日本舞踊では、手の美しさも大切な要素です。
基本は、指をそろえて伸ばし、親指を人差し指につけることです。この手が、花になったり、波になったり、風になったりして、様々な表情をもちます。
また、にぎりこぶし一つ、さす指の先一つにも、役柄・年齢の違いが使い分けられます。
私は特に手は大切にしています。指の先まで神経を通わせています。よく、ご宗家は「手をそらせ~!」とおっしゃっていました。ご宗家の手は本当にきれいです。惚れ惚れします。
指先まで気持ちを入れ、手先がきれいであることも日本舞踊での重要な要素であると思っています。