真の動物福祉牧場を目指して

郭沫平総長の意見

シャローム教授の演説が終わると、学生達から質疑応答を求める声が殺到しますが、それらにイチイチ答えるのは大変なので、郭沫平総長が演説へのコメントを加えるとして、彼にマイクが渡されます。

まず1つ目の「言論の自由」については、それが社会的な平等性を示すモノだと解説します。
お上の言うコトが絶対でそれに逆らえない社会は平等ではなく、封建的な因習に囚われた社会になってしまい、そんな社会では真の発展は望めないとします。

2つ目の「一党独裁」についても辛辣なコメントを加え、権力を独占した党が如何に内部で権力争いを繰り返して来たかを語ります。
それは権力の集中が行き着く必然的な退廃で、そこには愛国心などカケラも無いと批判します。

3つ目の「軍国主義」については、党の軍隊である人民解放軍が、党内での権力争いによって分裂しているコトを暴露します。 特に東北(旧満州)軍の離反が深刻で、今回の学生運動に乗じてクーデターを起こすやも知れず、運動が反乱軍によって乗っ取られないよう警戒する必要があるとします。

ここまではネガティブな話でしたが、4つ目の「農業と福祉の向上」からは建設的な政策についてで、郭総長はそれについて明るい未来の可能性を挙げます。
中国では伝統的に微生物を農業や医療に用いて来ており、その分野での技術革新も積極的に取り入れて来ました。
それによって河川は浄化され農地も復活したので、中国農業の未来は明るいと話します。

5つ目の「教育と医療の無償化」については、素直にそれが理想だと認めます。
競争教育や医療格差は悲しい結果を多く生んで来たので、それらは悪しき過去の遺産として反省材料とするべきで、これからは教育も医療も全ての人が自由に受けられるようにすべきであり、それは技術的に可能な時代に成ったとします。

6つ目は「信仰の自由」についてでしたが、それは少数民族の自由を認めるコトで、チベットやウイグルの独立を認め、モンゴルとの係争にも終止符を打つコトを意味しました。
郭総長はこれに賛成し、そうした自由を認めるコトで台湾も中国との一体化を容認できる様になり、中華民族の統一という悲願が達成されるだろうと語ります。

最後の「核兵器廃絶」についても賛成で、中国が核保有国の中でそれを達成した最初の国に成れば、世界史に中華の栄光を永久に刻み込めるとします。
この郭総長の演説は学生達に大いに受け、ネットで拡散されて更に大きな反響を呼びます。



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