岡山でお話をさせていただいてから,はや1週間が経ちました。
子どもから大人になるあたなへ
~幼い日の振り返りから未来に向かって(絵本を通して見える世界)~
というテーマで話させていただいたのでした。
幼い日を振り返ることがいいのかわるいのか?どっちでもないのか?
考えるとよくわからないのですが,
振り返ることで見える世界には,自分以上に自分を大切にしてくれている大人の存在が確かに自分の中にいる,ということかと思います。
自分で話していながら,人間という種のすごさは,自分以外の他者の存在だろう,と話しながら確信していました。奇跡のようにすごいこと!それは,目に見えないけれど身近な所にあるのだということでした。
絵本やぬいぐるみ,子育てのために世の中に姿を現したモノがやさしいのは,そういう思いの産物だからだろうな,と改めて思いました。
心理学的道具としての絵本というものを考えていく,もっとも仕事として取り組みたかったことでありながら,今まで,どこかで何かを言い訳に向き合うことを避けてきた私の仕事。
選択することは捨てることでもあると,ご一緒させていただいた都筑先生(中央大学)が話されていました。逆にいえば,選択もできない人間は真に捨てることもできいことなのだろう。利害に振り回されて捨てることを勇気を持って選択していなかった自分というのが,不甲斐なく思われました。
もう選択肢がほとんどない私が最後に選択するとしたら,やはりこの仕事しかないだろうと,思いました。
そういう意味で,私自身が自分の振り返りができた岡山の時間だったのでした。
このような機会と時間を下さった皆様に感謝です。