「一人っ子政策」によって生まれた「闇っ子」の数を、中国政府は1300万人と発表していますが、これは表に現れた数に過ぎず、その実数は5000万人に達すると言われます。
ここでは子供を6人も産んでようやく男子が産まれ、5人の女子は手放さざるを得なかった農村女性が紹介されています。
この番組では都市に捨てられて拾われた子や、孤児院を通じて海外に養子に出された闇っ子を取材していますが、現実にはそんな幸運に恵まれた子は僅かで、その殆どは闇組織に売られて奴隷として成長しました。
それはとても辛い人生で、精神的トラウマを抱えさせられ、親も子を売った負い目からそれを表沙汰に出来ず諦めざるを得ませんでした。
こうした現状に「光を復活させる」タメ、台湾の光復党は国会で予算案を通し、世界中からもチャリティー・アルバム「家族の光」を通して支援金を集めました。
この資金により、全国の農村に闇っ子問題を解決する窓口が開かれ、そこではNHKスペシャルで紹介されているアメリカ人ボランティアの様な地道な捜索活動ではなく、大々的な大盤振る舞いによって「親子の再会」を促進するとしました。
具体的には、「親子の再会」を果した親と子には両方に300万円の慰労金が出るとし、これは近未来の中国でも3年分の年収に当たるので、心当たりのある親はみんな申請します。
その審査は非常に緩いモノにして、実際の娘を特定するコトは難しいので、希望が一致すれば簡単に「家族の再生」は果たされるとします。
今回は物語の筋書きだけとし、具体的な描写はNスペの方に譲らせて貰いますが、次回で物語でも「親子の再会」を描こうと思います。