<過去記録(2007~2013年)>徳井由美子~ゆみりん・ブログ

ゆみりんこと、徳井由美子(ホーリー・ホーシー、他)の、これまでの過去ブログ記事を、ここに移設してきています。

やまざきのおっちゃん

2012-09-27 18:34:07 | 日々。日常生活。
今日・・地下鉄に乗ろうと、関☆高殿駅から、ぎりぎり走って、車両の最後尾に飛び乗ったら・・
見なれた顔が、座席からこちらを見ている・・

小柄で日焼けした健康そうなその顔は、山崎のおっちゃん(77歳)・・

おっちゃんは、聴覚障がい者である。だが、手話以外にも、身振り手振りを使い、またひとのしゃべる口を読んで、言葉の意味をほとんど読みとるので、・・コミュニケーションに、ほとんど、まったく困らない・・・

(おっちゃんの隣の席に腰かけ、私と話し?出す・・確かに、言葉も話す)

お 「どこ、どこ行く・・・?」

私 「ああ、(ハープを弾くマネをし)”箕面”にいく」

※私~手話まったくできない人

たしかに、”みのお”という言葉の時、口の形を大げさに表しはしたが・・まさか、これで伝わるとは思わんかった。・・(筆談をしようと、かばんからとり出した紙とペンは以後ほとんど使わず・・)

お 「箕面?”ハア~・・”とおいとこまで たいへんだ」 (おっちゃんの言うてることも、ほぼ・・9割はこちに伝わり得るのがすごい)

そもそもこの山崎さんとは、旭区のボランティア関連(まちづくり計画や、しょうがい者班、”あったかきち”開設にあたってなど)のことで、もう4年ほど前から知り合いになる。ここしばらく会っていなかったけど・・最近、また私も”あったかきち(基地)”の運営に近寄るようになって・・再会した。
最近は、9月1日の、きちでの「3周年記念イベント」でいっしょした。

おじさんは、・・完全(?なんだとおもう、)ろう者なのに・・コミュニケーション面において、ほとんど健聴者といっしょに何かするのに、ギャップを感じさせない。・・ゲートボールも、区内の複数のグループに混ざり、あちこちで、一般の人といっしょにしている(今は制限してるらしい)。普段の生活も・・電車移動も、ひとりで。

以前聞いた話だと、故郷からこの旭区にやってきて、青年の頃から60歳の定年まで、ずっと職人の仕事をつづけたそうである、

そして今は、区内で月4回、健聴者の人に、”手話”を教える先生でもある・・

今日は、おっちゃんは、梅田の方に行くらしい、友達と”話をする”のが目的だそうだ

やがて、電車は東梅田につき・・いっしょに数十メートル行ってから、別れた。

音楽を、私がやる人間だってことはもちろん知ってはる。

あったかきちでは、通算3回、演奏しているし、その都度おっちゃんもいた。

聴こえないのに、いつもノリノリで・・

それで、今日も私は、音楽の事で、出かけに行くんだ、という話をしたんだけど、・・別れた直後にふと

”おっちゃんは・・音のない世界、まったくのサイレント(無音)の世界におるんやな・・”と 

音のない世界、音楽のない。(・・今まで、車の事故など会わずに(音が聞こえない由に)よう長生きしてくれた・・)

こないだの、”あったかきち3周年イベント”での、私が中世の服を着て、ハープ演奏をしたあとも。・・
終わったらかけ寄ってくれて、「プロ、プロや」というてくれた・・調子のええおっちゃん・・(泣)

きっとな・・天国が来たらな、必ず病気も障がいもない世界やから、おっちゃんも耳が聴こえて、私の声も聴いてくれるで・・ ほんとうに、そう思える。

思えば、・・3~4年前に、これもまた年配の女性のお友達、恭子さん、・・は、口がうまくきけなかった、若い頃の手術のミスで。耳は聴こえたし、喋れたら、頭の回転がよいので、きっと毒舌(メールなどでは、そうだった・・)だったろう、その恭子さんが、病気でなくなった時も、・・お葬式でしばらくぶりに顔を見た途端、

「また天国で会うた時には、すぐにこの人と私、さっきまで一緒やったみたいに、会話しよるな・・」

たやすくイメージしたもんだ。リアルに本当にそう思えたのを、覚えてる。不思議なものだが。

・・・

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