真の動物福祉牧場を目指して

傑と知花の子育て

近未来での「北朝鮮解放運動」は闘争の域に発展しているとしましたが、この過酷な闘争の中にあって、傑と知花は勇敢に子育てをします。

それは二人にとって未来に希望を託す行為で、そうした希望がなければ闘争を戦い抜く勇気は湧きませんでした。

この子の名は、傑が赤ん坊の頃に「昇天」した父・愛新覚羅仁から取り、仁は
厳しい闘争の中で人々の心を安らげる存在となり、多くの脱北者からも可愛がられて育ちます。

仁が物心つく頃には、傑は既に東北軍満洲派閥のリーダーで、「北」の暴力組織を抑え込む実力は充分に持っていたとします。
因みに、「北」の暗殺部隊がどんな実力を持っているかは、村上龍の「半島を出よ」に詳しく描かれており、この小説は無理に「日本寄せ」しているので非現実的ですが、もっと朝鮮族内部での闘争を描けていたら傑作に成ったかと思います。

北朝鮮を描いた日本の小説をわたしは他に知りませんが、それは韓国では多く書かれていると思います。
同じ民族の同胞が強いられている過酷な現状に対して、何も共感を示さない様な文学は意義が薄いと思え、文学は「総合芸術」なので「全てを語る義務」を持つと考えます。

わたしは韓国文学は不勉強で、韓国映画はよく観ていますが、映画はエンターテイメントなのであまり現実を直視しているとは思えません。
ドキュメンタリー映画ではロシア人監督による「太陽の下で」が非常にリアリティーが有ってお勧めですが、ここではスターリン時代のロシアと現在の「北」を重ね合わせているので、ロシア文学の最高峰と言えるソルジェニーツィンの「収容所群島」も合わせてお勧めします。

話が逸れたのでまとめますと、愛新覚羅仁は傑の後を継いで東北軍満洲派閥のリーダーと成る存在で、北京の中枢部へ乗り込んだ東北軍を指揮したのも50代後半の仁とします。

2060年には傑も知花も90歳過ぎになっているので、闘争の最前線からは引退させて、安全な韓国や日本からSNSで意見を送る程度の活躍とします。
これは革命というのは若い世代が担ってこそ意義があると思うからで、二人の老兵にはそれなりの役回りを演じて貰うつもりです。


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