先日中学生への挨拶の中で「自立すること」を考えるきっかけになるかと思い、以下のような体験談を話しました。
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私が日曜日の午後に駅の改札を入ったときのことです。ラッシュの時間帯ではないので、その割と広めの通路には２０人前後の人が行き来していました。その通路の真ん中で車イスが一台、そしてその車イスの前のコンクリートの床に、がっしりとした年配の男性がひとり座っていて、その車イスの後ろの押し手を握ったまま、どうする事も出来ないでいる、やはり年配のとっても小柄な女性がひとり立っていました。
おそらく車イスから座っていた男性がずり落ちてしまったんだろうと思い、助け上げるために走り寄っていくと、もうひとり走ってきた人がいました。１０代後半のおそらく高校生か大学生の女性でした。２０人もの通行人がいて駆けつけたのは２人。それでもなんとか力を合わせて、その男性を元通り車イスに座らせることが出来ました。男性はほんとうに重くて７０～８０キロはあったんではないでしょうか。男性は無口というか言葉が出なかったのかもしれません。そして年配の女性の方は黙って何度も何度も頭を下げていました。「よかったですね」と言うのも変なので、私もその１０代の女性も笑顔でおじぎをしてホームに降りていきました。話はこれで終わるんですが…
この若い女性の動きと笑顔を見て、自立するってこういうことなんじゃないかなあと思ったんです。（後略）
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な～んて話をしてみました。我々大人は割と簡単に「自立しなさい」なんてことを口にしますが…なかなか伝わらない（私の上記の話だって、どれだけ伝わっているか怪しいものです）。これが伝わらないことには「ボランティア活動」だって単なる「やらせ」になってしまいます。学校教育では（受験もあるため）教科学習がメインになりそうです。やっぱりユースワーカーが必要なんじゃないかなあ（いきなり跳びましたが…）なんて思う今日この頃なんです。
［do平塚］
