真の動物福祉牧場を目指して

終わりと始まり

 今回は前置きなしで、いきなり物語に入らせて貰います。

 これまで3000人の兵士達を追悼する場面を描いて来ましたが、その延長としてかなりイレギュラーなシーンも入れたくなりました。

 それはセイの夫であるアッシュル-ナツィルパル2世(パル)がゲイだという設定から来るイレギュラーで、彼はやはりどうしても女性相手では立たなくて子を作るコトは出来ませんでした。

 セイはこの頃まだ40過ぎで、子供が産めるラストチャンスの年代は女性の欲求が一番高まる時期でした。 パルはそれを満たしてあげられないコトを恥じ、この際死に行く兵士達に花向けとしてセイを抱かせてやろうと考えます。

 

 セイは10000人の軍隊の中で唯一の女性で、シャングリラの長寿水で育った為まだ30代前半で通用する魅力を保っていました。 なので彼女は自然と兵士達の憧れのマトと成っていましたが、王の妃を略奪しようなどと考える命知らずは居りませんでした。

 それが今回、死に行く者にはその望みが叶えられるコトとなり、兵(つわもの)どもの中には死を求めるキライすら現れます。 しかし冬場の食糧不足で衰弱死しそうな人間は周りからハッキリと見分けられ、まだ元気な立候補者は「エネルギーの浪費をするな!」とキツく戒められます。

 

 衰弱した男が大量のエネルギーを放出するコトは、そのままセイの腕の中で昇天する結果と成りがちでしたが、確実に子種を残す結果にも成りました。

 そうして翌年の秋にはチベット高原で最初の子供が誕生し、この子は文字通り人々が共に育てます。 なのでやはり女の子が良いかと思い、この少女の存在は王国の建設がしっかりと根を張ったコトを意味する様になります。

 

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