3月8日(土),つくば国際会議場で,筑波大学心身障害学系プロジェクト研究(科研費・基盤研究A「インクルーシブ社会実現に向けた包括的支援システム開発」)主催の講演会&シンポジウム(5歳児健診と発達障害児の支援)で話題提供させていただきます。
ご興味のある方は,以下のページをご覧ください。
当分,つくばの地を踏むことはないと思っていたのですが,再びつくばにゆくことができる機会に恵まれました。かつて教えを受けた先生,ともに学んでいた仲間や後輩といっしょの時間を過ごすことができるということは,大変に嬉しいことでもあります。が,同時に,今まで感じてきたものとは異なる,恐ろしいような緊張感でもあります。
早期発見,早期支援という目的のある5歳児健診という取り組みには,一方で,差別や排除といった問題が社会的に生じるという批判もあるのです。それを真摯に受けとめた上でなお,なぜ発達障害をもつ子どもたちへの早期支援の試みが必要なのか,について,生涯発達という時間的な視点を加えた上で考えなら臨床現場に立ち続けてきたつもりでおります。
そういった現場の思いを込めて,話をしたいと思うのですが,いざ表現をするとなるとうまくいかないものです。どうなることやらです。大体,資料が間に合うのでしょうか?いつものことです・・が。
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特別支援教育とは,障害のある幼児児童生徒を「どう教えるか」「どう学ばせるか」ではなく,
「どう成長していくのか」「どう発達するのか」を本人の主体性を尊重しながら,できる支援を考える取り組み,である。(石垣経済新聞より抜粋,前川久男,2007.10.特別支援教育講演会より)
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「本人の主体性を尊重しながら」,支援をする方略を考える。外界(世界)を操作する主体は常に子どもの側にある。動機は常に子どもの中から生じてこなければならない。そんな支援をすることを,多分,私も 我々の仲間も考え続けているのだと思っています。