Web2.0ベンチャーの今最大の関心ごとはG(Google), M(Microsoft), Y(Yahoo)に買収されることである。
売り上げや利益がほとんど出ていなくても、大量のユーザ数だったり、大量のページビューがあれば上場は無理でも彼らにびっくりするような値段で買収される道が開けるのである。
そんな時問題になってくるのがそれ以前に投資をするベンチャーキャピタル達である。
利益どころか、売り上げすらまともに出ていない企業をどう評価するのか?
具体的には、その企業はいくらの企業価値(企業の価値を現金に換算するといくらか)があるのか?ということを知る必要がある。
そうしないといくらで投資すればよいか(もしくは提示された投資額が高いか安いかをどう判断すればよいか)がわからないからである。
まぁ、ざっくりこんな悩みがベンチャーキャピタルにはあるわけだが、本場アメリカでは今「Visitor Multiple」なる評価手法が一部で採用されているらしい。
⇒ Webサイトの価値の評価指標
Visitor Multipleとは、『会社の評価額(Valuation)を、その会社のサイトへの訪問者(Visitor)数で除して求めた数字で、日本語にすれば「1ビジター当りのサイトの価値』ということになる。
面白いのは、facebookを除くと各社1ビジターあたり約20ドル辺りでまとまっているということ!
といっても媒体毎に広告効果も違うため(たとえばSNSなどはユーザ数、ページビューの割に広告効率が悪い)、その違い、もしくは滞在時間を加味した方がいいなど、広告業界では様々な指標に対する取り組みが模索されており、そちらはそちらで興味深いですね。
ここまできて・・・日本での事例が全くご紹介できないのは
日本人として、
元ベンチャーキャピタリストとして、
現ウェブ業界に関わっているものとして、
とても残念です。もっともっと頑張らないといけませんね。
【参考】
Webサイトの価値の評価指標
はてなブックマークに追加→ | ![]() |