<過去記録(2007~2013年)>徳井由美子~ゆみりん・ブログ

ゆみりんこと、徳井由美子(ホーリー・ホーシー、他)の、これまでの過去ブログ記事を、ここに移設してきています。

も、モンセラートの朱い本、にちょこっと編

2012-09-13 08:34:57 | 音楽活動-ユニット~バンド編
月曜日(10日)、今月17日(月・祝)から月2~3回始まる(参加・演奏する)典礼劇『ダニエル物語』で使用する楽器が、小さいけれど4つ、を考えているので、当日などに全てを持ち運ぶのは無理だから、ライア、バロックギター、プサルテリ、ゴシック・ハープのうち、後者2つを、先にこの月曜日に運びこんでおいて、第2・4月曜日が上演日である『モンセラートの朱い本』を聴いて帰ろう、と思っていた・・西田辺にある、カトリック大阪田辺教会の話です。

午前中、メールや電話のやりとりで、主演者の玉置さんから、”私も歌える歌(2つ)で、参加しないか(共演者の1人がお休みですから)”と言われた。
去年の今頃なら出来ないが、今ならこの秋10~11月にかけて、ステラ・スプレンデンスやMariam Matremは、(アイリッシュ)ハープで弾き語る機会が多くある
演奏(歌)技術上のこともともかく、この”中世””カトリック、巡礼”の辺りのスピリット(精神)を感じ取るのが目的で、聴きに行こう、と思っていたもので
参加もさせてもらえるなら、そうしよう。・・(でも、当日の午前に決定・・なので、新たに、曲に関してチェックを入れ直すゆとりがなく)

 <教会について・・さっさとギターを担いだ姿で聖堂に入られる河野さん(左)>


 <聖堂に入ったところで、雰囲気があるから、どうしても撮りたくなった 何度も来ているけど、頻繁にくるわけではないので、来るたび新鮮に感じる>



"モンセラートの朱い本"・・は、13~14世紀頃、スペイン・バルセロナ郊外の、モンセラート修道院へ参ずる巡礼者たちによって歌い踊られた10曲の歌謡?を含む、中世・西洋の歌曲集です。玉置さんいわく、”マリアさん音頭””河内音頭”・・なるほど。しかし、全ては知りませんが、私が歌える2曲は、ラテン語(ですよね!)です、でも確かに、繰り返し歌って(そして本当は踊るんでしょう・・)いるうちに、そうも思えるような気がするわ。

wikipediaで、こんな箇所を見つけました・・⇒(この歌曲集が編集された、)「編集の意図は、無名の編集者によって次のように明瞭にされている。・・

”英訳からの重訳:巡礼者は、昼はもちろん、モンセラートの聖母マリア教会において寝ずの夜を過ごす間、歌ったり踊ったりしたくなるものだ。そして教会では、お行儀よく敬虔にしていられないのなら、歌を口ずさんではならないのである。というわけで、ここに発表されるこれらの歌曲が作曲された。これらの歌曲は、遠慮がちに使われなければならず、祈りと瞑想のうちに夜明かしをする人にうるさがられないように注意されたい。” ですと。・・”音頭”的であっても、上品な曲が集まっているのは、こういう理由によるところのようです?

さて、私は勉強不足で、前述のように、10曲歌われる中で、2番目の”Stella Splendens(ステラ・スプレンデンス)” と8番目の”Mariam Matrem(マリアム・マートレム)”だけに、歌の一部で参加。あとは、玉置さんのおっしゃるように、前の出演者席で、ず~っと2人の演奏を、聴いていました。

・・お2人は、それぞれ歌の玉置さんが80歳(いいんでしょ、カミングアウトしても・・?)で、ギターの河野清さんが82歳です。2人の出会いは20歳ごろということで、それが今ここで2人が演奏しているわけに、つながっているんですよね・・60年も友人同士でいる、って感覚を味わってみたいものです。

<上演開始前の、ギターの河野さんと、玉置さん!・・ぜひ、これもパチリ>


歌と演奏が始まって、演奏などは、昔(CDを聴かせてもらっているのは、10年前の録音だから)に比べて、もちろんすらすらとは行きにくいんでしょうけど、
横で聴きながら、途中で、ハッと気づいて感動したこと・・は、80歳以上になって、楽器を、人前で弾けている・・ということですね 80歳、というたら、私が普段高齢者施設に慰問している所では、もっと若年でも、認知症で自由でない人もいます。この年齢になると、本当に人それぞれ・・(というのは、翌・火曜日の、市音楽コミュニケーション・ボランティア連絡会議での、他の音楽ボランティアさん=前期高齢?者、の方達とも話していたことです・・自分が、入所せずに、むしろ出かけて行って、演奏ができる側にある・・幸せ)ということですね。

私も、がんばろ・・・80歳までは、あと34年ある。想像もつかないけど・・・!?

とにかく・・映像は、全て(最後は残りが少し切れてる)撮れたんですけど、・・・何だろう、自分の歌った部分だけを抜粋したものを公開してみる・・なんていうことで。

『モンセラートの朱い本より』
Stella Splendens+Mariam Matrem
2012年9月10日 於・カトリック大阪田辺教会



いやあ・・感想?楽しかったです。自分が歌っている間もそうですけれど、
他の部分、前に座って聴いている時がよかった。・・なんだろう、そう、演奏が始まって、2人の演奏は、以前より、自由が効かない部分もあるのかもしれないですが、にもかかわらず、しばらくたつと、・・ほんとうに野暮な言い方みたいですけど、いわゆる、中世にタイムスリップ、みたいな感覚ですね。歌と、楽器はギター1本に、玉置さんの太鼓類だけが、聖堂の静寂の中に静かに響き渡る。ここでは、太鼓の音ひとつ、弦1本の震え、声の息遣いまでが、効果的に聴こえます。なるほどなあ・・空調関係のスイッチを切る意味がよく出てる。視覚的には、木造りの、言い方はわるいけど、ひなびたような、・・味わいのある聖堂の姿が目に入ってきて、これにも音楽にとてもマッチしている・・。匂いまでも、なんかなつかしいような、雰囲気を醸し出してます。この教会は80周年を迎えたということで(戦前からなんですね)、この聖堂も、それくらいなんでしょうか。・・

玉置さん(主演)も、ライブ日記をHPに書かれています。
 ○ライブ日記⇒http://homepage2.nifty.com/orchome/ORC/diary2012.html(わ・・この日の演奏の事も、書いてはるわ)
 ○ライブのご案内のページ⇒http://homepage2.nifty.com/orchome/ORC/live-T.html





さて・・ここまで書いて、あれ、来週17日(月・祝)からの、本当に私が参加する 『ダニエル物語』の 広告もしてる方がいいんかなー、と。

上記 玉置さんの、ライブのご案内のページ にも、あります。そのまま抜粋!

さて、今月9月17日(祝)から、基本(出られない日は、ここブログに、書きます)毎月第1・3月曜日 午後3時15分から(約1時間) ダニエル物語、がはじまります。
ここと同場所のカトリック大阪田辺教会(大阪市東住吉区南田辺2-12-25 JR阪和線 鶴ヶ丘から 北東へ徒歩6分 地下鉄御堂筋線西田辺2番出口から東へ徒歩9分)聖堂にて です。 無料です。 入退場自由です。



  朗読と一人うたによる 中世典礼劇            
 
日本語翻案/朗読/ひとりうた/鳴り物:玉置和男
ライア/バロックギター 他/うた:徳井由美子


 「ダニエル物語」は、12~13世紀、北フランス、ボーヴェの若者たちによって創られ演じられた典礼劇です。題材は旧約聖書のダニエル書第5章、第6章。素朴な民族芸能として捉え、日本語で歌います。