真の動物福祉牧場を目指して

高等動物は光合成で生きられない?

ひねったタイトルで申し訳ありません。
これは下等動物が光合成で生きられているという前提から来ています。

上のコラムは海牛と油虫が光合成で生きている事を伝えてくれますが、山椒魚はあくまで藻類(光合成細菌もこの一種)との共生であり、神経は繋がってますがATPのやり取りまではしてません。

なので山椒魚は食べなければ生きて行けず、それは高等生物の定めと一般的には思われます。
なぜ高等生物に光合成がムリなのかは、説明に多くの文字数を要するので以下のコラムに譲ります。

まあ簡単に言ってしまえば、葉緑体はミトコンドリアみたいに一応生物なので(DNA持ってる)普通に消化(または異物反応)してしまい、それを抑えるには海牛や油虫並みに人間の生体機構(免疫機構など)を退化させなければならないと云う事です。

葉緑体の遺伝子を人間に組み込めば共生は可能かも知れませんが、光合成によって発生する活性酸素を中和する為には植物のように色素(ファイトケミカル)を作る必要があり、これには何千もの遺伝子が必要になります。
それら全部を高等動物の遺伝子に組み込む事は不可能とされ、海牛と油虫は単純なので可能でした。

こうした事から、ブレサリアンという名称を作ったオーストラリアのジャスムヒーン女史の「リヴィング オン ライト」という本は説得力を失います。(光で生きれると主張してる)
彼女は現代の超小食主義者の間で一定の支持を集めておりますが、そのメタフィジカルな思想は私には古臭く思え、ライフ フィールド(LF)や育成光線と言った用語が一般的(?)に使われる時代にあって、プラーナ(気)なんて概念はもうアナログすぎるかと思います。

やはり、森美千代さんの「愛と微生物」の方が真理に近づいている気がし、ハイドロジェノソームの水素からATPを生む仕組みは動物の細胞にも適応できるので、「水素仮説」として一定の支持を集めております。
また、光によって駆動するプロトン(陽子)ポンプを高度好塩菌(アーキア)も持っており、これも光を生命エネルギー(ATP)に変換して生きてます。
このプロトンポンプはバクテリオロドプシンと言い、構造タンパクなので動物が用いる分にもそんなに不便は無いかと思います。

そんなこんなで、ブレサリアンについてはまだまだ不明な点だらけなので、物語にリアリティーを持たせるのは容易な事ではありません。
まあ別に見当違いの事を書いたとしても、それで何千万人もの餓死者が出る訳でもないと思うので、気楽に物語らせて貰います。

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