あれは3つ前の日曜日だったのだ。彼の勤め先はまさに千曲川決壊のあの場所にあり,後の整理はまだできていないという。
奥さんが観光案内してくれたいくつかの場所は,車で見せてくれた様々な風景が,俯瞰からの絵で水の中に沈んでいた。
千曲川は美しい川だ。あの町を走れば何度も橋をわたるから,川横の堤を何度も走ったことがあるから・・・あんな情景にことばもない。忘れがたい景色だ。
様々な地域に生息している仲間たちだから。誰かは異常気象の災害に遭遇している。
季候がよくなって,天気がよくて気分がよくて,脳天気だから,すぐに忘れてしまう。私はすぐに忘れてしまう。