ユースネット湘南の仲間達

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思いこみの不思議

2007年09月16日 | その他
 コロンバイン高校銃乱射事件を題材にとった「ボウリング・フォー・コロンバイン」というノンフィクション映画の監督であるマイケル・ムーア(現在はシッコが有名ですが)が雑誌の対談の中で次のような話しをしています。

 「ボウリング・フォー・コロンバイン」について触れると、私はもっと厳しい銃器所持取締法さえあれば、こんなにお互いに殺し合ったりしないで済むと思っていたんです。ところが、映画作りの一環でカナダに行ったのですが、カナダで一人あたり所持している銃の数はアメリカより多いのに、お互いを殺し合うことはしないんですよ。スイスでは常備軍がない代わりに世帯を持つ男性は全員家庭に銃を用意しようという法律があります。だけど彼らが学校に押し入って銃を乱射するなんてことはしません。となると、なぜ私たちだけがそういうことをするのか、ということが問いになります。それはもともと私が考えていた問いではありません。いろいろと考えていく中で、カナダの人々に促されて生まれたものです。

 私たちは、何か問題が起きると…なるべくその問題を単純化して答えを得ようとします。頭のいい人はその「問題→答え」のパターンをいくつも記憶しておき即決しようとします。実はそこに「思いこみ」という名の落とし穴があるような気がするんです。
 また、決断は選択であり、選択は何かの切り捨てでもあります。その切り捨てられた何かに対しても光を当て、掘り下げ続けなければ…同じような問題が次から次に起きるだろうなあと思うのです。

[do平塚]

ほめること

2007年09月09日 | 子育て
 最近、ある雑誌の中に「犯罪を犯した少年たちの多くが『ほめられたことがない』と思っている」といった意味の記事を見つけた。

 誰でも…自分がほめられたときのたったひとことがその後の自分をず~っと勇気づけてくれているなんて経験をもっているはずだ。それほど「ほめられる」という経験が自己肯定感を高めるために役立っている。

 ほめられるのは好きだけど、ほめるのが下手なひとがいる。例えば…自分の子どもが(頑張った結果)テストでまあまあの成績をとってきたようなとき。
「すごい!頑張ったね!」ここで止めておけばOKなのに…
「まあ、おにいちゃんはもっと頑張ってたけどね」のひとことでKOされてしまう。
 これは「天国と地獄効果」と言って(ウッソー)相手を傷つける最高の方法だ。このやりとりで問題なのは、親の方は一応「ほめた」という気になっているにもかかわらず、子どもは「けなされた」と思っていること。こういう親に限って「ほめてばかりでもねえ」なんてことを言ったりする。

「ほめること」…なにも子育てに限ったことではない。大人同士の関係でも「ほめる」ということは大切だ。ただ…大人の場合は(心に)何重にもバリアを張った人もいるので、「ほめたら腹を立てられた」なんてことにならないよう、まわりの空気を読みながら、言葉に細心の注意を払っての作業になるかも(これは冗談)
 ただし…心のこもっていないほめ言葉を使うくらいなら、黙っていた方がいいというのは事実だろう。

[do平塚]