日々草創

「清く、楽しく、気持ち良く」、、、アホのままでもいいんです。

夏の終わりのハーモニー

2009-10-27 | 日記
「きみが すき!」

それだけで いい?

蒼い空

髪を揺らす そよ風

少し 冷えた指先

愛しいもの すべて 心に焼き付けたくて

触れ合うココロ

大切なものは すべて 君の愛するもの


これは去年の春頃、僕が出会った詩の一つである。
一人の女の子がストーカー直前な程に愛した男の子を想い、ノートの片隅に綴ったものだ。
そんな前置きを述べると、誰もが非常に重く感じる事だろう。
そして、そんな痛い詩が何編もに渡り書き綴られていたら、皆はどう思うだろうか。

僕は詩に詳しい訳ではないのだが、このように心に響くものは無条件に「素晴らしい」と感じてしまう癖がある。
早い話、それらの詩に深い感銘をうけてしまったのである。
もともと和歌や詩を詠むということは、誰かに心情を表現する手段であり、上手いか下手かを競うものではない。
誰だって詠む事は出来るし、伝わらなくたっていい。
ただ、想いが強ければ強いほど、人に衝撃を与えるっていうだけだと思う。

このブログを読んでいた人なら覚えていると思うが、前に書いた詩達は一つの本にまとめられ、去年の夏に文芸社から出版された。
コラボと云うのも何だが、Phot by トーノユタカとして写真は僕が撮っている。
ようするに、これでも僕は有名出版社から詩集を出版している身なのだ。

という事で、詩の世界を知るべく少しは勉強のために詩を書いてみようと思う。
夜の肌寒さを感じて心の中に様々な気持ちが宿った今、キーボードを叩きながら想いの全てを詠ってみる。


遊び疲れた秋の夜。

暑さと共に過ごす日が

想い出となり駆け巡る。


残暑を感じぬ秋風が

ハジけた心を落ち着かせ

少しばかりの哀愁が

乾いた心を包み込む。


そんな気持ちに背を向けて

新たな空気を引き入れようと

ネットの世界を覗き込み

映し出される異空の中で

癒しの言葉を拾い集めた。


心を癒す優しい言葉

乾きを潤す奇麗な映像

過去の自分に背を向けて

新たな自分を探し出す。


夏の終わりの哀愁が

秋への飛躍と変わるとき

画像の癒しに恋こがされて

オナニーしすぎてチンコが痛い・・・


「詩」とは、誰かに心情を表現する手段であり、上手いか下手かを競うものではない。
しかし時には、表現力の貧しさを露呈してしまうこともある。

詩を詠むのはその人それぞれに自由なのだが、他人に見せて良いかは客観的な視野に委ねる必要があるのだろう。。

キャッチコピー

2009-10-17 | 日記
僕は普段、店舗・ビル・テナントなどの看板や野外広告、表示板などをはじめ、カッティングシートによる装飾やスタジオセットなどなど、とにかく僕自身でクリエイトできる様々なデザイン、創作活動を糧とし生活を送っている。

そんな中で、どうしても自分では出来ない行程に関しては、それぞれの専門職の方々に依頼し制作などをして頂いているのだが、特別に注文をする程でもない小物や道具などはホームセンターなどで売られている既製品を流用する事が多い。
僕にとってホームセンターは、大切な仕事のパートナーなのである。

そんなホームセンターへ、今日もちょっとした金具を購入する為に出向いた。

かなりの頻度で行っているにも関わらず不思議と毎回のように新しい発見があるホームセンターは、僕にとって楽しい遊び場にもなってしまう。
そんな店内を目を輝かせながら周り、目的の商品が置いてあるコーナーへと向う。
そして無事に商品をゲット。

キャッシャーへ向かう途中、愛猫「しんのすけ」のエサが底を尽きそうだった事を思い出した僕は、ついでとばかりにペットコーナーに寄り道をした。

山積みにされた様々な種類のキャットフードを前に優柔不断な僕が顔を出し、どれにしようか迷っていた時、隣から気になる会話が聞こえてきた。

「栄養がある方がええに決まっておるじゃろ」
「いーや、おいしい方がええ」

いかにも元気そうな老夫婦が、ちょっとした言い争いをしていたのだ。

そこはキャットフードのコーナー。
恐らく愛する飼い猫ちゃんのために、少しでも喜んでくれそうなエサを選ぼうと真剣に討論していたのだろう。
それにしても何を基準にして栄養価や味を選別対象にしていたかが気になった僕は、さりげなくその老夫婦に近付いてみた。

見る限りでは、裏側に書いてある成分表などを見比べている訳ではない。
どうやら袋表に書かれているキャッチフレーズで決め込んでいるようだ。

「豊富な栄養」
「最後の一粒までおいしい」

なるほど、栄養が豊富な方と、おいしい方って事か・・・

ちょっと待て。

栄養価に重点を置いて開発した商品として「豊富な栄養」というキャッチフレーズを付けたのなら何となく解らなくも無い。

おいしい?

こんな大胆なボケに今までツッコむ事もなく、気付かずに素通りをしていた自分が恥ずかしい。
いや、待て、ひょっとしたら鉄人フレンチシェフ坂井宏行が手掛けたキャットフードかもしれない。

んな訳ない。

たとえそうだったとしても猫ちゃんが「美味しい」などとは言葉にしないだろう。

僕は考えれば考える程このキャッチフレーズに感銘を覚えた。
大胆すぎて誰にも疑いを持たせない軽快さと、手に余る程のインパクト。
気付いてもどのようにツッコめば良いかすら解らない程の不敵さだ。
きっとこのキャッチコピーを考えたコピーライターは、かなりの凄腕なのだろう。
僕は瞬時にそう捉えた。

そして同時に、そのコピーを疑う事もなく選別対象としている老夫婦を可愛くも思った。

僕は一つのカルカンを握りしめながら、そんな老夫婦に思わずアドバイスを送りたくなった。
いや、言わずにはいられなかったので老夫婦の後ろを通りがかった時、余計なお節介にならぬよう、二人に聞こえない程の小さな声で話しかけてみた。

「これにすると『猫まっしぐら』になりますよ」


ペットコーナーには、人間のエゴイズムを剥き出させるキャッチフレーズが多く存在する。
それに気付いた時、それまで気付かなかった自分に、誰もが赤面する事だろう。
そして、さらにペットを愛おしく思うのである。

How to GOLF

2009-10-06 | 日記
先月、僕はゴルフを始めた。

きっかけは、ここ最近になって周りにいる多くの友人が始め、とても楽しいそうにゴルフ談議に花を咲かせている事が一番の理由と言ってよいだろう。

話についていけなくなる。
そしてひとりぼっちになる。
そりゃイカン。
という事だ。

そんな経緯のもと、僕はゴルフバカのオヤジにそんな軽い思いを話してみた。
するとさっそく翌日、仕事場に僕用のゴルフクラブが用意されていたのである。

久々に感じた父親の優しさに心を打たれつつ、僕は練習場へと出向いた。
初めて手にしたゴルフクラブ。
当然ながら握り方さえ解らない。
まずは少しでも教えてもらう為、恐らく父の友人がいるだろう近所のゴルフ練習場へ行ってみる。

ゴルフと云えば紳士のスポーツとして格式高いイメージがあったのだが、そこは僕の想像と違い、受付のオバチャンはまるで駄菓子屋の店主のように気さくなノリだ。

「あら、トーノさんとこの息子さんじゃない」
「えぇ、このゴルフクラブを父から貰ったんで、始めようかと・・・」
「まぁ、松本さんのゴルフセットじゃない」

やられた。
一瞬でも心を打たれた自分に腹が立つ。
どうやらその練習場に放置されていたセットを勝手に持ち出したもののようだ。

なにはともあれ、その事は周りの方々の快諾を受けつつ練習開始。
まずは練習場の片隅でタバコを吹かしていた父の知り合いにレッスンを受ける。
なんでも噂によると、知多半島一の賞金稼ぎという異名を持つ人だ。
最近ではプラズマテレビを十数台ゲットしているのだという。

「まずはこう握って~、こう構えて~、こう振りかぶる。そして良く玉を見て撃つ!」
「こうですか?」
「そう!ばっちり! そのまま打ってれば、そのうち飛ぶようになる」

わずか5分ほどのレッスンは終了し、彼は仲間がいるミニコースへと姿を消した。

次の週、僕はゴルフコンペに参加した。
18ホール、パー72。
はっきり言って、その意味さえ解らない状態だ。

一緒になった方々やキャディーさんからマナーやルールを教えてもらいつつ、必死で回った初ゴルフ。
結果から言えば、116打というスコアである。
これは初めてにしては結構良いスコアなのだそうだ。

なにはともあれ楽しかった初ゴルフを経験し、ゴルフのルールなども改めて勉強し始めた今日この頃。
「初めてにしちゃスゴイじゃない」というお世辞にも乗り、すっかりゴルファー気取りだ。

折角なので、今までに感じたゴルフというスポーツについて、僕なりに書き綴ってみる。

まずルールはこうだ。

「穴にボールを入れる」
穴に入らないと終われないルールだ。
前回のゴルフコンペでは、4人もしくは3人程で一組になり競い合った。
ようするに、4人がかりで一つの穴に入れていくというもの。
早く入れた方が勝ちである。

余談ではあるが、ゴルフ経験者いわく雨の日などのプレイでは、穴の周りがグッショリ濡れて非常に滑りやすいのだそうだ。
僕はまだ経験していないので解らないのだが、聞く限りではとても穴に入りやすそうである。

あと一つ教わったマナーとして、OBやロストボールなどというルールに備え、ポケットに予備の玉を入れておく必要があるという。
ゴルフクラブと二つのボールを常に持ち歩いてプレイするという事だ。
簡単に言えば「硬い棒と二つの玉」それをフルに活用し、小さな穴に入れるという、そんな男のロマン溢れるスポーツなのである。

近年そんなゴルフ界で、名実共にスーパースターへの道を駆け上がった石川遼という選手がいる。
その功績は、誰もが知っている事だろう。
ここまでの話の経緯からすれば、今こそ彼の事を「ゴルフ界の加藤鷹」と呼んでも良いのではないだろうか。

何はともあれこれでゴルフというスポーツが、何故に世のオジサン達を魅了しているかが理解できただろう。

「ゴルフ」
それは、間違いなく男心をくすぐり続けるスポーツなのである。