『ザ・ノンフィクション』という番組がある。
ホームレスだったりニートだったりPTSDだったりホストだったり下町人情だったり、さまざまな人間模様を放映する番組、でいいのかな?日曜の昼下がりにやっていて、見始めると最後まで見てしまう。
今日は動物病院が舞台だった。
最期の時を迎えたがっちゃん(猫)
「急変した場合の延命措置はどうしますか?」と言う獣医の問いかけに飼い主は「措置は要らない。抱いてあげたい」と答えた。
まもなく訪れた最期に、ママの腕に抱かれて動物病院のスタッフみんなに見守られてがっちゃんは旅立った。
「楽しかったね。ありがとうね」って号泣の飼い主。
画面のこっち側で号泣のあたし。
アメリカのペットの一番の死亡原因は安楽死なんだって。
動けない、食べれない、そんな状態で生きるより死なせてあげたほうが動物のためだというのが言い分らしい。
日本のペットの場合は家族という思いが強くて(伴侶動物、というらしいね)、ここ20年で寿命は倍に伸びたけれど交通事故や悪性腫瘍・心疾患なんかも増えてきてるんだってね。
それでも安楽死を選ぶ飼い主は少ない。一生自分の力で体を動かすことができなくても、自分で食べることができなくても人間が手伝ってなんとか生かしてあげたいと思うらしい。
ま、どっちの意見が正しいかなんてわからないしどっちも正しいのかもしれない。
そんな反面身勝手で捨てられて保健所で殺処分されちゃったりもするんだからやるせないなぁ。
そういえば夕べ、なんかの番組で動物実験の犠牲として生きてきたオランウータンだったかゴリラだったかの企画?ニュース?をやってたんだけどレポーターのあまりの中途半端な同情っぷりに吐き気がした。
確かにそいつらは人間の犠牲だったけど、今その実験などから開放されて檻の中で生活している。そうやって生きてきた以上これからもそうやって生きていくしかない。自然に戻すことなんかできやしないのに。
ウチにいる仔たちだってハーネスなんかつけずに外を走らせてやりたいよ。
でも自分で戻ってこれるほど頭はよくないし餌のとり方も知らない。即、車に轢かれてぺしゃんこになってしまうだろう。
だから彼らには自由はあげられない。
だけどおなかいっぱいご飯を食べさせてあげたい。
企画を担当したレポーターは、『田舎のねずみ都会のねずみ』でも読めばいいんじゃないかな。世界規模で動いてたような人に日本の童話なんかダサすぎて読む気ないかもしれんけどな(元ミスユニバース2位のあの人)
そういやあの人まえにも保健所の殺処分場に行って同情めいたレポートしてたな。
本気でかわいそうって思うんだったらその中の1匹でも自分が引き取ればいいんだ。

お互い、老けたね