真の動物福祉牧場を目指して

萌立つ命の星 「参」

 今回は、人と動物との共生について語らせて貰います。
 
 それはやはり微生物や植物よりも、動物と接する方が「萌る」からで、わたしは動物好きが高じて牧場で10年ほど働きました。
 
 しかし現場では「萌る」どころではないコトが多くて、「動物福祉」に反するコトも多く観て来ました。
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 この「動物福祉牧場」の認証は、牧畜の伝統が篤いイギリスで発祥し、新しい時代にマッチした「動物との共生」として広まりを見せております。
 
 日本にもこうした「萌る牧場」が広まるコトを願い、そうでなければ新しい世代に引き継がれて行かないような気もしております。

 日本の牧畜業が危機に瀕しているコトは、NHKスペシャル「食の防衛戦」等で放映されていたのでご存知の方は多いかと思います。
 これはもう、ヨーロッパの様に政府が手厚い補助金を出すしかないと思えますが、それに見合った自然環境と労働環境の向上が求められているとも思います。
 
 労働環境というのは人だけの話ではなく、畜産では動物が1番働いているので、彼等の福祉が重視されるのは当然と言えます。
 過度に集約化された現場では、自然環境に害を及ぼしている処も観られ、こうした現場にはEM技術などの先進的な手法を国が指導すべきとも思います。

 ちょっと現実的な話をしすぎましたので、ここで「萌立つ命の星」に話を移させて貰います。
 その星では動物福祉が非常に進んでおり、人が動物を搾取するコトは違法になっているとします。

 これは人が動物をめったに食べなくなるコトも意味し、肉食は江戸時代の日本くらいがちょうど良かったかと思えます。
 それが地球環境に負荷をかけずに、増え続ける人口を養って行く道であり、タンパク質は植物と微生物で充分に賄えます。

 そんな「動物福祉の星」の牧畜はミルク生産が主となり、牛は「聖なる動物」とされて自然に放牧で育てられます。
 寝そべってのんびり草を反芻する牛は、人を信頼して一緒にお昼寝したりもでき、学校でペットの様に飼うのも子供の教育に善いでしょう。

 こうした人と牛の濃厚接触は、ミルクに人に有効な抗体を多く含ませる作用があります。
 これは「免疫ミルク」として医療現場で用いられていますが、インドなどでは日常的に飲まれていて、「萌立つ命」を人に与えてくれています。

 

 


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