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Frank Lloyd Wright:Imperial Hotel

2008-07-07 02:41:20 | 建築
ついに行きました。
念願の帝国ホテルのバーへ。

朝日館の時もライトについてかいたけれど、私はこの方の建築が好きです。
装飾的なようで、統一感のあるデザイン、そしてどこか暖かい。

帝国ホテルは明治初期から会社として存在していたものの、ライトに建築を発注したのは、
1916年。
しかもこの工事担当の中に最近レポしたレーモンドもいたから驚きだ。豪華だー
そして予算も大きくオーバーしたうえ、浸水など多く問題をつくったという。
今なら訴訟問題でライトですら逮捕だったろう。

竣工は1923年
1967年、明治村に一部移築ということで、都内のホテルの取り壊しとなりました。

もっと早く生まれていたら観られたのだなあ。
あの朽ちかけた大谷石。

さてさて「バー」。
唯一ここがライトの面影をのこす場所で、他のフロアーはがらーんとしているのに
活気がある。それでいて心地よい人の話し声。ホテルマンの背筋、おもてなし。

内装はこれまた、入り口から重厚感あふれるパーテーション。

その奥はカウンターと
オープンなテーブル席。天井はシンプルながら、カウンター頭上の木彫り装飾がぽこぽこしていて可愛らしい。
壁面の装飾も同じパターンの繰り返しのようでいて、バランスよく配置されていたり形が綺麗なのでいやらしくない。
最近はファサードを装飾化させている店舗がおおいけど、ここが発祥なのかもしれないなーあ。

インテリアのモチーフは6角形が基本で、椅子や照明、空調の吹き出し部まで6角形。
色調はダークブラウン、または米松の赤茶が多く、大谷石の風合いとマッチしていてとても雰囲気がよいです。
奥の壁面には、当時の壁画が同様に使用されていて、感動。
暖炉があると・・と想像したのだけど、本当に自宅で調べてみたら
建物北側暖炉場の壁面であったことが発覚。
やっぱり、そういう暖かみがあるってことかもしれない。
カウンターの照明も良くて、バーテンの美しい手さばきがより美しく見え、タバコの煙も絵のように美しい。

飲み物は、私はインペリアル’70というオリジナルをチョイス。
キリリとしていて美味し。

ここで一番印象にのこったのは、
光の多さがちょうど良く、椅子テーブルの距離感、そしてレリーフや彫刻がコテコテにあるわりに
デザイン的な統一感があるというのがすばらしいと思いました。

どんなことでも、ぶれないデザイン、生活デザインをしていくべきですね。
美しい人になろう♪