真の動物福祉牧場を目指して

闊達な 子どもの世界 守るには

子どもが如何に活き活きと活躍できるかは、その国の将来を占う上で最も重要なファクターだと思います。
アメリカが世界一の大国となり得たのは(異論は多々ありますが)、百年前の子ども達が実に闊達に、マーク-トゥウェインやウィリアム-サローヤン等により描かれている事と、深い繋がりがある様に思えます。
因みに私はトゥエインよりもサローヤンが好きで、大人の世界を風刺するテーマが強いトゥウェインよりも、大人も子どもも共に儚い者として、その間の友情を描くサローヤンが好きです。
日本でも子ども達を闊達に描く作品は、主にマンガですが沢山あります。
私の好きなのは浦沢直樹(二十世紀少年)、松本太陽(ピンポン)、ちばあきお(キャプテン)あと、ヒカルの碁も好きです。
文芸作品ではあまり思い浮かばないのですが、良い子どもの世界を描いた作品をご存知でしたら教えて下さい。

さて、百年前の闊達な子ども達を浦上に描こうと思うのですが、なにぶん大変な時代だったので、まずは大人たちが安心して活躍できる環境を、子どもの為に作ってあげなくてはなりません。
ここではずっと引きこもり勝ちで、あまり出番の無かったガネシヤ先生に活躍してもらおうと考えます。

当時、日本に亡命していたインド国民軍の総裁チャンドラ-ボースは、日本の愛国主義者(任侠)の間でアイドル的な存在になっており、日本のアジア進出に植民地の解放という大義名分を与える上でも、日本政府はインド国民軍に援助を惜しみませんでした。
そんな折に、ガネシヤは2人の子どもを連れて長崎の任侠の親分の家を訪ねます。1人は自分の7才の娘で、もう1人は学校の教え子で、長崎の不良にイジメられてケガした13才の男の子とします。

ガネシヤの要望は簡潔で、浦上の子ども達が異教徒や中国人の子だからといってイジメられないよう、チンピラから不良少年までキチンと教育を行き届かせてもらう事です。
協力を得る為に、ガネシヤは親分が聞きたがる反英闘争の話をします。それは彼の父親から聞いた過去の闘争(インド大反乱)の話であり、闘争に人生を投げ売った母親の話であり、彼自身の少年時代からの支配への反抗、そして父をヒマラヤに探しに行く旅から、トゥルクのパーティーと共に巻き起こした奇跡的な反支配の啓蒙運動までを伝えます。
彼の日本語はカタコトですが、舌足らずにならないよう気を配った、彼の文人的な性格が良く表れたもので、親分を痛く感動させます。
ちょっとセリフを考えたのでついでに話しますと、ケガした子どもの件についてで、「インドには、こんなブッタの教えが、今でも残っています。それは『人のした事を気にするのでは無く、自分のした事と、して来なかった事を気にしなさい』というものです...」
この言葉で、加害者の不良を処分するのではなく、改心させて見方に付けようとする心が伝わり、親分はその不良にインド語をお清の学校で学ぶように命じます。 こうして長崎の任侠は浦上を守る存在となり、戦争が長引いて行くなかで生じて来る全国的な浦上への迫害から、子ども達の世界を守ります。





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