真の動物福祉牧場を目指して

老人と 子どもを結ぶ ボランティア

これは、私がアメリカ平和行進で立ち寄ったホピの村で観たボランティア活動で、いいなーと思ったので浦上でも描こうと思います。

私は長野の大鹿村という、ネイティブアメリカンの文化を取り入れているコミューン(日本山繋がり)のイベントに参加したことがあり、ネイティブの中でも特にホピは、日本に落とされた原爆の原料であるウラン鉱の在る地に大昔から農耕民族として住み(ネイティブは殆どが狩猟民族)、その採掘にずっと反対し続けてきた部族として人気があります。
そうした興味から、平和行進団が通り過ぎた後も私一人だけ、10日程ホピの村に留まりました(仲良くなったホピのおばさんの家にホームステイ)。

このウラン鉱については前にも書きましたが、働いてたネイティブアメリカン(ナバホ)がみんな肺ガンで早死にし、今ではもう採掘されておりません。
アメリカの原発はもう耐用年数が過ぎたものばかりで、先送り先送りで操業してましたが、住人の反対運動により次々と閉鎖されている現状です。核兵器もこれ以上作るのは流石に納税者を納得させられないので(納税拒否者も居る)、ウランは採掘するモノから地中に埋め戻すやっかいなモノとなっております。
アメリカの事はよく知りませんが、日本の核廃棄物を埋める国営企業(NUMO)の説明会などを聴く限り、それはかなり絶望的なタスクの仕事のようです。
絶望的と云うのは、日本に今ある核廃棄物二万六千本のガラス固化体ですら、2040年(中間貯蔵施設の期限)までに最終処分できる見通しが立たないのに、このままでは核燃料サイクルも絶望的で(日本とフランス以外みんな諦めた)、そこで処理できなかったら今の二十倍の量の核廃棄物を埋める必要があり、それはより放射能の強いやっかいなモノだからです。

話がそれましたが、ここではホピの村で行われている心暖まるボランティア活動についてお話しします。
ホピの村はアメリカでも反核運動のシンボルとなっており、そうした平和運動に力を入れている教会が幾つもこの辺鄙な土地に進出して、貧しいホピ族の生活改善活動(信徒獲得活動)を行っておりました。
その中でも特徴的なのがモルモン教で、これはネイティブから将来メシアが現れるとする、かなり異端的なキリスト教会です。男は19才になると2人ペアで海外に布教の旅に出される伝統があり、日本でもそんな2人連れの青年に声をかけられた方がいらっしゃる事でしょう。
こうした旅に出される前に、青年達は自活力を付ける為に訓練を受け、それは日本のホームヘルパーの仕事をボランティアでやる様なものでした。
それはボランティアなのでまったく時間は気にせず、報酬は一緒に食べる(食べさせながら)食事ぐらいです。
何人でやるかも自由なので、子ども達も青年にくっついて来て、オヤツをもらってちょっとした仕事(家庭菜園ある)をやってました。
ホピの村でも他のネイティブのコミュニティーと共通の、若者が殆ど都会に出て行って老人だけが残されるという問題が深刻な為、こうしたボランティアはとても歓迎されて、日本でもこんな自由な介護が出来たらいいなーと、元ホームヘルパーの私としては切に思いました。

これは老人から子ども達への文化、精神の継承という面からも重要であり、浦上クリスチャンの地では信仰心がとうとう花開いた事を古老達は噛みしめて喜び、子ども達に何を遺せるかと切に思いながら臨終を迎えていきます。
ゴーストタウンだった浦上を守った雲水のお坊様も百歳で臨終を迎え、その太鼓(法華)は弟子の新之助に引き継がれます。朝夕のお勤めには子ども達も加わって、賑やかに太鼓と祈りの音が町に響き渡って行きます。

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