昨夜、無事に蛹の1つから蝶が出てきて、今朝また1匹別の蛹から蝶が出てきました
現在日は差しているのですが少々風があるので、今日飛んでいけるかどうか・・・。
さて、本日はAUTの図書館で借りてきた、
Nina Spadaさんの" How Languages are Learned" を読みたいと思います。
この本の目的は、最新の言語学習に関する理論により沿ったかたちで、英語学習のテキストや素材を評価し、それらを利用できるように先生たちに紹介することなのだそうです。
語学の先生でなくても、普段自分が当たり前に使っている言語がどのように習得されるのかについての研究内容は面白く、自分が言語を通してどのようにコミュニケーションを取っているのかを改めて考える機会にもなります。
(Spadaさんの本は「言語解析」の授業でも引用されていたので、本当は在学中に読んでおくべきだったんでしょうけど)
今日は一日この本を読んで過ごそうかと思っていたのですが、
*なぜ英語を学んで練習をしてもそれがインプリシット(無意識)の領域になかなか落とし込めないのか?
*なぜ勉強をして文法などを正しく説明できてもそれをエクスプリシット(意識)している状態でアプライしようとすると頻繁にズレが生じるのか?
という朝の思考テーマを引きずってうだうだ考えていると、結構時間が過ぎてしまいました
インプリシットとエクスプリシットのディビエーションをどのように修正したら良いのでしょうか?
無意識は知っているけど意識は知らない、みたいな。
例えば第二言語の発音を例にとると、特に大人の英語学習者が発音の了解度を上げるのに時間を要する傾向にあるのは
音に対する着目点のズレが原因であることが多い、と「言語解析」を教えてくれた教授のジャーナルの一文にありました。
(Applying Theories of Language and Learning to Teaching Pronunciation)
大人はこの音のバイアスに対して長年の母国語体験からフレキシブルさが欠けており、
例えば「bad」と「bat」では、母音の長さが聞き手の了解度に影響するのに、t と dの発音に注目してしまうというんですね。
(聴覚の衰えなどではなかったのは朗報です)
「ザッツ・バァ~ッド」とか、「バットマン」とか、badとbatの違いは無意識は知っていると思うのですが
意識して話そうとするとbad の母音を破裂音に近い形で発話してしまったりするんですね。
因みにこの2つの単語の t と d の発音の違いはネイティブでもなかなか聞き取れないくらい違いがないそうです。
要するに、インプリシットとエクスプリシットのディビエーションは、概念化や分類の仕方を変更することが、
1つの鍵となるようです。
今日見つけた、精神分析の観点での「無意識と意識」に関する論文が興味深かったのでリンクを貼っております。
自尊心、自尊感情などにも触れていて、面白かったです。宜しければ読んでみて下さい
(無意識と意識、そして、インプリシット心的特徴)
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