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365 photo diary

写真って、その瞬間の想いを伝えるもの。
見返したときに撮った瞬間が蘇るような、そんな写真を撮っていきたい

Webサイトの価値の評価指標

2008-02-12 16:49:30 | ベンチャーキャピタル

Web2.0ベンチャーの今最大の関心ごとはG(Google), M(Microsoft), Y(Yahoo)に買収されることである。
売り上げや利益がほとんど出ていなくても、大量のユーザ数だったり、大量のページビューがあれば上場は無理でも彼らにびっくりするような値段で買収される道が開けるのである。

そんな時問題になってくるのがそれ以前に投資をするベンチャーキャピタル達である。
利益どころか、売り上げすらまともに出ていない企業をどう評価するのか?
具体的には、その企業はいくらの企業価値(企業の価値を現金に換算するといくらか)があるのか?ということを知る必要がある。
そうしないといくらで投資すればよいか(もしくは提示された投資額が高いか安いかをどう判断すればよいか)がわからないからである。

まぁ、ざっくりこんな悩みがベンチャーキャピタルにはあるわけだが、本場アメリカでは今「Visitor Multiple」なる評価手法が一部で採用されているらしい。
Webサイトの価値の評価指標


Visitor Multipleとは、『会社の評価額(Valuation)を、その会社のサイトへの訪問者(Visitor)数で除して求めた数字で、日本語にすれば「1ビジター当りのサイトの価値』ということになる。

面白いのは、facebookを除くと各社1ビジターあたり約20ドル辺りでまとまっているということ!

といっても媒体毎に広告効果も違うため(たとえばSNSなどはユーザ数、ページビューの割に広告効率が悪い)、その違い、もしくは滞在時間を加味した方がいいなど、広告業界では様々な指標に対する取り組みが模索されており、そちらはそちらで興味深いですね。

ここまできて・・・日本での事例が全くご紹介できないのは
日本人として、
元ベンチャーキャピタリストとして、
現ウェブ業界に関わっているものとして、
とても残念です。もっともっと頑張らないといけませんね。


【参考】
Webサイトの価値の評価指標



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ベンチャー企業が成功するためには

2008-01-17 14:50:40 | ベンチャーキャピタル
あるベンチャーキャピタリストが自己の17年間における投資の『失敗率』をブログで語ったようです。

その中で彼が「失敗から学んだもの」として以下のように書いている。

ベンチャーが後ろについた投資の大部分はビジネスプランに落ち度があって失敗するのではないことはハッキリしている。僕の経験でも、出資したビジネスプランの最低3分の2には欠陥があった。プランに落ち度があってではなく、正しいビジネスプランが見つかる前に事業拡大にベンチャー資本を使ってしまうから失敗するのだろう。このスケール(事業拡張)とバーンレートこそがビジネスを台無しにする癌(がん)になっている。



ベンチャーキャピタリストは必ずビジネスプランを精査する。
しかし実際は上記のように3分の2はビジネスプランが投資時点とはがらりと変わってしまっているようだ。

ここから学べることはVC側と経営者側で異なるだろう。

(1)ベンチャーキャピタリストとして
ビジネスプランももちろん重要だが、それ以上に経営陣が重要。
そして投資金額(株価)も重要。
投資金額が多すぎても少なすぎても事業の失速を促し、株価が高すぎても安すぎてもお互いwin-winにならない。
そんなバランス感覚が求められる難しい職務である。

【まとめ:ベンチャーキャピタリスト編】
ベンチャーキャピタリストは、
A.経営陣と株価を
B.バランス感覚を持って
精査する!

(2)経営者として
経営者に求められるのは一瞬の切れ味ではなくて、長期的な持続力。
後に成功する企業であってもその3分の2は1度以上失敗している。
つまりそこから以下に立ち上がり、より時代と自分たちに即したビジネスモデルを築くことが出来るかが最も重要な点であろう。
最後まで自分の創業時のビジョンを失わず、失敗しても決して諦めず何度でも不死鳥のように蘇る泥臭さが求められるんだと思う。

【まとめ:経営者編】
経営者は、
A.ビジョンと情熱をいつまでも抱き続け、
B.何度失敗してもその度に立ち上がる持久力をもって
経営する!


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VC投資への参入とVC投資の動向 (2回目)

2007-12-01 17:18:08 | ベンチャーキャピタル

さて、VCについての2回目です。

1回目はこちら ⇒ 『VC投資への参入とVC投資の動向 (1回目)


前回は

(1)VC投資にVC以外も興味を示しているのはなぜか?

について考えてみました。

今回は(2)です!


(2)VCは今何に注目しているのか最近は「環境」が注目されているようです。


Googleも参入しています。

⇒ 『グーグル、クリーンエネルギービジネスに参入へ


VC業界でも注目されています。

⇒ 『クリーンテク関連ベンチャー投資が増加中


日本ではどうでしょう。

すぐに成果の出やすいIT系企業と比べ、環境系企業は長期投資になりがちです。

そこが日本VCに耐えられるか・・・


ちなみに現在アメリカなどで起業する人はGMYに買収されることを目的として起業する人も多いようです。

日本で起業する人のほとんどが「上場」を目標としているのと比べ全く意識が違います。

(G:Google、M:Microsoft、Y:Yahoo!)


VCはベンチャー企業を1年中見ているだけあって世界の流れにとても敏感になれる仕事です。

でも直接現場にはいないため、肌感覚を持って流れを感じている人は少ないのではないでしょうか。

逆にそれが出来る人が一流のVCなのでしょう。



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VC投資への参入とVC投資の動向 (1回目)

2007-12-01 10:53:37 | ベンチャーキャピタル
今日は
(1)VC投資にVC以外も興味を示しているのはなぜか?
(2)VCは今何に注目しているのか
についてです!

(ただ、文章が長くなりそうなので、(2)は夕方頃に更新しますb)

ネット関連の記事ばかりかいていますが、仕事は金融なのです(笑)
そして金融の中でもVCと言われる分野です。
日本では知名度が低いですが、欧米では既に社会のインフラとして認められている、素晴らしい職務だと思います!

まずは、『VCとは??』について簡単に説明させてください。
VCとは、Venture CapitalもしくはVenture Capitalistの二つの意味があります。
ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業(まだ創業したばかりの企業)に資本(お金)を投資する会社を指すことが多いです。
いわゆる、ベンチャー企業専門の投資会社ですね!
そしてそこで働く人をベンチャーキャピタリストといいます。

というわけで本編へどうぞ!

(1)VC投資にVC以外も興味を示しているのはなぜか?
GoogleがVC投資を始めると宣言したのはもう過去の話ですが、
Google's New Role: Venture Capitalist

最近はディズニーもVC投資に参加するようです。
Disney、今後24ヶ月間でスタートアップ企業20社買収を目指す

なぜか?
今、日本もアメリカもVCがとても盛んです。
盛んであるということはつまり投資先企業の値段が上がりやすくなるということ。
未上場企業の株なので「さじ加減」で株価はいかようにもなるのです。

もし有力な技術や人などを持っている企業があれば買収によって大企業はベンチャー企業を手に入れます。
欧米の大企業は自らで研究開発機関をあまりもたず、その役割をベンチャー企業に担わせることで変化の激しい世の中に対応しているといえます。
ただ、ベンチャー企業の値段が上がっているということはそれだけ高値での買収を余儀なくされてしまうことです。
先日eBayがskypeの株式を10億ユーロ減損すると発表されたように、できることなら安値で買うに越したことはありません。

じゃぁ高くなる前に買えばいいじゃん!という発想w
企業は成長すればするほどその価値は高くなります。
そこで成長しきる前に投資をしてしまうのです!
つまり、大人になってから雇うのではなく、子供の頃から青田刈りしてしまうイメージです。
もちろんその分リスクも高まりますが、見返りも大きいと判断したのでしょう。

では、続きは午後の更新をお楽しみに♪

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