真の動物福祉牧場を目指して

自由を奪われた人々 No. 2

 前回の予告通り、お隣の国の「自由を奪われた人々」について語るのですが、まずは「北」からとします。

 最近特に「北」は不安定化しており、これはコロナのせいもありますが、ロシアからの影響を今でも強く受けているコトを示しています。

首脳会談でありえない冷遇、それでも北朝鮮がロシア支持をやめないのはなぜか:朝日新聞GLOBE+

国連総会の緊急特別会合でロシアのウクライナ侵攻を非難する決議が採択されたが、193カ国中、反対した5カ国の一つが北朝鮮だった。なぜ、中国のように棄権しなかったのか。...

朝日新聞GLOBE+

 このコラムでは、そもそも「北」はソ連が作った国だとしており、ソ連が崩壊した1991年の衝撃によって三百万人もの餓死者が出たのは、人類史で最も近い「大飢饉」の歴史と言えます。

苦難の行軍 - Wikipedia

 このウィキページはとても優れており、大飢饉の原因である「主体農法」の誤りについて解りやすく書かれています。
 こうした総括が「北」には出来ないが為に、今だに飢饉が繰り返されているのは真に由々しきコトだと思います。

 今またコロナの急拡大と共に飢餓が広まっており、これはロックダウンされても文句が言えてる上海市民よりも遥かに酷い状況で、隔離されるとコロナよりも餓死で命を落とすと言われています。

 「自由を奪われた人々」の命はかくも儚く、そうは成りたく無い為に命を賭して戦うウクライナ人達の気持ちも、少しは解る気がします。

 最初のコラムでは、ロシアの政府関係者ですら「とんでもない国を作ってしまった」という感慨を語っており、その惨状はロシア人監督によって撮られた「太陽の下で」という映画が善く映し出しているので、少し紹介させて貰います。

 この映画でロシア人の監督は、テレビ向けプロパガンダ番組を作成する過程を取材しており、そのマスコットにされた10才の美少女(ジンミ)が主役です。

 ジンミの両親も模範的な労働者の役をやらされ、模範的な家に暮らして「幸福」を演じさせられます(本当の親かすら怪しい)。
 少女はそうした演技の世界で生きるコトに違和感を抱き、先輩のマスコット少女の凍りついた笑顔に恐怖を覚えて、とうとう泣き崩れてしまいます…

 ここで対比として、アメリカ大恐慌時代を描いたプロパガンダ映画「アニー」を引き合いに出したいと思います。
 アニーも10才の美少女で、彼女は捨て子なのですが、とても陽気に歌って弾ける演技を見せてくれます。

 これは「北」の美少女とは対照的で、ジンミは洗脳教育をとても真面目に受け、模範的な回答をさせられます。
 それは日本帝国主義への批判だったり、ロシアや中国の共産主義がとても上手く行っているというウソの賛美だったりします。

 「アニー」も負けずに自由主義のプロパガンダを繰り広げており、それは退廃と虚栄を前面に描きながらも、大統領(ルーズベルト)がヒーローとして登場してニューディール政策によって捨て子達と国は救われます。

 これはミュージカル映画なのでファンタジー色が強いのですが、「太陽の下で」は一切そうしたファンタジーを廃しており、逆に「北」が描くファンタジーの裏を暴こうとしています。

 流石は「文学の国ロシア」だけのコトはある作品で、かつてのソ連も「北」と同じ劇場国家だったので、その反省はしっかり出来ていると思われました。
 私も次回作「Say」では、こうしたファンタジーフリー(抜き)に挑戦してみたいと思っています。

 

 


 
 
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