真昼の月

創作?現実? ちょっとHな虚実不明のお話です。
女の子の本音・・・覗いてみませんか?

月の雫

2007-11-12 23:23:42 | Weblog
月の雫がこぼれて落ちる
誰かが流した涙のように
きらきら光るその光の中に映す姿は誰ですか?
思い出すのはいつも
あなたの微笑んでいる顔ばかり
そして思い出す私の頬にはいつも涙の雫
私のための笑みじゃないから
あなたの見つめるその先には
私の知らない女性(だれか)がいる
私の知らない女性 私の知らないあなたの笑顔
輝いている2人はとてもお似合いで
ふと強がりを演じてしまう

幸せじゃないフリなんかしないで
私の悲しみにどうか気づかないで
だから私は涙を隠し 2人の前で微笑んでみせる
いつもと同じいつもの私
幸せなフリをするのは慣れているから
どうかその仮面を剥がさないで

今夜も月の雫がこぼれて落ちて 私の足下に鏡を作る

少々お疲れです(--;

2007-11-10 01:40:29 | Weblog
なんだか少々お疲れ気味なyurikaです。
ここのところ肉体的にも精的にも、あまり休まる暇が無くって、その反動のかな?

こういう時思うんだけど、肉体的にはともかく、どうして精神的にも疲れてしまうんだろうかということです。
幸い私の場合、お客様には凄く恵まれていて、あまり嫌な思いをした事は無いんですよ。
どちらかというと甘やかされすぎているのではないかと思うぐらい、常連様方には良くして頂いています。

それなのに疲れるって不思議じゃない?
お客様とお逢いしている時、私も楽しいんですよ。 なのにどうして?

これはきっと、私のなけなしのプロ根性のせいなのではないかと思うんです。
例えどんな良い方でも、意見の相違等は当然発生するもの。
友達や彼氏ならば、そこで反論して喧嘩するっていう事もできるんだけど、これがお客様となるとそういうワケにもいかないんですよね。
なんたって端からストレスを溜めて、それを解消するために大枚はたいて遊びにいらして下さってるんだから、それを受け止めるのが私達のお仕事。
なのであるの程度自分の意見は言うけれど、極力お客様を理解して受容し、共感するところから始めなくてはいけないんです。
それが例え自分の考えやポリシーとは違っていても、それを受け入れるのが私達の腕のみせどころ。

まぁ私が今グロッキーなのは、別にお客様方のせいばかりでは無く、ほとんどは他の要因なんですけどね。

でもこんな時は、甘えなんだろうけれど、誰でもいいから優しく甘えさえてくれる存在を求めてしまいますね。

とはいっても、私は今現在”彼氏”という存在を作らない事に決めているので、なんとか自力でモチベーション上げて頑張っていこうと思ってます。

少しでも待っていて下さる人がいるっていうのは、大きなエネルギーになりますね(^^)

次のテーマ

2007-11-08 23:13:24 | Weblog
見事に落っこちた携帯小説のサイトなんですけど、募集は毎月やってるわけで、次のテーマは”宝石”で募集が開始されました。
3歩歩くと過去の事は忘れるという、にわとりのようなyurikaは、また応募しようとネタを練っているところであります。
1テーマで一人3作品までは投稿できるんだけど、今考えてるのは、原点に戻って風俗嬢のお話にしてみようかと思ってます。

ある意味非常に弱くて、でもある意味したたかで強い、そんな風俗嬢っていう存在は、どこか煌く宝石とイメージだぶるとこあるんですよねぇ。
なので、そんな強く生きる”彼女”を登場させたいと考えてます。

ただストーリー展開に凄い行き詰ってるんですよねぇ(^^;;;
3000字という制限の中で、どうストーリーを展開すれば”彼女”の強さや弱さを表現できるのか・・・・ 非常に悩むところであります。

まだ締め切りまでには約一月あるので、ゆっくりじっくり考えようと思います!

現代の父親像

2007-11-07 06:09:36 | コラム
その昔、子供の最大のヒーローといえば父親だった。
キャッチボールや釣りを子供に教え、何か悪さをした時には特大の雷を落とす恐い存在。 でもだからこそ、ここぞという時には家族全てを守り、養い、見守る、そんな存在だった。
恐いけれど大好きで、そしてとても頼れる、実は優しい父親。
そんな父親をみて、男の子はそんな父親になろうとし、女の子は父親のような恋人を求めるようになっていくのだった。

父権の失墜が叫ばれてから随分と経つが、現代の父親像というものはどんな風に変わってしまったのだろう?
子が親を殺し、親が子を殺す。骨肉相食むような事件が溢れている昨今、その原因は果たして親にあるのか?子にあるのか?それとも社会のシステムのせいなのか?
確かに社会は日々刻々と変わり続け、とても良い方向に流れているとは言い難い。
希薄な人間関係。それを埋めようとして、しかし埋めるどころか人間を拒絶させてしまうバーチャルな世界。
この世の中は過剰な刺激にあふれ、だが本当に安らげる刺激だけは薄れていく一方のような気がする。

親を殺した子供達に、果たして愛情を持って叱られ、本気で心配された経験を持つものがどれだけいるのだろう。
子を殺した親達に、子供を慈しみ、抱きしめ守った経験があるものがどれだけいるのだろう。
ただ甘やかす事は、愛情でも守る事でもありはしない。
ただ叱る事も愛情などではありはしない。
そこには正しい導きと、見守り愛しむ心があってこそ、初めて意味のある叱責や抱擁となるのである。

今それを実行できている親がどれほどいるのだろう。
自分の気分で子供を虐待する者、責任を放棄して遊びに出かけてしまう者、叱る事もできずに子供に馬鹿にされている者。
現代にはそんな父親達が多すぎはしないだろうか?
もちろん全てが父親のせいだけだと言うのでは無い。
だが、今もし、古き良き時代のように、子供達に恐れられ、愛され、尊敬され、頼るに足る父親が増えたなら、世の凄惨な事件の数々は、少しは防げるようになるのではないだろうか。

今こそ私は、ヒーローと呼ぶに足る父親像の復権を願って止まない。

インスタントヒーロー

2007-11-07 05:55:09 | オリジナル小説
現代に真のヒーローなんていやしない。そう信じて僕は生きてきた。
毎日のように大量生産される事件。そしてその都度生み出される数々のヒーロー達。
だが、ヒーローでいられる時間などたかが知れている。
大抵は時間と共に忘れ去られ、ごく普通の通行人Aに戻るか、若しくはヒーローから一転、悪役へと転落していくのだ。
物事にはいろんな側面があり、ある側面からはヒーローに見えたものを、違う側面から悪役にしてしまう事などたやすい事なのだ。
そして人は飽きやすい。
祭り上げた側から、すぐに退屈して、今度はけなし罵倒する事を楽しむものなのだ。
だから僕はヒーローになるつもりなんて更々無かった。はなから通行人Aでいるつもりだったのだ。
それは本当に偶然で、本当にただの気まぐれだった。
車道に飛び出した子供を見掛け、反射的に歩道へと引き戻そうと腕を引っ張った。そしてその反動へと放り出され、迫ってくる軽トラに曳かれるハメになったのだ。
良い事をする気も犠牲になる気も無かった僕は、それで全治二ヶ月の重傷を負った。
「こんなはずじゃなかった」
これが正直な気持ちだ。
軽いきまぐれがこんな結果を生むなんて。
茫然と、自分のした事の愚かさに呆れていた僕の病室にノックの音が響いた。
一人の少年とその母親らしき女性が現れ、涙を流していきなり土下座した。
「すみません。うちの子を助けて頂いたばかりに、こんな目に遭わせてしまって・・・」
その言葉を聞いて、改めて少年の顔を見つめた。
──あぁ、そうか あの子はこんな顔だったんだ──
初めてみたその顔は、涙にぬれながら輝いていた。
「お兄ちゃん、僕を助けてくれてありがとう。」
生きる喜びに満ちたその姿。
僕は二人を見ながらぼんやりと考えた。
──ヒーローってのも時には悪くないかもな──
痛み止めの点滴でぼやけた頭の幻想かもしれない。でもこんな幻想なら、例えすぐに消えてしまうとしてもアリなんじゃないのか? いや、やっぱり気の迷いかもな。
段々と重くなる瞼を閉じながら、いつしか僕は苦笑していた。