この両親の故事に習い、傑も知花の命を救うコトで二人は結ばれるという設定にしたく、こうした「劇的な出会い」は現代社会では滅多に無いので、少し頭を捻る必要があります。
まず思い浮かんだのは、知花(チーホァ)が匿った脱北者が政治的な重要人物で、「北」から暗殺団が送られて来て知花の命も脱北者と共に狙われるという設定です。
これに対抗するタメに脱北者は傭兵を雇い、統率の取れた頼もしい傭兵団として信頼を獲得していた傑の部隊が選ばれます。
そこで傑は勇敢に戦って「北」の暗殺団を撃退し、知花の命を救います。
知花が傑に惚れた理由は他にもあり、それは傑の部隊がみんなとても礼儀正しかったからで、それは傑の使命感が部下達にも浸透していたからでした。
この使命感は二人に共通するモノで、「巨大な悪と闘う」という過酷な使命は、一人で背負うには重すぎるのでパートナーを求める気持ちが高まります。
傑と知花がパートナーになるのは必然であり、それは仁とケチャが結ばれて優樹国の礎(いしずえ)が生まれた様に、「五族協和」の新・満洲国の礎は、この二人の出会いによって生まれます。