2年前の今頃、ある生徒さんのお話‥
風邪が原因で声が出にくいところ無理して話していたらポリープになって、歌声どころか話声も出なくなってしまうというとても痛々しい状態になってしまった生徒さん。
耳鼻咽喉科や声の専門医にも診てもらい治療してもなかなか治らず、声がでない‥
ある先生にはもう完璧には治らない‥ってなこと言われたり‥
彼女はあるジャンルの歌を長い間歌ってきた。私のところには発声を習いにいらして2年ほど経った頃だったと思う。
「もう歌を歌うのは無理かもしれない、やめるしかないのかもしれません‥」
‥なんて悲しい事を言わせてるんだろ‥と思った。
歌が好きで、真面目で努力家で‥こんな人がこんな悲しい事言わなきゃいけないってどういう事?!って。
私は咄嗟に「歌いながら治していきましょう!」と言ったんですよね‥
私はお医者さんじゃないし、自分だってよく風邪ひいて声出ない😂とか‥よくパニックになるっていうのに!!
でも、クラシックの発声方ならお役に立てるような気がしたんですよね。私が勉強してきた全てを活かして試行錯誤しながら一緒に乗り越えていけば、声が出るように、歌えるようになるんではないか‥と。
はじめは声にならない声で10分の発声からはじまり、歌詞で歌うなんて到底無理な状態。とにかく新しくて割れやすい薄いガラスに模様を入れていくかの様な感じですよ‥恐る恐る‥少しずつ少しずつ、一歩ずつ一歩ずつ。
童謡のふるさとを発声に入れたのはそれから半年以上は経ってたと思う。そのふるさとだってはじめは4小節スタートですよ‥
今までの歌い方をやめてもらうしかなかったので、とにかく生徒さんは耐えて耐えて、藁にもすがる思いでレッスンを受けていたと思う。
レッスンが 1時間になったのは今年にはいってからじゃなかったかな。
でも!でも!今年の秋にソロライブ復活ですよ!
私はお伺いすることはできなかったけど、今まで聴いてくださっていた方々に声がキレイになった、高音が心地よかったと褒められたとのこと。
2年ですよ‥2年かかりました。
今日はどれだけ辛かったかという話をしながら2人で泣きましたよ。
今からです!これから好きな様に、表現したい様に、好きな歌を思う存分歌ってください。
私はその生徒さんに‥
頑張りましたで賞♪
思いっきり歌いま賞♪
辞めないでついてきてくれてありがとうで賞♪
‥を、あげたいと思います。
これからも引き続き、声のサポートいたしますよ。
‥由理しぇんしぇいより。