「家族の光」はこうした編集アルバムに持って来いのタイトルで、古今東西のアーティスト達は自分の家族について歌うのを「面はゆい」と思ったのか「家族の光」を謳ったモノは以外と少ないのですが、それだけ絞り込む編集作業は楽でした。
1. You Raise Me UP
これは「心に残る美しい歌」という素晴らしいコンピレーション-アルバムのオープニング曲で、ケルティック-ウーマンの代表曲です。
自分を育ててくれた親への感謝を詠っており、これほど素直な讃歌は他にないかと思えます。
2. Beautiful Boy
このジョン・レノンの名曲は、映画のタイトルにも成っています。
わたしはまだその映画を観ていませんが、かなりコアなドラッグ映画のようで、ジョンも「Happiness is a warm gun」なんて歌っているので彼と関連性があるようです。
3. Honor Them All
このジャニス・イアンの名曲は、ひょっとしたら以前に「'60 Light」でフィーチャーしたかも知れませんが、もし被ってたらそっちを「Guess you had to be there」にします。
それだけこの歌は「家族の光」には欠かせず、親への感謝を真っ直ぐに詠っています。
4. The Ballad of Barney Graham
これはピート・シーガーの「American Industrial Ballad 」という非常にシブいアルバムの曲で、労働組合の創設に命をかけて殺された父親への愛を歌っています。 このアルバムでは家族のタメに身を粉にして働いた親の気持ちが良く詠われており、「家族の光」にはハズせないと思いました。
5. Brother, Brother
キャロル-キングも家族についてアルバム「おしゃまなロージー」などで良く歌っていますが、ここでは兄への愛を謳った「永遠の名曲」を挙げます。
6. Families
このシンプルなタイトルの歌は、ニール-ヤングの「Living With War」というコンセプト(物語)・アルバムの曲です。
わたしはこの「戦争と共に生きる」をマスターピース(傑作)だと思い、戦争(ベトナム)が如何にアメリカの家族を揺さぶったかをリアルに詠っています。
7. Sign of the Window
ボブ・ディランの「New Morning」もマスターピースだと思い、特にこの家族愛を詠った歌は素晴らしいと思います。
8. 愛の約束
日本では五輪真弓が家族について良く歌っており、特にこの母親になる自覚を詠った曲は素晴らしいです。
9. 結婚しようよ
家族が生まれるにはまず結婚する必要があるので、それを歌った曲も入れるべきでしょう。
拓郎のこの華やかなフォーク・ソングは、中国の民族楽器をフィーチャーしたライト-リバイバル-パーティーによってより華やかに奏でられます。
10. One Family
これはアンジェラ・アキの名曲で、日本の歌でこれ程のスケールと美しさを兼ね備えた曲は滅多にないと思います。
11. Seven
ディビッド・ボウイのような孤高のアーティストは殆ど家族について歌っていませんが、この曲では例外的に、死を前にした彼が家族との絆を取り戻そうと詠っています。
12. Hymn to Her
プリテンダーズも孤高のアーティストと言え、この曲はライブ-アルバム「Isle of View」でのアカペラが素晴らしいです。
なかなか意味の掴みづらい歌ですが、母親への讃歌と取るのが自然でしょう。
13. Daddy Sang Bass
ジョニー・キャッシュは女性歌手と結婚して「Duet」という素晴らしい愛のアルバムを作りましたが、その子供達(息子と娘)もアーティストに成っています。
そんな「音楽一家」を謳ったこの曲では、家族をサークルとして詠った古典歌もフィーチャーしています。
14. Will the circle be unbroken
ジョーン・バエズが現代に甦らせたこの古典歌では、家族を「永遠に壊れない輪」と謳っています。
そこには「人類みな家族」の思想が感じられ、家族のサークルはつながり合って行くと謳われます。