軽度発達障害（再び）

ある講演会の中で、講師が「軽度発達障害」の事例をとりあげていましたので紹介します。

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小学校１年生のＡ君は授業中なかなか授業に集中することができない。授業が始まってすぐに右側の友だちとおしゃべりを始めた。
担任の先生は…
「Ａ君、横を向いておしゃべりしてはいけません！授業中でしょ！」と叱った。
Ａ君はしばらく先生の方を向いていたが、今度は左側の友だちとおしゃべりを始めた。
担任の先生は…
「Ａ君、何度言ったら分かるの！横を向いておしゃべりしちゃいけないって言ったでしょ！」
すると…しばらくしてＡ君は後の子とおしゃべりを始めたのだ。

　このやりとりから分かることは…Ａ君の行為はまったく間違ってはいないということ。確かに先生の注意は守っていたのだ。もうひとつは、先生が「こうしてはいけない」という注意だけを与え、「わたしはこうして欲しい」という願いを伝えていなかったこと。

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　この１年生の事例は特別なものではありません。ほぼ全ての教育現場でＬＤ／ＡＤＨＤ／高機能自閉といった軽度発達障害児をかかえています。そして…「なんでこの子は？」といった戸惑いを一番感じているのは家庭なんですよね。

［do平塚］