売れ筋は若返りの「成長ホルモン」と、睡眠の質を高める「メラトニン」で、更年期障害を軽くする「女性ホルモン」も普通にサプリで売られていました。
日本では、ホルモン剤は乱用の危険性があるとして一般には売られておりませんが、年を取り体内での分泌が減ったホルモンを補う分には、害はほぼ無くて利益は大いにあります。
成長期にメラトニンや成長ホルモンを摂取すると、ホルモンの分泌に混乱が生じて害になりますが、そもそもそんな高いサプリを若者が摂取する理由は何も無く、わざわざ規制する必要も無いかと思えます。(性転換を目指す人には規制してもムダです)
これは「メラトニン トレーニング」という本を書かれた日本のホルモン学の専門家も言っているコトで、いくらトレーニングしてもホルモンの減少が抑えられない場合には、サプリメントで補うコトを勧めております。
ここで「日本のホルモン学」とあえて表記しましたのは、国民の大部分が自己責任でホルモン剤を摂取している国と、それに及び腰になって規制している国とでは、「ホルモン学」の体系が異なって来るからです。
日本のホルモン学は「如何に己の努力でホルモンの減少を抑えるか」に特化しており、アメリカは「ホルモンの力」の可能性を追求しております。
これはもちろん「アンチエイジング」の可能性で、それが商業的利益の可能性に飛び火しているのも事実です。
その商業的競争の中で、一番人気を博しているのはやはり「メラトニン」で、これは高校生の私が不眠症で悩む祖母の為にお土産で買える値段でした。
メラトニンが貴重なのは、人は眠るコトで日中に体内で発生した活性酸素を除去できるからです。
お年寄りが疲れて気力を亡くされるのは、体内に溜まった活性酸素を上手く除去できないからで、メラトニン サプリは確実にお年寄りを元気にしてくれます。
こうした「妙薬」に頼るコトは、危険な睡眠薬に頼るコトよりも数十倍善く、それはコスト面(医療リスクを含む)で数百倍善く、本当の素晴らしい眠りを得られるという面で睡眠薬の気絶よりも数千倍健康的で、健康に生きられてるという自信が持てる点で「魔薬」に支配されるよりも数万倍健全かと思います。
ではこの優しい力持ちのホルモンとは一体何者なのか? それは体としては酵素と変わらず、作用が広範囲に及ぶという違いは有りますが、レアメタルを反応核とする点でも同じです。
酵素とホルモンは言わば「カギ」で、一連の生化学反応をイグナイト(発火)させるのがそのレアメタルの「手」です。
メラトニンはその「カギ」が身体をシャットダウンさせるコマンドのキーになっており、たまたま呼吸と神経と血流までに影響する重大なボタンだったと云うことです。
この大切なカギが、少なくなって上手くカギ穴に刺さらなくなるのが「老化」で、ホルモンを維持するコトはアンチエイジングの「カギ」とも言えます。
私は出来るだけサプリや薬には頼らずに若さと健康を維持したいと思うので、ここからは「メラトニン トレーニング」について語ろうと思います。
メラトニンはセロトニンと同じ「体」のホルモンで、日中に活発に働いてセロトニンを沢山分泌させると、それが夜には自然に(酵素によって)メラトニンに変わります。
セロトニンを多く作るには日光とアミノ酸(トリプトファン)が大切で、リズムも大切とされ体をフリフリするダンス運動が最高のリズム運動とされています。
「日々ダンスを忘れるな」(Don't forget your dance)というキンクスの歌がありますが、椅子に座ったら骨盤ダンスを心掛けるくらいの姿勢が求められ、それに呼吸を合わせられると尚善いです。
しかし夜になったら、そんな運動はしない方が得策です。 でないとセロトニンが上手くメラトニンに変われず、眠りが浅くなってしまいます。
夜はとにかくリラックスを追求するのが善策で、ヨーガとメディテーション(深い呼吸法)が特にお勧めです。
音楽もアップテンポな曲は昼間にし、夜はスローテンポな曲を聴きましょう。
最後に、「善く眠る」というコトについて言及しておきます。
前に「睡眠中に体内の活性酸素が除去される」と書きましたが、これには身体が完全に活動を停止して、新たな活性酸素を生まない状態に成るコトが重要です。
なので「リラックスの追求」こそが「メラトニン トレーニング」の本質と言え、この「善い睡眠」は幸福ホルモン(オキシトシン)と成長ホルモンも生むので、トレーニングを日々欠かさないようにしましょう。