真の動物福祉牧場を目指して

戦争は 辛いものだと 伝えたし

このテーマは多くの名作映画や文学を生んでおり、私もその栄えある系列に連なりたいと思う者です。
反戦映画はやはりアメリカが本番で、クラシカルなのでは、戦争の狂気を描いた「地獄の黙示録」、殺人マシーンを養成する軍隊を描いた「フルメタルジャケット」、貧しい者達が戦争に行かされる現実を描いた「プラトーン」などか後世まで残る名作かと思います。
反戦運動を明るく描いたヒッピー映画「ヘアー」も名作で、最近の映画では徴兵されても決して銃を握らなかった実在の英雄を描いた「ハクソーリッジ」が力強い作品です。
また、戦争による人道危機に立ち向かったローマ法王の使者を描いた「ホロコースト(spay of god)」と、紛争による難民危機を救おうとする医師団を描いた「全ては愛のために(beyond border)」も心に残る作品です。

さて、物語は日中戦争を描かなければならないのですが、当時はまだ徴兵制度はなかったので、浦上から出兵して中国人と戦う悲劇を描かなくてもいいのは救いです。
正直、大陸での戦争はとても描き辛く、日本の作家でそれ(三光作戦など)に真摯に向き合っているのは堀田衛善しか私は知りません。
彼は終戦後も上海に抑留され、国民党に情報分析(スパイ)の仕事をやらされた経験を持つ異色の作家で、インド政府から特に表彰されて招かれ、「インドで考えたこと」という名紀行文も残しています。

ここでは戦地から長崎に戻った帰還兵が、戦争のPTSDから泥酔して華人系の女性を暴行してしまう。といった形で戦争の辛さを描こうかと思います。
こうした、死に瀕した男の生殖本能の問題は未だに禍根を残しており、それは暴行を受けた女性が男を拒絶するようになり、一生独身で周りの親族にも気をもませる事になるからです。

お清と光珠を最も悩ませたのもこの問題で、血の気の多い華人系の男達が復讐でもしようものなら、たちまち中華街は焼き討ちされかねない情勢でした。
只でさえも華人系の商店からは客足が遠のき、経済的に苦しい中でそうした精神的圧迫も加わり、浦上の教会に救いを求めに来る華人が急増しました。
それまでは、お清とその友達数人で事足りていた教会の活動に慎語も加わるようになり、彼は女性だけでは癒せない心の傷を癒やす事を求められます。
慎語は只相手を抱きしめて、共に涙を流す才能に恵まれた男で、被害者の女性は立ち直って結婚できます。
それは彼女が自分の事を本当に心配し、大事に思ってくれている男性に気が付くチャンスとすらなりました。



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