前回まで述べて来た「持続可能な農業」を、「Sunの物語」で具体的に描こうと思います。
それは台湾で人気急上昇中の「光復党」が予算案を通した「中国農民支援案」によって行われ、資金面ではかなり自由が利くとします。
「農民支援」と言っても中国は広いので、それを行き渡らせるのは難題で、まずは都会に出稼ぎに来ている農民工をユニオン(労働組合)として組織する所から着手しました。
その流れで、まずは都会で「宝土改革」を実践するプランが練られ、これは都会人と農民が協働で作り上げるコトとし、中国に根強く残っている戸籍差別の壁を無くす狙いがあります。
中国の都会では、古い町並みを大規模に取り壊してタワーマンションを建てていますが、中には建設会社が資金面で行き詰まって「鬼城」のまま放置されてしまうケースが多くあります。
そこでは美しい庭園になるハズだった土地が荒れ果てたまま放置され、壁で囲んで見えづらくはしていますが、街の景観と精神性を大きく損なっています。
そうした空き地では地元住人が勝手に畑を作ったりもしているので、そこで「テラプレータ-ノヴァ」を進めるのは「創造的復興」と言え、都市住民が真摯に農業にたずさわるコトは精神的にも大きなプラスになります。
ここで、わたしが今「解体キングダム」の仕事をしている能登半島に話を飛ばしますと、ここでは二万軒以上が公費解体される予定で、その空き地をどう再利用するかが課題になっています。
その多くは過疎と高齢化のタメに家の再建はムリとされるので、そこでは「宝土改革を進める」のが1番の「創造的復興」かとわたしは思います。
再び物語に戻って締めくくりますと、宝土を作るのに欠かせない「EMバイオ炭」は始めは台湾から空輸しますが、すぐに現地でも作れるようにインフラ整備が成され、それには都市で多く排出される下水(糞尿)を有効微生物群によって効果的なバイオ肥料にする設備も含まれるとします。