を取ろうと雰囲気が良い公園をみつけた僕は、駐車場へ車を停めて缶コーヒーを片手に灰皿が設置してあるベンチへと座った。

穏やかな日差しの中、とても優雅で品のある大型犬が、いかにも楽しそうに走り回っている。

“きっとあの犬、セレブな家で飼われているんだろうなぁ・・・”

そんな事を考えていた時、一匹の犬が尻尾を振りながら僕の座っていたベンチへと近寄ってきた 。

「よ~しよし、お前キレイな毛並みしてるな~」
「オーホホホホ!その子ここが大好きなのよぉ~!」
「うわっ!」

僕は突然の背後から声にビックリし、慌てて振り返った。
すると僕の真後ろには、その犬のオーナーらしき厚化粧のおばさん。

「この子、いつも突然ここに来たがるから、いつも困っちゃうのぉ~」
「そ・・・そーなんですか。。」

突然に馴れ馴れしく話しかけてくるオバサンに思わず苦笑いを浮かべつつも、少しぐらいなら・・・という安易な気持ちで相手をする事に。

「この子はねぇ、去年のブリーダーの大会で賞を穫ったのよぉ~」
「へぇー、そーなんですかぁ」
「ふせっ!○○ちゃん、マテだからねぇ」
「あ、すごく言う事聞きますね」
「オホホホ。この子ねぇ、ごはんの時なんかに・・・・」

“しまった!犬自慢が始まっちゃった!”

時既に遅し。である。
そしてその犬自慢が10分程経った時、また1匹のワンちゃんが現れた。

「あらららぁ、ダメよぉ。お兄ちゃんの服が汚れちゃうでしょぉ」

新たなセレブ出現。

「この子ねぇ、カッコイイお兄さん見つけると、すぐ寄って行っちゃうのよぉ~、はいっお座り!」
「あはは・・・・・」
「この子はねぇ・・・・」

また新たな犬自慢が始まる。

ここはヒマにまかせて耐え切ろうと、僕は適当に相づちを打ちながら周りを見渡した。
するとそこには、思わず唖然とするような光景が広がっていた。

“セ・・・セレブな犬達が沢山いる・・・”

僕は焦った。
早くこの場を抜け出さないと、また次の犬自慢が始まってしまう。
そんな恐れを感じた僕は抜け出す為の会話の流れを必死で探した。
しかし二人のセレブは競うように自分の犬の自慢を途切れなく繰り出す。

「うちの子はねぇ、・・・」
「うちの子なんてねぇ、・・・」
「わんわんっ!」

新たなセレブ犬がセレブを連れてやってきた。


“しまった!! 囲まれたっ!”


「あらぁ~、お兄さん も犬飼ってるのぉ~?」
「い・・・いえ、飼ってません・・・」
「可愛いわよぉ~、アナタも飼いなさ~い」
「はぁ・・・」
「ほら、うちの子なんてねぇ、・・・・」

約1時間後。

僕は冷えきった缶コーヒーを片手に、充電する為に立ち寄った筈の公園で全てのエネルギーを吸い取られたかのよう抜け殻になっていた。

犬が大好きなのは良く分かる。僕も大好きだ。

しかし空気を読め!
明らかに僕は“もう聞き飽きた”という顔をしていた筈だ。
たしかに自分が飼っている犬はどこの犬より可愛いと感じるだろう 。
だからと言って、そう感じた事を言い争うアナタ達!
あんたらは非常に醜い。