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PS2版夜明け前より瑠璃色な おまけシナリオのツボ③

2007年02月09日 00時37分06秒 | AUGUST 『夜明け前より瑠璃色な』
 
PS2版「夜明け前より瑠璃色な」おまけシナリオ。
今回は「ミラノより愛を込めて」です。
菜月が1人暮らしを始める為にと料理の練習に付き合う家族達。
“カーボンマスター”という不名誉な称号を持つ菜月の腕前。
徐々に上達はしてはいるようだが「親に似てない~っ!」と嘆く所から端を発した、鷹見沢一家のルーツに迫る話。
左門のおやっさんと春日さんの馴れ初めとはいかなるものだったのか?
そして愉快な鷹見沢一家に朝霧一家は何を思うのか・・・?



おまけシナリオ 『ミラノより愛を込めて』



イタリアンレストラン「トラットリア左門」。
鷹見沢菜月の父、鷹見沢左門がシェフ兼オーナーを務めている。
菜月は家族が経営するとあって、店のウエイトレスとして店を手伝う。
いわば菜月は料理屋の娘。
そうなれば誰しも菜月の料理の腕や知識が同級生よりも上だろうというイメージを自然に抱くだろう。




そう、料理の腕前を商売の生業とする親から生まれたからと言って、その子供は決して料理が上手いとは言い切れない。
しかも作った料理の殆どが何故か炭化してしまう所から、菜月は“カーボン”という有難くない称号を拝領してしまうハメとなった。
カーボンと化した料理を笑顔で“自信作よ♪”と言うなれば、誰もがそう呼びたくもなるだろう・・・。

菜月は来春から自宅から遠くの獣医系大学に通う為、独り暮らしを余儀なくされる。
彼女はそれに向けて自炊練習の真っ最中だったようだ。
左門での夜の賄いに菜月の料理が出され、達哉はその評価に付き合った。
カーボンからはもう脱したが、まだ店に出せる程ではない。
来春からはそれが自分の口に入るので、菜月にはより切実な課題となる。
何で母の才能を受け継がれなかったのだろう・・・。
菜月はつい嘆いてしまう。

トラットリア左門は父左門の店だが、料理の才能は母の方が上だと言う。
その母は今、この店舗兼自宅を長いこと空けている。
詳細はすぐ後に左門から明かされる事になる。
嘆く菜月を見る兄の仁はそこを見逃す筈が無い。
料理の腕前だけが遺伝じゃない!
ウエイトレスとしての才能が充分あるじゃないか!
そして仁は言う・・・。

《ここでクイズです》
Q1 仁は菜月に「○○は遺伝しているじゃないか」と言いますが、○○とは一体何?
A:バストの大きさ
B:バストのやわらかさ
C:バストの重たさ
D:バストの小ささ





『せやっ!』

たとえ兄が大切な家族であろうとも、年頃の娘である妹に対するセクハラ発言は言語道断っ!!
等という限定的な怒りよりも最早習性と化してしまったのだろう。
調理道具である木製しゃもじ。
もちろん投げれば凶器と化すが、鷹見沢家のしゃもじはそこらの凶器とは訳が違う。
ストレート、カーブ、そしてリターン・・・。
菜月から投てきされたしゃもじはブーメランのような軌道を描き、標的を決して外さない。
ブーメランを編出したオセアニアの古の民族もさぞ驚く事だろう。





―チ~ン!

鷹見沢仁。
我々はあなたを決して忘れない。
悩める少年少女達の良き兄貴であり、その明るい性格はいつも場を盛り上げ、彼目当てにやってくるおば・・・ではなくお嬢様方の来店効果で店は常に繁盛していた。
左門の名物イケメンウエイター、今星になる。
後は達哉君が君の遺志を立派に継いでくれる事であろう。
どうか宇宙の片隅から安心して見守ってあげて欲しい。

・・・これは気のせいだろうか?
しゃもじ嬢がいい加減にしろと言わんばかりに、しゃもじを構えて我を睨んでいるような。





『お前は母さんから色々と良い所を引き継いでいるさ』

息子の仁よりも口数の少ない左門が口を開いた。
決して自分で場を支配する事がなく、あくまで当事者達に成り行きを任せる。
見守りながらも必要な場合のみ自分が発言するという、どっしりと構えた頼りがいのある父親だ。
さすがに左門も自分を嘆く菜月には堪りかねたようだ。
左門は妻である春日と娘である菜月との間に料理以外の共通点に何があるのかを考えた。
そして出た答えは・・・「胸」。

・・・やはり親子だ。
結局はそれか、おやっさん!?
さやかが同じだと指摘している時に達哉はおろか、ゲームプレイヤーもきっとそうツッコんでいただろう。
しかしその刹那!
菜月は常習化したツッコミ反応を父親にも向けていた。

『まだまだだな』

これまで仁を幾度となく仕留めた菜月の必殺しゃもじ攻撃。
何と左門はそれを二本の指だけでピタッ!と捕えた。
まるで彼が格闘家の師匠のように見え、その姿に周囲の面々は驚くばかりだ。
ことにフィーナとミアの月人は、初めて曲芸を見た子供のように素で驚いたようだ。
お母さん、母さん、春日さん・・・。
鷹見沢一家と朝霧一家がみな口にするその言葉。
鷹見沢の家には母親が健在なのに、何故かその姿は見られない。

『菜月のお母様はどのようなお方なのですか?』

本題に戻るよう誘導するかのように、フィーナは話題の中心人物について質問を投げかけた。





達哉にその話題の中心人物を語らせるとこうだ。

「鷹見沢春日」
一言で言えば唯我独尊、そして竹を割ったような性格。
地中海の荒波がぶつかる絶壁で、海風に髪をなびかせて腕を組みながら仁王立ちをしていそう。
まるで武者修行に出た孤独な格闘家が絶壁で新たな技を考えるようなイメージ。
それが達哉が抱いた春日へのイメージだ。
もしかしたら旧姓は“涼”から始まる苗字だったのでは??
等とわからんちんな想像をも掻き立ててしまう。

現在、春日はイタリアのミラノに滞在し、本場イタリア料理の修業中だった。
思い立ったが吉日。
家族を日本に残して単身料理修行とは、彼女の唯我独尊的な性格がなせる業なのだろう。

《ここでクイズです》
Q2 さやかと達哉は春日の性格ついて何て付け加えた?
A:さやか「度胸満点な方」 達哉「力持ち」
B:さやか「芯の強い方」 達哉「パワフル」
C:さやか「度胸満点な方」 達哉「パワフル」
D:さやか「芯の強い方」 達哉「力持ち」





ここまで来れば乗りかかった船。
そんな破天荒さも窺える春日。
どのようにして左門と出会い、結婚したのだろう?
周囲は母春日の話題から左門と春日の馴れ初めへの話題について盛り上がって行く。
しかし当の左門は恥ずかしいのか、口を割ろうとはしない。
そこは父を良く知る息子。
すっかり息を吹き返した仁が「魔法の水」を飲ませ、左門の堅い口の摩擦係数を低くさせて行く。
「悪い子ね♪」というさやかの言葉に悶えながらも仁は左門に「魔法の水」を飲ませて行く。
やがて左門が口にした「夫婦間に距離は関係ない」。
たとえ遠く離れていても絆は固いと言わんばかりのロマンス溢れる言葉。
しかし良く考えるとあの現実的な左門が口にするような言葉なのだろうか?

「魔法の水」はどんどん左門の胃の中へと流されて行く。
それでも中々話そうとしない左門に周囲からは「教えてよマスター」のコールの連続。
「魔法の水」ですっかり出来上がった左門はマスターの響きに酔いしれて気分は上々となった。
そしてお願いされたら誰もが応えてしまう、フィーナの“姫からのお願い攻撃”でようやく左門は春日との出会いを語り始める事となる。
仁と菜月でさえ知らない父と母の過去。
距離なぞ関係無いと言える夫婦はきっとロマンスな出会いの末に結ばれたのだろう・・・と仁と菜月は期待を胸に寄せて聞き入る。





左門は語る。
ここ東満弦ヶ崎商店街には20年程前、ゴロツキどもが昼間からウロウロしていたという・・・。
左門はそのゴロツキどもを遠まきに睨みながら息を潜めて生きていたと言う。
まるでアメリカ西部の開拓時代みたく。
満弦ヶ崎はそんなに治安の悪い街だったのか?
そんな話は商店街の誰も口にしなかったような・・・。
達哉と菜月は「魔法の水」の勢いで話す左門に半信半疑ながらも耳を傾け続ける。

そんな物騒な街にヤツが突如現れた!
ヤツが来るまでの商店街が平和に見える程だ。
左門は紙芝居屋のオヤジのように息巻いて説いて行く。





『満弦ヶ崎の赤い白熊』

一体誰がそう呼んだのだろうか?
確かに白熊が狩をして獲物を引きちぎれば白い体毛は血に染まる。
そういう猛獣的イメージと考えて良いのだろう。
その「赤い白熊」はゴロツキども以上の本筋のワルだったと左門は言う。
「赤い白熊」と左門と春日に接点はあるのだろうか?

左門の熱弁は続く。
そんな「赤い白熊」の前に果敢に立ちはだかる者が現れた!
それは誰だっ!?
この話の展開なら間違いなく立ちはだかったのはマスター(左門)だろう。
『待ってましたぁ!』
『マスター!』
ミアと麻衣から期待通りの声援が飛ぶ。
何と勇ましいのだろう。
傍から見ていた春日がそんな左門にホの字になったとしたら、ベタではあるがとてもロマンスな事だ。





・・・おやっさんじゃないのかよっ!?
「赤い白熊」の前に立ちはだかったのは何と、若き日の琴子さんと春日だったと左門は説く。
ちなみに琴子は達哉の母親の名。
左門のフェイントに見事引っかかった一堂は一斉にコケる。

「満弦ヶ崎アタッカーズ」
このうら若き乙女の2人組は周囲からそう呼ばれ、周囲の男共の憧れの的だったという。

《ここでクイズです》
Q3 「満弦ヶ崎アタッカーズ」と聞いた麻衣は何と言った?
A:レディースチームみたい
B:ママさんバレーチームみたい
C:ソフトボールチームみたい
D:女子プロレスチームみたい

アタッカーズと称される春日と琴子のコンビ。
東満弦ヶ崎商店街をワルどもから守る為、日々パトロールを勤めていたのかもしれない。
名称イメージから、実力は折り紙付きなのだろう。
しかし「赤い白熊」は怯む所か全く動じない。
周りがどう称賛しようが所詮は女2人。

『よう姉ちゃん達ぃ・・・。』

ここでは書いてはいけないような淫らで下品な言葉使いで2人に迫る「赤い白熊」。





春日と琴子に迫る危機、そこに出でたる「鉄砲玉」。
左門は真打登場とばかりに救世主の登場を告げる。
鉄砲玉とは向こう見ずで飛び出す無鉄砲な者を言う。
まさかその鉄砲玉というのが??
ようやく話が見えて来た。
その鉄砲玉は「赤い白熊」を身を呈して羽交い絞めにし、あの名台詞を放つ。

『春日さん・・・俺ごと撃てっ!』

満弦ヶ崎アタッカーズを救ったのは紛れも無くマスターだ!
何てカッコイイ人だろう!
春日はそんな左門に惚れたのかも・・・。
そう左門の武勇伝に酔いしれそうな瞬間、突如左門の店内に何かが飛び込んで来た。





『はぐあっ!』

その何かは左門を直撃して壁に突き刺さっていた。
店内の天井には何かによって穴が開いてしまっていた。
壁に突き刺さった何かを良く見てみるとそれはしゃもじ。
そしてしゃもじには文字が・・・。

『赤い白熊はアンタだろ』とツッコミが入っていた。





商店街を荒らした「赤い白熊」は左門だという事?
今の左門には昔がとてもワルだったという雰囲気は全く見られない。
これが事実だったかどうかは最早二の次だろう。

左門はそのしゃもじに笑いを浮かべる。
さすが本家のしゃもじは一味も二味も違うなと。
今のしゃもじは菜月のツッコミか?
しかし菜月にはこんな超人的なツッコミなんてとても出来ないと言う。

『言ったじゃないか、夫婦に距離は関係ないんだと・・・』

確かに夫婦の愛や絆に距離は関係ない。
そしてこの鷹見沢夫婦には物理的距離も関係ないという事か。
左門が春日に対して何か変な事を言おうものなら、ミラノからだろうが、北極や南極からだろうが、月からだろうがしゃもじを飛ばしてくる。
だから左門は春日の事を話したがらなかったのだ。

春日のしゃもじの痛み。
何度も喰らうと、それが忘れられなくなる。
気付けば春日と左門は一緒になっていたという。
そんな2人から生まれたのが仁と菜月だった。
これではロマンスのかけらも微塵も無いではないか。
聞くんじゃなかった・・・。
もしこの事実を子供達が数年早く知ってしまっていたら、今の鷹見沢家は在ったのだろうか?





『菜月。お前に自信を持って欲しかったんだ。』

結婚話はついでの話。
春日の遠距離しゃもじ攻撃を覚悟してまで話したのは全て菜月の為。
だから悩むな。
お父さんは自分の身を呈してまで私の事を・・・。
菜月がしんみりモードに移りかけたその時。
左門はつい地雷を踏んでしまう。

『しゃもじなんぞ遺伝しても嬉しくないわっ!』

鷹見沢家の男はしゃもじの痛みに快感を覚え、鷹見沢家の女はしゃもじを投げつけるツッコミに快感を覚えるようだ。
鷹見沢家では、しゃもじを調理用とツッコミ&お仕置き用として多数常備している事だろう・・・。

「赤い白熊」が左門だとすれば「鉄砲玉」は誰だったのか?
あれは達哉の父千春だったそうだ。
朝霧と鷹見沢の両家。
その時には既にそれぞれの運命が決められていたようだ。

そんな愉快な家族達で構成される鷹見沢家。
事実、朝霧家にとって彼らの存在はとても心強いのだ。




『ミラノより愛を込めて』 END





今回も長いです。
おまけシナリオの中では長い部類に入るので、自然と内容も長くなってしまいます。
名(迷)台詞や名(迷)シーンが多いので、ついつい内容が膨れて行きます。
知られざる鷹見沢一家の秘密が少し判明しました。
春日さんはゲームでは電報でしか出番が無く、アニメの最終回(数年後)でちょこっと登場した位です。
(アニメの春日さん役は“寺田はるひ”さんという狙い目的キャスティング)
達哉のイメージ画での春日さんは長い髪をしていますが、実像は謎です。
こういうベールに包まれたキャラというのも様々な想像をかきたてられるので面白いですね。

では次回のおまけシナリオは「メアリの恋」で行きたいと思います。
あのポニテさんの噴火ぶりが見所。

ちなみに今回のクイズは3問のみでした。
全体的にクイズにしにくかったです。




























《クイズの答え》
Q1:A「バストの大きさ」
Q2:B「さやか「芯の強い方」 達哉「パワフル」」
Q3:B「ママさんバレーチームみたい」


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2 コメント

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鷹見沢のしゃもじは世界を制する (北斗)
2007-02-10 22:05:13
きましたねぇ~、素晴らしきおまけシナリオが!
おやっさんの酔い加減がまたおもしろい……。
あの赤い白熊は最初見たとき「赤い白鮭」に見えました(マテ)。
満弦ヶ崎アタッカーズって名前も微妙ですし……。
実際、あの2人がママさんバレーやってたら無敵なんじゃないかと(笑)。
春日さんの攻撃力半端ないし(笑)。

このシナリオで最高なのはやはり真っ白に燃え尽きたおやっさんですね~。
その前の「はぐあっ!」も最高だけど(笑)。
どこにいても射程内ってのがまた素晴らしいですよね。
ある意味人間トランスポーターですよ(笑)。
戦争時はトランスポーターを武器として使ってましたからね……。
春日さんのしゃもじは完全に攻撃用ですが……。
菜月も大人になったらあんだけの威力を発揮するのかと思うと、
仁さんに合掌したくなってしまいます(マテ)。
メガマガ内のべっかんこう氏の設定画での対談で「ナイフだとしゃれにならないでしょう?」
とか書いてありましたが……別の意味でもしゃれになりませんよね……。
春日さんクラスの攻撃力ならおやっさんの腹部貫通して風穴開きますもん(汗)。
よ、夜明けなが血生臭くなってしまう……。
ほんと、しゃもじでよかったです……(笑)。
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仁「ほんげー」 左門「仁、だからお前はアホなのだ・・・。」 (返信:よーぜふ→北斗さんへ)
2007-02-12 00:09:47
私も「白鮭」にみえました。(笑
アタッカーズのルーツは諸説ありそうで、想像するだけでも面白いです。
琴子さんは春日さんに言われるがまま付き合っていただけかもしれませんね。
もし春日さんとカレンさんが手合わせしたら、予想がつきませんよ。

おやっさんの台詞で他には「胸」も好きです。
考えて考えて「胸」であの表情ですからねぇ。
真っ白になっても「ふふふ」と笑う不気味さ。
しゃもじの快感は喰らった人にしか解らない快感。
仁さんは菜月がお嫁に行ったらショックだったりして。(笑
距離は関係ないから別に良いのか。
もし菜月が達哉と結婚したら、達哉は仁さんとおやっさんから気持ちのイイしゃもじの喰らい方でも習うのでしょう。
しゃもじも投げれば立派な凶器ですよ。
考えてみたらキッチン用品って物騒なものばかりだし。
もし夜明けなにン年後の話があったら、菜月の子供も(娘確実)しゃもじ投げの才能を立派に引き継ぐことでしょう。
後、胸も・・・。(笑
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